219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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[…まさか、あのオオカミだけじゃ…ない?
不自然に散りばめられた斑模様たちが何のノイズかまで判別はできなかったが、その光景が異様である事だけは感じ取れた。
今目視で確認できるだけでざっと45(0..100)x1…いや、46(0..100)x1匹か? 未確認のものもいると考えれば、遭遇したそばから吸い尽くしていくにも限界はあるだろう。 それこそ囲まれてしまえば一巻のおわり…というのも充分にありえる話で]
(……今度こそ、死ぬ訳にはいかないんだ)
[頭をよぎったのは、二度目の死を迎える間際の記憶。*]
(+15) 2017/06/21(Wed) 21時半頃
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―回想―
「だったら、強くなるの」
[辺りを赤く染める落日。 河川敷通りに揺れる影法師。
おぶられた状態だったのでその言葉を告げる彼女の顔を見る事はできなかったが、その声は厳しく、だけどどこか優しいものだった。
…ぼくが男だから?と聞けば彼女は「ちがうよ」と答え]
「男の子とか女の子とか、関係ないの。人間にはいつか…いつか、大切な人を守らないといけない時がくるから」
[そう続けたのだ。]
(+33) 2017/06/21(Wed) 22時半頃
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大元…確かに…
[確かにこれだけのノイズが発生しているのなら >>+57いつかの蝙蝠のように、どこかに主…もしくは巣にあたる場所があってもおかしくはない。
だったらノイズの動きをよく辿ってみれば手がかりを掴めないだろうか? よぉく観察しようとした時]
(+58) 2017/06/22(Thu) 19時頃
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[―バサッ!バササッ!]
うわ…!?
[唐突に耳に入った音を不審に思い空を見上げれば まっくろな鳥の群れが上空からこちらを狙い近づいてきている。
黒といってもカラスじゃない、それよりもっと危険なもの]
…パティさん、守りはお願い!
[相手が空から、複数となれば彼女の能力では分が悪い。 黒いノイズ相手にどこまでやれるかわからないが、それでも少年は構えた*]
(+59) 2017/06/22(Thu) 19時頃
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[この場から逃げるにもまずは数を減らすか、もしくは向こうから退散するように持っていかなくてはならない。
彼女のサポートを受けながら広範囲に狙いを定め、一気に黒い鳥達の生命を花にかえていく。]
…ぐっ…こ、この……!
[しかし 次第に数を減らし、やがて赤い花が頭上だけでなく周囲にまでその範囲を拡げはじめたというのに、黒い鳥ノイズ達はひるむ様子を見せなかった。 こちらの命を奪うまで退く気はないというのか?]
(+60) 2017/06/22(Thu) 20時頃
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『……で…』
『…に…いで…』
[さらに5羽のノイズが力尽きた頃だったか 脳内に直接響くような声が耳に入ったのは。
またかと思いちらりと周囲を確認するも、輪郭だけのナニカの姿は見えないようだ。
不思議に思い、もしやパティさんからのテレパシー? と注意深く耳をすませてみれば]
(+61) 2017/06/22(Thu) 20時頃
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『やっと…やっとこっちに気づいてくれたね』
[見えない手に心臓を掴まれたような錯覚と、とても嬉しそうな女の声。
瞬間視界は暗転し、意識は深い深い海に引き摺りこまれていく*]
(+62) 2017/06/22(Thu) 20時頃
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[水面へ降り注ぐ光も届かない
深い深い
水の中
頭を撫でるつめたい手
ねぇ、ぼくの隣にいるきみはだぁれ]
(+64) 2017/06/22(Thu) 22時頃
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