105 CLUB【_Ground】
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あ、あはい、フーです。
[漸く口が動いた。 実際にすれば数分間であっただろうが体感では9分くらい固まっていた気がする。 歩み寄る虎に返すのは滅多に使われない敬語。 敬語というかなんというか、ではあるが。]
(@0) 2013/12/23(Mon) 02時頃
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だあああああ―――― イッ!
[男よりも大きな体に抱きつかれる。 対して鍛えてもいない身体と、熱の出始めたそれは容易く傾ぎ 虎を道連れに床へと倒れこんだ。 頬にざりざりとした感触、舐められているらしい。 後頭部を少し打ったが、そんなことよりも。]
お ま え な あ !!!!
[金褐色の目を見つめ、上げた声は大きく。]
目隠ししろって言っただろうが! お前、おま、ほんと!
[部下に「まだ目隠し外すな」とか言った面目などあったもんじゃない。]
(@1) 2013/12/23(Mon) 02時半頃
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フランクは、ゲッホゴホ、ごほ!!!
2013/12/23(Mon) 02時半頃
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―広間―
[端末に届く声。それを確認して、配膳口から手を出した。 狭く作られた配膳口は、こうして壁際に立てば覗きこんでも顔の見えない高さ]
ヤニク、
[食事を待つ他の動物たちもいない。モニター越しの客の目もない。 ただ触れたさで伸ばす両の手]
(@2) 2013/12/23(Mon) 02時半頃
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[駆け寄る気配。重なる手。 ずっと端末から聞こえていた不安げな声とは真逆の、穏やかさに満ちた声]
ヤニク……、
[壁に額つけて目を閉じて、手に触れる感触だけに意識を注ぐ]
(@3) 2013/12/23(Mon) 03時頃
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びゃっ、じゃねぇんだよ!
[一瞬色々と忘れて叱り付けてしまったが。 目隠しをちゃんとしているかどうか、確認を怠った男自身にも非はある。 虎ばかりを責められたものでもなく。]
…たく、ゴホッ、げほ!
[はあ、と息を吐いたらまた咳が零れた。 抱きしめられ、起き上がらせようとオロオロしだす様。 少しの間、無言で見上げて。]
ぐっ、く ――――くく、は ははっ!
[天真爛漫なこの動物に、笑いを誘われた。]
(@4) 2013/12/23(Mon) 03時頃
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[暫く、それは珍しく笑って。 その間に咳が何度も出たが、咳も笑いも止まるのに時間がかかった。]
絶対呼ぶな、呼ぶな、まていいな!マテ!
[この現場を目撃されるだのと恐ろしい単語が聞こえ、慌ててマテをさせ。 静まれば起き上がり、床に座る。 手を伸ばし、乱暴に頭を掻き混ぜた。]
ったく、もー…楽しいつか、お前が笑かしたんだよ。 どうしてくれんだ、ペナルティと減俸のクリスマスプレゼントじゃねぇか。
[溜息を見せる。 顔は笑っていて、その溜息が悪いものだとは感じないだろう。]
(@5) 2013/12/23(Mon) 03時頃
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あー…。
[訪れるのは笑いと共に。 上書きしてしまった、そのプログラムの愛。 工場での事件、ぼんやりと意識の奥底に男の顔が眠っていたことなど知らず。]
――――――。
[そして、愛玩動物(ペット)として接してやれても 求められるような“愛情”は与えてやれないということ。 少し困った表情は苦笑となって落ちる。]
困った。
[ポケットに入れた紙切れが、小さな音を立てた気がして。]
(@6) 2013/12/23(Mon) 03時頃
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[本当は、もう一度尋ねようと思っていた。 自分のしようとしていることが、本当に間違っていないのか。
けれど、もう、]
好きだよ、ヤニク。
[何より先に溢れ出る想い。 愛しい頬を両手で包み、少しでもその表情を読み取ろうと]
(@7) 2013/12/23(Mon) 03時半頃
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大丈夫だよ。 死にゃしねぇし、ただの風邪だ。
[摩る背中に母指球が柔らかく何度も擦れた。 頷くのを見れば内心本当に一安心だが、後で何を言われたもんだか。]
言っとくが食いもんでも玩具でもねぇぞ。 むしろ全く逆のもんだ、あと貰うのは俺。
[そんなプレゼント熨し付きでお返ししたいが。 こうなってしまった以上どうしようもないことである。 寄ってくる顔があまりにも輝かしい瞳で、溜息を重ねた。]
(@8) 2013/12/23(Mon) 03時半頃
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あー、まあ、苦しい。
[どう説明すれば理解するか、考えが廻る。 無意識に掻いた首筋には、二年前の発端になった銀もなく。 その過去にも顔向け出来ない。]
いいか、よく聞けよ?
[話し始める口振りは、ほんの少し重く。 お陰で小さな音に変わる。]
(@9) 2013/12/23(Mon) 03時半頃
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[頬を、耳を、擽るように撫でながら、ヤニクの弾む声に耳を傾ける。 ずっと聞いていたい。寂しさや不安に沈む声でなく、ずっとこんな、明るい声をさせていられたら]
(@10) 2013/12/23(Mon) 03時半頃
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[溢れる想いのままに、言い募る言葉。 それに返される、まっすぐな言葉。
一度同じように、ここで聞いた時には動揺してしまったけど。 今、ようやく、その言葉をきちんと受け止めることができる]
(@11) 2013/12/23(Mon) 03時半頃
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[頬に触れ、手を重ね、そっと囁き落とす言葉。 まるでプロポーズだなと、心の裡で思いながら]
今すぐ、じゃねぇんだけど。 そうするための手続きをきちんと踏めば、大手を振ってお前を迎えることができる。
だからそれまで、お前が待っててくれるなら……**
(@12) 2013/12/23(Mon) 04時頃
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“好き”っつーのはな。
[説明が困難で、なにをどう言えばいいのかが難しい。 選ぶ言葉が酷く理不尽になる。 無意識にポケットに伸ばした手が、中の紙に触れた。]
もっと知りたいだの、逢いたいだの、話したいだの。 触りたい、声が聞きたい、瞳を合わせて。 もっといじめた――――…、っごほ。 まあ、だから、そういうことであってな?
[アホか、と内心自分自身にツッコミを入れるかわりに空咳で誤魔化し。]
例えば近付きたくて、離れたくなくて、 手を握るだの、キスだのセックスだのに至る。
(@13) 2013/12/23(Mon) 04時半頃
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そういうのを、お前に思ってやれねぇ。 俺にとってお前は“愛玩動物(ペット)”だ。
[なるべく軽くも重くもならぬよう吐き出した。]
俺はもう誰のことも、“好き”にはなれん。 そういう風にプログラムされてる。
[こういえば理解してくれるだろうか。 多少の嘘が混じるのも仕方ない。 決してプログラムなどではないが、男の頑固な性質ゆえか。 過去は捨て、感情は殺してしまった。 そう思い込まなくてはと。]
(@14) 2013/12/23(Mon) 04時半頃
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ただ、そういう意味での“好き”じゃない、別の“好き”なら お前にはずっと思ってる。
[愛玩動物たちへ、部下へ、ここに買いに来る客へ。 一人一人形は違えど。 そして表面上に、それを出すことは殆どないが。]
お前が、そうだな。 フェネックや蛇、シマリス、狼、鶯に思うような“好き”に近い。 普遍的なあー…っと。
特別じゃない、ってことだ。
[襟足を掻き毟る。 申し訳なさ満載だ、こればかりは。]
お前は、特別じゃない“好き”で 特別な“好き”には、してやれない。
(@15) 2013/12/23(Mon) 04時半頃
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お前を迎えるとすれば、それは恋人としてじゃない。 “愛玩動物(ペット)”だ。
[それでもいいかと訊ねることさえ出来ない、これは決定事項で。 先に上げた動物たちや、もしくは研究員、客の誰かに 虎自身が“好き”だと特別思ったものがあったとしても。 濃青を金褐色にしてしまったのは、男の烏羽色の瞳。]
そういう、ことだ。
[謝るのも違うと、いつも以上に言葉を選んだ。]
ただ、世話はちゃんとしてやる。
[その先は虎の耳にだけ届くように。]
(@16) 2013/12/23(Mon) 05時頃
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[腕を伸ばし、虎の頭を引き寄せる。 重なる影、唇に触れる感触。]
よし。 ――――よし、じゃねぇぇぇぇ!
[当分、いや一生悩まされる事象だろう。 しかし虎が納得さえするのであれば 男の日常の中で、捻くれたものも真っ直ぐになるのかもしれない。 気苦労は絶えなさそうだが、それもまた。]
報告と、始末書と。 サミュの申請…あー…、かけあってやるっつったけど ペナルティ軽くとか無理かもな。
[虎ブル、もといトラブルに転がった問題処理からはじめよう。]
(@17) 2013/12/23(Mon) 05時半頃
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[先ずは虎をどうにかする必要があるわけだが。 生憎、研究所に住み込みという名の篭城生活を続けた男にとって家と呼べるものがない。 研究ルームに直接虎を連れ立った先、部下たちはどんな顔をしただろう。 事情を説明し、何を言われても返す言葉なく。 虎を適当な場所に寝かせ、書類の山の中から始末書を取り出した。
始末書の提出、上からの厳重注意。 ついでにサミュの申請も出して、それだけはなんとか円満に 次週受け取りをする事で成約を取り付けた。 てんやわんやの一週間、息つく暇もない。
一週間の間に世話をすることも、勿論。 その手は寮にいる時よりほんの少しだけ優しく。
ポケットの中の紙切れ、そこへ連絡をするのは *もう少し先*]
(@18) 2013/12/23(Mon) 05時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2013/12/23(Mon) 08時頃
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─凍える夜(一週間前)─
[受け渡しの邪魔をしないよう、 チアキの部屋を離れた後、 ティーはシーシャの部屋でおサボり中だった。
ベッドの上で毛布を被って横になり、 子供用の辞書をめくる。]
(@19) 2013/12/23(Mon) 09時頃
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[あい(愛) アイ(呉)(漢)
[訓]いとしい めでる かなしい おしむ
1 かわいがりいつくしむ。 思いこがれる。いとおしいと思うきもち。 2 あるものを気に入って楽しむ。 3 大事なものをはなしたくないと思う。おしむ。]
(@20) 2013/12/23(Mon) 09時頃
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[あい。
文字を目で追いながら 唇で音をなぞってみる。
子供用の辞書に書かれたそれは やけに簡潔で、シンプルだ。
もっと一途だったり、かけがえないものだったり ふかい、思慕をあらわすものだと思っていたし、 きっと大人用の辞書にはそう書かれている。]
(@21) 2013/12/23(Mon) 09時頃
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[寝台の上でころころしているうちに、 いつの間にかイヤホンマイクは外れていて、 フーからの通信を聞き逃した。
たぶん、逃げたい、という気持ちがあったのだろう。 濡れていない毛布の海は とろとろとした眠気を連れて来て、 抗うべきなのだろうが、ティーはそれに抗わなかった。]
(@22) 2013/12/23(Mon) 09時頃
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[あいと愛。 簡素と複雑。 子供と大人。
シンプルだったものに あれこれと余計な意味を足して なんだか貴重で尊いもののように思わせるのは そうあれかしと大人が望むからなのか。
あさい眠りにたゆたうティーの脳裏に 四文字のアルファベットがゆらゆらと揺れていた。]
(@23) 2013/12/23(Mon) 09時半頃
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[まどろみはじめていくらも経たないうちに、 ティーは目を覚ます。
社会人はそうそう逃避してばかりもいられないのだ。
まばたき二つのあと、ティーは飛び起きた。
やばい、減俸。]
(@24) 2013/12/23(Mon) 09時半頃
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[誰もいないと、という先入観で見れば、 動かない毛布の山はただの毛布の塊でしかない。
住人の去った部屋をモニターで見るフーに ティーのサボりが気付かれなかったのはそういうことだろう。]
(@25) 2013/12/23(Mon) 09時半頃
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[端末を見れば、 客の帰宅を告げる店員からのメールが入っていた。
胸の奥でなにかがさらりと零れ落ちる音がする。 毛布の海から眼鏡を拾い上げ、かけた。
透明な硝子レンズは、 なにもかもを氷の下に閉じ込める。
虚(から)っぽだった場所が、 虚(から)っぽに戻っただけ。
ただ、それだけ。]
(@26) 2013/12/23(Mon) 10時頃
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[多分、サボった罰に掃除のひとつも命じられるだろう。 言われる前にやってしまおうと、 自分で乱した毛布をたたみ、 辞書や、他にも床に落ちているものがあれば、 それもきちんと棚に戻した。
ホレーショーの部屋へ向かうフーと すれ違わなかったのは幸いか。
気は向かなかったけれど、 チアキの部屋へも向かう。 指先が扉に触れるのに、わずかだけ時間を要した。]
(@27) 2013/12/23(Mon) 10時頃
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─凍える夜─
[部屋の中央に、 一冊の画用紙と色鉛筆が並んで置いてある。 その横に、切り離された一枚の白。
入り口で、そこまでを認識して、足が止まった。]
…──。
[踵を返して部屋を出ようかと迷う背を、 まだ記憶に新しいチアキの声が押した。
「あとで、見てね!」 かれはそう言っていた。 約束した、とも。
きっと一生懸命描いたんだろう。]
(@28) 2013/12/23(Mon) 10時頃
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[距離が近づくと、 真っ白な画用紙はやっぱり真っ白なままで
あれ?
と思ったけれど、 もっと近付いたら、二枚重なっているのに気づいた。
何も描かれていない真っ白な画用紙の下に、 チアキの尻尾の色と同じ色の 茶色い色鉛筆で書かれた、 ちいさな文字の、おおきな手紙。
拾い上げて、 一番上に書かれた自分の名前を読んで、眼鏡を外した。]
(@29) 2013/12/23(Mon) 10時半頃
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[いっぱい練習したのだろう文字は 拙さは残るもののとてもきれいで、読みやすい。
すんなりと頭に入って来て まるでチアキが読んでいるように、 あの声で頭の中を流れてゆく。]
(@30) 2013/12/23(Mon) 11時頃
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[工場から出たことのないチアキにとって 低い天井の限られた生活フロアが、 かれの世界のすべてだったことは想像に容易い。 変わっていく不安に、よく耐えたと思う。
こわい、と零したちいさな声を、まだ覚えている。
自分が、ひとときでもその不安を 和らげられたことが嬉しかった。]
困ってなんて──いなかったよ。
[目の前にいない相手に、ぽつりと呟く。
怖がらせたくない。 不安を取り除いてあげたい。 寒さから守ってあげたい。 傷つけたくない。
考えていたのはそればかり。]
(@31) 2013/12/23(Mon) 11時頃
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[だからあの時、 縋るようなかれの問いに、頷けなかったのだけれど。
それを今も、かれのためには、後悔していない。 あの時頷いていても、何も変わらなかったと、 サムの選択を知らないティーは思う。]
(@32) 2013/12/23(Mon) 11時頃
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[前とおなじに戻っただけのはず。
なのになぜか、 前より広くなってしまったように感じる胸の虚(うろ)を、 吐息ひとつで誤魔化して、ティーは先を読み進む。**]
(@33) 2013/12/23(Mon) 11時半頃
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―研究ルーム―
あ゛あ゛っ!!
[今日何度目になるか分からない声をあげた。 ここ一週間で声を上げることが多くなった、気がするのではなく確実にだ。 此処には寮にないものがたくさんある、そのぶん好奇心に抗うことはできないのだろう。 我慢はしている方だが、使い物にならなくなったものたちは蓄積されていく。]
噛むな走るな暴れるな大人しくしてろ。
[溜め息は重い。 重いが、そこに嫌悪があるわけではない。]
(@34) 2013/12/23(Mon) 12時頃
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うん、待ってて。
[今すぐに抱きしめて口づけたい衝動に駆られ、壁の存在を疎むと同時に感謝する。部屋で目隠し一枚だけなら、何しでかしたかわからない。 ヤニクの頬を流れる温かな涙を何度も拭って、笑み浮かべて]
(@35) 2013/12/23(Mon) 13時頃
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おいホレス、こっちこい。
[怒濤のように一週間が過ぎたが、少し変化したことがある。 男は虎のことを何度かに一度は愛称で呼ぶようになった。 そして時折、用もなく呼びつけて頭を撫でた。 仕事のあとでそうすることが多かったが、それに虎が気付いたかはわからない。]
段ボールに、これ詰めて蓋する。 できるか?
[それから極々簡単な作業も一日に一回は頼んだ。 男が仕事で手が離せないかわりに、少しの時間潰しになればと。 あとは色々と学習させる為もあった。 こうして今日も七度目の“手伝い”をいいつける。]
(@36) 2013/12/23(Mon) 13時半頃
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[それから無事、ヤニクを買い取るための申請は円満に受理されて、一週間後の受け取りが決定した。 UGグループの買い取り期間に関する報告書の作成やら、次のグループを受け取る準備やら、残務処理はてんこもりで、目の回るような日々。仲間のいない寮はヤニクひとりには広すぎて、暇を見つけては足を運んだ。
そうして2人、残りの日数を数えて、 やがてついに*その日を迎える*]
(@37) 2013/12/23(Mon) 13時半頃
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[詰めろと頼んだのは男の私物。 大したものはない、詩集や絵本が数冊。 服は一切持たず、かわりに虎の衣服を詰め込むように言いつけた。 蛇の飼い主となった彼の差し入れたボール、あれも出来るならばひとつ貰いたいところ。]
出来たら、フェネックに挨拶してこい。
[それは此処を出る為の荷支度。 一週間で準備した、家というやつに向かうためだ。]
っと、今日はあいつも貰われてく日か。 ティー、悪いが“立ち合い”頼んでもいいか?
[立ち合いという言葉を口にしたのも、小さな変化のひとつ。 虎が理解出来るかは怪しかったが、目の前でモノ扱いしない程度には想っている。]
(@38) 2013/12/23(Mon) 14時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2013/12/23(Mon) 14時半頃
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―研究ルーム―
………。
[ホレーショーを愛称で呼び、手伝いをさせる上司の様子を無言で見つめる。 最初はどうなることかと思ったが、ホレーショーの頭を撫でるその横顔は、ずいぶんと穏やかに見える]
ショック療法? 荒療治?
[それが良いことなのかそうでないのか。 判断するのは自分ではないけれど、ここ一週間で少しずつ見えるようになった変化は、自分は、好きだ]
(@39) 2013/12/23(Mon) 14時半頃
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[たくさん練習して、考えて、 一生懸命紙に向かった、 その結果が、この白い画用紙なのだと、 雪のような白を指先でなでながら、思う。
あったかくて、やさしくて、ふわふわしたもの。 ──毛布かな?
だけど、見たことがない、と。
もしかして もしかして?
自惚れて、いいのかな。
ティーの目許が、やわらかに、 ゆがむ。]
(@40) 2013/12/23(Mon) 14時半頃
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[決意。 それから──]
うん、
────…うん、 しあわせだよ。
[しあわせ。 しあわせ。
心の中で、何度も繰り返した。
だって、きみがしあわせになるんだもの。]
(@41) 2013/12/23(Mon) 14時半頃
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あ?
[何やら部下の視線を感じ、顔を向ければ荒療治だのなんだのと。 交わした通信での会話を思い出しながら、じとりと睨み付けた。 こうなってしまってすぐは、いたたまれないような態度でいたが たった七日間のうちの前半でそれは終わり、所謂ところの開き直りに近いのが現状である。]
サミュは準備できてんのか?
[煙草をつかんで火をつける。 寮では吸わなかったそれを虎の前で吸うのも、またひとつの変化だが。]
(@42) 2013/12/23(Mon) 15時頃
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[最後の数行は、 うつむいて、手で口許を覆った。
まずい、と思って、 画用紙と色鉛筆を抱えて部屋から出たから、 廊下で、何度も 数行をなぞるように読むティーの表情を、様子を、 知るものはいない────**]
(@43) 2013/12/23(Mon) 15時頃
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[残りの動物へ通信を済ませ、虎の支度が終わるまで椅子にかけなおし。 白衣にずっといれておいた書き損じを摘まんだ。 いくら慌ただしかったといえメールのひとつ、送れないはずもない。 携帯をとりだし、宛先を打ち終わったところで保存したままの未送信メールを呼び出す。]
――――――。
[ピタリと手が止まり、フリクション入力を試みた手が襟足を掻き毟り。 また結局そのまま保存する行動は、七日間で何度も見られたものだろう。 今日という日もまた然り。]
(@44) 2013/12/23(Mon) 15時頃
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[人間というのは遁走をはかる生き物だ。 男も例に漏れることなく、意識を少し別の方向へ向けた。
新しい家は借家でなく、庭付きの広い一戸建てを購入した。 庭には小さなプールもあるし、部屋の中も綺麗なものだ。 虎と二人では広すぎるが、でかい図体が揃うこともあるし 単純に元の個体が猛獣である愛玩動物を飼うのだから、狭いよりもいいだろう。 ただしまだ家具の類いは何もない、服と共に買い足していかなければならない。
しかし給料の使い道などなくなっていた男だ。 動物一匹、費用などはなんの問題にもならなかった。]
(@45) 2013/12/23(Mon) 15時半頃
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―研究ルーム―
[ぼんやり考えていた言葉は音になって零れ、しっかり聞かれていたらしい。じと目で睨む上司に、鼻歌まじりに目を逸らす]
準備……、まぁ、できてるっちゃできてる……かなぁ。
[返す刀の言葉に、小さく頬を掻く。 実際の所、何をどう準備すればいいかいまいちよくわからず]
とりあえず食器は買ったかな……。
[先行き不安である]
(@46) 2013/12/23(Mon) 16時頃
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虎、挨拶が済んだら家に帰るぞ。 なんもねぇから、明日は一日買い出しだ。
[荷物を持つ、という点においては問題もないだろう。 服や家具を見て回り、最後に絶対に本屋に寄ろう。 小学生向けの問題集を買って、一日一ページはやらせるつもりだ。 飼うとなればと躾も学ばせることにも遠慮などするつもりはない。 それが男なりの、飼い主としての“愛情”だ。
虎の頭に手を伸ばし、耳を擽るように触れた。 虎の目の色を確認するように向ける、男の烏羽色は少し *緩やかに*]
(@47) 2013/12/23(Mon) 16時頃
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気持ちだよ、気持ち。
[その準備さえあれば構わない、とでも言いたげである。 鼻歌混じりの誤魔化しに、更にじとめを向け返しつつだったが。]
食器ね、いいんじゃねぇか?
[食を共にするということは、それ事態で大きな意味をなす。 肩をわざとらしく竦めて見せ、眉を上げ。 少し揶揄を含めて *返した*]
(@48) 2013/12/23(Mon) 16時頃
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[上司からの、短い謝罪受信したのは、 再びチアキの部屋で片付けをしていた時だったか。
突然の、謎の謝罪を訝りながら、 何のことか尋ねたティーは、“事故”の説明を聞いて]
────は?
[目を点にした。**]
(@49) 2013/12/23(Mon) 16時頃
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[仕事にかまけて滅多に帰ることのないアパート。 引き払う作業すら面倒で家賃を払い続けていたが、 とりあえず「家」と呼べるものがあってよかったと思う]
少しずつ、一緒に選んでいこうかと。
[しばらくはアパート住まい、服も自分と共用で、寝床はスプリングの固いシングルベッド。富裕層に買われていった他の仲間たちに比べて、苦労をかけることになるが]
気持ちか……。
[上司の言葉に、視線を落とすのは自分の手。 あの日、柔らかな頬と温かな涙に触れた記憶]
それなら、ばっちり。
[肩を竦めた上司の、揶揄混じりの言葉に、 ニシシ、と満面の笑みで返した**]
(@50) 2013/12/23(Mon) 16時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2013/12/23(Mon) 18時頃
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―研究ルーム―
[笑みで返る反応には嫌そうに眉を寄せた。 惚気かと呟きかけたが、言葉にせずともわかるだろう表情を向けた。
何気ない会話や他愛のない反応。 部下たちや、そこに混ざる虎の声。 慌ただしい中に、少しずつ“幸せ”を見出だして。
その幸福が降り積もる度に、苦味もまた増えた。 煙草の量は変わらない、時折フィルターに噛み痕がついただけだ。]
(@51) 2013/12/23(Mon) 18時半頃
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[モニターでうろうろしていた影が固まった。 通信の内容に、であろう。 ちらと飼い主の方を見て、他の二人にも目を向けた。]
仕事、仕事。 あー、いっそがし。
[わざとらしく言うと、パソコンに向かった。 メーラーを開いて送信するのはVIPカードに登録されているアドレスへ。 携帯がなければハガキを送るつもりだ。 間近パーティーが予定されていることと、ペット同伴が可能なこと。 UGグループにも声をかけていることを。]
(@52) 2013/12/23(Mon) 19時頃
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[VIPカードが貰い物であった客については、初来店時にでも変更届けを店員が書かせていただろう。 されていなくとも、宛先はわかるわけだが。]
――――――。
[男は自分の携帯をとりだし、また未送信メールを呼び出す。 少し考えてタイトルを打ち込んだが、何分かかったことだろう。 バックライトが消えて電源ボタンを押し、またバックライトが消えて。 それだけで随分と電池を消費した、フル充電してあったはずの残りが39%である。]
(@53) 2013/12/23(Mon) 19時半頃
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――――――あ。
[送れるかこんなもん。 そう思った指が削除の隣に滑ったのは、故意ではない。 虎の声に驚いたか、暴れるのにぶつかったか、部下の出入りした扉の音に驚いただけかもしれないし ともあれ、冷えてしまった指先が送信ボタンを押した。 また暫く固まって、バックライトが消えた携帯を暫し見つめる。 あんな内容、送らないと思ったから打ち込んだのだ。]
ま、あ。 うん、大丈夫だろ。
[クラウドに反映される名前は本名、本文はあれだ。 わからないわからない、ただの広告メールかなにかだと思うはず。 いや、そうであれ。 そう思うことで、固まっていた体を動かした。]
(@54) 2013/12/23(Mon) 21時頃
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[虎の頭を撫でながら、この一週間を振り返る。 到着初日は、大騒ぎの猛獣を抑えるのに声を荒げて風邪が悪化した。 2日目は、掃除機に悲鳴をあげる虎を横目に簡易ベッドで休んだ。 3日目は、消火器の暴発で泡まみれにさせられた。 4日目は、テレビの恐竜に怯えるのを喉奥で笑って眺め。 5日目は、アニメ専門チャンネルの契約を検討した。 6日目は、吹っ飛ばされたデータの復旧で丸々相手をしないというおしおきを与え。 今日は、段ボールはそもそもかじるなと注意した。
破壊した物の弁償は給料から天引きされる。 早くここから虎を離さなければ、貯蓄も底を尽きる日は近い。 それもあって、家を購入するに至った。]
(@55) 2013/12/23(Mon) 21時半頃
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─現在─
ちょっと!! 今度は何したの?!
[デスクに向かって入力作業を進めていたティーは >>@34フーの叫びに戦々恐々振り返った。
あの日以来、研究室内の壊されたものは数知れず、 消えて行ったデータは数件、 スーツ(はさすがに普段は着ていないので、 主にシャツとかカーディガン)や白衣につけられた シミの数は18。
さすがにもう、フーのこの声を聞くだけで 何か起きたと察するようになっていた。]
(@56) 2013/12/23(Mon) 21時半頃
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お前以外、誰が…――――うわ!
[そんな風に言って飛び付かれたのはまだ数度で済んでいる。 飛び付かなくなってきたこの頃だが、耳や尻尾が揺れる度に体だけは警戒させた。 喜んでくれているであろう反応自体は、気分は悪くない。 懸命に仕事(?)をこなす様子も微笑ましいもので、男は時折視線を送る。 いちいち止まる手もある程度は自由にさせた。]
絵本だな、いい本だぞ。 寝る前にでも読んでやる。
[愛想のある言葉で返すことこそないが、明らかな違いはある。 目隠しを外す前よりも、確実にあたたかな温度が言葉に乗った。]
次いつ会えるか、わからんからな。
[人間と目を合わせてしまった動物が側にいては不安を覚えるかもしれない。 他にも色々な要素はあったが難しいことは伝えられず、適当に誤魔化した一週間。 話してくるといいと、告げて。]
(@57) 2013/12/23(Mon) 22時頃
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…──とぉ、 なんだ、フーのダンボールか。 それ齧っておとなしくしててぇ。
[見れば肉の絵のついたダンボールを 齧っているだけだったので、 それでおとなしくなれば幸いと ダンボール齧りを奨励した。
フーは注意しているのを、 はは、大変そうだなぁと他人事のように見る。
この一週間で、おおきな虎の子供を 仕事場に置き続けることの難しさを噛み締めたのか、 研究室が塒のようだった上司がなんと自宅を購入した。
驚くよりも、 (このおっさんそんなに金持ってたんだ) ということの方に感心していたけれど、 そういえば今日は引っ越しの日だったか。]
(@58) 2013/12/23(Mon) 22時頃
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新しく買ったんだよ、ここじゃいつか俺が殺される。
[家については素直に答えた。 男の声ひとつで、既に部下に察知されてしまうほど濃密な一週間だったのだ。 これ以上データやシミの被害が増えたら、いつか間違いなく刺される。]
そう、買い物。 行くから挨拶済ませてこい。
[反応を見ながら、買い出しイベントが恐ろしく難易度の高いものになるであろうことを再認識する。 溜め息も溢れると言うものだ。 金褐色の目と震える耳に、今日は世話もいるかと思いながら。]
(@59) 2013/12/23(Mon) 22時頃
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あのねティー、一応俺の
[ごく少ない私物を詰める為の段ボールなのだが、と反論を試みて。 滅多に震えることのない携帯電話が音を立てた。 店に流れるようなジャズがちらと鳴り。 大袈裟なほどに肩を跳ねて驚いた後に、指をスライドさせる。 内容を見て、再び数秒間固まり。]
ち、と。 シャワーいってくるわ。 汗かいた。
[襟足を掻き毟る。]
(@60) 2013/12/23(Mon) 22時頃
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立ち会いねぇ。 へいへいほー。
[>>@38運搬だの移送だのと 愛玩動物をあからさまに商品扱いしていた上司が “立ち会い”という言葉を使ったのは この一週間で、他にもすこしずつ目についていた ちいさなちいさな変化のひとつ。
ティーはそれを、よいことだと感じてた。
サー・クロイツを意識してなんとなく使い始めた 妙な軍隊用語(をさらに妙ちきりんにした返答)が 口癖になっていたが、 要求には晴れやかに、快く了解する。]
(@61) 2013/12/23(Mon) 22時頃
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[反論>>@60は聞こえないふりをして 到着から一ヶ月経たずして瀕死に近くなった 空気清浄機のフィルターを交換しようと席を立った時、 割合おしゃれな着信音がどこからか流れだし、 ティーは首を傾げた。
それがフーの携帯と知って、 初めて聞いたかもしれない着メロのセンスに またすこしだけ感心する──けれど。]
シャワー。 あ、そう。 ふーん。 ま、どーぞぉ。 いってらっしゃーい。
[じっと見つめる視線の先で、 画面を見て固まる姿や、 幼稚園児でも見抜けるようなあまりにも嘘くさい (フーがちょっと汗をかいたくらいで シャワーなどありえない!!)退席理由に、 思わず半眼になりながらフーを見送った。]
(@62) 2013/12/23(Mon) 22時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2013/12/23(Mon) 22時半頃
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[空気清浄機には、深くはない爪痕と 動物の毛らしきものが付着している。 烟草だけでも瀕死だったのに、 毎日ホレーショーの毛まで吸い込んでいては 寿命はそう遠くないだろう。
自分のサボり以上の大問題二件のおかげで 減俸は免れたけれど、 月一台ペースの空気清浄機さんは減俸以上に厳しかった。]
(@63) 2013/12/23(Mon) 22時半頃
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「フーは爆発したいの!! 早く爆発するといいの!」
[ティーから半目の攻撃を受けていれば、耳にした通信機からも攻撃。 今歩いていれば絶対ずっこけたに違いない。]
あ、いつ…!!
[ばつの悪い顔は否めない。 ガシガシと頭を掻きながら、足は本当にシャワールームに向かう。 部下の隣をすり抜けて。]
来週までに絶対ぶっ壊す。
[瀕死の空気清浄機に八つ当たりを固く心に誓って。 男は研究室を出た。]
(@64) 2013/12/23(Mon) 23時頃
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[フィルター交換を終え、 働き詰めの空気清浄機さんを撫でてやってから ふ、と短い吐息を漏らして椅子に深く腰掛けた。
リラックス効果のあるハーブティーを飲みながら、 なんとなく慌ただしく過ぎた一週間を振り返る。
昨日。Hにふっ飛ばされたデータを上司が復旧する間、上司の研究データ入力作業がすべて回ってきた。 一昨日。一日中流れ続けるアニメ声に耳を塞いだ。 一昨昨日。パニックに陥ったHが零した淹れたての熱い珈琲を受け止めたのはティーの白いカーディガンだった。 四日前。Hが暴発させた消火器の後始末をさせられた。 五日前。虎のしっぽを吸い込んだ掃除機のスイッチを切り、フーに薬を飲ませた。 六日前。六日前のことは忘れられない。色々な意味で。]
(@65) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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[六日前のあの日、研究室に戻ったティーは 金褐色の目をした巨体の虎の子供と、 どことなく罰の悪そうな珍しい表情のフーを見て、 ふんわりと、花のような笑顔を浮かべた。]
お め で と う ?
[その時の笑顔は多分、 永久凍土の氷よりも冷たい氷の花のようだったろう。]
え、なぁに? どぉしたの? ひとにあれだけ注意しといて自分が? いやいやまさかね。 フーに限って確認を怠ったなんてこと、 なぁいよねぇ──……?
(@66) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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[ろくな反論も出来ずうなだれるフー という貴重な光景を前に、 ティーの笑顔はますます冷え込んで行ったけれど、 サムのヤニク購入の件を聞くと一転、 アイスブルーをまんまるにして 言葉を忘れたように、ぽかんと口を開けた。
しばらくして、ティーはふいと目を逸らし、 フーへかけたのと同じ祝福の言葉を そっぽを向いたままぽつりと零した。**]
(@67) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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―シャワールーム―
み。 なんだ、「み。」って。
[シャワールームに足が到達する前に、人知れず溢したのはそんな言葉だった。 指先は冷たいせいか、掻き毟る首が熱く感じる。 重く、重く、そして長い溜息を吐いたのはシャワールームに着いてから。 後ろ手で扉を閉め、だからと言って鍵を掛けるような性格でもなく。]
はぁぁ―――――――…ぁ
[声と一緒にしゃがみこんだ。]
(@68) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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[シャワー室にだけ落とす、気障な台詞。 誰も聞こえない、独り言。
無邪気に爆発してしまえたら。]
(@69) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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―研究ルーム―
[上司から、立ち合い人として同僚が指名される。 軽い調子で引き受ける同僚の返事を聞きながら、少し、考え込む。
自分がヤニクを買い取ると決めたことは、自分から報告するより先に、業務連絡のようなものでティーに伝わっていた。それ以来、なんとなくその話題を直接しづらくなっていて]
……、
[思いだすのは、ひまわり色の笑顔。 最後に託されたお願い事]
(@70) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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――――ひっでぇな。
[シャワールームの中、静かに手を伸ばす。 いつの間にか熱を持つそこに、男自身驚いたりもして。 こういう感覚は、幾分久しぶりだ。 愛玩動物の世話をいくらしても勃ち上がらなくなっていた、それ。 虎を迎え入れる事になった時も、その事については話しておいた。 それが暫くぶりに、服を押し上げている現状。]
あ゛―――――。
[自己嫌悪と再びの重い溜息。 服を脱いで洗濯機に突っ込み、黒縁を外し。 熱いシャワーを頭から被った。]
(@71) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
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|
[モニターに映っている影が、何かの通信を受けたのだろう、ぴしりと固まった。 上司の目線に、平常の笑顔をキープしたまま汗だらだら。なんだよ、何吹きこんだんだよ、ええいこっち見るなぁ!……とはさすがに叫ばないけれど]
いってらっしゃーい。
[ホレーショーはヤニクに挨拶をしに。 上司はシャワーを浴びに。
ふいに、2人きりになった研究ルーム]
(@72) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
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|
あー、なぁ、ティーさん?
[なんとなく、このままじゃいけないと感じていた。 それはたぶん、自分の一方的な感情だと思うけれど、それでも。おめでとう、と声をかけられた時の、逸らされた目線が忘れられない]
その、今日は、よろしくお願いします。
[珍しく敬語。そして、不自然な沈黙が落ちて]
(@73) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
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|
あの、ですね。
[言葉に詰まる。ひまわり色の笑顔が背中を押す。 あの子の言葉をそのまま伝えるのでは意味がない。 伝えてくれと頼まれたわけじゃない。自分自身が、託された]
あの、俺、今日で正式にヤニクの飼い主になるわけですけど、
[どうしよう、なんて言えばいいんだろう]
(@74) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
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|
ん、なにあらたまって。 プロポーズなら間に合ってますけどぉ。
[嘘である。
カフェオレボウルいっぱいのハーブティーを 両手で捧げ持ちながら、椅子を回してサムの方を向く。]
(@75) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
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|
つ …、
[指を滑らせれば、それが機能しているのが充分にわかった。 かぶるシャワーよりも熱い。 四十路も迎えた中年が何をしてるんだと、どこか遠くで思いながら。]
は… …ぁ
[一度触れてしまえば、止められず。 慰めるように扱き上げる。]
――――、――
[動きかけた唇を、噛む。 動物たちの世話の時、性器や耳、尻尾に押し付けることはあっても 決して唇には重ねないそれを。]
(@76) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
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|
[もごもご口ごもっていると、ティーが椅子ごとこちらを向いた]
いや、その、
[目が合って、つい、慌てて]
(@77) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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|
立ち会い、ね。 うん、まかせて。
あー、えっと? 英国式とアボリジニ式、どっちの式がいい?
[若い研究者の間で、立ち会いの小部屋のことを ひそかに“教会”と称するのが流行っている。 それを引き合いに出して、サムをからかった。]
(@78) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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|
[酷くしっちゃかめっちゃかな台詞を吐いた。 吐いてしまって、その酷さに自分で顔を覆って沈没した]
(@79) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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|
なんすかアボリジニ式って……
[顔を覆ったままツッコミを入れた]
(@80) 2013/12/24(Tue) 01時頃
|
|
ぶっ
[にこにこと笑いながら冗談を言っていた唇から、 ピンク色の液体が噴射された。
何を言ってるんだお前は。]
(@81) 2013/12/24(Tue) 01時頃
|
|
――――ッ
[吐き出した欲望はどろりとしたもの。 シャワーに流され、排水溝へと。 上がった息を抑える為に暫く肩を上下させ、壁に手を添える。 頭から被る音が、まるで強い雨音のようだ。 ただ頭は、パンクしてしまえたら楽なほどに濁流を生み出している。
暫くは自己嫌悪に反省を重ねる、男独特のお約束の時間となる。]
(@82) 2013/12/24(Tue) 01時頃
|
|
[いつHの珈琲を被ってもいいように、 身の回りには常に ウェットティッシュを置くようになっている。
慌てず騒がずそれを一枚引き出して、 ローズヒップのよい香りをさせるシャツを拭きながら ふ、と笑み混じりの溜息をもらした。]
(@83) 2013/12/24(Tue) 01時頃
|
|
[いっそ殺してくれ。
顔を覆ってしゃがみ込みながらそう思う。 お茶噴かれた。ため息つかれた]
(@84) 2013/12/24(Tue) 01時頃
|
|
[酷い妄想と欲望を沈下させ、溜息ひとつ。 体も頭も泡で流せば、雄の匂いこそ消えてしまう。 適当に体を拭き、髪もろくすっぽ乾かさずに服を着た。]
あ?
[部下に内心で褒められた音楽がまた流れていたようだ。 そっと携帯に触れる指先が、熱い。]
(@85) 2013/12/24(Tue) 01時頃
|
フランクは、壁に頭を打ちつけた。
2013/12/24(Tue) 01時頃
|
あのさぁ……、
[顔を覆ったまましゃがみこんだサムの後頭部に カップを置く音と、ティーの声が降る。
顔を上げれば、 足を組んで膝の上に組んだ両手を乗せたティーが、 声そのままの、 おだやかな顔で笑っているのが見えるだろう。]
オレけっこー、みんなから好かれてんだよねぇ。
だからさ、 心配、いらないよ。
サムは心置きなく、ヤニクにしりを貸してあげな?
(@86) 2013/12/24(Tue) 01時頃
|
|
あ、貸すってゆーか、献上?
(@87) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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|
…──なんて、 冗談はともかく、そろそろいこっか。
もう、今日まで十分待たせたでしょ。
[言って、端末を繰る。 送り先はもちろんヤニク。
立会人としての手順は変えない。]
(@88) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
|
|
………、
[みんなに好かれている。その言葉に眉を下げる。ティー本人が、それを自覚できているなら、それで……]
……っ っぉぉおおい!!!!
[あけすけな言葉に、思わずデタラメな右フックを繰り出した(当たらない]
(@89) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
|
|
ッハー、ハー、……
[興奮しすぎて荒い息。 勝てない。この同僚には恐らく一生勝てない。 ぐぬぬ、となっていると、「そろそろ……」と促されて顔を上げる]
……そっすね。 もう挨拶も、済んだ頃だろうし。
[ちらりとモニターを見遣る。 もうすぐ、その時が。そう思うと、また急に落ちつかない気持ちになってくる]
えーと、俺、先にあの部屋行った方がいいスかね
[小部屋で待つか、共に寮へ向かえに行くか。返事がどうあれ、その指示に従うつもり]
(@90) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
|
|
[デタラメな右フックはなぜか空気清浄機に
1.クリティカルヒット 2.あたらない
1]
(@91) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
|
|
[ガスッ。 キュウゥーン。]
…────────。
[サムの右ストレートを受けた瀕死の空気清浄機が 悲しげな断末魔のような音を立てて、活動を停止した。]
(@92) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
|
|
[血迷いかけた指を理性が押し留め。 打った頭をさすりながら、男は研究ルームへと戻る。 冷静さもその頃には取り戻せていたはずだ。
丁度、祝福される部下とそれを見守るもう片方の部下に擦れ違えば。]
いってら。
[そう、手をひらりと振って。]
(@93) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
|
|
花婿は、教会で待つ。 きまりごと!
[むすっ、とした顔で、 非業の死を遂げた空気清浄機を撫で、 早くいけとばかり、サムを急かす。]
(@94) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
|
|
[虎の挨拶が終わり、齧られたダンボールを抱え。 餞別替わりにあのバランスボールをひとつ虎に持たせて店を出る。 必要最低限の買い物を済ませて。
新しい家に着くのは、深夜近くに *なっていた*]
(@95) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
|
|
[アーイ アーム チャンピオーーーーーン!!!! なんて音声が脳内に鳴り響いたとかいないとか。
お亡くなりになった空気清浄機から目を逸らし]
っぁあ、はいはい、わかりました!
[急かされるまま、逃げるように研究室を出る。 立ち去り際、シャワー帰りの上司と擦れ違えば]
ん。行ってきます。
[明るい笑み残して、小部屋への道のりを走っていった]
(@96) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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|
―教会―
[狭苦しい小部屋の椅子に座って、ひとり、その時を待つ。 落ちつかない。とてもとても落ちつかない]
今までのお客さんもこんな気持ちだったんかな……
[今更になってそんなことを思う。 今までの自分はどうしても偏った目線で物事を見ていて、 視線は常に動物寄り、客の心を想像することなどほとんどなかった]
今ならもうちょい上手く接客できるわ……
[深い、ため息。 迎える方も、覚悟が要る。自分の選択で、ひとつの命を預かるのだ。 受け取る宝物の重たさに、手が震えそうになる]
(@97) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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─教会─
[目隠しをして連れてこられる 身支度を整えたフェネックの首には赤いサテンのリボン。
着せてやった服にも赤が多いのは、 もうすぐクリスマスだからという理由の、 ささやかなサムへのプレゼントのつもり。
扉を開けて、 中で待つサムの前に、ヤニクを立たせて一歩下がった。]
おまたせ、サム。 おまたせ、ヤニク。
ほんとうに、長いこと待ったよね。 ……もう待つのは終わりだよ。
[二人へと、やわらかな雪のように降る声。 眼鏡を外したティーの瞳が、二人を見守る。]
(@98) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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[扉に気配を感じて思わず立ち上がる。 ティーに連れられ現れたヤニクは、視界の中で輝いて見えて]
ヤニク……、
[名前を呼ぶ。心臓の鼓動が煩いくらいで、早鐘のようだ。 そしてその鼓動は高揚につながる]
……ありがと、ティーさん。
[同僚に視線を向けて、笑みと共に礼を送り。 改めて、間近にヤニクと向き合う]
(@99) 2013/12/24(Tue) 02時頃
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|
[二人が同じ空間に立った瞬間から、 立会人(ティー)は息をひそめ、ただの添え物に変わる。
けれど、アイスブルーはずっと、 逸らされることも伏せられることもなく、 二人のはじまりの瞬間を待っている。**]
(@100) 2013/12/24(Tue) 02時頃
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