278 冷たい校舎村8
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/* 村人です(ダブルピース)
(-0) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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――チャイムが鳴る――
[しんしんと降る雪の音を、聞いていた。]
(4) 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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[やがてやってきた教室の面々を一瞥し 辰美幸俊は、いよいよ休校かな、と ぼんやり呑気なことを考えていて、 …………?
[圏外であるはずの携帯が鳴る。 不思議に思ってそれのロックを解除すれば、 メッセージが一通届いていて、
文化祭の思い出について言及した ”遺書”のようなものが、見えた。>>1]
……なんだ、これ。
[直後、がしゃん、という音に目を丸くする。>>2]
(5) 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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…………
[胸がざわついて仕方がない。 辰美幸俊は、荷物を持つこともなく、 誰かに声をかけることもなく 物音のした方へ――階下へ、足を向けようとした。*]
(6) 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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/* 責任重大だな…… この男……だい……じょうぶか……???
(-23) 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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/* がんばろ…!
(-24) 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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――扉を開けて→昇降口へ――
[きっと辰美幸俊よりも先に、 綿津見が駆け足で外に出た。>>12 そしてそれに引き続いて礼一郎が出た。>>17
それを引き留めるつもりもなく、 続いて辰美は夢を追うように、外に、出て]
(18) 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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……な、
[そこには、文化祭があった。
辰美はまぶしいそれにいくらか瞬いて、 まるで夢でも見たように、目をこする。]
…………なんだ、これ。
[思わず困惑が口をつく。 まるで普通じゃない。 さっきのメールといい、この世界といい。]
(19) 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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………
[楽し気な世界に向けてでは、なく、 辰美幸俊は階段を下りていく。
そして、昇降口の前で再び立ち止まった。*]
(20) 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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[真っ黒、だった。]
(42) 2020/06/14(Sun) 01時頃
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[楽しい色彩を塗りつぶすように。 あるいは、白を黒に転じるように。
……あるいは、ここから誰も逃がさない、と そう、示すように。>>3
昇降口には真っ黒なペンキが広がっている。]
(43) 2020/06/14(Sun) 01時頃
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……わだつみ。それ、ペンキ?
[辰美は先客にたどたどしくそう問いかけた。
もちろん、お察しの通り、>>33 テンションがあがるとこではない。
礼一郎はそこにいただろうか。 先に来ていたなら、 もう試していたかもしれないけれど
辰美幸俊はべったりとしたそれに思い切り踏み込んで 昇降口の扉に手をかけた。
……開かない*]
(44) 2020/06/14(Sun) 01時頃
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[努めて冷静に「触んなよ」という礼一郎を見て、 あ、慌ててんな。と辰美は少し思ったりもする。>>51 こういうところ、礼一郎は「フツー」の人間だ。
一方、呑気なのか爆走しているのか インクをべたべた触る綿津見は>>55 もしかしたらこの現象に テンションがあがっているのかもしれない。 炭酸を取り落とした時のように。]
あかねー。
[一緒に開けてくれようとする礼一郎を一瞥しつつ 辰美は首を横に振り、小さく息をついた。]
(64) 2020/06/14(Sun) 01時半頃
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鍵かかってんならガタつくし 寒さなら……なんか……なんだ…… もうちょっと……こう……
[もうちょっと手ごたえがあるはずだ、 という語彙が思い浮かばず
扉を蹴りつけるならば、 何を咎めることもなく見ている。 一緒に蹴ってみる。けれども。>>53]
(65) 2020/06/14(Sun) 01時半頃
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[辰美幸俊は昇降口傍にある掃除用具入れから 先が取り外しできるモップの柄だけを持ってくると 2人から離れた位置の扉で そのまま、まっすぐ、面を取る要領で振り下ろした。 一応、傍に二人いるので うるさい剣道部の掛け声は自粛した。
扉と柄がぶつかる音がし、 ――結果。]
(66) 2020/06/14(Sun) 01時半頃
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…………。 かもな。
[開かずの扉>>57、という言葉を思い出し 辰美はぽつりとつぶやいた。
結論から言うと、 モップの柄が勢いよく折れて、ペンキに沈んでいった。
見事に器物破損だが、 非常事態なので怒られないと信じたい。
ため息をついて、再び綿津見の方を見て。 スマホを開いている姿に、「そういえば」という。]
(67) 2020/06/14(Sun) 01時半頃
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お前ら、さっきなんか妙なメール届いてなかった?
……遺書、みたいな
*
(68) 2020/06/14(Sun) 01時半頃
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――現在/昇降口――
……へーき。
[実はちょっと痺れる。ので、軽く手を振った。 破片が手を傷つけなかったのは運がよかった。
怯えている、というか、焦っている、というか どこかしら「いつも通りじゃない」礼一郎が それでちょっと落ち着いたように見えたので 辰美は「まあいいか」と折れたモップの事は 忘れることにする。]
(97) 2020/06/14(Sun) 02時頃
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……。
[謝罪からはじまるそのメールは 綿津見のところにも届いていたらしい。>>60>>79
残念ながらテレパシーは圏外、 異文化コミュニケーションも今は出来なさそう。
ただ、その遺書を見た時、 困惑するようにまた礼一郎が疑問を口にするので 辰美は少しだけ、心配そうに彼を見た。>>85]
(98) 2020/06/14(Sun) 02時頃
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大丈夫か?お前
………
死にかけの奴が 心の中の世界に人を閉じ込める……って
……そう、どっかで読んだ話みたいだ。
[校舎裏のベンチで読んだ本の中身のような おおよそ現実味のない話だ。 目の前の光景と同じく。 それでも、思い出したことを辰美は添える。
やがて大きく息を吐いた礼一郎が ほかの奴らの様子も見てくるというので 辰美は「ああ」と短く頷いた。]
(99) 2020/06/14(Sun) 02時頃
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俺は、……もうちょっとこのあたり見てみる。 少なくともこっからは出られねえし。
わだつみは、どうする?
[ついてくる?戻る?と、 辰美は礼一郎を見送り、綿津見にそう問うだろう**]
(100) 2020/06/14(Sun) 02時頃
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/* は?男ども絶対殺す
って辰美がいってるけどそれ今時点で知れへんからなステイステーイってPLがいってる(氷室のロル
(-36) 2020/06/14(Sun) 02時頃
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/* 辰美(兄)は実はめっちゃモテるんで笑顔って大事 弟はご覧のあり様です
(-41) 2020/06/14(Sun) 09時半頃
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/* 中の人当てとかではないんですが わだつみちゃんのロル回しのリズムにすごい既視感を覚えているので、どこかの村でご一緒したことあるかもな…て顔しました
(-43) 2020/06/14(Sun) 10時半頃
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――現在/昇降口――
…………ならいいけど。
[辰美は礼一郎に頷いた。>>147
子供の頃に読んだようなSF小説。 あるいは、まことしやかにささやかれた噂。 集団失踪というワードが出て、>>148 ああ、確かにそういう話もあったと思い出し
喜びでも悲しみでも、恐怖でもなく ただぼんやりとした色を持った 綿津見の声が耳に残る。>>157]
(192) 2020/06/14(Sun) 11時半頃
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…………あるのかな
[人間の狭い頭の中に人間を閉じ込めるだなんて
三年八組の文化祭を知っている人物から 遺書めいたものが送られてくるなんて
どちらも現実味のない話だ。 目の前のペンキや降り積もる雪のように。 辰美はぽつりと、ただ、相槌を打った。]
(193) 2020/06/14(Sun) 11時半頃
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ドッキリだったら、いい。
[若林先生あたりが「大成功」のプレートを持って 出てこないかな、と辰美は少し現実逃避をしたが、 我らが若林がそんな奇行に走るのも それはそれで嫌だな、と思い直した。>>150]
(194) 2020/06/14(Sun) 11時半頃
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[楽しい雰囲気で彩られた校舎の中を、 ぺたぺたと黒い足跡が這っていく。
どうしたって違和感を覚えるそれを 辰美もまた、綿津見の隣でぼんやりと見て、
通信は遅延中。 数分遅れで返ってきた答えに、 辰美は「おう」と頷き、汚れたスマホをしまう姿に一言。]
……ティッシュ貸そうか?
[ポケットティッシュならあるけど。
そんな会話も、なんだか、 この異世界とは釣り合っていない。*]
(195) 2020/06/14(Sun) 11時半頃
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――いつかの舞台裏――
あ。 ……あー。いや、いいけど。どうも。
[舞台裏。緞帳が揺れる薄暗い中。
差し出されたペットボトルの中で 炭酸の泡がふわふわと浮いていて その向こう側で綿津見が神妙な顔をしている。>>161
辰美が演じる役の相手役、 つまりは七星夏美は今は退席中。 他に誰かがいたかもしれないが、 現在舞台裏はほとんど二人きりであった。
おかけになったテレパシーは (あなたが)電波の悪いところにいるので届きません。]
(196) 2020/06/14(Sun) 11時半頃
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[この前の詫びをいれてくれているのだろうか、 そう辰美は理解したが
神妙な顔をした彼女に対し、 代官様めいて「苦しゅうないちこーよれ」と返すだけの ユーモアセンスを母親の胎内に置いてきた。
ので、単純にうぇーいでもいぇーでもなく 「どうも」と返して炭酸を受け取ろうとして
辰美が受け取る前か後か、 それ>>163が、 正確にはどのタイミングで発されたのかによるが――]
(197) 2020/06/14(Sun) 11時半頃
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[ポニーテールの少女が、 案内役の紳士に言う台詞。>>164
そこに七星はおらず、 紳士にとっての少女はいなかったが、 よく似たポニーテールの少女がいれば、 薄暗い中で、ぱちんと役のスイッチが入り
紳士は微笑んでこう返す。]
(198) 2020/06/14(Sun) 11時半頃
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「礼には及ばないさ。
君が望むならどこまでも。 君が願うならいくらでも。
私と共に見た夢一つ一つが君の力になったなら 今度は君が、私を連れて行っておくれ」
(199) 2020/06/14(Sun) 11時半頃
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紳士は、自分で歩き出せない少女を 子供のように愛していた。
その力になってやりたい、とも。
(200) 2020/06/14(Sun) 11時半頃
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[ほんの少しだけ頬を緩め、 声ばかりはひどくやさしく、そう語りかけると、 綿津見がペットボトルを持っている状態だったなら 取り落としたりなどしないように ひょいと取り上げただろう。
先にペットボトルを受け取っていた場合は、 そのまま一口、炭酸を飲む。]
うま。
[その頃には辰美幸俊は辰美幸俊に戻っていて、 甘ったるい炭酸が体に染み渡るのを感じながら、 相変わらず、この台詞の掛け合いって恥ずかしいな……と 感情をごまかすように頬を掻いていた。]
(201) 2020/06/14(Sun) 11時半頃
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エンドロールのその先で、少女は夢を見られるのだろうか。
(202) 2020/06/14(Sun) 11時半頃
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――現在/→体育館―― [ペタペタと黒い足跡を床につけている。 掃除できるか否かという心配を、 今のところ辰美はしていない。
強いて言えば滑って転ばないようにだけ 少し気を付けていた。]
……体育館。 非常口、あるんじゃないかって。
[昇降口から帰れないなら、ほかの出口を探すしかない。 思い当たる場所は保健室のグラウンドに面した扉、 一階の窓、それから、体育館。
辰美はそのまま体育館へと歩いていく。]
(203) 2020/06/14(Sun) 11時半頃
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[重い扉を開いた先。 立ち並ぶ座席。緞帳の開いた舞台。 ――あの日の劇のセットだけが、そこにあった。*]
(204) 2020/06/14(Sun) 11時半頃
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[それでいい、とは言ってみたものの、 やはり、実際にやってみると どうしていいかわからなくなるもので]
(231) 2020/06/14(Sun) 12時頃
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――文化祭の日の事――
文化祭の10時、教室前で。 逃げんなよ。逃げたら……わかるな?
[と、 小道具で作ってもらったステッキの調子を確かめながら まるで脅すように、文化祭の数日前、辰美は葉野に言った。 本人に脅すつもりはなかったが、 色々考えすぎてちょっと不貞腐れていたのは事実だ。
この時は、逃げたら後で捕まえて 昼飯10回奢らせよう、とか 辰美にしてはそこそこあくどいことを考えていた。]
(233) 2020/06/14(Sun) 12時頃
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[時間は平等に過ぎゆく。 あっという間に当日を迎えた辰美は、 CG研っていうのはどんな作品があるんだろうなと 落ち着かない心を落ち着かせながら葉野を待っていて
やがて彼女が現れれば、]
じゃ、今日はよろしく
[と、きっと、 なんでもないような顔で言っただろう。]
(234) 2020/06/14(Sun) 12時頃
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[そこにどんな作品があったか―― 高層ビルの壁を登る亀か、 金色の熊か、ウサギか、 それとも、ライオンか。
それはさておき。]
(235) 2020/06/14(Sun) 12時頃
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………手?
[ある時、手を繋いでとお願いされたので、 辰美は少しだけ怪訝な顔をした。
迷惑というよりも、 そういうことを女子としたことがなかったもので。
女子の手というのは小さくて丸くて>>180 辰美からすると握りつぶしてしまいそうで怖い。 けれども、そういう「約束」だ。]
(236) 2020/06/14(Sun) 12時頃
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…………ま、こんな人ゴミじゃはぐれるか。
[文化祭当日。学生たちが各々、 クラスの出し物や展示を見ていて 一学年に八クラスもある学校だ。 その時の廊下は非常に混雑していた。
だから辰美は、そっと葉野の手を握って、 甘いクレープが売っている屋台まで、 彼女を連れて行った。]
(237) 2020/06/14(Sun) 12時頃
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[ただ、離さないように]*
(238) 2020/06/14(Sun) 12時頃
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/* れー可愛いなって思いながら見守っている
(-48) 2020/06/14(Sun) 12時頃
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/* 噂くらいは知っててもいいか……? いや、さすがにそれは氷室の様子みたほうがいいか
(-49) 2020/06/14(Sun) 12時頃
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/* うおおお うなれ俺の筆力(唐突に来たナイフに慌てている辰美の首をひっつかみながら
(-55) 2020/06/14(Sun) 13時半頃
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まっさらな白紙を いっそ紙飛行機にして飛ばしてしまえたら どんなに楽だろう、と思ったことがある。
(299) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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細かく刻まれた勉学や稽古のスケジュール。 顔を合わせるのも苦痛な兄。 人任せで自分の不始末をつけない親。 決められた未来。
引かれた道筋はまっすぐで、 それに抗うだけの気力も、もはやなくて ただ生きているだけの今に飽き飽きしていた。
何を描いてもいいよ、と言われた画用紙を前にして 鉛筆もクレヨンも絵の具も何もないようだ。
(300) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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……ただの機能不全な家庭の話だ。
どこだって似たようなもので 全米は泣かないし 多分、やたらと頑丈なあの白紙は 多少よれてはいるが、折れたりはしてない。
(301) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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「 ええ、どうか、自由なあなた。 また私に夢を見せて頂戴! 」
(302) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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自由な紳士はそれに微笑んで頷く。 少女に前を向いてほしくて夢に舞う。
けど。
(303) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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XXXXXさん。 俺の設定したエンドロール、 どうにも現実味がないようで たぶん、そっちに行けずに墜落します。 人生って難しいですね。 劇じゃないから。 なりたい自分になるってのも難しいし。
あなたは真っ白な紙に何か書けそうですか? それとも、書くもの、ありませんか?
(304) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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―――――――――。
――――通信エラー。通信エラー。
(305) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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――回想/舞台裏――
…………。
[辰美は、綿津見からやっと発せられた言葉に>>265 瞬きをしてその意味を理解しようとする。
その時には、 辰美幸俊は紳士ではなく「辰美幸俊」だったから どう応えるか、答えに詰まったまま、
返事を聞かないままで去っていく綿津見の背を 見ることになっただろう。]
(306) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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どこに……?
…………ここじゃない、どこか。
(307) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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[「紳士」ならきっと、答えはこうではなくて、 少女の望む夢の世界を見たいと言うだろうに。
舞台裏、緞帳の裏側。
辰美のくぐもった迷子のような言葉だけ、 舞台裏にあった沢山の声と音に紛れて消えた。]
(308) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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|
――現在/体育館――
[どうにもそれを思い出してか、 辰美は少しだけ唇を閉ざしていた。 といっても、体育館に辿り着くまでのことだ。>>267]
(309) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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ゆめ。
[見るだけなら自由って誰の言葉だったっけ。 辰美は少し驚いたような、 途方に暮れたような声でその一言だけ発すると、
まだふわふわしているらしい綿津見が 一応飛び出していったりしないか、>>270を見た。
ちょっと前プチ流行したデスゲームものの漫画だと こういう局面で前に出ていくと絶対死ぬ。
一応、飛び出していかずに横並びになったので それ以上引き留めはしなかったが やっぱり視界から自分は消え失せているようなので 辰美は軽くため息をつきながらこう返した。>>271]
(310) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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あー。 そうだな。 とうの昔に片づけたし、 ……ドッキリでやるにしちゃ、ちょっと手間かも。
[世界に現実味がなくなってくる。 最初からあった?といわれると疑問だが。
「文化祭、もう一回できそう」と綿津見が笑って言うので 「そんなことを言ってる場合か」という言葉が 喉の奥に引っ込んだ。
呆れるような、微笑ましいような謎の感情に襲われつつ 辰美は無表情でこう返した。]
(311) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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もう一回ね。 ……役者足んないからわだつみもやったら。
[本当に文化祭の再演をするとして、 単純に人数が足りないので、辰美はそんなことを言う。
そもそも、あんなに好きなら何故舞台に立たないのかと 疑問に思う事もあったのだ。
そのまま、セットや席には触れず まっすぐに非常口付近に向かう。
勿論、といってはなんだが、 ぴたりと扉が閉ざされているのが見え 辰美は諦観の念で 「非常口」の緑のライトが照るのを見上げた。]
(312) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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[劇のセットがあって座席が並ぶ体育館は なんだか、映画館に似ていた。**]
(313) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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/* ふくずみちゃんかわいいな・・・
(-62) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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/* この雰囲気……なんだ……
やくしまるえつこかな……(力を入れて返すためにプレイリストを探し出した
(-72) 2020/06/14(Sun) 16時頃
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――きっと、俺もお前も まだちゃんと生きれてないからだよ。 って、 もしも電波が通じていたら辰美は言う。 呼吸をしていて、しているだけであって 生きていないから、そう思うんだって
(374) 2020/06/14(Sun) 17時頃
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通信エラー。通信エラー。 メーデー ――いつか、エラーを越えて、救難信号が届く日は来るかな。
(375) 2020/06/14(Sun) 17時頃
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――現在/体育館――
[これから君たちには殺し合いをしてもらいます
とか。
これからナントカの条件を満たせなければ死にます。
とか。
告白して両想いじゃなければ死にます。
とか。
そんな感じではなさそうなのでよかったと辰美は思う。 高校生なのでR18Gはちょっと。]
(376) 2020/06/14(Sun) 17時頃
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[さっきよりはおとなしい綿津見を伴って、>>337 槍が降ったりもしない体育館の中を行く。
この世界の主にとっても辰美たちにとっても これは非常事態には違いなかったが、
帰り口はこちらじゃないんですね。そうですね。]
……そう、だな。
[ここから出られないとなると、 いよいよ連城と騒いで福住がツッコミをいれていた 「学校に泊まる」話が現実味を帯びてくる。 女子には厳しそうだな、と何となくそんな事を思った。
現実的な事を考える辰美の横で、>>339 綿津見はふわふわと、観客席の方へ>>341]
(377) 2020/06/14(Sun) 17時頃
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ふーん。 ……俺とか七星とか、 そーまのシーンならできるかもしれねえけど。
あんなに覚えてるなら…… 舞台、立ってみてもいいんじゃないかって。
ま、いいや。
[羨ましそうな顔、をしているのが見えていたので、>>342 辰美はそういうけれど、 本人が「いい」というなら、強引に推すこともない。 辰美はいつかのように隣の席付近で舞台を見る。]
(378) 2020/06/14(Sun) 17時頃
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教えてくれよ「紳士」。 自由になるにはどうすりゃいい?
――――……………本日も応答なし。
(379) 2020/06/14(Sun) 17時頃
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|
[観客席の方から舞台を見て あの頃のことを追憶する。
葉野が色んな小道具を用意して それを七星がうまく扱えなくて騒ぎになっていたあの頃を。
それから、舞台が終わった時に観客から届いた拍手を。
――だから、辰美はほろりと、こう呟いた。>>344]
(380) 2020/06/14(Sun) 17時頃
|
|
俺も、楽しかったよ。文化祭。 だからいいんじゃね。 別にそういうこと言って。 …………ちょっとだけ、なら?
れーとかには、いわないほうがいいかも。
[遺書が見つかって、外に出れなくて、 緊急事態ではあるけれど、 今この中には辰美と綿津見しかいないわけだし 多少の不謹慎さに顔をしかめるものもいないだろう。
今のオフレコな、と言いたげに、 辰美は唇に人差し指を添えた。
映画のお供は何もなし、たまにホットドック派です。]
(381) 2020/06/14(Sun) 17時頃
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|
……うん。
[ゆっくりと紡がれる綿津見の話に耳を傾けている。 白い雪のようなふわふわした思い出話から 今直面している問題の話へ。 粘つくような漠然とした不安に辰美は多少顔を顰めて 己の顎を触った。]
(382) 2020/06/14(Sun) 17時頃
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|
もし、今日集まってた奴の中にいるなら…………
[辰美は全員の顔を思い浮かべて首を横に振った。]
(383) 2020/06/14(Sun) 17時頃
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……文化祭楽しかったから、 もし死のうとしてる奴がいるなら止めたいし、 文化祭楽しかっただろ、死ぬなよって言いたいし、 無理ならせめて、理由くらい聞いておきたい。
未練くらいあんだろ。たぶん。
……っても 誰が、とかそんな想像つかねえけど……。 それこそ、わだつみ…… お前じゃないとも、俺からは言えないし。
[辰美は一つ言葉を区切り、渋い顔でこう言った。]
(384) 2020/06/14(Sun) 17時頃
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わだつみは、想像ついたら あるいはわかったら、どーすんの。
[どうもしない、と言われればそれまでだが 首を綿津見と反対方向にかしげて問いかける。]
(385) 2020/06/14(Sun) 17時頃
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ここではないどこかへいきましょう。
と、いうのはいきなりハードルが高すぎるので 「ここからどこにいこう」って話すのが精いっぱい。
Every adventure requires a first step. 冒険は最初の一歩が大事だ。
それが望ましい冒険かどうか 一歩を踏み出せるかどうか は、今は置いておこう。
……いうだけならタダだし。*
(386) 2020/06/14(Sun) 17時頃
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/* 英語を引用すると透けるらしいけどもういいや(どうせ透けとるやろの顔
(-78) 2020/06/14(Sun) 17時頃
|
|
――回想/惨事のおやつ――
……よくできたもんだな。
[と、辰美は純粋に葉野をほめた。 何をというと、葉野が持ってきたステッキについてである。
実作業は他の面子がやっていたらしいが>>241 細かくデザインされたそれは純粋にかっこよかった。
へえ、とちょっとの間眺めた後、 バスケットを持った夏美のスタンバイができたので 劇の練習を始める――、が。]
(390) 2020/06/14(Sun) 17時半頃
|
|
あ゛ぁ……!?
[シーン始まり直後、 七星の投げたバスケットが勢いよく宙を舞った。>>243
―――台本に落としてって書いてあっただろうがテメェ!
と、辰美は思ったが、 飛んでくる「重い」ボールを避けるので精いっぱいだった。
視界の端、 丁度そこに現れた間の悪い教師が、 足を取られてすっころび キャンディやら何やらをぶちまける様が見えた。]
(392) 2020/06/14(Sun) 17時半頃
|
|
七星は悪いと思うけど 女子に正座させるのやばくね。ワカバヤシ。
[数分後、責任のなすりつけ合いの結果 正座させられた葉野と七星を眺め、 辰美はいらないヤジを飛ばして 先生に睨まれていたとか。**]
(398) 2020/06/14(Sun) 17時半頃
|
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[笑えなかった。]
(410) 2020/06/14(Sun) 18時半頃
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――幕間――
[息が白くなるような冬の日だった。 使っていた赤ペンのインクが切れたので 辰美は調達のために町に出ていた。
ついでに、と母に渡されたお使いメモを見て 自分で買えよ、と多少イライラしながら店をはしごする。
その道中。]
(411) 2020/06/14(Sun) 18時半頃
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…………?
[遠くに、いつかの公園で見た少女が見えて 隣に、色黒の少年が歩いている。 知り合いかな、と辰美は思って近づこうとして
少女の髪が引っ張られた。>>0:1447 引っ張っているのは少年の方だった。
辰美は驚いてしまって立ち止まる。 白い息が街中に溶けた。 そうする間に、二人の背が街に消えていく。]
(412) 2020/06/14(Sun) 18時半頃
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……
[辰美は何も言えなかった。 ここは波止場でもなければ月夜でもないので、 吠えたてる声だってなかった。]
(413) 2020/06/14(Sun) 18時半頃
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[少女の髪を引っ張った少年が誰かに似ていた、なんて それがいつもの姿らしくなかった、なんて 日頃の会話でどうして言えるだろう。
いつか聞いてみよう、話してみよう。 ――――思ったまま、何も言わずに時は過ぎた。
漠然としたもやもやを抱えたまま ”それ”の事を聞けないままでいる*]
(414) 2020/06/14(Sun) 18時半頃
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/* ちょっと寝た方がよさそう 15分ほど・・・
(-81) 2020/06/14(Sun) 19時頃
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――現在/体育館――
[綿津見の唇の前に添えられた人差し指が 柔らかそうな頬の方へ行く。
辰美はそれを淡々と見ていた。 ……というより、突然どうした、と 思ったので反応が遅れた。>>417]
夢みてえだけど多分夢じゃねえよ
[当たり前です。]
(442) 2020/06/14(Sun) 19時半頃
|
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[それから、お前はどうする?と問いかけると 少しの間をおいて>>421綿津見から答えが返る。 その奥底までのぞき込むことは勿論、辰美にはできないので 額面通りに話を受け取った。]
……なる、ほど、な?
…………聞き方によるんじゃねえの。
[たどたどしい答えに返す言葉も、やはりたどたどしかった。
辰美自身も、実感が沸いているわけではないから、 綿津見の返答がふわふわしているとは思っても 特別な違和感を覚えることは特になかった。]
(443) 2020/06/14(Sun) 19時半頃
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死ぬのに勇気がいるのは、わかる。
[何せたった一つしかない命だ。
天国の実在が約束されているわけでも、 地獄の不在が約束されているわけでもないし 何もなくなるならそれはそれで良いかもしれないが 痛いのは辰美も御免だ。]
(444) 2020/06/14(Sun) 19時半頃
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[体育館にこれ以上のものはないだろう。 辰美もまた、彼女に続いて 体育館の入り口へ赴こうとする。――そして、]
…………俺か?
[理由と未練。 何に対する、なんて補われなくてもわかった。 珍しく台詞じゃない言葉を長くやりとりしているな、と 辰美はどこかで思いながら、 自分が”そう”だったらと考えてみる。]
(445) 2020/06/14(Sun) 19時半頃
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どうだろうな。
あるとすれば…………
未来なんか見たくねえうんざりだって思って 楽しかった文化祭に戻って そのままでいてえって執着して
…………そんなところ?
(446) 2020/06/14(Sun) 19時半頃
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進路希望調査、一回ふざけた回答したんだよな。 何にも書ける気がしなくて。
[と、とりとめのない話をする。 今、特別どこかに連れて行ってほしいと 思っているわけではない。
ただ、そういう話をする機会があったから 一歩出しただけ。]
……………まぁ 死んだ記憶とか、ねえんだけど。
(447) 2020/06/14(Sun) 19時半頃
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[強いていうなら、死にたいんじゃない。殺したかった。 生きていてごめんなさいと思うほど辰美は殊勝な男ではない。
……けれどそれは辰美幸俊の問題に寄りすぎるので、 この時はオフレコのままだ。]
(448) 2020/06/14(Sun) 19時半頃
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お前こそどーなんだよ。
[辰美は簡単に問いかけるけれど その答えは、もしかしたら返ってこなかったかもしれない。>>428]
教室一回戻るか
[思えばずっと綿津見は鞄を持っている。 「……手荷物持った方がいい?」と 今更過ぎる事を聞きながら 辰美はそのまま、三年八組の教室に向かうだろう。*]
(449) 2020/06/14(Sun) 19時半頃
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――三年八組――
……誰かいるか?
[ようやく戻ってきた教室には、 まだ愛宮心乃の姿があっただろうか。>>282
愛宮でなくほかのだれかであっても 辰美は教室に誰か残っていれば会釈したし その後、書き文字が増えた黒板に目を通すだろう。]
(450) 2020/06/14(Sun) 20時頃
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|
……語彙。
[と、ここにはいないであろう連城につっこみをいれるが 辰美の書き文字もたいがい言葉が足りていない。>>402
辰美は最初に書いた文字を消して、 連城が書いた文字の下の方にこう書き加えた。]
(451) 2020/06/14(Sun) 20時頃
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職員室 無人 固定電話 駄目そう
窓から下見ると高すぎてちょーヤバイ ↑ わからん
昇降口にインク 出られない
**
(452) 2020/06/14(Sun) 20時頃
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――現在/三年八組――
ただいま。
[丸みを帯びた名前が並んでいる。愛宮の文字だ。 辰美はそれに視線を滑らせながら、>>476 彼女からの微笑みに瞬く。
安心するような、やはり苦手なような。 そんな感覚から目をそらして、 誰かいた?という問いに表情を曇らせた。]
(510) 2020/06/14(Sun) 21時頃
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いや、俺達以外には……………
[道中礼一郎にしか会っていないし、 きっと他に人間はいないだろう。 でなければもう少し気配がしてもいいものだ。]
………昇降口に黒いインクが溢れてる。 ホラー、みたいな。
[さすがに言葉足りないか、と 書き直すかを悩んで、やめた。]
(511) 2020/06/14(Sun) 21時頃
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雪がっつか。 ……そもそも開かねえ。
[危険ではなく、そもそも開かないのだと解説しながら 辰美は愛宮に合わせて時計を視線に移した。>>488 どうやら、食事を作ってくれるらしい。>>489 リクエストはあるかと問われたので、>>490 思わず口を開きかけて、閉じた。]
……あったけえもんならなんでもいい。
[素直にカレー!とかシチュー!とか 同い年の女子にいうのは恥ずかしいものがある。 ので、辰美からのリクエストはそれだけだ。 そういうのは綿津見に任せた。]
(512) 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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…………俺、なんか敷けそうなの持ってくる。 寝床がねえ。 女子は保健室でいいかも。
[ほかに何かやりとりをすることはあっただろうか。 辰美はそう言って、教室を離れようとしただろう。*]
(513) 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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[何にも知らなかった。]
(532) 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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――回想/打ち上げの後――
[どうも今日はちらちらと他校の生徒が見えるな、と 辰美幸俊は打ち上げに参加しながらそんなことを思っていた。
女子男子問わず、別の高校の制服が見える。 それに違和感を覚えながら、 だからといって追い払うはずもなく 辰美幸俊はただ、文化祭を満喫していた。 ――だから。]
……お前どこいってたんだよ。
[と、戻ってきた氷室に対し 何も知らない辰美幸俊は言う。>>501 後片付けさぼるんじゃねえ、と気軽に言う。]
(533) 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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[実際、起こったことを知っていたら、見ていたら、 きっと辰美は退学処分ものの騒動を起こしていただろうが
辰美は愚かにも何も知らない。 例えば、友達が女装を続ける理由も。 今しがたどんな目にあってきたかも、 それに一人でどう対処したか、も。>>500
ただ一つ、わかることがあるとすれば]
(……化粧直した? なんか、さっきと違う)
[きっと、再び引かれた口紅の鮮やかさ、それだけ。 だから辰美は、その時なんにも彼に聞きはしなかった。*]
(534) 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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/* 意訳:その時点で知ると辰美が大変キレるので知らないことにさせてください……(土下座
すていすてーーい
(-97) 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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――現在/教室――
[愛宮が困ったね、と相槌を打つ様子も どこか先生のように見えなくもない。>>554]
……死にかけた人が、 自分の頭の中に人を閉じ込めるって話?
[ネットニュースの似たようなお話、はわからないが 連想されるものを挙げながら、 辰美は黒板に書きこまれる文字を見ている。>>552 情報共有は大事。いいんちょじゃないけどそう思う。]
(565) 2020/06/14(Sun) 22時頃
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まあ、自分たちで生きる必要、出てきたかも。
[と、愛宮には相槌を打ち、 それから、見透かされたように 「カレー」という単語が出た上に 愛宮がくすくす笑ったように見えたので、]
……っ、シチューでいい
[すかさず綿津見に乗っかった。>>558
反抗期かよ、俺は、と 言った後で辰美は微妙に苦々しい気持ちになったが 取返しもつかないのであきらめた。]
(566) 2020/06/14(Sun) 22時頃
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|
[その後、礼一郎とうっかり教室前で出くわせば>>525]
……よ、
[「また会いましたね」と片手を挙げて、 辰美はそのまま階下へと歩いていくだろう。*]
(567) 2020/06/14(Sun) 22時頃
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/* ごめん礼一郎…って思いつつだな…
(-110) 2020/06/14(Sun) 22時半頃
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[本を閉じるように静かに、体育館の扉を閉めた。]
(597) 2020/06/14(Sun) 22時半頃
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――少し前/わだつみと――
書けてないか。 ……ま、そんなこともあるよな。
[それって先生に何か言われるんじゃね。とか 何にも思い浮かばなかったのかよ。とか
少しだけ、思わないこともなかった。 けれども2人して廊下を歩きながら その言葉は、ついぞ出ることはなかった。
遠慮したのか、 それとも空気がそれにそぐわないと感じたのか 辰美にはわからない。]
(598) 2020/06/14(Sun) 22時半頃
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|
[窓の外で雪が降り積もっている。 ぽつぽつと、生きられていない人間2人が とりとめもないことを語っている。
だからたぶん、 今の、会話の温度はこれくらいがちょうどいい。]
(599) 2020/06/14(Sun) 22時半頃
|
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――………
[振り向いた綿津見が 答えなのかどうかわからないことを言う。 辰美は少し、言いよどむ。>>542]
(600) 2020/06/14(Sun) 22時半頃
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(「 終わらないさ。いつまでも。 君が夢見ることを望むなら。 」)
(601) 2020/06/14(Sun) 22時半頃
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…………
……わかるよ。
[思い浮かんだ台詞を、そっと喉の奥に引っ込めて あいまいな相槌だけを返した。*]
(602) 2020/06/14(Sun) 22時半頃
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/* きたなかくんかわゆ
(-114) 2020/06/14(Sun) 22時半頃
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[笑いたいとは、思っていた。]
(621) 2020/06/14(Sun) 23時頃
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――回想:その節はお手数をおかけしまして――
……文句あんのかよ
[文句は既に現場から出ている。
「辰美が笑わないんですけど」と 首根っこをつかまれるように 七星に連れられてきた辰美は 困った様子の脚本にぼそりとそう言った。>>594
尚、クラスメイトと楽しそうにしている時を含めて 辰美幸俊は喋るとき全て仏頂面で発言していると そう捉えてもらって構わない。]
(622) 2020/06/14(Sun) 23時頃
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……俺のせいで変えるのわりーから 練習、してんだけど
[とはいえ、 喜多仲や役者仲間を困らせるつもりはないのだ。 連城に頼んで練習を始めた頃でもあった。>>595 あー、と考え込む喜多仲を、 辰美はやはり困ったように見ている。]
(623) 2020/06/14(Sun) 23時頃
|
|
……あ……? 頬があがんねえんだよ、頬がよ
[くるん、とシャープペンシルが回って、 喜多仲が「笑ってみて」という。 笑えたらここ10年くらい苦労していない。が、
まぶしい笑顔のお手本を示されてしまったので、 辰美は頑張って真似をすることにした。]
(624) 2020/06/14(Sun) 23時頃
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……スマ……ぐ……ぬう……
[ちなみにどんな顔になったかというと 唇を引き結んで苦痛を堪えるような表情になった。 眉間に皺も寄っているため普通に怖い。]
大体なんでこのキャラ ずっと笑ってんだ…… 登場人物の気持ちを教えろ作者
……こうか……っ、
[人差し指の補助があって、 ほんの少しマシな微笑みになる。 が、頬は耐えがたそうに震えているし 指を離せばすぐ笑顔が解けるのであった。*]
(625) 2020/06/14(Sun) 23時頃
|
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――現在/1F 保健室――
……シーツ、毛布は、と。
[辰美は再び階段を下りて一階へ行く。 保健室の扉をがらりと開けた。
ベッドは女子が使えばいいと辰美も思うが 床に敷く分のシーツや毛布の調達くらいは許されたい。 枕は最悪、各々の鞄で済ませればいいだろうが――]
(654) 2020/06/14(Sun) 23時半頃
|
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[薄暗い中で鏡に映る自分が見える。 小さな手洗い場の上に設置された、 四角い鏡に自分が映っている。]
(655) 2020/06/14(Sun) 23時半頃
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「 」
(656) 2020/06/14(Sun) 23時半頃
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[その口元が吊り上がったように見え、瞬いた。 ……幻覚だ。 そう思うのにざわざわと心が落ち着かない。]
…………俺はあいつじゃない。
[噛み締めるように辰美はそうこぼす。 唇を噛む。乾いた男の唇からは血がにじむ。
喉を通る鉄臭さに顔を顰めて、 辰美は保健室の奥にしまわれた毛布に手を伸ばした*]
(657) 2020/06/14(Sun) 23時半頃
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/* かわゆ
(-124) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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/* ひむろ×しおりちゃんについてギャグっぽく書いた話ができてしまったけどこのタイミングで落とすのちょっとあれなのでまとう まとうね
(-125) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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――回想/超絶イケメン高校生X――
「辰美お前、振られたらしいじゃん」
[と、声をかえてきたのは元剣道部の仲間だった。 「あ?」と怪訝そうな顔を辰美がすると どこかおかしそうに、続けてこういう。]
「葉野、すっげえかっこいいやつとデートしてたって」
[写真もあるんだぜ、と 同級生は辰美にスマホを差し出した。 余計なお世話だと思ったが、 何となく流れで辰美はそれを見てしまう。
――そこに映っていたものに目を丸くした。]
(702) 2020/06/15(Mon) 00時頃
|
|
……………。 …………………。 …………………………。
「なぁ、お前も負けるわなー。 まあまあ気をおとすなや、 なんか今度おごってやっっ ……………」
(703) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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|
…………あ゛あ゛?
「っっっやばっ俺次の授業移動教室だったわ! じゃあな!」
[辰美の顔面を見た同級生は、 辰美からスマホを奪い去ると波が引くように逃げていった。
後に残された辰美は眉間に寄った皺を 指先でぐにぐにと引き延ばすと、 長く、長く、ため息をついたそうな。*]
(704) 2020/06/15(Mon) 00時頃
|
|
(いや、別に葉野はほんとの彼女じゃないし 良くはねえけどいい。
そこに映っていたのがひむろっぽいのも まあ良くはねえけどいい。 で。 じゃあなんで俺はこんなにイライラしてんだ)
(705) 2020/06/15(Mon) 00時頃
|
|
[注釈。 この場合彼女がとられたとられないということではなく 単純に「あんなに顔がいい男じゃ振られるよな(笑)」と 第三者に好き勝手に噂されていることに 傷を負っているのだが、 それを汲む人も勿論いないので]
「……幸俊、今日稽古の声、 さすがに張り切りすぎじゃないですか」
はっ ……失礼しました母さん!
[受験勉強の合間。 道場の中で半ば八つ当たりのように 鍛錬に励む辰美幸俊の姿があったとか、なかったとか。**]
(706) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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/* きたなかくんかわいい〜〜〜〜
(-127) 2020/06/15(Mon) 00時半頃
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|
/* が、今日はちょっとはやめにねます すまない
(-128) 2020/06/15(Mon) 00時半頃
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|
――保健室――
……?
[毛布を掴んだところで、 後ろから気配がして辰美は振り向いた。 そこにはさっきみた姿があって、>>777 辰美は「……よお」と何とも言えない声を出した。
一日に四回くらい会うのは珍しいかもしれない。]
(834) 2020/06/15(Mon) 08時半頃
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|
[礼一郎はベッド数と着替えを確認しに来たらしい]
働き者だな。
シーツと、毛布。 ここじゃどーせ寝床足りないと思って。
[既に手にとっていた毛布数枚を 遠慮なく渡そうとして、辰美は瞬き、]
元気ない?
[様子をうかがうように聞いた。 言ってから気のせいかも、と思う。**]
(835) 2020/06/15(Mon) 08時半頃
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[いつもというわけではないけれど、多分、 一回や二回以上は泣かされたことがある。
おもちゃを貸してくれない、駆けっこで置いてった、 理由は多分そんな、くだらないことだ。
その頃の辰美は我慢というものを知らなかったので おともだちを随分苛立たせたり、わがままを言った事だろう。
その分蹴っ飛ばされれば「れーくんが」とわあわあ泣いて 翌日謝れればあっさり>>836]
うん、なかなおりする。
[子どもの機嫌というのは天気のようにころころ変わるもので、 そう言う頃には辰美は機嫌を直して笑い、 また「れーくん」と鬱陶しく後ろをついていく、 懲りない子供だった。]
(855) 2020/06/15(Mon) 13時頃
|
|
[とはいえ、遠い昔のことだ。 今は礼一郎の後ろを慕うようについていったりはしないし とりたてて騒いだり泣いたり笑ったりしない。御覧の通りだ。]
(856) 2020/06/15(Mon) 13時頃
|
|
[三つ子の魂百まで? さあ、どうだろう。矯正されて直ることもあるんじゃないかな。 方向性が人間として正しいかはさておいて。]
(857) 2020/06/15(Mon) 13時頃
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|
――現在/保健室――
…1台だけ2人で寝てもらえば足りるだろ。
[もちろん辰美も、一台が濡れているなんて知らないから 女子が寝る段になってどうするのか想像もしない。
その時になって辰美は初めて テーブルの上に1つメモが置かれていることに気が付く。 綿津見の文字かなあとその時辰美は思ったが 言及しないまま、毛布を礼一郎に預けた。]
(858) 2020/06/15(Mon) 13時頃
|
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……それもそうか。 なんか、あんま気負うなよ。 委員長だからって ちゃんとしてなきゃいけないわけ、ねーし。 あ? …………。 あの頃は泣き虫だったからな。
[――いつからやめたっけ。弱さをさらけだすのを。 見せてくれなくなったよな、と言われると少しだけ揺れる。 押しつぶした衝動が目を覚まそうとするのをじっと堪える。]
泣いてたって仕方ねえし。
(859) 2020/06/15(Mon) 13時頃
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|
[少し強がるようにそう言った。 視線がこちらに向いているのに気づいて、 辰美は少し首を傾げ、それからひりつく唇に指を添えた。 血が滲んでいてどことなく熱い。]
あー…………。思い切り噛んだ。 そのうちなおんだろ。
ここ精神世界だとしたら 血ぃ出んのリアルすぎ。やばくね。
[と、辰美は指先についた血を軽く拭って、 てか、と付け足す。]
(860) 2020/06/15(Mon) 13時頃
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てかさ。 お前最近なんか悩んだりとかしてねえの。
街でこの前、 お前似のやつが女の髪ひっぱってんの見たしさ。 人違いかもだけど。 この状況だとちょっと心配。
[らしくもなかった、と言外に言うが、 「人違いだ」と言われれば、多分それまでの話だ。
辰美は礼一郎に毛布を預け切ると、 自分も敷く用のシーツを手に取り、「戻る?」と尋ねる**]
(861) 2020/06/15(Mon) 13時頃
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/* 中の人は礼一郎くんに非常に申し訳ない気持ちになっているし、そりゃそうだぞたつみって思っている
(-154) 2020/06/15(Mon) 18時頃
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|
――現在/保健室――
[礼一郎はよく笑う。
それに微笑みが返せれば良いと思ったことは 一度や二度じゃ足りないが>>874 相変わらず辰美は仏頂面のまま 穏やかに会話を続けていた。]
成長したんだろ。お互いさ。 ガキじゃあるまいし。
(900) 2020/06/15(Mon) 19時頃
|
|
[辰美幸俊の場合、 成長して良い子に育ちました。 に(笑)がつくから、どうだろうね。]
(901) 2020/06/15(Mon) 19時頃
|
|
なんだそれ。 愉快かもしんねえけど恥ずかしいわ。
……そうかもな。
[大騒ぎする礼一郎の姿はあまり想像がつかなかった。 ので、軽く肩を竦めておく。>>876]
気ぃつける。 …………ちょっと後悔してんだけど、割と痛い。
[いつも通りのやりとりが続く。 だから辰美も、そう、いつも通り、 人違いであれば「なんだよそれ」って言われるようなノリで 前から気になっていたことを切り出したのだ。>>877]
(902) 2020/06/15(Mon) 19時頃
|
|
[直後、自分の行いをもっと後悔することになるなんて 辰美は思いもよらなかった。]
(903) 2020/06/15(Mon) 19時頃
|
|
[タオルが落ちる。 辰美にとってはたった数秒の事。
「落とすなよ」と茶化そうとして唇を開きかけて ようやく、自分が何をしたのか、少しだけ悟る。]
………れー?
[おかしい。 緩慢なしぐさでタオルを掴む様子も。 その耳の裏の色も。
触れてはいけない話に触れたか、と悟る頃に、 ようやく、礼一郎から言葉が返ってきて>>888 いもうと。と、辰美は混乱したまま 乾いた口の中でその単語を転がした。]
(904) 2020/06/15(Mon) 19時頃
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[あんなに痩せた女が。 食うものにも困ってそうな女が。 万引きをして……それで?
……ああ、嫌だ。血の味が戻ってくる。]
(905) 2020/06/15(Mon) 19時頃
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距離にして一歩か二歩先、 誰かの兄の頭を見下ろしている。
(906) 2020/06/15(Mon) 19時頃
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”―――――見てんなよ”
(907) 2020/06/15(Mon) 19時頃
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記憶の奥底でうめき声がした。 ……自分の兄の声だった。
(908) 2020/06/15(Mon) 19時頃
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|
[…………怖くなった。
礼一郎と兄が同じであるはずがないし、 まさか礼一郎がこんなに動揺するような 何かを抱えているとは気づかなかったし、
今更ながら、 遺書の「死にます」という単語が脳に閃いて、 辰美は怖かった。
止めたい、と綿津見には言ったくせに、 飛んだお笑い種だった。]
(909) 2020/06/15(Mon) 19時頃
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……ご、
[ごめん、と言おうとして、 何のために謝るのかわからなくなった。
家族の秘密ごとを盗み見た事に対してなら、 謝っただけでは許されないし、 許されていいはずがないだろう。
ごめんで済んだら警察はいらない。]
(910) 2020/06/15(Mon) 19時頃
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…………なんかあったら、聞く、から。
(911) 2020/06/15(Mon) 19時頃
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|
[結局辰美は、そう声をかけるしかなかった。
なんであんなに痩せてたんだ? ちゃんと食ってんの? 妹、不良なのか?
浮かぶ疑問は全部、今は封じておくことにした。 様子がおかしい友人にそんなことができるはずがない。]
……腹減ってきた。 なんか食いてえな
[ここに長居するのはよくない。多分。 静まり返った保健室に踵を返し シーツを手に教室へと向かった。*]
(912) 2020/06/15(Mon) 19時頃
|
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/* 今更なんですけどこの村めっちゃ多弁じゃない????? 900ってなに??(みんなすごい
(-155) 2020/06/15(Mon) 19時頃
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――回想:登場人物の気持ち ――
[勢いよく指を指されたので、>>714 辰美は「ぐぬぬ」と言いたげな顔で 喜多仲の指先を睨んだ。
笑えていないのは理解しているし 稽古現場の空気は脚本の予想通り なんともいえないものだったし 辰美にそれ以上反論の余地はなかったのだが。]
(926) 2020/06/15(Mon) 19時半頃
|
|
あが……あがらねっつってんだろ
[気軽に言われて半ギレである。>>715 むしろ人類どうやってスマイルを身につけてんの? わかるなら教えてほしい。 学校で習ってないのでできません。 と、辰美の口数が多ければ言い返していた。
そして]
(927) 2020/06/15(Mon) 19時半頃
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きたなかァ……!テメェ……!! ふっ……ざけんな、なにがおかしいんだ 笑ってんじゃねえ
[案の定爆笑されて、>>717 苦悶の表情を浮かべたまま辰美幸俊は唸った。
字面にするとまるで本気で怒っているか 恫喝しているようにも見えるが
実際は爆笑する喜多仲を前に うっかり殴ることも叩くこともできず 文句を言う辰美の図、なのであしからず。
一回くらい殴っておけばよかった、 とのちに辰美は語ったそうな。]
(928) 2020/06/15(Mon) 19時半頃
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…………くそ、覚えてろよ ネタじゃなくてちゃんと……
[悪態をつきながら辰美は ようやく頬に添えていた人差し指を外す。 なんだか玩具にされただけな気がして悔しい。]
……あ?
[喜多仲の笑いが収まる頃、 ふと、思い出したように登場人物の気持ちを尋ねられ、 辰美はぱちぱちと瞬いた。
少し考える。 自由な夢の案内人。いつも微笑みをたやさない紳士。]
(929) 2020/06/15(Mon) 19時半頃
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…………たのしい、から……?
[国語の解答で提出すると0点かもしれない。
現国の成績は別に悪くないが ずっと笑顔でいる人間の気持ちなど、 辰美には全く分からなかった。*]
(930) 2020/06/15(Mon) 19時半頃
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――現在/保健室――
[大事なパーツを一つ落としたらしい辰美としては 発展途上と信じたいところだけれど。>>954]
化けて出る前に成仏するか大人にならねえと。
[と、礼一郎の冗談を面白がるように辰美は言う。
本音を言うなら神様には 大事なパーツを取り落とさないように作ってほしかったし 中間の息苦しい地点なんてものは 元々設計に織り込まないでほしい。>>0:317
色々設計ミスなんじゃないの、と いつかの会話を思い出す。]
(977) 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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[例えば、こういう会話の運びにしてしまう 辰美自身のコミュニケーション能力とか。]
(978) 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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[大概、先に謝るのはれーくんの方だった。 家族に「謝れ」と言われてかは知らないが]
(979) 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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[呻くような言葉が聞こえて 辰美は少しだけ息を飲んだ。>>958
そして、黙ってこくりと頷いた。
それから、投げかけた言葉に対しての返答を聞く>>961 それが果てして「ノー」の意味を含むのかさえ 辰美には理解できなかったけれど、
ただ、こう返した。]
(982) 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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謝んな。 嫌なら嫌って言っていいし 俺も、謝ってねえし。
[礼一郎が謝るべきところがどこなのか分からないし 先に踏み込んだのは辰美の方だ。
傷つけた方が傷ついた方に謝らせるのは 人として最低だ。 だから、辰美はそれだけきっぱりと言い返して、 歩き出した。]
(984) 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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[そこから少し、無言で、廊下を歩いていた。 外はやっぱりしんしんと雪が降っている。 傷ついた唇がやけにしみる。
……腹が減った。と、 まっとうなことを口にしてみた。 現金なもので言ってみれば減っているような気もした。]
(985) 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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[やがて三年八組の教室の傍に来て、 辰美は後ろから声をかけられて振り向いた。
小さな頃は辰美が礼一郎を見上げていたのに。
……こういう時って、どうすればいいんだっけ。
先ほどよりは落ち着いた様子で礼一郎が辰美に問う。 ほんの少し、答えに惑う。>>963]
(986) 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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[しっかりものの委員長。 いつも礼儀正しくて笑っている委員長。 阿東礼一郎ってそういう男。 ……無理すんなってさっき言っただろ、 そうも思うし、
お前はそうだよな、とも思うから答えに困る。]
(987) 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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…………だいじょーぶ。
[辰美は肯定した。 肯定に聞こえる答えを選んで、 実際には礼一郎の言葉を否定も肯定もしなかった。
ただほんの少しだけ頬を緩めて、 努めて穏やかな声音でそう言った。]*
(988) 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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/* そこ2人は全力で応援してるからな!!!!
いや、氷室は好きな子ひとりできたら解決するはマジだと思うので……
(-162) 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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/* いや、どっちかにその意思がないならいいんだ いいんだけど
外野は黙っておこう……
(-163) 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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/* はい、こちらPLさねきち ただいまPCが思ったより強情で引いてます
いつものPCならね、ここは「いつもどおりだよ」って言ってるところ(礼一郎くんに対し)
(-164) 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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/* そーまくんあまりにも癒しでは……???? かわいい きたなかくんとセットで眺めたい
(-165) 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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/* 2dになったら葉野ちゃんに会いに行きたい
いや、何話すとかは決めてない
(-167) 2020/06/15(Mon) 22時頃
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/* うわっっ きたなかくんSUKI
(-169) 2020/06/15(Mon) 22時頃
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/* 楽しくなくても人って笑うんだよについては きたなかくんの色々を見て うわあ……ってなってます
(-175) 2020/06/15(Mon) 22時頃
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――回想:意味深なアドバイス――
……んだよ
[回答を提出したら喜多仲に不満げにされた。 文句あるのかよ、と、 二回目を繰り返しそうになる。
それ以上の答えが思い当たらない辰美は おとなしく喜多仲の問いに耳を傾けた。>>1004]
……それは。
[いつも笑わないお前は楽しくないのか。勿論、違う。 友人と話している時の自分を思い浮かべて口ごもる。 けれども、自分が笑えないのもまた事実だった。]
(1030) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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楽しくなくても、 悲しくても、ムカついても…… 辛くても……?
んだよ、それ。 無理してんじゃん。……嘘みてえなもんじゃん。
[そういう嘘をついている人間を一人知っている。
だから辰美はぎょっとした様子で言いよどみ、>>1006 喜多仲の眼鏡の奥の目をのぞき込むようにじっと見た。]
(1031) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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…………知ってたけど …………わかんねぇよ
[「知らなかったの」と聞かれて白旗一つ。
人間の感情の機微に関しては、 喜多仲の方がきっとずっと詳しいのだろう。]
(1032) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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わかったよ。色々、あんだな。 考えてみる。
[なんだか諭されてしまったみたいだ、と ふざけているようでいて 真っ当なアドバイスをくれる喜多仲に 辰美は珍しく素直に頷いた。
台本の中の案内人。その台詞を見下ろす。 こいつの気持ちがわかれば、笑えるようになるのか。
神妙な気持ちになったところで]
(1033) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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……ああ……?
ねえのかよ! 作者!
[思い出したように付け足された答えに 思わず辰美は「ふざけんな」と返したとか。
――――その後、 無事紳士の気持ちを理解できたのかどうかは また、別の話。*]
(1034) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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[「じゃあ、お前はなんでいつも笑ってんの」って ……それは、聞きそびれた。*]
(1035) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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――現在/教室へ――
[赤本の問題のように正解があれば きっと、一番よかったんだろうが、 辰美にも誰にもそれは見えていないので 何とも言えない空気の中、廊下を進んだ。
「大丈夫」。 別にいつものお前じゃなくても。
「大丈夫」。 いつも通りに見えてるから。
あいまいに濁した答えを聞いて、 礼一郎がゆっくり息をする。>>1018]
(1042) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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……ん。
[辰美は頷いて礼一郎と一緒に教室に入っていった。
雪のしんしんと降る気配は、そこでいったん途切れる。]
(1043) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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ただいま、ふくずみ。>>1022 ……そーまは何いじけてんだ
[まず辰美の第一声はそれだった。
応えてくれる人がいるとも限らないので、 置かれた購買のメシをわき目に、 とりあえず持ってきたシーツを 空いている座席に置くことにした。]*
(1044) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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――現在/教室――
……?
[辰美は不思議そうに首を傾げた。>>1049 やけに固い氷室の言葉を受けて、だ。]
出られないんだから仕方ねえだろ。
[それとも、音楽室か別の部屋で寝るか、 と言いかけて]
(1062) 2020/06/15(Mon) 23時頃
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……んだよ。変な顔。
[その表情に違和感を覚えて 彼がむくれた時そうするように 実際につつくわけではないが手を伸ばした。]
[傷だらけの男の手を。]*
(1063) 2020/06/15(Mon) 23時頃
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/* 君地雷踏みにいきすぎじゃない?(PLは思う
(-178) 2020/06/15(Mon) 23時頃
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――教室――
なるほどな……… おつかれ。
[うるさいコンビが 食べ物飲み物ぎっしりの袋を運んできたらしい。 家庭科室で用意されている料理のことも知らず。
福住の説明にすべてを理解し、>>1006 辰美は頷いて、後で茶をもらおうかなと考える。
――それから。]
(1079) 2020/06/15(Mon) 23時頃
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……っ?!
[黒板に書き加えられた礼一郎の文字を見る前に 辰美の手が叩き落とされた。 目を丸くして見つめた先の氷室は、 ただならぬ様子で、”何か”に怯えている。>>1075]
んだよ
何、が
[ああ、今日はおかしなことばかりだ。 昇降口といい、保健室でのことといい、 …………氷室といい。]
(1080) 2020/06/15(Mon) 23時頃
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――どこ行くんだよ! おい!
[それは恫喝のようにも聞こえただろう。 下卑た男の叫び声にも、 もしかしたら聞こえたかもしれない。 辰美は慌てて、氷室の後を追って走り出した*]
(1081) 2020/06/15(Mon) 23時頃
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――現在/男子トイレ前――
……
[吐いている。 水が流れる音にまぎれて、嗚咽が聞こえる。
辰美はトイレの前で立ち止まり、 今起きている不可解な出来事に恐れを抱いていた。]
(1093) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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[だってさ。 皆普通に登校して、普通に笑ってただろう?
……なんでこうなるんだよ。]
(1094) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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[だから、まだ、その中に踏み込めないでいた。]
ひむろ、おい。どうしたんだよお前……
[外から呼びかける声が彼に届くことはあるのだろうか。
後ろからきっと福住が追いかけてくる。 「待て!」という声を聴いたからだ。>>1089
だから、彼女が追い付いてきたら、 辰美は振り向いてこういうだろう。]
(1095) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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……こん中にいるみてえなんだけど。
[きっとその時だった。 ――――中から、助けて、という声が聞こえたのは >>1090>>1091>>1092]*
(1096) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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/* 普通に福住ちゃんに話してもらうのがいいんじゃないかって思うんだけど男子トイレの中なんだよな
(-189) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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――現在:男子トイレ前――
…………。
[何があったんだ、と辰美は思う。 トイレから聞こえてくる声は、 女装していたことを謝り、 痛い、やめて、と囀っている。
まるでそう、――何か責め苦から許しを請うようで 普段ふてぶてしいと言っても過言ではない友人には おおよそ似つかわしくない。>>1091]
(1133) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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…………頼む。
[辰美だって、こんな自分が押し入っていって すぐに相手を落ち着かせられるとは思わなかった。
……笑えない男が何の役に立つ。
だから、福住が頷くならば、 向かう先がどんな場所であろうが、 彼女に任せる他なかった。]
(1134) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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[――たすけて。
そうつぶやく氷室の声が辰美の喉を締める。
辰美は黙って、福住の背を見つめていた。>>1106]*
(1135) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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――現在/男子トイレ――
…………なんだよ。
[辰美は言葉少なく、 「聞いてくれる?」にそう答えた。
不細工だから出てこれない。 そう語る氷室の事が心配でたまらない。 扉をこじ開けたいくらいだが、 そんなことをすれば、もっと怯えさせる。]
(1176) 2020/06/16(Tue) 00時頃
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[氷室はバチが当たったという。
女装をして報いをうけたのだと。 男の格好の方がいいと言われても それをやめる勇気がなかったと、>>1:1145 そういう。
辰美は中学時代の事を思い出していた。 無数の女子に告白され、 人間関係がこじれていく氷室の姿を思い出していた。]
(1177) 2020/06/16(Tue) 00時頃
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バカじゃねーの。
[辰美は思わず福住の後につぶやいていた。>>1174 「馬鹿だよなあ」に「そんなことない」を返さず 思ったことをそのまま、呟いた。]
お前はお前の生きたいように生きてたんだろ。 何がバチがあたるんだよ。 意味がわかんね。
当然の報い? お前が?
……何言ってんだよ。意味わかんねえよ。
(1183) 2020/06/16(Tue) 00時頃
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もっと腹立つのは、 ンなこと考えてたのに、 くよくよ悩んで全然言わなかったことだ。
[そう言って辰美は踵を返す。]
(1184) 2020/06/16(Tue) 00時頃
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……文化祭の時、 音楽室はそう飾られてなかった。 毛布とシーツ、そこに置いとく。
だから好きにしろ、バカ
[悪態ばかりが口をついた。 ――最低だ。そう思うのにやめられなかった。]
(1185) 2020/06/16(Tue) 00時頃
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[払われた手の感触が、今も生々しい。]*
(1186) 2020/06/16(Tue) 00時頃
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