158 Anotherday for "wolves"
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―― 4日目・投票前 ――
[宿屋に集まった人々の前で、重い口を開く。 集まる視線に耐えるよう、両の手を握りしめ、 話し出すのは、隠しきれなくなってしまった 宿屋で起きた、事件のあらまし。
事の発端となった、夢視の事は、 もはや隠し通せず、 自らが行った呪いの事も、 その場に集まった者の耳に入れた。
『人喰い狼の夢を視た時は、、 翌朝、その名が書かれた名と共に、 白い花が紅く色づく』と。
その結果。 ルパートが、メアリーが無実ではないかということも。]
(7) 2015/05/19(Tue) 20時半頃
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……グレッグが私を襲った理由は、私によく分かりません。 人の姿を為していた頃の彼は、 私の言が偽りではないかと、 疑っているようでしたから、 理由があるとしたら、おそらくそれが原因かと…
彼が、私以外の人を襲ったかどうかは、 答えることは出来ませんが…
村の人々が、私達人狼族の怖れ、 『人』との共存が危うい中で、 彼が起こしてしまった騒ぎは、 ……見過ごせるものではありません。
投票の前に、――どうか、ご決断を。
(8) 2015/05/19(Tue) 20時半頃
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[僅かに震えを残す手を、自身の手で抑える。 言えることは、これが全て。 それ以上は口にすることはなく、口を閉ざした。*]
(10) 2015/05/19(Tue) 20時半頃
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―― 4日目・宿屋裏手 ――
[空気は重く、肩に圧し掛かる。 サイラスとベネットの会話は耳に入っていても、 会話に口を挟むことは出来なかった。 サイラスの判断に>>3、 ベネットの頷きに>>4:392、 自身の言葉が受け入れられた事を知る。
泣いて兄を庇うメアリーに今は近づくことも出来ずに、 彼女を支えたい想いに、指先が動こうとも。 今は彼女も、傍らの兄もきっと許してくれる事はないだろう。]
(26) 2015/05/19(Tue) 23時頃
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[サイラスに声をかけられれば、 届け物の途中であったことを思い出す。 ただ、彼の言葉に引っかかりを覚えて]
供えたい……?
待って、サイラス。 それは…どういうこと…?
[尋ねる声は震え、恐る恐るサイラスの言葉の先を待つ。 躊躇いながらも、サイラスが口にしたのはスティーブン先生の最期だった。
衝撃に。両手で口元を覆い、目を瞠りサイラスを見つめる。 彼の様子から、冗談を言っている風ではなく。 伝え聞くその言葉から、最後に見た先生の顔を思い浮かび、 もう枯れたはずだと思った涙がまた頬を伝った。]
(27) 2015/05/19(Tue) 23時頃
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[グレッグと暴れた時に落とした注文の花は、 少し汚れてしまっていて。 それを丁寧に拾い上げてサイラスへと向ける。]
ごめん、なさい。 少し汚れてしまったけれど……
[決して売り物にはならない花。 然し、サイラスの申し出を無碍にも出来ず、 土を払い落として彼に手渡した。]
献花は、私もまた改めて……届けるわ。
[かろうじて応えられた言葉は、彼に届いただろうか。 ちゃんと、手渡せただろうか。 手にした花は、どこかぼんやりと形作られて。 どこか、遠くに感じられた。*]
(29) 2015/05/19(Tue) 23時頃
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―― 4日目・投票後 ――
[読み上げられたグレッグの名を聞いて]
――…。
[スカートの裾を強く握り締めて、耐え偲ぶ。
こうなることを分かっていたのに。 昨日は当たり前のように話していた仲間が 仲間の手によって裁かれる。
未だ止まぬ震えはどこから来るのかも分からずに。
後悔の念を抱きながらも 人との共存を望む限り、 選択は続けなければいけないのだと。
自身に言い聞かせるように瞼を閉じた。*]
(39) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
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―― 未明 ――
[ 闇 ] [ それは次第に 形となり ]
[ 黒い塊と為して、浮かび上がる ]
[ 次に見えたものは ]
[ 人の形 ]
[ 瞬く閃光の中 ]
[ 人と黒の塊は重なり、塊が牙を向く ]
[ 次の瞬間、人はコトリと事切れた ]
[ 闇に残るのは塊のみ ]
[ くるり と その塊が 此方を向いた ]
(53) 2015/05/20(Wed) 00時頃
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―― 朝 ――
――…っ!!
[目が覚めると同時に、シーツを剥いで飛び起きる。
上がった息を抑えるように胸を抑え、何度も呼吸を繰り返す。 眠っていたとは思えぬほど、身体は疲れを訴え。 額に、背に、伝う汗が気持ち悪く、不快さを訴える。
寝乱れた髪を緩く、手櫛で掻き上げて。 次第に落ち着き始める呼吸を整える。
今まで視た夢の様子とは違っていた。
塊はきっと、獣の形をしていた何か。 闇の中に浮かぶシルエットの中で ぎらりと光った瞳は 赤い色。
あの瞳の色は―― ]
(54) 2015/05/20(Wed) 00時頃
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――ラディ…?
.
(55) 2015/05/20(Wed) 00時頃
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[ゆっくりとベッドから降りて、 窓辺に置かれたサイドテーブルへと向かう。 連日置かれたままの洗面器を、おそるおそると覗き込む。
洗面器に撒いた白い花びらは、紅く染まり 水の上を泳ぐ。
数枚の紙が浮かぶ中で 一枚の紙が、水に沈んでいた。*]
(57) 2015/05/20(Wed) 00時頃
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―― →村へ ――
[身支度もそぞろに村へと駆ける。 誰かに早くこのことを伝えなければと 焦る気持ちが、縺れる足を動かす。
まずはベネットへ、そしてドナルドにも。 自警団にも伝えなければならない。
道中、見知った姿を見つけたなら、 その人へも伝えて。
今夜の投票までに、 このことを皆へ、早く――!]
(60) 2015/05/20(Wed) 00時半頃
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―― →本屋 ――
[ざわりと。 胸は、不安を掻き立てる。
走る足は決して休めずに、走り抜ける。
息も切れ切れに本屋へと辿り着いたなら 扉をノックして、声が返らなければ何度もその名を呼んだ。]
ベネット、ベネット――!
[暫くして彼が出てきたならば、彼の胸へと手をついて]
聞いて、また夢を『視た』の。 今までとは違う夢――
[声は焦り、口早になる。 要領を得ない説明はいつもより忙しなさを与えただろう。]
(73) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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[彼の宥める声に、少しずつ冷静さを取り戻す。 少し落ち着きを取り戻したなら、その声で**]
獣が、人を襲う夢を『視た』わ。 鋭い牙で……、 人を切り裂いたの…
赤い瞳を持った狼…… 多分、見間違いじゃなければ
あれは、きっと
――ラディだわ。
(74) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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―― 本屋――
[背を撫でる手はまるであやすよう。>>76 宥める声に逸る気持ちを抑えながら、彼の問いかけを肯定する為に、何度も頷きを返す。
伝えた名前を、彼が繰り返したなら。 向けられた瞳を真っ直ぐに見返して]
赤い瞳を、していたの。 子供の頃見た彼女の瞳と同じ、赤い色。
[幼き頃、綺麗な瞳だと思ったその瞳が、今は、怖い。 夢の獣を思い出し、胸に添えた手に微かに力が篭もる。
昨日と同じように支えられた手に、身を委ねるように]
(172) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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[喧騒に紛れた声は確かに耳にしていた。 ただ応えることが出来なかった。
グレッグを想う彼を其処に見たから。 支えようとした手を取れなかったのは、 彼と道を違えた時、 もう一人では立てなくなるのではないかと 怖れたから――。]
(173) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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[ふるりと身を震わせ、黒の瞳を覗き込む。 気遣わしげに見えたその瞳の奥に、救いを求めるように。
そんな時だっただろうか。 彼の唇から意外な言葉を聞いたのは>>125]
――え……?
[ どうするって。 ]
[ それは ]
(174) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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[思ってもみない問い掛けに言葉を失う。 一瞬、何を問われたのか分からなかった程に。
今まで見たこともない夢。 それは、ラディが人を喰らう狼だと示唆するもの。
それを見た、私は――?
答えを出せずに、ベネットに問いかけるように。 両の目を大きくして、言葉もなく彼に問う。
問いかけに応えはなく、返ってきたのは。 また、新たな問い。>>126]
(175) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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[ 私の力が"脅威"だと初めに言ったのは 誰だったか。]
.
(176) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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["脅威"になるのは誰に?]
……私が襲われずに居た理由?
そんな事、昨日皆の前に話した時も…… サイラスだって、アルカイドさんだって 半信半疑で…… だから…… 信用に足るほどものじゃないから、 放っておいても、いいと……
[思うのは、誰?]
[皆の前で言ったのは昨日。 グレッグに話したのも。 それまでに話した人は、ドナルドと――]
(177) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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[思考に伏せた瞳を擡げて、憂う瞳に重ねる。 胸元に添えた手は離せずに、彼の体温を伝えていて。 こんなにも近くにいるのに、昨日よりも遠く感じた。
口にすることを拒み、喉に使えた声は、 なかなか音にならなくて。 ようやく口に出来た声は、弱く、細く、地に落ちる。]
(178) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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――貴方は、どこまで知っているの?
.
(179) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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[やがて静寂を切り裂くような遠吠えに>>137、 ベネットが反応を示す。
呟きにすぐに反応することは出来なくて。>>139 掛かる声に、微かに顔を持ち上げた。
差し出された手は、昨日と同じ。 戸惑う気持ちに、すぐにその手を取ることは出来ずに。 己が手を、自らの手で握りしめる。]
(180) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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[躊躇いは長く、彼が背を向けようとする頃に。 静かに腕を持ち上げる。 手を伸ばしたなら、彼の手に手を重ねて]
私には――全て、話してほしいの。
私も貴方を、失いたくはないから――。
.
(-216) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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[確かめるように握りしめ、開いたその手は、 彼の落ちかけた手を掴んで。
微かな呟きを彼に向けたなら、喚び声のする方へと。*]
(181) 2015/05/20(Wed) 23時頃
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―― →宿屋 ――
[誰かの本屋に向かう足音と擦れ違い>>169、 向かった先は宿屋の裏手。
昨日見たばかりのはずのその地で見たものは、 少女が畏怖を隠さずに逃げ惑うその姿と、 猫のようにしなる身体を自在に操る漆黒の狼、 そして、鈴の音を鳴らすように嗤う、 人の姿を為したひとおおかみ。]
――…っ!!
[グレッグを思って涙を流した彼女の姿は其処になく。 その姿は、夢で見たその姿と重なった。]
(189) 2015/05/20(Wed) 23時半頃
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[ベネットの場を宥める声が>>144 張り詰めた糸を弛ませる。 少し危機感が足りないのではないかと思うぐらいに その場に似つかわしくないように感じた。
此方に気づいたメアリーが、 ベネットを頼る姿に気づいたなら>>155]
メアリーッ…!
[彼女の顔色に驚いて、少女の元に駆け寄る。 どこか虚ろな少女が、落とす呟きに>>158、 伝う涙に、息を呑んで。 瞳から零れ落ちる涙を指の腹で払い、声を投げる]
メアリー…しっかりして! .
(190) 2015/05/20(Wed) 23時半頃
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―― 回想/本屋 ――
[黙して語らないのは、肯定の証。 まるで文字を教えてもらっている時のように 1つずつ、答え合わせするかのように。 頷き、笑うその姿に緩く、首を振リ揺らす。 その先を聞くことを拒むように。
やがて導き出される答えは、その一言で知れた。>>184
偽らない姿に、瞳が滲む。 湧き出る想いは言葉にならず せめて伝わるようにと、とん、と胸に頭を預けた。]
(192) 2015/05/21(Thu) 00時頃
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[責める言葉は浮かばず、伝うのは一筋の涙。 十分だと、言う言葉を聞いたのなら、その顔を上げて]
……ダメよ。 そんな風に言わないで。
[不安に掻き立てられるように、今一度首を振る。]
(-231) 2015/05/21(Thu) 00時頃
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[ふるりと、もう一度。首を揺らして身体を起こせば その温もりは次第に離れていった。
胸の温もりも、手の温もりも。 離れれば、次第に失われ――。*]
(193) 2015/05/21(Thu) 00時頃
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[聞こえてきたのは、サイラスの声。>>187 その声に振り向いて、姿を見とめたなら] サイラス! ラディを、二人を止めて――!
[ついとそう叫んだ。 ベネットがメアリーを手放せば、 憔悴したメアリーを掻き抱いて、 ベネットへもその視線を向ける。>>191]
ベネット、お願い。 彼女を、止めて。
[乞う声は切に。そう告げたなら。 彼の返事を待たずして、メアリーの身体を支え立ち上がる。]
(200) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[少女の身体を抱える時、彼女の反応はあっただろうか。 彼女が呟いたなら、その囁きを拾う。
よく見れば昨日と同じ出で立ちの少女に。 薄く唇を噛んで、その身を案じながら、 肩口に彼女を身体の担ぐようにして宿屋の中へと向かう。
その先に、ドナルドの姿を見つけたなら]
ドナルド……
[呆然と見届ける彼にも、 彼女達を止めてと擦れ違いざまに、二人を止めてとそう告げる。]
(206) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[目を伏せながら、すれ違い様に。 人知れず、そっと告げる]
――ラディが、ひとおおかみよ
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(-235) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[告げた言葉は、もう取り消すことは出来ない。
ああ、どうか。 屠るならどうか貴方の手で――
ベネット――。 ]
(-237) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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何があったのかは私も分からない! それでも、止めなきゃいけないのは分かるでしょうっ
[サイラスの声に応えるように声を張り上げて答え>>202、 ドナルドの手には、軽く目を伏せ、返事をする事はなかった。
人の姿に戻ったアルカイドに一瞥を向けて、
もう一度、メアリーの身体を強く抱きかかえたなら、 宿屋の中へと姿を消した。]
――→宿屋室内へ
(213) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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[顔を合わせることはなく、 渡された短剣を、懐に仕舞い込む。
短剣を受け取った手は、僅かに、震えていた。*]
(-240) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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―― 宿屋 ――
[表の喧騒とは裏腹に、室内は静かだった。 言葉もない彼女を、客を迎える大きなソファに座らせて。]
……メアリー…?
[リボンで二つに束ねられた髪を、そっと撫でる。]
今は少し、休みましょう?
[撫でる手は出来るだけ優しく、彼女を包み込むように。 彼女が何か口にしたなら相槌を。 今は暴れる元気もない彼女を、胸に抱いて。 ぽん、ぽん、と緩く背を叩く。
彼女が何を知っているか分からないけれど。 憔悴した彼女を、問い詰める気にはなれず。 疲弊しきった身体に、心に今はただ休息を与えたかった。**]
(219) 2015/05/21(Thu) 01時半頃
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―― 回想 ――
[花の名前を教えてほしいと。>>4:117 メアリーとマーゴが店に来たのはいつだったか。
てっきりお店のお花かと勘違いして。 どれが知りたいの?と尋ねたら、 違うと大きく首を振られ、 二人に手を引かれて、行き着いたのは秘密の小径。
散策すがら、見つけた花を名を当てっこしているのだと。 目をきらめかせて尋ねられたものだから。 可愛らしいその姿に目を細めながら、 『アネモネよ』と。そう教えた。
『でも手がかぶれる事もあるから、触る時は気をつけて。』
そう忠告も添えて。]
(221) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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[貴方のお父様も選んだ、赤いアネモネ。
花言葉は、――君を愛す。**]
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(222) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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