267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】
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(118) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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・・ 悪い夢よりはきっと、 ファンタズマゴリアのようなものでしょう。 眠りを取り上げるせんせいの声に>>72 全身が罅割れていく身体は反応を示せずに、 漸く少しだけ意識が回遊してきたのは、>>73 冷たい■に雪の布団が敷き詰められた頃でした。
(119) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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僕の心臓は。 青白く、弱々しく拍動するいのちの光は、 いつも凛としているせんせいの顔を照らす 太陽や月星のように一瞬でもあれたでしょうか?
( ……いいえ、 眠らぬ夜を照らす月星は隠れてしまって 朝を齎す太陽は■の中へは届かないから ランプがせいぜいだったところでしょう )
──────── かちり、 重い瞼を睫毛をふるわせて抉じ開けるだけでも 硬質な音が鳴って、ぱらぱら頬を滑り落ちていく。
(120) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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そうやって、いつかも>>0:50 僕は雪の中で横たわっているところを せんせいに見られたような気がしました。
覚えてないのに灯ってばかりの懐かしさが、 ■しいと■しいの混ざりあう苦しさに変わり きゅうきゅう蒼白色を軋ませました。
(-32) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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…… やっぱり ■■さまみたいだと思って、
( だけど今の顔はとても>>74 ■■さまのようには見えなかった )
(*8) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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数字で呼ばれる僕は、>>55 せんせいの見送る沢山の死のうちの一つ。 腕に絵を描かれている間からずっと、 そんなお医者様の気持ちを理解したいと思っても 眠らず過ごした一夜ではとても足りなかった。
(-31) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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『 ……ふふ、 せんせいも苦手なものがあるんですね 』
消えてしまいそうな腕に施された絵に、 思わずまぁるくしてしまった両目を細めたように 僕はせんせいのことを何も知りません。
冷たい距離が丁度よかった。
(-33) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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「 せんせい…せんせい きのうまではこわくなかったんです
……… せんせい ぼくのしんぞうにふれていてくれませんか? きっとぼく、おなじゆめをみますから 」**
(-35) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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/* 毎度遅くて申し訳ないです……! 皆さん素敵なロルすごいなーっていつも見てます 好きです!って言っちゃおう…好きです
(-34) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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口約束は書面の上に残りはしませんから、 夢物語だって交わすことが出来る…と思います。
指を絡ませあうわけでも、印を残すわけでもない いずれ空気に融けて消える雪にも似たそれを、 僕はそうだと知りながらせんせいに言いました。
(155) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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『 ─────── はい、きっと せんせいに元気なすがたで逢いにいきます 』
流れ星に三度願うのと同じようなものです。 あれも燃え落ちる星の命の煌めきなのでしょう。 …一つとして保証のない燃えがらであることには。
(-64) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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だけどあの、夜空に一条罅入れるようにして、 尾を引いて零れる星は何処へ落ちるのでしょう?
もしも暗い海に落ちたなら、深海を空に似せて ぴかぴかと青白く照らし続けはしないかと、 澄んだ冬空を眺め考えてみたことはありますが… せんせいにも、誰にも、尋ねたことは無いまま ただ胸に秘めて 僕ごと消える時を待っていた。
(-63) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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“ 死ぬ ” ( 消えてしまうことを 恐れるようになったきっかけにしては 交わした言葉も体温も冷めていました。 ───だけどこれまでの僕たちを思えば 決して冷たい距離と言い切れないような ■かさ…に似たひと時ではありました )
(156) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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透明なキャンバスになった僕の腕の中で、 不恰好な海の生き物が泳ぎ始めるまでの 柔い筆先が硬質な肌を滑る “ くすぐったさ ” あれに似たものがフワフワと心に残って、 死への恐怖に変換されてしまったのでしょう。 ……僕にはあの僅かなひと時が嬉しかった。
(157) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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白い雪を花の代わりに敷き詰めて、 箱舟に仕立てた冷たい棺で眠ったなら かえるばしょに行き着くでしょうか?
このサナトリウムに来た鉄道と同じように、 たった独りの冥府行に抱く■しさすら無い、
ぼくのせんせい ──── ■■しい■■がみさまに看取られて 忘却の河の一滴に消えるでしょうか。 ( だけど今のせんせいは、… )
(158) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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・・ もしかするとそれは 死の淵に立った途端、かえりたかった場所に かえることが恐ろしくなった僕の願望じみた 大きな思い込みだったのかもしれません。 せんせいの唇から洩れる息のふるえも、>>-47 冷たい距離から落ちるよりずっと■かい声も、 こんな姿の僕をここに引き止めるような言葉も、
(*12) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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青白い心臓のあるところに重ねてくれた感触も。
(*13) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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「 … ゆめなら、 げんきなすがたもみせられますし どんなにふかいうみでも、きっといけます 」
(159) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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無くなるだけの患者の 譫言のような願いを聞き入れてくれる人を、 やさしい…というのだとボクは思うのですが せんせいに倣って揚げ足をとるには、>>-50 重なった掌から融け割れる身体は心許なかった。 僕自身は先生の前から消えて無くなっても、 もっと他に “ 言い残す ” 言葉はある気がして 青白い心臓以外空洞になった氷硝子の胴体が じわじわその穴を大きくするのを感じながら
(160) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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「 ありがとうございます、せんせい 」
恐ろしいと思う気持ちごと、 融けていくような■かさをくれることに 自然と言葉が泡珠と結ばれました。
(161) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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( だけど、せんせい もうきえてなくなっていくぼくが まるでまだ いきていられるような ことばをかけてくれるんですね …
………。 )
(-65) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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「 …… せんせい ぼく… かえりたくないです
こんどは ちゃんと、…… いいたい 」
(-66) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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夏の眠りを終えた時、 おかえりなさいと掛けてくれた言葉に対して 僕はそれを返すことが出来なかったことだけが どうにも、心の中に残ってなりませんでした。 せめて明日、空が晴れるなら>>-51 せんせいと眺めてから…といった繰り返しが 生きたいという感情に繋がるのだとしたら、 重くなるばかりの瞼の裏で漸くそう思えた。
(162) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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こんな世界の中だって、僕は■きていたかった。 せんせいと一緒に晴れる明日の空を見たかった。
(-67) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時半頃
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「 …………せんせい ? 」
(163) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時半頃
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永遠の眠りに誘われたのでしょうか? 何も見えなくなった視界は瞳硝子が割れたのか 瞼の重さに耐えきれずに閉じたのかわかりませんが 僕はまた何も見ることが出来なくなりました。 それでも、
(164) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時半頃
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「 よかった……まだいてくれるんですね 」
(-68) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時半頃
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(-69) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時半頃
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青白い光を閉ざすように触れてくれる掌には、 徐々に弱くなる拍動が感じられたでしょうか。 拍動が止まれば青白い光も洩れださなくなって
ぱしゃん…、と かたちも残さずに さいごは水と弾けてせんせいを濡らすでしょう。 悪夢を払う方法を僕は知りませんけど、 どうか、いつか僕が逢いにいく夢物語が せんせいにとっての悪夢でない事を祈ります。** ・・
(165) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時半頃
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/* 大変遅くなりました(土下座) そして延長もありがとうございます!
煮るなり焼くなりしてくださいと相変わらずの 五体投地だけど動きにくくなることしてたら ごめんねスクラブせんせい…
(-70) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時半頃
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