278 冷たい校舎村8
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/* やばい、削ってもメモが今でMAX行数なので、明日は現実世界項目削るとして、最終日いけるか?
(-1) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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/* 仕掛けとしてめちゃくちゃ面白いなって思ってます、増築。 村建てメモも25行なのがね、ネックなのよね。
(-2) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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いなくなった誰かの代わりに、 ひとつ、夢の話でもしてみようか。
(43) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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いや、あのテンションでは無理(笑)
(44) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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[ 何かが足元にいる。 ]
(45) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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[ ──といってもいつものこと。
礼一郎には昔から、 体調を崩したり、 緊張すると必ず見る夢がある。
ぼさぼさの髪をした、 痩せぎすの女の子どもが、 リビングの床に額を擦り付けて謝るのだ。
生まれてきて ごめんなさいって。 礼一郎はただそれを見下ろしている。]
(46) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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[ 礼一郎はそれを見ても、なんとも思わない。]
(47) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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まあその夢、結構な確率で正夢になるんだけど(笑)
(48) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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[ ……なぜか、目覚めは悪かった。]
(49) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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──朝──
[ 寝起き、悪いほうじゃないんだけど。
目覚めた瞬間から頭が痛くて、 でも、少ししたらマシになった。
顔を洗おうって寝床を抜け出して、 礼一郎はよれたシャツのまま、 トイレのあるほうに向かって歩いた。
空腹感はあまりなかった。 夜中にパンを食べたからかも。 食いしん坊じゃないのに。
うるせー寝ろ。って言った礼一郎は、 正直、とっくに満腹だった。>>2:803]
(50) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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[ 冷水、冷たいらしいけど、 そのくらいでちょうどいいとも思う。 目を覚ますため、礼一郎は顔を洗う。
……そう、家じゃなかった。 校舎みたいな何かに閉じ込められてた。 友達が、死ぬのかもしれなかった。
……いろいろ思い出してきた。]
(51) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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[ 礼一郎は寝る前、 バスケよりサッカーがいいって言った。 体育館、片付けるんだっけ? なんか、そんな話だった。
氷室の居場所がわかって少し安心して、 理由がわかんないから心配だった。>>37
菓子パンを食べだした辰美を見て、 その調子で俺の分まで食べてくれ、と思った。]
(52) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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[ だから、えーっと……片付けだっけ?]
(53) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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[ チャイムが鳴った。**]
(54) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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──午前8時50分──
[ 礼一郎がそこに向かったのなんて、 手がかりを探すためでもなんでもなく、 ただ曖昧な理由しかなかった。 片付けなんて今することじゃないはずだからね。
理由、とも言えない。 冷水で目を覚ましたはずなのに、 どうにも頭がぼんやりする。
体育館の入り口が少し開いてた。 ガタンと荒っぽい音がした。>>92 礼一郎は、吸い込まれるように歩いて行く。]
(118) 2020/06/18(Thu) 06時半頃
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[ 大きな背中がちらりと見えた。]
(119) 2020/06/18(Thu) 06時半頃
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……ユキ?
[ 何事かと思い駆け寄った。 パイプ椅子が倒れている。 辰美幸俊は立ち尽くしている。
どうしたんだよって言おうとして、 礼一郎はその視線を追う。追った。
礼一郎は、それを見下ろしている。]
(120) 2020/06/18(Thu) 06時半頃
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[ 素直に頭の中で唱えてしまう。]
(121) 2020/06/18(Thu) 06時半頃
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[ 喜多仲郁斗の死体が足元に横たわっている。 ]
(122) 2020/06/18(Thu) 06時半頃
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[ 息が詰まる。]
(123) 2020/06/18(Thu) 06時半頃
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[ 首がぽきりと折れてしまっていた。 首と名のつくパーツにはことごとく、 小さな掌の痕が、痣として残っていた。 昨日掴んだ手首にはなかったはずのものだった。
死体じゃなかった。人形だった。 でも、それでも、喜多仲郁斗だった。]
(124) 2020/06/18(Thu) 06時半頃
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…………イクト、
[ 帰れてるよなって礼一郎は聞きたい。
帰りたいっておまえが泣くから、 だから、おまえは帰してもらえたんだよな。
そうじゃなきゃひどすぎるよな。 礼一郎は、ひどいことになんないって言ったのに。]
(125) 2020/06/18(Thu) 06時半頃
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ごめんね。いろいろ。
(126) 2020/06/18(Thu) 06時半頃
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[ この状況の何もかもにクラクラした。
礼一郎はいつもみたく、 落ち着くための呼吸をする。ゆっくり。]
……かけるもん、あったっけ。
[ 昨日、七星にそうしてくれた誰かに、 礼一郎も倣おうと思ったのだ。]
(127) 2020/06/18(Thu) 06時半頃
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[ なければ教室に戻って、 毛布を持ってこようと礼一郎は思う。
礼一郎だってハンカチは持ってるけど、 いくら雑な性格っていったって、 顔にそんなもんかけられたら嫌だろ。 何回か手を拭いたりしたしさ。
演劇のためのさまざまなもの。 が詰め込まれた場所だから、 大きめの布のもう一枚くらいあるはず。]
(128) 2020/06/18(Thu) 07時頃
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[ 舞台裏を見てみようって、 礼一郎は身体の向きを変えようとして、 そのとき改めて友人の顔を見上げる。]
……ユキ、 息、できてるか。
[ 呆然としている友人の唇には、 今もまた、血が滲んでいるように見える。>>95
大丈夫に見えない。 ──と、礼一郎は思って足を止めた。
ゆっくり、できるだけ穏やかに声をかける。 それでも礼一郎の声は少し強張っていた。]
(129) 2020/06/18(Thu) 07時頃
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[ 誰も彼もが大丈夫じゃなくって、 きっとこの世界を作り上げた張本人も。 だからこんなことになってる。 ──って、礼一郎はひどく胸が苦しい。**]
(130) 2020/06/18(Thu) 07時頃
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──現在/舞台袖── 気ぃついてなかったって…… [ 礼一郎は途方に暮れたような声で言う。 気が付かないってなんだよ。 そんなことあるか? やっぱ変だよ。 そういうことを口に出せず、 少なくともその手が離されるのを見てた。 明らかに肯定を求める質問が、>>141 辰美の口から訥々と吐き出される。 確証のないことを根拠なく肯定するのと、 都合の悪い可能性に言及するのと、 礼一郎にはどっちがマシなんだか、 もうとっくによくわからない。]
(149) 2020/06/18(Thu) 10時頃
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[ わからないことは怖くて、 でもやっぱり、いやだなって礼一郎は思う。 目の前の友人がうまく呼吸をできないのも、 ここにいる誰かが死んじゃうのも、いやだよ。]
(150) 2020/06/18(Thu) 10時頃
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……死んでない。 ユキ、だいじょーぶ。 喜多仲、帰りたがってたから、 きっと、帰らせてくれたんだって。 ちょっと不器用なんだよ、 ここ作ったやつ。……たぶん。 [ あーあ。無責任なやつ。 礼一郎は一生懸命言うけど、 全部全部、憶測でしかないじゃんか。 ……憶測でしか、ないんだよなあ。 それが全部、本当だったらいいな。]
(151) 2020/06/18(Thu) 10時頃
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[ おまえも死なないよなって言われて、 礼一郎はちょっと考えた。礼一郎は──、]
(152) 2020/06/18(Thu) 10時頃
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……死なないから。
(153) 2020/06/18(Thu) 10時頃
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[ そればかりは、憶測でも願望でもなく、 礼一郎の口先からこぼれ落ちただけの言葉だ。] ユキ。 布、ちゃんとかけとくから。 それから行くから。 おまえは顔洗って、 それで──、それでさ、 ……ちゃんと帰ってこれる? なあ、 おまえ、死にそうな顔してるよ。 [ 昨日できたことができなくて、 つまり、腕を掴んでまで引き止められない。 やましいことでもあったのかな。どうだろう。]
(154) 2020/06/18(Thu) 10時頃
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……俺、 おまえが死ぬのは、 絶対にいやだよ。 なあ、頼むから、 思いつめる前にさ、 言えよ、……言ってくれよ。
(155) 2020/06/18(Thu) 10時頃
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どの口で言ってんだろうね。 でもそれが嘘じゃないんだから、 礼一郎ってばどうしようもない。
(156) 2020/06/18(Thu) 10時頃
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[ 舞台裏、布を引っ張ってきて、 唇を噛みしめたって、血なんて出なかった。**]
(157) 2020/06/18(Thu) 10時頃
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──現在/舞台袖──
……だから、不器用なんじゃね。 うまくできないんだろ。それだけで。
……必要なんて、あるわけないじゃん。
[ 人形がこうなる必要性も、 この世界の主がそうする必要性も、 礼一郎はとにかく認めたくない。
辰美の言葉に否定を返した。>>179
だってそんなの、 そこに悪意が存在するみたいだ。]
(242) 2020/06/18(Thu) 18時半頃
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……ああ、
(243) 2020/06/18(Thu) 18時半頃
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あまり考えてこなかったけど、 ここが礼一郎の世界なら、 これは礼一郎への罰だな。
礼一郎が最後まで改心しないから、 お友達がこういうことになっちゃう。
礼一郎が腹の底で飼ってる悪意に、 ふさわしいやり方で君たちが死ぬ。
……だって礼一郎は、 そうなっちゃうのが一番いやだ。
(244) 2020/06/18(Thu) 18時半頃
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礼一郎が憎いものなんて、 この世にたったひとつしかないよ。
(245) 2020/06/18(Thu) 18時半頃
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やさしさも憎しみもなにもかも、 簡単に分けたり与えたりできるわけない。
(246) 2020/06/18(Thu) 18時半頃
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[ ぐるぐると思考を巡らせていたら、 辰美も、ぐるぐるした目をしてる。>>182]
……たぶん、とか言うなら、 どっか行ってんじゃねーよ。
[ 帰れる。って辰美は言うくせ、 ???を飛ばしたような顔するのでいけない。
この世界から帰る。っていう友人の困惑は、 正直、間違いなく、礼一郎の問いかけのせい。]
(247) 2020/06/18(Thu) 18時半頃
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[ こんな世界。なんて言い切ることに、 躊躇いを覚えたりしている礼一郎は、
当たり前に思ったことを言っただけで、 友人を混乱させるつもりはなかった。
だから追加説明も補足もないまま、 たぶん、と付け足されたことに不満げにする。
あ、結局どこの話だって? ……ふつうに、礼一郎のいるとこ。]
(248) 2020/06/18(Thu) 18時半頃
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……ほんとにちゃんと生きてりゃ、 そういうこと言ってもいいんだろうけどさ。 礼一郎、自分がどこに立ってると思ってんの。
(249) 2020/06/18(Thu) 18時半頃
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ほんとに、ほんとに、礼一郎ってば、 恥ずかしいばっかりで、大事なものを忘れてる。
(250) 2020/06/18(Thu) 18時半頃
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どこに落としてきちゃったんだろうね。
(251) 2020/06/18(Thu) 18時半頃
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[ でも、ふつうにそう思ったんだから、 そう細かく問いただされちゃあわかんないよ。 わかって言ったはずの言葉もわからなくなる。
その瞬間、礼一郎がそう思っただけ。 帰ってきてほしかった。自分と同じとこに。]
(252) 2020/06/18(Thu) 18時半頃
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[ ……それは、忘れててほしかった。>>183 っていうのは願望の話で、わかってる。
礼一郎だってわかってる、わかった。 から、あんまり言い返せる言葉はないんだけど、]
……わかってるよ。 つーか、さっき、わかったよ。 ……ごめんな、心配かけて。
[ だいじょーぶ。なんて、 信じられそうもない言葉を吐いて、 立ち去ってく辰美の背中を見てる。>>183*]
(253) 2020/06/18(Thu) 18時半頃
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[ 舞台裏から引っ張ってきた毛布を、 ふんわりと広げて、それにかけた。
喜多仲郁斗の姿が見えなくなる。 けど、こんもり膨らんだ毛布は、 そこに異質なものがあるって、示す。]
(254) 2020/06/18(Thu) 18時半頃
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[ 礼一郎はそいつの探してたものなんて知らない。 正気を嫌っていたことも、その理由も、 とある夜に、あるいはこの世界の果てに、 何を見たのかも知らない。知らなくてよかった。
ただ、もう大丈夫だったらいいな。って思う。
そう思って、足元を見降ろしていた。*]
(255) 2020/06/18(Thu) 18時半頃
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──現在/体育館──
[ 喜多仲の姿をした人形には、 ふわりと布がかけられている。
礼一郎は少し顔色が悪い。 あと、シャツがしわしわになっている。 入口のほうに向かおうとして、 数歩、その場を離れた。ところ。
目の前にいるのは──、>>259]
(260) 2020/06/18(Thu) 19時頃
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[ ……見ちゃいけなかったかな。 って、礼一郎はちょっと思う。
髪の毛、ぼさぼさ。 たぶんそれ寝起きだよね、葉野。
ゆらりと視線を揺らしてから、 不自然さのないよう心掛けて答える。]
……おはよ、葉野。 どうした? その──、 [ 礼一郎はなんとなく、 彼女も喜多仲に会いにきたんだと思って、 そんなはずないのに、そう思って、
おまえも見に来たのって、 口に出す勇気はないから、口ごもった。]
(261) 2020/06/18(Thu) 19時頃
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[ ……手を振られる。>>259 おや、と思う。思ってたのと違う。
でもさ、あっけらかんと笑ってる葉野が、 もうほんの少し歩いていけば、 あのこんもりした布を見ることになる。
おっはー。ってテンションで。 それはどうだろう。よくないなって、 礼一郎は考えてしまって、それで、]
(262) 2020/06/18(Thu) 19時頃
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……そこに、喜多仲が。 人形だけど、その──、 七星のと、同じような、感じで。
[ たどたどしく、そう告げる。 控え目に、その方向を指さして。
こういうこと言うとき、 礼一郎はすごくドキドキする。 胃がキリキリする。小心者だから。 それに、こんな状況なんだから。]
(263) 2020/06/18(Thu) 19時頃
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[ みんな大丈夫じゃない。 ──って、礼一郎は思ったはずだった。
でも、目の前にいる級友は、 無理して笑ってるんでもなくて、 あからさまに様子がおかしいんでもなくて、
礼一郎はなんだか、 わけがわかんなくなってくるよ。 もうずっと、わからないことばっかりだけど。**]
(264) 2020/06/18(Thu) 19時頃
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/* いろいろというか、ユキが明らかに気を遣ってくれてるのが見えてる。ごめん。ごめんな……!
(-35) 2020/06/18(Thu) 19時頃
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/* 今気づいたが呼び名間違えてます 混乱してました ごめんねイクトくん
(-37) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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──現在/体育館──
……え、いや。 もう洗った、けど。
[ おまえが言う? って、 これが平時なら礼儀も何も忘れて、 礼一郎は言っていたはずだ。
だから、あまり元気がなくてよかった。
寝起きっぽい様子に気を取られていたから、 まさかそれが遠回しな指摘とは気づかず、 礼一郎は呆気にとられたような顔をする。]
(287) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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[ 七星にそっくりな人形。 礼一郎はなるほどなって思う。
ああ。って短くつぶやいた。
目の前の葉野が、 あんまりふつうのふるまいだから、 礼一郎はまだ見てないのかな、とも思う。]
……入口の、そうだよ。 七星。……みたいな人形。
(288) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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[ 当然葉野はそれを見ていない。 という前提で話し出すくらいには、 あれ、礼一郎にはショッキングな代物だった。
それを、見るべきか否かと葉野は聞く。 礼一郎に、確認をするように問うてくる。
……答えに躊躇ったのは、 礼一郎が未だあの人形のことを、 どう解釈していいか自信がないからだ。]
(289) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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[ 喜多仲郁斗の死体が──、]
(290) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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[ リフレインする。]
(291) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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[ 少なくとも礼一郎はそう思ったんだから、 人形なんだから平気だなんて言えるわけないじゃん。]
(292) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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イクト、は。
[ ……今度こそちゃんと、 友達の顔を思い浮かべて呼べたね。
あれを指して友人の名を呼ぶのが、 正解も不正解も礼一郎の知ったこっちゃないけど。]
……死んでる、ように見える。 それは、七星のと同じ。
痛そうだった。 ……首が、折れてて。
だからそりゃ、見るのきついよ。 だってあんなのさあ……、
(293) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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……友達が死んでるように見える。 それでも見るべきとか、見たいとか、 そういう理由があるなら、見ればいいと思う。
[ つまりそれが、不用意に見ないほうがってこと。
答えになってる? どうだろうな。 だけどさ、礼一郎の決めていいことかな。 でも、一言だけ付け足しとこうかな。]
(294) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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……俺は見たこと、 後悔してるわけじゃねえよ。
[ それだけ。
それだけは言っておこうかな。 あくまで礼一郎個人の感覚として。*]
(295) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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──現在/体育館──
……ああ、うん。
[ さっきまでより、穏やかな声で言う。
葉野は、この世界を知るために。 というようなことを言って、>>312
礼一郎には、それが少しわかる気がした。]
……うん。 あれも、この世界の一部? ──っていうか、 なにか、なんだよな、たぶん。
(314) 2020/06/18(Thu) 21時頃
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キツイと思うけど、 そういうことなら……がんばれ?
[ がんばれってのも変な話だけどさ。
腰、抜かさないようにな。 ──って、礼一郎は言った。真面目に。 すでにひとり前例を見てきたせいだ。]
(315) 2020/06/18(Thu) 21時頃
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……なんかさ、わかんねえけど、 あの人形、ひどい状態だけどさ、 誰かの悪意、とかじゃなくて、 そうなっちゃっただけなら、いいなって。
[ ちょっとだけ確認する。って葉野に、 礼一郎はただ感想を言う、みたいに言う。
その五択だったら、どうかな。 「どちらともいえない」を穴があくほど見つめて、 腹をくくって「見る」を選ぶ礼一郎です。
意見が合わないようだな。でも、]
(316) 2020/06/18(Thu) 21時頃
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そんなことないと思う。 から、キツイって言ってんだけど。
葉野だって、 あいつらのこと嫌いじゃないだろ。
[ それなら当然辛いはずだと、 何を知っているんだか、 礼一郎は当然のような顔をして言う。
ふわり。と横切ってく葉野に、>>313 礼一郎はたちの悪い強がりにだけは物申して、 逆方向、体育館の外へと消える。*]
(317) 2020/06/18(Thu) 21時頃
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|
[ それから行くから。 ──確かにそう、言ったんだけど。 どこに? って、さあ、わからない。
ただ礼一郎は、 腕でも髪でも引っ掴んでだって、 追いかけられなかった自分がいやで、
でも、追いかけられなくって、 それでもほんとに心配でした。
そういう気持ちの果ての、 「 それから行く 」だったから、さ。]
(333) 2020/06/18(Thu) 21時半頃
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──現在/廊下──
[ するべきことなら思い浮かんだ。 このことをみんなに知らせるべき、とか。
でも、あのときの言葉が、>>310 礼一郎の頭の中を巡っていた。 心配かけてごめん。 とか言って、ごめん。 礼一郎は妙に謝っているなあ。 ずっと、悪いことしたなって、 本当に思っているから、そうするんだけど。]
(334) 2020/06/18(Thu) 21時半頃
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いつも先に礼一郎が謝るのは、 あるときまでは親に言われたからで、 あるときまでは鬱憤を晴らす方法を知ってたからで、 あるときからは、悪いと思っているから。
(335) 2020/06/18(Thu) 21時半頃
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|
今じゃ、それがすべてだよ。
(336) 2020/06/18(Thu) 21時半頃
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[ ふと、足元に視線を落とす。
ぽた、ぽた、と。床に赤色。 それとはまた別に、青い足跡。 紫には、見えなかった。礼一郎には。>>193]
(337) 2020/06/18(Thu) 21時半頃
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[ それに、頭の中で色を混ぜる前に、 礼一郎は走り出してたのだ。
だって、血に見えた。 また、血が流れている。 誰かがああいうふうになる。
もうやだって、 今なら礼一郎だって泣きそうだ。]
(338) 2020/06/18(Thu) 21時半頃
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──現在/購買付近──
[ 点々と続く赤色を追いかけている。
足元ばっかり見て、 それの行き着く先を探している。
息が上がるのは、たぶん、 懸命に走っているせいだけじゃなかった。
帰れたんだよって言ったくせ、 礼一郎はもう友達のあんな姿見たくない。
誰かが。誰かがああなる。誰が?]
(339) 2020/06/18(Thu) 21時半頃
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[ ──たぶん、 出くわすべくして再会した。 ほら、あと。追っかけたの、礼一郎だし。]
(340) 2020/06/18(Thu) 21時半頃
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[ えっ? とか、ユキ? って言う前に、 礼一郎は、視線を手に注いでいる。 というか、そこから目を離せないでいる。
雑にべたべた貼り付けられた絆創膏。 ひとりで手に貼るの、難しいよな。 ……そんなことも知らねえのかよ。
あ。何言おうとしてたんだっけ。 もう出てこない。ダメだな、ほんと。
何か言おうとしてた唇が震える。 あ、無理。って思ったんだけど、 まとまりのない言葉が。あふれて。]
(341) 2020/06/18(Thu) 21時半頃
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……なっ、 んだよ、それ! 怪我してんじゃねえよ、バカ! つか、さっきの今で、 なんでンなことなってんだよ……
[ 怒ってんのか呆れてんのか、 ……泣きたいんだかも、わからない。
けど、礼一郎が言うべきこと、 こんなことじゃなかったはずなんだけどな。
というか、謝りにきたんだけどな。 謝らなくていいって言われた矢先にさ。]
(342) 2020/06/18(Thu) 21時半頃
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……怖いよ、おまえ。 ほんと、もう、なんなんだよ……
[ 思ったよりも情けない声が出る。
いなくなったのかと思った。 泣き言みたいに小さくつぶやいて、
……そう、 聞くと言ったくせに、 その前にいなくなったら、許さない。 ──って、礼一郎はなんだか理不尽を思う。*]
(352) 2020/06/18(Thu) 21時半頃
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嫌いな人が死体になってたら?
(355) 2020/06/18(Thu) 22時頃
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礼一郎ならたぶん、 あ、そう。って一晩眠って、 翌朝、解放されたと思う。と、思います。
(356) 2020/06/18(Thu) 22時頃
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……あ、いや。人じゃなくて。
(357) 2020/06/18(Thu) 22時頃
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──少し前/体育館──
……ここ、 誰かの頭ン中なんだろ、 ……たぶん、だけど。
だとしたら、それはねえって。 そんなことするやつ、 みんなの中にいるわけないじゃん。
[ ……こんなこと、さっき、 別の誰かにも言った気がするんですが、 繰り返しちゃうくらい、それは本心だ。
そうだね。のあとに続いた仮定が、>>353 あんまりに物騒だったから、 礼一郎はそれを静かに否定する。]
(358) 2020/06/18(Thu) 22時頃
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そーだよ。 ……だから、無理すんなよ。
気分悪くなりそうなら、 ちょっと、で引いとけ。
[ 大真面目な顔で礼一郎は言った。
事実にも、自身の気持ちにも、 礼一郎はなにひとつ嘘をついてないんだから、 それは当然っちゃ当然だよね。
じ、と真剣な目でうなずいて、 今度こそ、じゃあな。ってすれ違う。*]
(359) 2020/06/18(Thu) 22時頃
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──現在/購買──
[ 昨日、おまえのお兄さん見てないわーって、 礼一郎は確か言ったと思うんだけれど、 やっぱり、ここでも見れないままです。
跡をたどって、後を追って、 たどり着いた先で礼一郎が見たのは、 絆創膏と格闘してる辰美ひとりだった。
正しさ気取ってんなら、 とりあえず大丈夫痛くないかいって言えよ。
──みたいな指摘を、 頭ン中でいじくりまわしてる余裕もなかった。]
(423) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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[ つかつかと大股で歩み寄った。
うるせえって言われたって、 静かにできるもんなら最初からそうしてる。
辰美がばつの悪そうな顔をする。>>384 ごめんって言う。>>385
けど、礼一郎にはもう、 自分の正当性も、相手の非も、 何が本当で正しいのかなんて、 ひとつも判断ができそうにない。]
(424) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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[ ……だから、 謝らなくっていい。とも言えない。]
(425) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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……いいから、貸せ。
[ 貼りなおす。 ──って、礼一郎は言って、 絆創膏の箱に勝手に手を伸ばす。
あんまり長い文章、喋りたくなくて。 大きい声も、ちょっと出せる気がしなくて。
だから、絆創膏でいいの? とか、 ガーゼとテープ取ってきたほうがよくね? とか、 それが正しいんだろうなって思いつつ、言えない。
……泣いてる友達見ても、 全然恥ずかしいとか思わないけど、 ほら、自分だと少し恥ずかしいじゃん。 ……喜多仲には内緒にしておいてね(笑)]
(426) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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[ 表情を見られるのがいやで、 じっと、その手ばかりを見ていた。
だから、 そいつが泣きそう、とも気づかなくて、 そういうつもりじゃなかった。>>385 ──って、言われたときも、 「 わかってる 」としか言えなかった。
……そうしているうちに、 ぽつ、ぽつと言葉が落ちてくる。>>386]
(427) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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[ 一瞬、動けない。って思う。 けど、そんなのただの気のせいだ。 ただ礼一郎が、ひくりと動きを止めただけ。]
(428) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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……なにその、交換条件みたいな。
[ 笑ったふうを装いたかった。 あいにく、声は掠れて震えてた。
ほんとは、そんなことも、 言わせちゃいけなかったんだよなあ。 って、礼一郎はぼんやりと思う。 というか、それを受け入れたら、 もう全部ダメだよなあ。無理だよ。
ゆっくりと顔を上げる。 わら……笑えないな、どうしたって。
こわばった顔して口を開こうとすると、 口角が引き攣れて、ちょっと笑顔みたい?]
(429) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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[ だから、やっぱり、 このまま平気な顔で話を聞く、とか。 礼一郎にはできそうにもなかった。]
(430) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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おまえは、……ユキは、 話したいって思ったときに、 そう思った相手に、言えばいいんだよ。
(431) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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[ そんなふうに、差し出すなよ。 そう軽い調子には、口が動かなくて。
本当は、教えてくれよって言いたかった。 おまえの話を教えて。力になりたい。
あるいは、それが俺だったらうれしい。 とも、これからすることを考えると、 あんまり付け足すべきじゃない気がする。 というか、言うべきではない。
……何を伝えたかったんだっけ?]
(432) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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……そう、俺。 こんな、怒鳴りに来たんじゃなくて、 ……いっこ、謝らせてくれる?
[ ユキのこと探してたんだよ、ほんとにね。
……口の中が乾ききっている。 と思いながら、礼一郎は言う。言った。]
(433) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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……ごまかしたこと。 あんなのほとんど嘘だった。
本当のこと言うよりマシって思ったけど、 たぶん、そのままにしてたら、俺、 ずっとおまえに後ろめたくて、
そのうち、本当に心配してても、 何も言えなくなるような気がする、から。 そのほうが、嫌だなって思って。
(434) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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[ できるだけ、淡々と言っているつもりだった。
目を見つめていたはずの視線は、 気づけば無意識に、少し下へと逸らしてしまってた。
はじめたからには責任をもって、 礼一郎は最後まで一息に言ってしまうべきだ。
少しの間、黙りこくっていた。 数分ってほどじゃない。十秒やそこら。
はあ、とため息をついたようだけど、 それはただの礼一郎の癖だった。息を吸う。]
(435) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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ユキ、あのさ。 あのとき、俺さあ、 妹が万引きしたから。 みたいな言い方したけど、 あれ、嘘。っていうか、 嘘じゃないけど、 俺な、あれ、平気でぶてる。
(436) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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[ 一気に、礼一郎はそれだけ言って、 思ったよりもちゃんと言えたな。って思う。 ちゃんと? 震えずに、泣いたりせずに、 思ったよりも低い声で、淡々と。
それにな、って付け足す余裕もあった。]
(438) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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おまえに見られてたの、 どうしようって思ったけど、 おまえには、騙したみたいで、 本当に悪かったって思うけど、
俺、今もな、 今までも、ずっと、 妹には悪いなあなんて、 一回も思ったことない。
(439) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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……ごめんな。
おまえに死んでほしくなくて、 心配で、どうしたのか知りたくて、 力になりたかったのは、ほんとだよ。
おまえの話、ちゃんと聞きたいって、 思ってる。今も。ほんとに。 俺、こんなんだけど、嘘じゃねーよ。 [ 「ごめん」くらいは目を見て言えたから、 それだけはよかったな。って、礼一郎は思う。
でも、それくらいしか、いいことなんてない。*]
(441) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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/* ほんとは聞き側に回りたかったんだけど、流れ的に思いつかなくて。すみません。
(-48) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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/* 動き反省するところが今回多いですね
(-50) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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/* 葉野ちゃんが思ったよりやることやってて、うおーってなってる。 礼一郎に言えることが、難しい。あの問いに関しても0点の答えを頑なに提出しようとしてしまう。礼一郎が変わらないことには。
(-54) 2020/06/19(Fri) 00時半頃
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──現在/購買──
[ 泣かない努力はしてた。 って、礼一郎は言い張るだろう。
声を震わせることなく、 もしも声を出せたならの話。
礼一郎は自信がないから、 絆創膏をまっすぐ、正しく、 貼り付けることに意識を向けた。
ひとりで貼るの難しいもんな。 怒鳴り散らしたあとだったけど、 痛まないようそうっと剥がした。]
(532) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ それはたぶん、というか、 礼一郎としてはこういうとき、 やさしくしたいとふつうに思ってる。 それだけの話。あたりまえのこと。]
(533) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ 怒っていいって言わなかった?>>387
取引みたいに差し出されたら、 礼一郎だって、そりゃ怒るさ。
……怒ってんだよ。 ただ、やましいことが多すぎて、 あ、言う資格ないなって思う。
そういう瞬間が礼一郎はいやで、 だから、こんなことになってる。]
(534) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ 何も言わずに最後まで聞いてくれたこと、 礼一郎は感謝してるよ。ありがとう。]
(535) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ ……うん、そう思ったのは、 礼一郎のほう。だったはずだけど、 聞こえるの、おかしいよな。>>494
意気地なしの礼一郎が、 そんな現実逃避をしている間に、 強い力に、引っ張られる。
……襟首つかまれるとか、 礼一郎の人生にはなかったもんだから、 とっさには何が起きたかわからなくて、]
(536) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ 手。って礼一郎は思った。 違うほうの手だった。よかった。 ……よくねえ、なんもよくないけど。]
(537) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ のぞき込まれている。 恥ずかしいから、そんなに見ないでほしかった。]
(538) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ ……嘘、]
(539) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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浅ましいよなあ、礼一郎ってば。 ちょっと安心してんじゃねーよ。
(540) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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引くわ。 って、立ち去られなくて、 かけてもらえる言葉があって、 よかった。とか、思ってんじゃねーよ。 ……どうせ、ほんとはさあ、
(541) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ ……ごめん、ごちゃごちゃうるせえよな。]
(542) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ 頭の中がもうずっとうるさくて、 今もやっぱりそうなんだけどさ、
礼一郎の知ってる辰美が、 ふだんしゃべる言葉の、100日分くらい。 ……わかんないけど、たくさん、 窓の外の雪みたく降り注いでくる。
礼一郎は強張った表情のまま、 目を見開いてそれを聞いては、
ひとつひとつ、噛みしめて、 解釈して、いろんなことを思った。]
(543) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ そうだな。礼一郎は偏ってるし、 妹が食わせてもらえてるわけがない。 そういうもんだよ。昔からそう。
辰美の兄が、今どんな形をしてるのか、 礼一郎は全然知らないなあ。 聞いたら、教えてくれたんだろうか。
嫌いなものを好きになる方法なんて、 この世には存在しないんだと思う。
つらつらと考えながら、 礼一郎はずっと、予防線みたいな、 否定の声を、自分の中に聞いている。]
(544) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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だって、そうでもしなきゃ、 すぐ良い子ぶっちゃうんだよね。 寝ても覚めても、頭の中でも。
(545) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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…………、
(546) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ ……あ。って、 なんか一瞬、思考がクリアになって、]
(547) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ 辰美幸俊が泣いている。>>500]
(548) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ 馬鹿になんかしてねえ。 ──って、礼一郎は言おうとして、
そいつがあんまり見たことないような、 怒ったとか、……傷ついたとか? そういう顔をしているもんだから、
一瞬、いったん、口をつぐんだ。 でも、やっぱり黙ってられなくて、
口を開く。あ、苦しい。 息を吸う。ちゃんと声を出せるだろうか。 ……とか、考える余裕もなくて、]
(549) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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──そんなの、 そんなの、引き合いに出されて、 あんなふうに差し出されたって、 わかったよって、言えるわけねえだろ! おまえが、自分のこと、あんな、 ……おまえに、あんなふうに言われて、 嬉しいわけ、ねえだろ!
あんなふうにマジな話、 しようとしてんじゃねえよ! 馬鹿にしてんのかよ、嬉しくねえよ。
なんでわかんねえんだよ……
(550) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ 辰美はちゃんとできていたのに、 礼一郎は先にお礼を言うというのを忘れてしまう。
たくさん言うべきところはあったはずなのに、 礼一郎は思ったよりも礼儀がなっていない。
喚く、みたいに声をあげながら、 襟ぐりのところにある手首をつかんで、 強引に引きはがそうとしてまで、 めちゃくちゃな手順で言葉を投げつけている。]
(551) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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……その程度ってなんだよ。 その程度じゃねえから、 こんな、こんな…………、
……こんな話、してんじゃん。
うるせえな、期待してたよ。 おまえならそうやって、 俺に都合のいいことだって、 もしかしたら言ってくれるかもって。
見捨てないでくれるかもって……、 …………悪いかよ。
(552) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ ………… ]
でも、怖いに決まってんじゃん。 ……なんで俺、平気なの? 俺にだってわかんねえんだから、 こんな話、すんの、ふつうにこえーよ。 隠さなきゃって、思うに決まってんだろ。
[ …………、 ……他人の手首を、握りしめていた。 喉はからからに乾いているのに、 目ん玉だけがぐずぐずに熱かった。]
(553) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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俺だって、ほんとは、 もっとちゃんと、胸張って、 俺を頼れよって言いてえよ……
[ ……絞り出すような声で言った。 ごめんもありがとうもなく。
ただ言葉を浮かぶままに吐き出した。 礼一郎は。行き着く場所もわからないまま。
べきもべからずもさておいて、 それは単純に礼一郎の言葉でしかない。**]
(554) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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──現在/購買── [ 一歩引いて見てる。 ……フリでもしてないと、 頭がおかしくなりそうってこと。 どこかに行ってた。>>570 確かにそうなのかもしれなかった。 逃避、くらいしてないと、 こんな頭で18年も生きてられるかよ。 ま、だからそれは一種の現実逃避だ。]
(583) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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[ 昔なら、殴り合ったって勝てたのにな。 ちっとも適わなくなったのはいつからだろう。 もうずっと、こいつとこんな乱暴ごとしてないし、 泣かせるようなこともなかったから気づかなかった。 苦しいんだよって礼一郎は思ったけど、 それが、その手によるものなのかはわからなかった。 息が苦しかった。 嘘ついてるよりマシって思ったんだけど。 本当にそうだったろうか。そうだといい。]
(584) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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……取返しのつかないこと、なんて。 もうとっくにつかねえよ、そんなの。 [ あと、何があるかな。取返しのつかないこと。 あっさりと、殺す。の二文字が思い浮かんだが、 礼一郎にはその重さがよくわからないでいる。 よくわからないのはおかしい。 それと、確かに、殺すべきではない。 ということだけを理解して、 まあ、でも、可能性はあるよなあ。 礼一郎はそんな自己評価を内心で下した。 礼一郎は顔を歪めていたけれど、 それは卑下とかではなく、事実だと思う。]
(585) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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[ なんでこうなっちゃったんだろう。 ──って、礼一郎は口元を歪めていた。 襟首から手が離されて、手首をつかまれる。 呼吸が、少しだけしやすくなる。 辰美が目元を拭うのを見て、 自分も涙を流している、と気づくけど、 泣いている……というか、なんだろう。 安堵してしまった。とか言ったけど、 そんな顔、させたかったわけじゃねえのにな。]
(586) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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…………、 [ 血の気の失せた、幽霊みたいな顔してる。 ひたりと握られた手首を、>>578 礼一郎は少しの間、見降ろしていた。 何か大きな塊を吐き出すみたいに、 辰美幸俊が言葉を吐き連ねている。 急ぎすぎて足をもつれさせるように、 ところどころたどたどしくこぼれる言葉が、 礼一郎の前に、しんしんと降り積もっている。]
(587) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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[ 家の話。きょうだいの話。 なんて、お互い深く踏み込むべきではない、 線引きの向こう側の話だと思っていた。 ……なんでだろうなあ。 家に兄がいるらしい。ずっと。 昔は近所でも評判じゃなかった? とか、知ってはいたんだけどなあ。 じ、っと礼一郎は見つめている。 頼りなく礼一郎の手首を掴んでいる、 この手が、他人を殺そうとしたのか。 礼一郎にとっての他人。こいつにとっての兄。 ……そっか。って礼一郎は思う。 辰美が崩れるみたいに、しゃがみこんでいく。 ふつうには、見えなかった。見えなくなった。]
(588) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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[ 離れていく手を追うように、 礼一郎も向かいにしゃがんでいた。 先ほどまでの激情が嘘のように、 礼一郎は静かに、……静かに考えている。 礼一郎はよく、自分のことを考えてた。 どういうつもりで笑って平気に生きてんだろう。 ……こいつは、どういうつもりで、 どんな気持ちで毎日生きていたのかな。]
(589) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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[ 礼一郎は手を伸ばした。 本当はやさしく手を包むとかしたかったけど、 そいつは頭を抱えてうなだれているし、 礼一郎の手は包むには小さすぎた。から、
顔上げろってふうに、頭を抱えた腕をつかんで、 引きはがして、髪をひっつかんでだって、 こっちを向かせるつもりだった。なあ。]
(590) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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[ 死にたい。とそいつは言った。]
(591) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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[ 礼一郎はいやだ。]
(592) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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笑って、ごまかそうとすんな。 笑ってやるかよ。 1ミリも笑えねえから。
(593) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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[ 笑顔なんて浮かべていなかった。 礼一郎は怒ったような顔をしていて、 ……していたんだけど、だんだん、 何かを堪えるように表情が歪む。] ……辛いなら辛いって、 そういう顔、してろよ…… [ 笑うのへたなくせに、 こういうときに使ってんじゃねえ。 ──って、礼一郎は思ったりする。]
(594) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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[ 大丈夫。とは言えなくて、 だって絶対に大丈夫なんかじゃなかった。 礼一郎は知っている。 ふつうの家族なら殺してくれと言わない。 うっかり殺しそうになったりもしない。 常識として、知っている。 だから、本当に悲しかった。 友達がそういう場所にいることが、 礼一郎は、やるせない。腹立たしい。 やってらんねえな。とも、思う。
思って、掴んでいた手の力を少しだけ緩める。]
(595) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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[ いい加減な作り方された人間ばっかり。]
(596) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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……なあ、ユキ。 怖いよな。しんどいな。 俺は、聞いてて、 おまえはなんも悪くねえなって、 そりゃおかしいよ、おかしいけど、 びっくりするくらい非がなくて、 ……そういう理不尽さに、腹が立つけど、 ……だから、なんなんだろうな。 おまえ自身はどう思うんだろうな。
(597) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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[ だって、泣いてても笑ってても、 どんな言葉を重ねたって、 起こった事実は変わらないし、 流れる血を入れ替えられるわけでもない。
礼一郎は自分が今後、 どう生きるべきなのかもわからないし、 正しい分岐点はもうずっと背後にある気がする。
結局こうして言葉を重ねるのは、 礼一郎の気持ちの問題、でしかなくて、 それって一番不得意なやつなんだけど。]
(598) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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……俺はさ、 おまえ自身が辛くても、 いなくなられんの、いやだ。
ああもうダメだなって思ったら、 蹴り飛ばしてでも連れ戻してやるから、 ……俺がちゃんと見てるから、
もうちょっとだけギリギリ限界まで、 生きてらんねえかな、なあユキ。
(599) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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[ 連れ戻してくる場所はちゃんと、 他のみんなもいるような、笑える場所を選ぶから。
ダメかなあって、礼一郎は、 乱暴な手つきとは裏腹に、落ち着いて言った。 他人にしか向けられない、穏やかな声だ。 嘘じゃないからできる、真面目な顔をしていた。
なあ、おまえなら分かるだろって思う。 簡単に言ってしまえば、ほんと単純な話。 礼一郎は辰美に生きていてほしい。理由。]
(600) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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……俺だって、おまえのこと、 本当に大事な友達だって思ってんだよ。 [ だから、死ぬんじゃねえって、 理屈も道理も通らない理不尽を吐いて、 礼一郎はほんのかすかに笑った。**]
(601) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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/* ふりふりのあれの返事が単体だとすごい素っ気なくなりそうで、保留にしてあったんだけど、愛宮夜不在だもんな。という。 レイとの回想も単体より会ったときに拾う、と思いすれ違い続けて3dにいる。
(-62) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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──現在/購買── ……わかってるよ。 [ そっから先。 行きつくとこまで行きついた気でいたのに、 この世はなんだか果てしなくていやになるな。 真面目に諭されてしまう。>>603 礼一郎もわかってるよって、 そんな目をしていたつもりだった。 危うい二人が肩を寄せ合って、 共感なんぞをしたりできるので、 案外狂気なんて身近にあるのかもしれない。]
(640) 2020/06/19(Fri) 16時半頃
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[ 小さい子どもみたい。……小さいころみたい。 しゃがみこんで泣く辰美を見て、>>606 礼一郎は少しだけ平和なことを思った。 あたたかな気持ちというは、 ほんと単純に、昔みたいだなって。 礼一郎も同じように昔みたく、 腕を掴んで引きはがしてやったって、 掴んだ腕は礼一郎より太くて、 簡単に体が揺らぐんでもないから、 そう、なんていうか、ただ、 ……もう、ガキじゃないんだなって。 大人ってカテゴリがあまりにもう目前で、 礼一郎はそれになれるかもよくわからない。]
(641) 2020/06/19(Fri) 16時半頃
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[ 辰美がそのとき何を考えたかなんて、 礼一郎にはわからないけれど、>>609 今そこに降り積もっているのなんて、 礼一郎がそいつに宛てた言葉でしかない。 から、それはどうだろうな。 少なくとも、 許す許さないの話じゃねえとは、思う。]
(642) 2020/06/19(Fri) 16時半頃
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[ なんていうか、思うんだけど、 人間の頭、ぱかっと開けて中を見て、 手突っ込んで適当にいじれたらいいのに。 でも、人間の中身なんか、 他人が意図して変えられるものじゃないし。 他人との関わりで変化することがあったって、 それは経験を経て本人が変わったから、だと思うし、 そういうことができるならきっと、 こんなことにはなっていない。 というか、できるんならとっとと、 礼一郎はそうしておいてほしかった。]
(643) 2020/06/19(Fri) 16時半頃
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[ 突然に肩を掴まれて、 礼一郎はただその顔を見ていた。>>612]
(644) 2020/06/19(Fri) 16時半頃
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[ 悲痛という形容が頭をよぎり、 礼一郎はもう笑えていなかった。 言葉がだんだん、 細かいところに降りてきて、 毎日の生活に根差した話に、なって。 礼一郎はそれをじいっと聞きながら、 そうしたくなってしまって、 落ち着けと諭すように、 自らもまた辰美の肩に手を伸ばし、 ほう、とひとつ息を吐いた。]
(645) 2020/06/19(Fri) 16時半頃
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……あのさ、俺が言えた話じゃねえ、 っていうか、俺だから言えんのかな。 おまえさ、家、出たほうがいいよ。 帰んの怖いんだろ、やなんだろ。 あのな、待ってたって仕方ねえから。 無駄にならないかもしれないけど、 たぶん報われるころには、 おまえがボロボロになってるよ。 ……わかってるよ。 俺だって、ほんとに、 ちゃんと生きてく気だってあんだよ。 …………あるから。
(646) 2020/06/19(Fri) 16時半頃
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……だから、ちゃんと見てる。
(647) 2020/06/19(Fri) 16時半頃
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[ そうっとその肩を撫でていた。 そいつがすっかり泣き止むまで、 ちゃんと、友人として、 そこで見守っている気でいる。 内緒にしといて。>>616 の言葉に、礼一郎は赤みの残る目と、 もう強張ってはいない口元で、] ……ああ、お互い。約束な。 [ ──って、神妙な表情で言って、 それから、急に情けねえ会話だなって、 堪えきれずか、照れ隠しか、笑って。]
(648) 2020/06/19(Fri) 16時半頃
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────あ、
[ 一瞬、礼一郎は驚きに目を見開き、 次の瞬間、ようやく大丈夫の言葉を思う。 つられるように、礼一郎もくしゃりと笑う。]
……や、こっちこそ。ありがと。
[ 本当は礼一郎から言うべきだった! ……というか、言いたかったのかもしれない。
こんなときにも礼一郎は、 ほんの少しばかりの照れを滲ませてしまって、 それから、それから……、]
(649) 2020/06/19(Fri) 16時半頃
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[ 礼一郎は教室に、 喜多仲の人形のことを伝えに戻ろうか。
ごめん、テレパシーとか何もないから、 君の期待には応えられていないです。
このあとどうする? って話を、 多少交わして、それぞれの道に立つ。 ことになるんだろう、おそらく。
んじゃ、って、 礼一郎は何もなかったふうを装って、 次の場所へと向かおうとするけれど、
そうだ。と思い出したように、 耳貸せって、手招きをする。あのさ、]
(650) 2020/06/19(Fri) 16時半頃
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ちゃんと笑えてるから、 おまえはまだ、だいじょーぶ。な?
(-65) 2020/06/19(Fri) 16時半頃
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[ 分かった? って、礼一郎は笑う。 たまに。これからも。 こうやって囁いてやるから、いきなよ。**]
(651) 2020/06/19(Fri) 16時半頃
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/* うっかり忘れ去りそうでしたが、礼一郎誕生日おめでとう。 冷たい校舎でお誕生日だなんて、ラッキーボーイだな。
(-74) 2020/06/19(Fri) 19時半頃
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/* >>684 3年8組のみんなのほっぺたが落ちる日は来るのか 調理組のランダムチャレンジ、報われなくて笑ってしまう 描写はあんなにおいしそうなのにどうして
(-75) 2020/06/19(Fri) 19時半頃
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──二階へ──
[ 教室へ戻ろうと思って、 廊下を歩いていく途中。
礼一郎はそこを通りがかって、 あっ。って何かに気づいた顔をする。
汚さないようにね。と、 掃除用具をたんと抱えた愛宮は言った。>>653
……盲点だったなあ。 いや、なんか、何度か思った気がする。 足跡とかいろいろやばいなって。 ただ、今まですっかり忘れてて──、]
(691) 2020/06/19(Fri) 20時頃
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|
[ ……言い訳はやめよう。]
(692) 2020/06/19(Fri) 20時頃
|
|
悪い、全然気づかなかったけど、 確かに足跡とか、いろいろひどいな。
[ どうやら愛宮はひとりだった。 礼一郎はばつが悪そうに頬を掻いて、 ……そうだ、どこかに礼一郎がつけた、 黒い足跡も残っているはずだ。
……それを思うとちょっと気まずい。]
(693) 2020/06/19(Fri) 20時頃
|
|
……ありがとな。 俺、ちょっと教室戻ったら、 向こう側から手ェ付けるわ。
[ 向こう側。廊下の反対側を指さして、 礼一郎はそんなことを言った。
足跡だけじゃなく、 どこかに不穏な血痕も残ってるよなあ。 ……片づけておこう、と内心思う。
料理にはなじみのない礼一郎だけど、 ゴミ拾いとか掃除なら、 得手不得手とかじゃなくできると思う。 ……あたりまえ? そりゃそうか。]
(694) 2020/06/19(Fri) 20時頃
|
|
[ ともかく、 そう言って礼一郎は手を振った。
すでに報告がされているとも知らず、 地下へ続く階段を横目で見ながら、 一歩ずつ、上階へと足を進めていく。*]
(695) 2020/06/19(Fri) 20時頃
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|
/* 食いしん坊ではないけどおにぎりも食べたい。 とりあえずは人の居場所ちゃんと把握……
(-76) 2020/06/19(Fri) 20時頃
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[ ……うわっ と、 声を上げられないまま振り返った。]
(724) 2020/06/19(Fri) 21時頃
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[ ……心臓が止まるかと思った。 ぽかんとした顔で、 礼一郎はそいつが駆けてくのを見た。>>709
困ったなあ。ってふうに笑う。 けど、辰美にはそんなの見えないはずだ。
やだなあ。戻る、だって。 礼一郎は良い子でいたいと思ってるし、 その言い方、礼一郎が本当はまるでさあ……、]
(725) 2020/06/19(Fri) 21時頃
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[ なんて、思ったんだけど、]
(726) 2020/06/19(Fri) 21時頃
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──現在──
[ 階段を上ってく。教室目指して。
……の、はずだったんだけど。 二階まで、でよかったはずなのに、 三階に続く階段を見て、 礼一郎は、友人の言葉をふと思い出して、]
(727) 2020/06/19(Fri) 21時頃
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「 招かれたんだったら、 向き合わなくていいのかなって──、 」>>312
(728) 2020/06/19(Fri) 21時頃
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[ 本当にそうだな。って、 礼一郎はあのとき思ったんだよね。]
(729) 2020/06/19(Fri) 21時頃
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[ 礼一郎がこの世界で見たものなんて、 変わり果てた校舎と、塗りつぶされた扉。 それから、友人の死めいた光景。そのくらい。
昨日、教室で聞いた意味不明な言葉。 黒板に書き足されていた不可解な文字。 そういうものを、ふと思い出して。
……少しだけ。って、 言い訳をするみたいに礼一郎は思う。
良い子に戻ったばっかりなんだけどな。 ……愛宮に悪いなって思って、
でも、あの囁きを言い訳に、 辰美には心の中で謝るのを保留する。]
(730) 2020/06/19(Fri) 21時頃
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[ ……とたたっと足早に上っていく。 三階。そこまで上っても階段は続く。 四階。見たことのない場所を目指して────、]
(731) 2020/06/19(Fri) 21時頃
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──現在/踊り場──
[ 少し見るだけだからって、 言い訳みたいに唱えながら進んでいて、
……礼一郎は名前を呼ばれた気がした。>>714 その瞬間まで、そいつに気づかなかった。
ペンキの散った壁をバックに、 カメラを構えた男が立っている。]
(732) 2020/06/19(Fri) 21時頃
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──…… れ、 レイ?
[ 素っ頓狂な声を上げた。 ?というより?!って感じに。
向こうも呆けたような顔をしていて、 礼一郎にはそれがなぜかはわからない。
……というか、 素っ頓狂な声を上げた次の瞬間には、 残り数段の階段を数段飛ばしで駆け上がって、
カメラを構えたそいつのもとに、 勢いよくたどり着くから、 驚いて落とさないよう、 カメラはちゃんと持っててくれよ。]
(733) 2020/06/19(Fri) 21時頃
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おまえっ……その恰好! どうしたんだよ、レイ、おまえ、 学校では女装やめないんじゃ──、
[ 正確には、礼一郎が聞いたのは、 ふたりで会うときは女装はしない。>>1:975って、 そういう内容の言葉であって、
礼一郎はそのときも、 フツーの恰好って表現に微妙な顔をして、 それでも、なんでふたりのときだけ? とか、 気になったこと、聞けないままでいて、 それでも別にいいって思ってて────、]
(734) 2020/06/19(Fri) 21時頃
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[ どんな格好してても態度変えない。 そのことを氷室が良しとするなら、>>1:976 礼一郎は、理由なんて聞かなくてもいいかなと思った。
そいつがどこでどんな格好をしていようが、 礼一郎の前で態度を変えないのは、 氷室だって、中学からずっとそうだった。
それだけで完結する話だとも思っていた。]
(735) 2020/06/19(Fri) 21時頃
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[ けど、あんまり急なことだから、 礼一郎は心底驚いた顔を向けていた。
その衝撃がやわらいで、ようやく、 思考や記憶が一足遅れて追いついてきて──、]
……つーか、心配、したじゃん。 どうしたんだよ、急に、いろいろ……
[ 恰好のことにもうひとつ加えて、 昨日、教室を飛び出してったときのこと。
何とは言わないが、それを指して、 礼一郎は、ごくあたりまえに、 友人を心配する。という声色で言葉を紡いだ。*]
(736) 2020/06/19(Fri) 21時頃
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──現在/踊り場──
……ちげーわ。
[ 冗談にしては悪趣味だって、 礼一郎は眉をひそめた。
口には気を付けろよって、 礼一郎はたびたび思うし、 ……ほんとそういうとこ、 こいつはいつまでも変わらない。
視線の先でカメラを下ろして、 氷室怜が満足げに笑っている。>>742]
(764) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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俺が言ったから? いや、言ったけど、だからって……、
[ 自分のせいなんだろうか。 ──って、礼一郎は一瞬不安になる。
だからって、そうしろって意味じゃない。 そう言おうとして、口を開きかけて、 氷室が続けた言葉に、いったん閉ざした。]
(765) 2020/06/19(Fri) 22時半頃
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──そっか。
[ 今まで聞かなかった理由の断片。>>742
それを氷室の口から聞いて、 礼一郎はそれだけ、一言だけ相槌を打った。
逃げるのは良くない。 ……理由によるんじゃないかな。 って礼一郎は思ったりもするけど、
それは、この友人がもし今度、 やっぱり辛いなって思うことがあれば、 「 逃げてもいいんじゃない? 」って、 礼一郎が気づいて、言えればいいなと思う。]
(766) 2020/06/19(Fri) 22時半頃
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……まあ、癪だけど、 腹立つくらい似合ってるわ。それ。
(767) 2020/06/19(Fri) 22時半頃
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[ でも一番は、そういうことがないと良い。]
(768) 2020/06/19(Fri) 22時半頃
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[ 心配した。というのは、 真面目な言葉だったつもりなのに、 からかってくるんじゃねえよ。って、 礼一郎はむっとした顔で言い返す。]
うるせえ。つっつくな。
……音楽室で寝てた。ってのは、 ユキから聞いたから知ってる。
今、おまえが平気なら、いいけど。 冗談扱いしてんじゃねえよ。 ……心配、したわ。マジで。
……するに決まってんだろ。
[ 肩をすくめるしぐさが似合っていて、 それがかえって腹立たしかった。でも、]
(769) 2020/06/19(Fri) 22時半頃
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……ま、ちょっとは安心した。
[ しゃべってる氷室はいつも通りに見える。 から、礼一郎は少しは安心できる。]
……だから、そういうの、 全然笑えねーって。
[ ……そういう冗談は、やめてほしいけど。>>745]
(770) 2020/06/19(Fri) 22時半頃
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……早未も?
[ 早未がいなくなった。 って、氷室は淡々とした口調で言う。>>746
飛び降り。死に方の、名前。 そっか。って礼一郎は言う。同じように返す。]
俺、喜多仲なら見つけた。 体育館の舞台袖にいて……、 首が折れてたから、それかな。
[ 死因の話。人形が模してる死の形。 ずっと自分の中で引っかかっていること。
不器用だからじゃないかって、 そうだと信じたいことについて、ぽつりとこぼす。]
(771) 2020/06/19(Fri) 22時半頃
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……なんで、死んだみたいな、 ああいうふうになっちゃうんだろうな。
この世界つくったの、 俺らの中の誰かじゃないかって、 そういう話なのに。なんで……、
[ 礼一郎は信じたかった。 でも、こいつならなんて言うのかなって、 礼一郎は友人に聞いてみたかったのかもしれない。*]
(772) 2020/06/19(Fri) 22時半頃
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──現在/踊り場──
[ 氷室が清々しいまでに笑むのを、>>775 礼一郎は、いつも通り呆れたふうに、 一匙の安堵を混ぜた目で見ていた。
ハイハイそーですね。って、 学校でも、ファミレスでも、どこでだって、 二人顔を合わせればしていたみたいに。
そいつが笑えてんならいいかな。って。]
(829) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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[ だって、友達だし。]
(830) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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[ ……友達なんだから、 たまには頼ってほしいけど。]
(831) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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[ なんて、言う必要もないくらい、 君の今後が晴れやかでありますように。]
(832) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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[ ……でも、こんな状況だから、 ずっと笑ってるわけにもいかない。
名前を挙げれば翳った顔に、>>778 礼一郎は小さくうなずいた。 喜多仲郁斗の死体、じゃなくて。人形。
なんでだろう。 考えても答えの出ない問い。
礼一郎が求めてたのは、 悪気なんてないんだよ、とか、 自分と似たような意見。……だったのかな。]
(833) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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[ あるいは、そうじゃなくって……、]
(834) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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[ 氷室は今日も、 礼一郎の思ったのと違うことを言う。
みんな死にたかった。
まっすぐに見つめられながら、 礼一郎はその言葉を頭の中で反芻する。]
(835) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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……イクトは、 帰りたいって、言ってたよ。
[ 反論になってねえな。礼一郎も思う。 その説を肯定したくなかっただけだ。
みんな死にたいなんて、 そんなのって、救いがなさすぎない?
それなのに、氷室はあっさりと、 軽やかなくらいに、自分にはあると言う。>>784]
(836) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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[ ……躊躇いがちに、口を開く。]
……あるかも、な。
[ そんなさらっと言ってんじゃねえよ。 ──って、礼一郎は思った。口が乾く。 口をついて出たのはあいまいな肯定だった。
でも、認めたくないなあ。なんて、 礼一郎はまだ思ってる。思って、 友人の顔の上で、視線をさまよわせて、]
(837) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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……もし、そうだったら、 すげえショック、なんだけど。
死にたがってるやつなんて、 この世界つくった一人きりで、 もう、十分、キツイじゃん。
[ なんでおまえ平気そうなの? って、 口に出せなかった部分を舌の上転がして、 こくん、と一度、唾液を飲んだ。*]
(838) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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