278 冷たい校舎村8
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/* 楽しくなくても人って笑うんだよについては きたなかくんの色々を見て うわあ……ってなってます
(-175) 2020/06/15(Mon) 22時頃
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――回想:意味深なアドバイス――
……んだよ
[回答を提出したら喜多仲に不満げにされた。 文句あるのかよ、と、 二回目を繰り返しそうになる。
それ以上の答えが思い当たらない辰美は おとなしく喜多仲の問いに耳を傾けた。>>1004]
……それは。
[いつも笑わないお前は楽しくないのか。勿論、違う。 友人と話している時の自分を思い浮かべて口ごもる。 けれども、自分が笑えないのもまた事実だった。]
(1030) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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楽しくなくても、 悲しくても、ムカついても…… 辛くても……?
んだよ、それ。 無理してんじゃん。……嘘みてえなもんじゃん。
[そういう嘘をついている人間を一人知っている。
だから辰美はぎょっとした様子で言いよどみ、>>1006 喜多仲の眼鏡の奥の目をのぞき込むようにじっと見た。]
(1031) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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…………知ってたけど …………わかんねぇよ
[「知らなかったの」と聞かれて白旗一つ。
人間の感情の機微に関しては、 喜多仲の方がきっとずっと詳しいのだろう。]
(1032) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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わかったよ。色々、あんだな。 考えてみる。
[なんだか諭されてしまったみたいだ、と ふざけているようでいて 真っ当なアドバイスをくれる喜多仲に 辰美は珍しく素直に頷いた。
台本の中の案内人。その台詞を見下ろす。 こいつの気持ちがわかれば、笑えるようになるのか。
神妙な気持ちになったところで]
(1033) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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……ああ……?
ねえのかよ! 作者!
[思い出したように付け足された答えに 思わず辰美は「ふざけんな」と返したとか。
――――その後、 無事紳士の気持ちを理解できたのかどうかは また、別の話。*]
(1034) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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[「じゃあ、お前はなんでいつも笑ってんの」って ……それは、聞きそびれた。*]
(1035) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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――現在/教室へ――
[赤本の問題のように正解があれば きっと、一番よかったんだろうが、 辰美にも誰にもそれは見えていないので 何とも言えない空気の中、廊下を進んだ。
「大丈夫」。 別にいつものお前じゃなくても。
「大丈夫」。 いつも通りに見えてるから。
あいまいに濁した答えを聞いて、 礼一郎がゆっくり息をする。>>1018]
(1042) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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……ん。
[辰美は頷いて礼一郎と一緒に教室に入っていった。
雪のしんしんと降る気配は、そこでいったん途切れる。]
(1043) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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ただいま、ふくずみ。>>1022 ……そーまは何いじけてんだ
[まず辰美の第一声はそれだった。
応えてくれる人がいるとも限らないので、 置かれた購買のメシをわき目に、 とりあえず持ってきたシーツを 空いている座席に置くことにした。]*
(1044) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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――現在/教室――
……?
[辰美は不思議そうに首を傾げた。>>1049 やけに固い氷室の言葉を受けて、だ。]
出られないんだから仕方ねえだろ。
[それとも、音楽室か別の部屋で寝るか、 と言いかけて]
(1062) 2020/06/15(Mon) 23時頃
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……んだよ。変な顔。
[その表情に違和感を覚えて 彼がむくれた時そうするように 実際につつくわけではないが手を伸ばした。]
[傷だらけの男の手を。]*
(1063) 2020/06/15(Mon) 23時頃
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/* 君地雷踏みにいきすぎじゃない?(PLは思う
(-178) 2020/06/15(Mon) 23時頃
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――教室――
なるほどな……… おつかれ。
[うるさいコンビが 食べ物飲み物ぎっしりの袋を運んできたらしい。 家庭科室で用意されている料理のことも知らず。
福住の説明にすべてを理解し、>>1006 辰美は頷いて、後で茶をもらおうかなと考える。
――それから。]
(1079) 2020/06/15(Mon) 23時頃
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……っ?!
[黒板に書き加えられた礼一郎の文字を見る前に 辰美の手が叩き落とされた。 目を丸くして見つめた先の氷室は、 ただならぬ様子で、”何か”に怯えている。>>1075]
んだよ
何、が
[ああ、今日はおかしなことばかりだ。 昇降口といい、保健室でのことといい、 …………氷室といい。]
(1080) 2020/06/15(Mon) 23時頃
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――どこ行くんだよ! おい!
[それは恫喝のようにも聞こえただろう。 下卑た男の叫び声にも、 もしかしたら聞こえたかもしれない。 辰美は慌てて、氷室の後を追って走り出した*]
(1081) 2020/06/15(Mon) 23時頃
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――現在/男子トイレ前――
……
[吐いている。 水が流れる音にまぎれて、嗚咽が聞こえる。
辰美はトイレの前で立ち止まり、 今起きている不可解な出来事に恐れを抱いていた。]
(1093) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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[だってさ。 皆普通に登校して、普通に笑ってただろう?
……なんでこうなるんだよ。]
(1094) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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[だから、まだ、その中に踏み込めないでいた。]
ひむろ、おい。どうしたんだよお前……
[外から呼びかける声が彼に届くことはあるのだろうか。
後ろからきっと福住が追いかけてくる。 「待て!」という声を聴いたからだ。>>1089
だから、彼女が追い付いてきたら、 辰美は振り向いてこういうだろう。]
(1095) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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……こん中にいるみてえなんだけど。
[きっとその時だった。 ――――中から、助けて、という声が聞こえたのは >>1090>>1091>>1092]*
(1096) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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/* 普通に福住ちゃんに話してもらうのがいいんじゃないかって思うんだけど男子トイレの中なんだよな
(-189) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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――現在:男子トイレ前――
…………。
[何があったんだ、と辰美は思う。 トイレから聞こえてくる声は、 女装していたことを謝り、 痛い、やめて、と囀っている。
まるでそう、――何か責め苦から許しを請うようで 普段ふてぶてしいと言っても過言ではない友人には おおよそ似つかわしくない。>>1091]
(1133) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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…………頼む。
[辰美だって、こんな自分が押し入っていって すぐに相手を落ち着かせられるとは思わなかった。
……笑えない男が何の役に立つ。
だから、福住が頷くならば、 向かう先がどんな場所であろうが、 彼女に任せる他なかった。]
(1134) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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[――たすけて。
そうつぶやく氷室の声が辰美の喉を締める。
辰美は黙って、福住の背を見つめていた。>>1106]*
(1135) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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――現在/男子トイレ――
…………なんだよ。
[辰美は言葉少なく、 「聞いてくれる?」にそう答えた。
不細工だから出てこれない。 そう語る氷室の事が心配でたまらない。 扉をこじ開けたいくらいだが、 そんなことをすれば、もっと怯えさせる。]
(1176) 2020/06/16(Tue) 00時頃
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[氷室はバチが当たったという。
女装をして報いをうけたのだと。 男の格好の方がいいと言われても それをやめる勇気がなかったと、>>1:1145 そういう。
辰美は中学時代の事を思い出していた。 無数の女子に告白され、 人間関係がこじれていく氷室の姿を思い出していた。]
(1177) 2020/06/16(Tue) 00時頃
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バカじゃねーの。
[辰美は思わず福住の後につぶやいていた。>>1174 「馬鹿だよなあ」に「そんなことない」を返さず 思ったことをそのまま、呟いた。]
お前はお前の生きたいように生きてたんだろ。 何がバチがあたるんだよ。 意味がわかんね。
当然の報い? お前が?
……何言ってんだよ。意味わかんねえよ。
(1183) 2020/06/16(Tue) 00時頃
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もっと腹立つのは、 ンなこと考えてたのに、 くよくよ悩んで全然言わなかったことだ。
[そう言って辰美は踵を返す。]
(1184) 2020/06/16(Tue) 00時頃
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……文化祭の時、 音楽室はそう飾られてなかった。 毛布とシーツ、そこに置いとく。
だから好きにしろ、バカ
[悪態ばかりが口をついた。 ――最低だ。そう思うのにやめられなかった。]
(1185) 2020/06/16(Tue) 00時頃
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[払われた手の感触が、今も生々しい。]*
(1186) 2020/06/16(Tue) 00時頃
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