244 【R18】ミゼリコルディアの宴【魔女村】
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[自分もペラジーの隣に腰を下ろすと]
……落ち着いた?
[マグを手渡しながら容態を尋ねる。 ほんのさっきまで、とても楽しんでいただけに、 ままならない、自分の身体への落胆が大きいのだろう。
気落ちしてしまった彼女を慰めようと。 マグを地べたに置くと、華奢な手を伸ばして。 幼い頃、そうしたように優しく撫でる]
(91) 2018/06/16(Sat) 15時頃
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[魔女の薬とペラジー自身の節制が身を結び。 彼女の心の臓の具合は幼少期に比べて 見違えるように良くなっていた。
根治には至らないが、身体を酷使さえしなけば 日々を暮らしていくことにそれほどの支障はないはずだ。
貧しい村の孤児であった頃なら兎も角。 読み書きを覚え、数字を扱い、 植物や薬草の知識まえ身に付けた今の彼女なら。 体が弱くとも、日々のたつきを得ることは 充分にできるから。
すぐにでは無いにせよ。 ペラジーが魔女の元を巣立つまで もう、それほどの時間を必要としないだろう]
(112) 2018/06/16(Sat) 18時頃
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[幼子だったペラジーを手元に置いたのは 心の臓の病に苦しみ、 それなのに大事にされなかった彼女への憐れみと。 かつて、同じように贄にされた娘を 救えなかった後悔が理由だった。
十余年の間を共に暮らすうち。 憐れみは情に、後悔は親心へと変わり。
いつしか、ペラジーは孤独な魔女にとって、 かけがえのない存在になっていた]
(113) 2018/06/16(Sat) 18時頃
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[――――だからこそ、彼女を 黒い森で朽ちさせるわけにはいかない。 人の世で、幸せに生きて欲しいのだ]
……今日は楽しかった。 私に似合う石を選んで貰ったり ワンピースを着ることだって 貴女と一緒でなければ、できないことだもの。
近いうちに、また、街に来ましょう。 そのときはお泊りをするのも良いかもね。
[幸せな記憶はきっと。 黒い森からペラジーがいなくなっても、 魔女を生かしてくれる*]
(114) 2018/06/16(Sat) 18時頃
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―回想:What are little girls made of ?―
[女の子って、何でできてるの? 女の子って、何でできてるの? 砂糖とスパイス たくさんの素敵なもの そういうものでできてるよ]
(マザーグースのうたより)
(132) 2018/06/16(Sat) 20時頃
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[――――それは、昔々。
具体的には言うならば。 黒い森の魔女が孤児を拾うより、百年ほど昔のお話です。
とある国に娘を失くし、嘆き悲しむあまりに とうとう気が狂ってしまった、可哀想な王様がおりました。
娘のことを忘れられない王様の耳に、 ある日、ひとつの噂が入ります。 『百塔の都なる街に、死者を蘇らせる錬金術師がいるらしい』 そんな馬鹿げた噂でした。
死者を蘇らせるなんて、 そんなことが出来るのは神様くらいでしょう。 そんな噂を信じるひとがいるとも思えませんが、 何しろ王様は狂っていました。
だから王様は錬金術師にをお城に呼ぶと、 お姫様を生き返らせるよう命令するのでした]
(133) 2018/06/16(Sat) 20時頃
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[錬金術師は王様の命令に、簡単なことだと自信満々に頷くと。 早速、怪しげな薬を作り始めます。
神の棲む山の頂に積もる処女雪に、 満月から零れ落ちた滴を融かして。 あらゆる花のエキスを加え作られた、それは、 生命の水と呼ばれる霊薬(エリキシル)でした。
錬金術師は色の失われた可憐な唇に生命の水を注ぎます。 すると、何ということでしょう! 薔薇色の頬は凍てつく処女雪の真白に、 つややかな黒檀の髪は冷ややかな月光の白銀に、 黒曜石の瞳は真紅の罪の果実へと、 みるみる色を変えていきます。
みんなが固唾を飲んで見守る中、ぱちりと瞬いて。 お姫様は目を覚ますのです]
(134) 2018/06/16(Sat) 20時半頃
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[すっかり姿は変わってしまいましたが、 愛しい娘が生き返って王様は大喜び。 お姫様に駆け寄ると、涙を流して細い体を抱きしめます。
けれど――――]
――……貴方、だあれ?
[抑揚のない声で返事をして、 いろのない真っ赤な瞳を向けるお姫様を見ても。 喜びと驚きのあまりに、そのときは誰も気付かなかったのです。
そこにいるのがお姫様のかたちをした、 人間の紛い物だということに*]
(137) 2018/06/16(Sat) 20時半頃
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―そして、家路に―
[近い内に、と提案をすれば。 しょんぼりとしていたはずのペラジーが、 それはもう嬉しそうに、目を輝かせるものだから]
もう、現金ね。……そうね、約束。
[いつもと変わらぬ口調。 ちょっとした、軽口めいた台詞で約束を交わす]
(164) 2018/06/16(Sat) 22時半頃
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月長石を預けるの? それは、構わないけれど、
どうするの?
……なんて、聞くのは野暮なのでしょうね。 きっと、素敵なことを考えているのだろうし、 後の楽しみにしておきましょうか。
[月長石の扱いはペラジーに一任して。 それから残りの買い物を済ませると、 ロバの背に娘を乗せ。夕日を背に受けながら家路を辿る]
(166) 2018/06/16(Sat) 22時半頃
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[ペラジーが黒い森にやってきてから。 魔女の暮らしは彼女が支えてきた。 とは言え、発作の出た後だから、安静にしているようにと言い渡しても。「お詫びに」と言い張って。役割を譲ろうとはしない>>131]
……病なのだから、仕方ないでしょう。
[そうは言うものの。自分のせいで、今日は楽しみを壊してしまったと。 彼女が悔しさと申し訳なさを感じていると理解できたので]
……仕方ないわね。 私も一緒に厨房に立って、半分任せること。
これ以上は負かりません。
[自分は何て甘い師匠なのだろうと、思いつつ。 結局は妥協をしてしまうのだ]
(167) 2018/06/16(Sat) 22時半頃
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[食後の片付けをしようとするペラジーを 厨房から追い出して、ひとりで食器を洗っていたから。 ペラジーが使い魔たちに、何を話かけたか知る由もない。
楽しそうに語られる秘密の計画を 大人しく聞いていた、お守り役の二羽に。
――貴女たち、何を話していたの? と、食後の片付けを終えた魔女が問うても。 梟はホウ、烏はガァと一声鳴いて、沈黙を守る*]
(168) 2018/06/16(Sat) 22時半頃
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―回想:花の冠―
[黒い森に幼子を迎えて初めての春。 ある晴れた日、魔女はピクニックをすることにした。
降り注ぐ、柔らかな陽射しと 髪を揺らす、そよ風に心地よさげに目を細めながら。 幼いペラジーの手を引いて、春の小径を歩いて。
弁当のバスケットを持たせた夜色の狼をお供に 館に隣接する、こぢんまりした畑を通り過ぎ 白詰草やれんげ草、雛菊。 一面に春の野花が咲く、小さな丘へと向かう]
(208) 2018/06/17(Sun) 15時半頃
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[暗く深い森の最奥とは 到底思えないほどの長閑な風景の中で。
魔女は狼の背から荷物を下ろし、 休憩用のマットを広げ、 弁当のバスケットと飲み物のポットを置く。
準備をする魔女の傍らで、 ――今日は何をするの? と 問うような視線を向けてくるペラジーに]
ペラジーは、花冠をつくったことがあるかしら?
[そう尋ねると。 ぶかぶかのローブの袖を捲って、その場にしゃがみ込み。 白詰草の花を積むと、小さな白い花冠を編んで。 ペラジーの薄紅色をした髪を飾る*]
(209) 2018/06/17(Sun) 15時半頃
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―貴女が私にくれた、もの―
[街に出かけた数日後。
魔女の自室を訪れたペラジーが 僅かに躊躇いながら、差し出す二組のネックレスに。
彼女が石を預かりたがった理由と ここ数日、こっそりと何をしていたのか ふたつの秘密が一度に明らかになる。
ネックレスを掌に受け取ると 石を包む、蔓草のマクラメ編みに紅い瞳を向け]
(228) 2018/06/17(Sun) 17時頃
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上手に編めているわね。
……この、石を囲む部分なんて、 難しくなかったかしら?
[そんな感想を述べる。 編み方こそ粗いものの、むしろ味わいになっていたし 仕事そのものは、彼女らしい丁寧なものだ]
ありがとう。とても、嬉しいわ。
[魔女の反応を気にして、緊張するペラジーに 表情を和らげてお礼を言う]
(229) 2018/06/17(Sun) 17時頃
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[――――では、仕上げをしましょうか。
月長石にほそっこい指先を当て ルーンの文字を刻みながら力ある言葉を唱えれば 石が一瞬、青白い月光のような光を宿し、 吸い込まれるように消える]
元々、月長石には、 良くないものを寄せ付けない力があるの。
今、かけたのは魔除けの力を強くする魔法と 何か良くないものがきたら 石が輝いて警告をしてくれる魔法。
[そして、もうひとつ、――掛けられた魔法。
揃いの魔除けの持ち主の片割れに、危難が訪れたなら、 残るひとりに教えてくれる魔法のことは秘密にして]
(230) 2018/06/17(Sun) 17時頃
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つけて、みましょう?
[ペラジーを促して 早速、揃いのネックレスで身を飾ると。 彼女の袖を引き、姿見の前に並んで立つ]
素敵ね。貴女に見立ててもらって、良かった。
[姉妹のように寄り添って映る、ふたりの姿を見ながら 魔女は嬉しそうに、口にするのだ*]
(231) 2018/06/17(Sun) 17時頃
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―幸せは、誰の為に―
[良かったと、口ずさむペラジーの言葉に。 微笑むよう細められた紅い瞳は 紡がれる願いに、憂いのいろを帯びる。
それは、いつか、大人になる彼女の為に 全てを与えようと決めた魔女が ただひとつだけ、与えなかったもの。 ”魔法” を望むものだったから]
それは、だめよ。 世のひとが、魔女をどう思うのか、 貴女が一番良く知っているでしょう。
……魔法は貴女を幸せには、してくれないわ。
[鏡越しに見つめる黒い瞳を、じっと見つめ返す]
(301) 2018/06/17(Sun) 23時頃
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[ペラジーは一度も口にはしなかったけれど。 魔法を学びたいと、願っていることに気づいていた。 そして、動機が魔女に対する憧憬であることにも。 だからこそ辛いのだと、小さく息を吐く]
少し、昔話をしましょうか。
[座ってとペラジーを促すと。 テーブルを挟んで、反対側の椅子に腰を下ろし]
貴女には、信じられないかも知れないけれど。
黒い森の魔女と、森の周りのひとたちは 最初からこんな関係ではなかったの
[紅い瞳に過去を映しながら、魔女は言葉を紡ぎ始める]
(302) 2018/06/17(Sun) 23時頃
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―回想:黒い森の魔女―
[紛い物のお姫様を巡って。とある王国は麻のように乱れて。 内乱の果てに、とうとう滅んでしまいました。 いろいろあって、魔女に成り果てた紛い物のお姫様は 長きにわたる漂泊の旅の末、黒い森に流れ着きました。
お姫様、改め、魔女は、 自分がいると人々が不幸になると思っていたので、 花や草木を育てながら、ひっそり静かに暮らしていました。
森の周りに住む人々も、 遠くから流れてきた魔女を不気味に思い 決して近付こうとはしませんでした]
(303) 2018/06/17(Sun) 23時頃
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[そんな、ある日のことでした。 森で迷い、死にかけた少女を見つけた魔女は、 少女を憐れに思い、棲家に連れ帰ると 元気になるまで保護をして、村に返しました。
少女は優しい魔女にすっかり懐いて、 森の最奥の花に満たされた魔女の棲家に ことあるごとに、遊びにくるようになりました。
最初は戸惑っていた魔女ですが、 情が深い寂しがり屋だったので、すぐに少女を可愛がるようになり、 それを知った村人は魔女が悪い魔女ではなかったと 親交を結ぶようになりました。
魔女はお人好しだったので求められるままに、獣避けや種々のまじないを施したり、医学の知識や薬を与えるようになった為。 村人たちは魔女を ”花籠の魔女” と呼び、畏怖しつつも敬うようになり、それからというもの、みんなは幸せに暮らしました。
めでたし、めでたし]
(304) 2018/06/17(Sun) 23時頃
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[――――とは、いかないのが人の世の常というもの。
ある年、国中に作物を枯らす疫病が蔓延すると。 黒い森の地方も大飢饉に襲われて、 多くのひとが死にました。
この地方ではナルチーゾの教えは、 土俗の信仰と習合していたので。 魔法を使い、知識を与えてくれる花籠の魔女を、 人々は神様の遣いだと思い込み 疫病を収め、村に実りを戻すようお願いをしました]
(305) 2018/06/17(Sun) 23時頃
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[けれど、花籠の魔女には 天災をどうにかできるほどの力はありません。
きれいな顔を苦しげに歪め 「助けてあげられなくて、ごめんなさい」と 何度も謝るのですが、追い詰められた人々は 今までと違い魔女が自分たちを助けてくれないのは、 どうしてだろうと考えて。
大昔、自分たちの先祖がそうしたように生贄を捧げれば、 力を得た魔女が疫病をどうにかしてくれると そう、思いこんでしまったのです。 そして生贄に選ばれたのは、
――――花籠の魔女と仲良しの少女でした]
(306) 2018/06/17(Sun) 23時半頃
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[少女が生贄にされてしまったことを知ると。 花籠の魔女は嘆き悲しんで、 こんなことをする人々をぶっ殺してやりたいと思いました。
同時に、自分に救えるだけの力がなかったから、 彼らが凶行に奔ったのだとも知っていました。
だから、お人好しで情の深い、寂しがり屋の魔女は 人々を憎むことさえ出来ずに。 もう、誰も近づけないよう、 森の最奥を結界で閉ざし閉じ籠もってしまいました。
それから数十年が過ぎて。 村を救えなかった花籠の魔女は 与えた恵みを忘れられ、人々に災いをもたらす、 黒い森の魔女として語られるようになったのです]
(307) 2018/06/17(Sun) 23時半頃
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[長い話を終えて、魔女の貌に浮かぶのは 百年の間に積み重なった悲しみのいろ]
魔法を学びたいだなんて、言ってはだめ。
いつか、貴女が人の世に戻ったとき 幸せに暮らす為の邪魔にしかならないもの。 [娘のように慈しみ、育ててきたペラジーを手放すのは 半身を失うほどに苦しく、悲しいけれど
暗い森の中で人生を終わらせるわけにはいかない。 彼女には誰よりも、幸せになって欲しいのだから*]
(308) 2018/06/17(Sun) 23時半頃
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―承前、幸せは、誰の為に―
[ペラジーと暮らして十余年の間。 彼女が拗ねたり、怒ったりすることはあった。 時には、涙を流すこともあったかも知れない。
けれど、こんなにまで強く、 感情をぶつけられたのは初めてのことだった。
嗚咽を噛み殺しながら、一緒にいたいと、 引き攣れる声で懸命に訴えられれば。 胸が、つきりと痛んだ。
王女の紛い物として生を受け、 全てを失い、漂泊の果てに 辿り着いた地でも、恐れられ忌み嫌われてきた。
それでも、魔女が幸せでいられるのは、 自分を魔女ではない、ひとりの人間として 愛し慕ってくれる、ペラジーが傍に居てくれるから]
(383) 2018/06/18(Mon) 22時半頃
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[このまま、ずっと。 ペラジーと一緒に穏やかな日々を暮らせたなら、 どれほど、幸せだろう。
けれど、心の臓の病を半ば克服した現在、 もう彼女が誰かに忌み嫌われる理由はない。
魔女の過去を知り、眦に涙を溜める、 彼女の心は鮮やかで豊かで。 だからこそ、ペラジーには、 人の世で幸せになって欲しかった。
親代わりに彼女を育んできたからこそ。 暗い森の深くで、人間の紛い物と一緒に 朽ち果てる未来を選ばせるわけにはいかない]
(384) 2018/06/18(Mon) 22時半頃
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……私ね、この姿で生まれて、 もう百年以上生きているけれど。 未だ、ひとつも歳をとっていないのよ?
これから、もう百年を生きるかも知れないし。 もしかしたら、明日、死んでしまうかもしれない。
[優しく穏やかな声音で紡がれる言葉に 滲むのは諦めのいろ]
(385) 2018/06/18(Mon) 22時半頃
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……でもね、ペラジー。
紛い物の私と違って、貴女は本物の大人になれる。 精一杯、生きてから死ぬことだってできる。
貴女には、素敵な未来があるはずだから。 ここに居続けることは、貴女の為にならないわ。 [お願い、分かって、と。紅い瞳が訴えるように揺れた*]
(386) 2018/06/18(Mon) 22時半頃
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