278 冷たい校舎村8
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[ 奇妙な夢を見ていた気がした。]
(+0) 2020/06/22(Mon) 00時頃
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[ 悪夢のようでいて、 そう悪くなかったような気もする。 感触ばかりが残っていて、 どんな夢だっけ。と礼一郎はぼんやり思う。]
(+1) 2020/06/22(Mon) 00時頃
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──帰還──
[ ひどく体が強張っていて、 礼一郎はゆっくりと体を起こした。
自室。勉強机に向かっていた。 広げっぱなしの参考書がよれている。
体調を崩してはいけないから、 仮眠だってこんな場所じゃ取らないし、 意識をなくすほど疲れてただろうか。
やや違和感を覚えながら、 新着通知の出ているスマホを手に取った。 画面をスライドさせてアプリを起動する。]
(+2) 2020/06/22(Mon) 00時頃
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[ ────夢じゃなかった。]
(+3) 2020/06/22(Mon) 00時頃
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[ 椅子をひっくり返しそうになりながら、 礼一郎はガタンと慌てて立ち上がった。
適当な上着を引っ掴んで、 財布とスマホをポケットに突っ込む。
行かなきゃ。
気が急いて、めちゃくちゃな勢いでドアを開く。 ガン、と何かにぶつかる音がして、 それでも懸命に扉を押し開けて廊下に出た。]
(+4) 2020/06/22(Mon) 00時頃
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[ ……それは礼一郎の足元に転がっている。]
(+5) 2020/06/22(Mon) 00時頃
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[ 勢いよく扉を開けた際に、 扉にどっか打ち付けたらしい。
痛みを堪えるようにうずくまりながら、 「 ごめんなさい 」とそれは言う。 いつものように、謝罪を繰り返している。]
(+6) 2020/06/22(Mon) 00時頃
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[ 礼一郎は気分が悪かった。]
(+7) 2020/06/22(Mon) 00時半頃
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「 ほんと、なんで生きてんの? 」
(+8) 2020/06/22(Mon) 00時半頃
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[ 夢の中の夢。 あるいは、異世界で見た夢。
それをなぞるように、 ゆっくりとそれの傍らにしゃがみ込む。
礼一郎は、じいっとそれを見ている。 見ているだけで胸がムカムカした。
なんで生きてんだろうって、 とっとといなくなんねえかなって、 頭の中でぐるぐると渦巻いている。]
(+9) 2020/06/22(Mon) 00時半頃
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[ 礼一郎は本当に、妹のことが嫌いだ。]
(+10) 2020/06/22(Mon) 00時半頃
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[ なあ。って礼一郎は言う。 うつむいたまんまの妹の髪を、 傷んだ不揃いな髪を一束掴んで、 強引に自分のほうを向かせた。]
(+11) 2020/06/22(Mon) 00時半頃
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どれがいい。 ケーサツ呼ぶのと、 先にどっか遠くに逃げるのと。 それか、ずうっとこのまんま。
(+12) 2020/06/22(Mon) 00時半頃
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[ ……声は震えていた。]
(+13) 2020/06/22(Mon) 00時半頃
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[ ガラス玉みたいな、 何もうつさないがらんどうの瞳が、 礼一郎にじいっと向けられている。
気持ちが悪い。叫びそうになったとき、 妹のひびわれた唇がゆっくりと開かれた。]
(+14) 2020/06/22(Mon) 00時半頃
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声に出してしまったからには、 礼一郎はちゃんとその言葉を背負うべきだ。
(+15) 2020/06/22(Mon) 00時半頃
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嘘をつくのは良くないし、 自分の発言は簡単に放り投げたりできないからね。
(+16) 2020/06/22(Mon) 00時半頃
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…………わかってる?
(+17) 2020/06/22(Mon) 00時半頃
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…………わかった。
(+18) 2020/06/22(Mon) 00時半頃
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[ 言って、乱暴にその髪を離せば、 妹の痩せた体は簡単にバランスを崩した。
待てともあとでとも言わないで、 礼一郎はさっさと立ち上がり、 大急ぎで玄関を飛び出し、夜の道を駆ける。
妹なんかよりずっと、ずっと、 会いたい友人がいるはずの場所へ。**]
(+19) 2020/06/22(Mon) 00時半頃
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[ ――――がくんっ! ごん! ]
うわあっ!
(+20) 2020/06/22(Mon) 01時半頃
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―― 現在:自室 ――
[ 頬杖していた手から、頬が落下した。 その拍子に足で勉強机を蹴り上げて、 つま先がじんじんする中、誠香は目を覚ました。 机の上に広げられた参考書に、ぼんやり目を落とす ]
そうだ、僕……。
[ 受験生らしく受験勉強をしていたのだった。 ノートパソコンを見たくない現実逃避ともいう。 中3の頃からまるで進歩していない。 参考書によだれはついていなかった。セーフ! ]
……夢? じゃあ、ないような、気がする。
[ あんな夢が見れるほど、想像力豊かだったら、 作家になれていたんじゃないだろうか。 というか、あの死に方って。 うわああ、と呻きながら頭を抱えた ]
(+21) 2020/06/22(Mon) 02時頃
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[ 夢じゃなければ、原稿用紙に埋もれて死んでいる誠香を 誰かが発見するのだろう。 あれは、誠香の恥だ。恥が具現化したものだ。 思った通りだ。ろくな死に方じゃなかった。 考えただけで恥ずかしくて死にたくなる。 というか、白紙の原稿用紙見られた時点でアウトです。 死にたい。 ……死? ]
……そうじゃん!
[ がば、と顔を上げる。 誠香は恥ずかしくていたたまれなくて死にたいけれど、 そもそもあの世界に誠香を招いた主は、 多分、もうすでに死を選んでいる。 あのメールがそう言っている。 慌てて誠香はスマートフォンを手に取った。 圏外じゃない。メールが複数届いている。 夏美からのもの。 そして、送信者がバグっていない、遺書メール ]
(+22) 2020/06/22(Mon) 02時頃
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……しおちゃん。
[ 送信者名に表示されているのは、紫織の名だった ]
(+23) 2020/06/22(Mon) 02時頃
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[ 身支度を整えて、誠香はリビングへと出ていく。 まさに寝室に向かおうとしていた様子の両親は、 誠香を見て驚いた顔をした ]
クラスメイトが自殺を図ったって連絡が来て……。 今、病院にいるって。 僕行かないと。
[ 誠香の言葉に両親は顔を見合わせて、 それから父が、車のキーを手に取った。 病院まで送ってくれるという ]
ありがとう、父さん。 母さん、行ってきます。
(+24) 2020/06/22(Mon) 02時頃
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[ 車の中でメッセージを打った。 あの校舎で一緒だった、メンバー全員に宛てて ]
From:せーか To:みんな
――――――
ただいま。 今病院向かってます。
――――――
(+25) 2020/06/22(Mon) 02時頃
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[ ほどなくして、車は病院に到着する。 車を降りようとして、誠香は少し静止した。 それから、運転席の父に「父さん」と呼びかけた ]
……あのさ、あの…… 僕、父さんと母さんに、 言わなきゃいけないことがあるんだ。 ……おにーちゃんのこと。
今度、話すね。うん、ありがとう。 行ってきます。
[ 真っ白なコートにラベンダー色のマフラー。 夜に溶けない装いで、 誠香は病院前に降り立った** ]
(+26) 2020/06/22(Mon) 02時頃
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──現在・病院前──
[ 正直、このおにぎりを購入した時の空腹は、 消え去っている、というかそれどころじゃなくて あんまり食べる気はしなかったから、 あげてもよかったんだけどなあ。
ひらひらと風に靡くビニール袋の中に、 おず、と黒い三角形を仕舞うことにした。 ]
ありがとう、じゃあこれは私が食べちゃうね
[ 食いしん坊って、訳じゃないよ。 食べる量は人並みだし、食い意地貼ってるでもない。 素直に、感謝した。>>4:+75 ]
(+27) 2020/06/22(Mon) 02時頃
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……みんなで、おにぎり食べたいな
[ すごい食欲旺盛です! みたいな発言しちゃったけど、そうじゃなくて。 しおりちゃんの手作りをみんなで囲んで ピクニックでもして食べたいってことです。まる。 ]
(+28) 2020/06/22(Mon) 02時頃
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[ ふふ、と笑みが零れた。>>4:+79 ちーちゃんと顔が合えば、また笑ってたかも。>>4:+82 喜多仲くん、いつも通りだなって、安心する。
そして、あたたかいおしるこを握りしめて、 珈琲を買うちーちゃんを眺めていた。>>4:+82 一口くらい、駄目かなって思ったりするけど、 ここはあの世界とは違う場所だから、 間違いがあっちゃいけないもんね。
まなちゃんとちーちゃんのやり取りには気づけなくて 私は、先にいってるねと告げて、 喜多仲くんと病院の中へ踏み込んでいた。>>4:+80 ]
(+29) 2020/06/22(Mon) 02時頃
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ねえ、喜多仲くん。 変なこと、聞くかもしれないんだけど
……ここに来る前、変な夢、みなかった?
[ もしかしたら、触れない方がいい話題だったかも。 でも、ただ静かに待っているのは落ち着かなくて しゃべっていたい、から。そう問いかけた。
彼のマネキンを直接目にはしていない。 ……夢から醒める直前の自分を思えば、 喜多仲くんにも、何かあったのかもって。 だた、共有したかったから話を振っていた。 いつも笑顔でハイテンションな彼なら、 どことなく、ゆるしてくれそうな気がしたから** ]
(+30) 2020/06/22(Mon) 02時頃
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── 病院内 ──
[ 病院の中に踏み込む。明るい。暖かい。 心乃の後ろをついて行って、 0.5人分開けたその隣に座る。……静かだ。 ]
え?あぁ……変な夢、見たよ。 チョー見た。みんなで学校に行って…、 すげー雪降っててさぁ、閉じ込められて。
みんな元気で、それで…………。
[ 心乃が夢の話をするので、>>+30 郁斗は夢のことを思い出した。
終わり方。っていうのを思い出せば あまりいい夢ではなかったかもしれない。 手首をさすりながら、ぼんやりと言う。 ]
(+31) 2020/06/22(Mon) 08時頃
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……変な夢だった! 心乃ちゃんも見たの?変な夢〜。
[ 病院の人工的な明かりが二人を照らす。 大雪が降っていた校舎の中よりは いくらか明るく感じていた。
見たのかもしれない。と郁斗は思った。 なにせ集まっているのはみんな、 あの世界にいた友達ばかりだった。 ]**
(+32) 2020/06/22(Mon) 08時頃
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[ 帰ってきてほしいと祈るべきなのか、 嘘つき! と言ってやりたいのか、 礼一郎にはもうよくわからなかったけど、 近くで待ちたいとは、確かに思った。]
(+33) 2020/06/22(Mon) 10時半頃
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──現在/病院前── [ 夜の病院。 こちら品行方正な健康優良児。 まるで縁のない場所の前に立ち、 はあはあと肩で息をしている。 そういえば、何も言わずに家を出てきた。 礼一郎には家族に送ってもらう発想はなく、 別にそれは不仲だから、とかじゃない。 心配してるかな。 とごく当たり前に礼一郎は思い、 スマホで父親にメッセージを送った。]
(+34) 2020/06/22(Mon) 10時半頃
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[ 友人が危険な状態であること。 他の友人たちと病院に駆けつけること。 家を勝手に出てきてしまったこと。 このメールに気づいたら返事がほしいこと。 眠っていたはずの父だったから、 返事など来ないかと思っていたが、 案外間を置かずスマホが震えた。 そういう事情なら仕方がないが、 一言声をかけるべきだった。という指摘と、 迎えに行くから帰りは連絡するように。 入り混じる礼一郎と友人を案じる言葉。]
(+35) 2020/06/22(Mon) 10時半頃
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[ あー、気づいてたんだなって礼一郎は思う。 まあ、出がけにバタバタしていたし、 目が覚めたって不思議じゃないよな。 礼一郎は起こしちゃって悪いなと思い、 病院に入る前、もう一通返事を送る。 心配かけてごめん、ありがとう。 また連絡します。みたいなね。 そういうふつうのやり取りをする。 ふつうに、やり取りが成立する。]
(+36) 2020/06/22(Mon) 10時半頃
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[ 礼一郎は、ふつうにそこそこ両親が好きだ。 ちょっと口うるさかったりもするけど、 つきとおせない嘘ついてんじゃねえよって、 呆れ果てちゃったこともあるけれど、 でも、礼一郎のことを息子として大切にしてくれる。 塾から遅く帰っても温かい食事を出してくれたり、 おまえは父さんより賢いからなあ、 できるだけ良い大学に行けよって、 自分のことみたいに嬉しそうにする人たちが、 礼一郎はふつうに家族として好きだよ。
何やってんの、って呆れ果てても、 家族に対して、いなくなれなんて思わない。]
(+37) 2020/06/22(Mon) 10時半頃
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[ ほんとやってらんないよね。]
(+38) 2020/06/22(Mon) 10時半頃
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[ とにかく、そんな連絡を終えて、 いざ病院に入ろうかってときに、 礼一郎はふとそこに立つ人影に気づく。>>+26
……気づくのが遅れたのが不思議なくらい、 鮮やかな、存在を主張するような白をまとって。
福住だ。そういえばさっきメールが来てた。 4回目のチャイムのときまではいたはずで、 じゃあ、同じタイミングだったのかなって思う。]
(+39) 2020/06/22(Mon) 10時半頃
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[ 礼一郎は軽く手を振って、ちょっとだけ遠慮がちに、 こんばんは、という感じに何歩か近寄った。]
……葉野、だったんだな。
[ はじめてその名前を声に出したとき、 礼一郎はなんだか無性に悲しくなる。
話が違うじゃん。とも思うし、 なんで? って疑問も渦巻いている。
あんまり悲しいので、 はあって大きく息を吐いてから、 いまだに潜れずにいる入り口を見てた。]
(+40) 2020/06/22(Mon) 10時半頃
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死にたかったとか、全然ないって、 ……言ってたんだけどなあ、葉野、あいつ。
[ 礼一郎はじっと入り口の方を見てる。 なにかの間違いでもいいから、 今すぐ葉野が元気に歩いて出てこないかなって、 現実に起こり得ないことを考えたりもする。]
(+41) 2020/06/22(Mon) 10時半頃
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[ それから、やっぱりあの世界で人形になるのは、 帰ってくる、と同義だったんだなって思って、]
……福住もさ、人形になったんだろ。 大丈夫だった? その……痛いとか怖いとか。
[ 福住の人形を礼一郎は見ていないけれど、 友人のああいう姿、見るたびに思ってて、 深い理由もなく、心配げに聞いてしまう。
ぶるりと身震いをした。ここは寒いな。 病院の中に入らなくては。入って……、 入ったって、待つしかないんだなって思う。
帰ってきてほしい。また会いたいなって、 礼一郎はやっぱり当たり前にそう思っている。**]
(+42) 2020/06/22(Mon) 10時半頃
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―― 現在:病院前 ――
[ 車から降りたら途端に冷気が襲ってきた。 雪は降っていなくても、寒いものは寒い。 温かいものを買おうと自動販売機を眺めていた。 飲む用とカイロ用。今日も買うのは2本。 がこん、と音を立てて落ちてきた飲み物を、 取り出して顔を上げた誠香の視界に、 意外な、とても意外な人物の姿が飛び込んできて>>+40 誠香はぱちぱちと目を瞬いた ]
え? あれ?
[ 手を振る姿に釣られたように、 ジャスミンティーのペットボトルを持った手を上げて、 それでも誠香はまだぽかんとした顔をしていた ]
(+43) 2020/06/22(Mon) 14時半頃
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阿東、帰ってたんだ?
[ マネキンと代わったクラスメイト達に、 きっと会えると思っていた。 けれど誠香の記憶している限り、 阿東は校舎にまだいたはずだ。 もしかして同じタイミングだったのかな、と誠香は思う ]
……うん。
[ 葉野、と阿東が名前を口にした。 わかってはいたけれど、 自分以外の人がその名前を口にすると、 改めてその事実がのしかかってくるようだ ]
(+44) 2020/06/22(Mon) 14時半頃
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[ 死にたかったとか、全然ない。>>+41 紫織が言っていたという言葉を考える。 あの校舎での本心だったのか、 それとも嘘をついていたのか、誠香にはわからない。 わからないけれども ]
すごーく今更の話なんだけどさ。 昨日の夜、あ、校舎の話な、保健室で寝る前に、 しおちゃんと話してて。 元の世界に帰ったら、千夏ちゃんに みんなでメイクを教えてもらおうって話、 してたんだけど。 その時、しおちゃん言ったんだ。 「いいなぁ」って。>>0 ……今思えば、なんかその返事って、他人事っぽい。 その場に、しおちゃんはいないみたいだ。 ……ほんと、今更だけど。
[ じっと入口の方を見ている阿東をちらりと見て、 また誠香はペットボトルに視線を戻した ]
(+45) 2020/06/22(Mon) 14時半頃
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……う。うん。なった、んだろうな。 なった記憶はないけど。
[ 人形になった。>>+42 誠香にその記憶はないけれど、 意識が途切れた後に、きっと代わったのだろう。 あまり考えたくないけど ]
怖い……はあった。痛い……はそれほどでも。 でも、それよりなにより……恥ずかしかった。
[ あれは誠香の悩みで、恥だ。 恥の具現化に襲われたようなものだ。 考えただけで恥ずかしい。 あれが見られたとか、消えたくなる。 頭を抱えてうわーっとか叫びたくなる。やらないけど ]
(+46) 2020/06/22(Mon) 14時半頃
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阿東は?
[ ぶるりと身震いをする姿に、 あまり引き留めてはいけない気がしたのに、 聞かずにはいられなかった。
真夜中の病院前は、なんだかまだ非日常にいるように 錯覚する。 寒そうに立っている阿東は、当たり前だけど 年相応の男子高校生の姿をしていて、 勝手に苦手意識を抱いていたというのに、 どういうわけか兄に似ているようには見えなかった** ]
(+47) 2020/06/22(Mon) 14時半頃
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──現在・病院内──
うん、私も見たよ。変な夢 閉じ込められて、最後には……
[ 手首を摩るのを見れば、心乃は自らの胸元を撫でる。 ……痛くも痒くもない、なあ。 ]
(+48) 2020/06/22(Mon) 16時半頃
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[ もしも、もしもだよ。 あの夢がこっちとリンクしてるなら。 ]
あの世界で、死んじゃえばさ、 こっちに帰って来れるってことなのかな
……だったら、向こうに戻って、
[ 戻って、しおりちゃん、のこと。 ──と、言いかけて、口噤む。
もう、なにかを与えられると思っていない。 そもそも、向こうに戻れるかすら怪しい。 物騒なお話はやめにしたいと思うのに、 無機質な白い光が照らす中では、 心はざわついたままだった。** ]
(+49) 2020/06/22(Mon) 16時半頃
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──現在/病院前── ああ。 愛宮と綿津見が帰って──、 たぶん、そのあとかな。 最後に時計見たの、8時50分前だったし。 ……タイミング的に、 福住もそうだったのかなって。 [ 物わかりのいい子の顔して、 礼一郎は投げられた問いにうなずく。>>+44 あのとき、順番が来たのだと思って、 それは今も感覚として変わらない。 残れなかったなあ。残してきちゃった。 そういう気持ちがないわけではないが、 どこか、仕方ないような気もして。]
(+50) 2020/06/22(Mon) 16時半頃
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……いいなぁ、か。 気づいてたのかな、あいつ。 自分が死にかけてるって。 気付いてんならさ、 教えてほしかったな。 ……こっちのわがままだけどさ。 [ 礼一郎にだって、 そいつの何が嘘で本当かなんて、 察しようもないから、寂しいなって。 ぼんやりと口にしてから、 ふと、福住のほうに視線を向けた。]
(+51) 2020/06/22(Mon) 16時半頃
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今さら、つったってさ、 そのとき気づけなくたって、 そんなの仕方ねえよ、だから、 ……あんま気に病むなよな。 俺なんか、ソーマにまでさ、 葉野は違うらしいぞーとか言っちゃった。 [ 礼一郎はちょっと後悔している。 あれもまた、無責任な発言だったね。 今からでも訂正できないかなって、 念じてみたって届かないし、 ここからできるのなんて祈るくらいだ。]
(+52) 2020/06/22(Mon) 16時半頃
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……恥ずかしい、か。 なんかさ、みんなの人形、 痛そうだし、怖かったじゃん。 そうじゃないといいなって、 ……思ってたんだけど、 恥ずかしいのもいやだな。 [ 想像してみる。相当いやだな。 いやだけど、無事戻って来れたのはせめての救い? 避けられてんのかなあとか思ってたのが嘘みたいに、 礼一郎の口からはすらすらと言葉が出てくる。]
(+53) 2020/06/22(Mon) 16時半頃
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……どうなったか知らねえし、 別に、聞きだすつもりもないけど。 大変だったなあ、お疲れ様。 そんな思いしたならなおさら、 ちゃんと帰ってこれてよかったわ。 [ しみじみというけど、 礼一郎の言葉はちょっと他人事みたいだな。]
(+54) 2020/06/22(Mon) 16時半頃
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[ でも事実、礼一郎の幕引きはあんなだったし、 同じように聞き返されて、うーんとうなる。 なんていうかなあ、首をかしげて苦笑した。] 俺は……なんだろ。 思ったよりあっけなかったわ。 [ あっけなかったし、とっくに知ってた。 わかりきってて見ないふりしてんのに、 目の前に突き付けられてるようで、]
(+55) 2020/06/22(Mon) 16時半頃
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ま、いい気分にはならなかったけど。 [ そんな感じですかねって笑って、 まあ、細かい話は先約があるからさ、 先に伝えなきゃいけないやつがいまして。 また視線を入り口の方に戻して、 言葉だけを福住に向かって投げていた。]
(+56) 2020/06/22(Mon) 16時半頃
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中入んねえの? 風邪ひくよ。**
(+57) 2020/06/22(Mon) 16時半頃
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―― 現在:病院前 ――
ああ、それなら僕と一緒だ。
[ 心乃とまなが帰って、その後。翌朝。 自分がマネキンと代わるのも、 誰かがマネキンと代わったのを発見するのも嫌だった。 けれど、誠香に選択の余地なんかなかった。 退場は強制だった。 舞台からはけるにしても、強引な展開過ぎない? と 物申したいところだ ]
ということは、今残ってるのって……4人?
[ それって、もう、紫織の世界が、 それだけの人数を留めるので精一杯なんじゃないか。 そんな想像が頭に浮かんだ。 言葉にしそうになって、飲み込む。 精一杯の理由が、紫織の容態のせいだったら。 そんなことを考えてしまうととても口には出せなかった ]
(+58) 2020/06/22(Mon) 20時半頃
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……わからないなあ。 気づいてたのかもしれないし、無意識だったのかも。
[ 購買で、手を濡らして、 手術前の医師のようなポーズをしていた 紫織の姿を思い出す。 そんな大きな秘密を抱えているようには見えなかった。 紫織はいつも通りに見えた。 演技が上手だったのか、本当に気づいていなかったのか、 誠香にはわからない。
あの「いいなあ」が、気づいていて言った言葉なのか、 紫織も気づいていない無意識が言わせたのかは わからない。 どちらだったとしても、知ってしまった今となっては、 寂しい言葉だったと思う ]
(+59) 2020/06/22(Mon) 20時半頃
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……さっすが、委員長。
[ フォローを忘れない阿東に、>>+52 誠香はちょっと笑ってしまう ]
ありがとう。阿東もな。 死ぬつもりないって本人が言ってたんならさ、 信じない理由なんてないし、 信じたいって思っちゃうのも当たり前だし、 だから、気に病むなよな。
[ 同じ言葉を返して、できるだけ明るい声を出した ]
(+60) 2020/06/22(Mon) 20時半頃
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それに、もう、4人だろ。 そこまで容疑者が絞られたら、 さすがにもうわかるんじゃないかな。 しおちゃんが気づいていなかったとしても、 気づく頃じゃないかな。
[ 希望的観測だけれども。今はそう願うしかない。 あの校舎で、マネキンに代わったクラスメイト達は、 きっと帰ったのだと願ったみたいに ]
(+61) 2020/06/22(Mon) 20時半頃
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……恥ずかしいのも、すんごい嫌だったよ。
[ 自分の死因はあまり思い出したくない。 怖かった。苦しかった。痛み……はあまり覚えていない ]
4人があれ見たかもしれないと思うと、 どんな顔して会えばいいのかわからなくなる。
[ 少なくとも怜は見たんだろうなあ、と思う。 絶対探すって言ってたし。 マフラーほしいなんてお願いしちゃったけど、 悪いこと言っちゃったなあ。 きっと怜は約束守ってくれると思うけど、 あそこから誠香を発掘するのは大変だろう。 ……だめだ、考えただけで羞恥心で悶えそうになる ]
(+62) 2020/06/22(Mon) 20時半頃
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うん。聞くな。言いたくない。
[ 聞き出すつもりはない。その言葉に食い気味に返事した。 言質はとった。絶対言わない ]
阿東も。お疲れ様。
……阿東ってさあ、委員長だからってさ、 責任感強いよな。 なんかさ、結局あそこはしおちゃんの頭の中の世界でさ、 学校だったのは見た目だけだったのに、 すっかり学校気分でさ、そのせいで、 阿東もいつも通り委員長しなくちゃ いけなかったかなって。
[ 労いの言葉にそう返す。 阿東はあんな所でも委員長だったなって ]
(+63) 2020/06/22(Mon) 20時半頃
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色々仕切ってもらったり助かったけど、 悪かったかなーとかもちょっと思ったりして。 ありがとな。
[ 8組はいいクラスだと思う。 文化祭だってみんな協力して、 高い評価をもらった。 そして、そんなクラスの雰囲気に貢献しているのは、 間違いなく委員長と副委員長の存在だと、 誠香はそう思っている ]
(+64) 2020/06/22(Mon) 20時半頃
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[ 阿東のあちらの世界でのおしまいは “あっけなかった”らしい ]
そっか。
[ 誠香は突っ込んでは聞かなかった。 自分が突っ込まれたくないというのもあるし、 なにより、人それぞれ形はどうあれ死にざまだ。 あまり愉快であるはずがない ]
ま、お互い無事に帰れてよかったってことで。 あとは、残ったみんなの健闘を祈るしかないなあ。
[ 入らないのかと聞かれて、入るよ、と答える。 右手にジャスミンティーのペットボトルを持ったまま、 左手のブラックの缶コーヒーを コートのポケットに入れて、 ゆっくり、病院の入り口に向かって歩き出した* ]
(+65) 2020/06/22(Mon) 20時半頃
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──現在/病院前──
……やっぱり。
また誰かいなくなんのかなって、 ヒヤヒヤしてたら自分の番なんてさ。 一瞬、訳わかんなかったわ。
[ 選択権、ほしかったですよね。 それともあの退場も実は、 無意識下に自分の意思が反映されてたり?
今となってはわからないけれど、 強引すぎるってのは同感です。
福住が残り人数を数え始めて、>>+58 礼一郎も試しに指折り数えてみる。]
(+66) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[ 人混みが苦手、という人は、結構いると思う。 好きな人の方が珍しい?そうかも。 蒸し蒸しするとか、においがだめとか、 多分理由は色々あるし、あたし自身もわかるところで、 ただ、ほんとのほんとなあたしの場合……、 なん、だろうな。 ]
(+67) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[ 二人ずつ消えているとして、 礼一郎と福住が消えたら、4人。]
たぶん、そう。4人。 あの校舎に4人ぽっちか。 さみしそうだな。
[ ひとりになったらもっとさみしい。 あんな歪に膨らんでっちゃってさ。
礼一郎も、縁起でもないことを考えていた。 さみしいだろうからさあ、帰ってこいよ。]
(+68) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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……笑うとこじゃねえし。
[ 真面目に言ったつもりが、 笑いが返ってきたから複雑である。>>+60
でも、続いた言葉は明るく、 礼一郎を励ますようである。 そのまま自分に跳ね返ってきた言葉に、 礼一郎は一言、言い訳みたいに言う。]
……嘘には思えなくてさあ。 ありがとな、福住。
(+69) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[ さすがにもう世界の主の正体に、 みんな気づくころじゃないかと福住は言う。>>+61 なるほどな、と礼一郎は思って、 同意するようにひとつうなずきを返す。]
確かに。あと4人だもんな。 昨日、ソーマと話しててさ、 あいつ、結構みんなと話して、 世界の主が誰かって、すげえ考えてたし……、
福住のことも言ってたよ。 なんだっけ、レイと二人で話ついてる? ……仲良しか。マジ仲良いよな、おまえら。
[ あのときは結構真面目に話してて、 ソーマも無邪気だったので水差せませんでした。]
(+70) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[ 埋もれそうとか、溶けそう、とか、まぎれそう、とか。 そういう感じなんだろうな、って 思う。 ]
(+71) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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……うん。
[ どんな顔して会えばいいのかって、 福住は本心から言っているようで、 礼一郎にはその気持ちもわからなくない。
わからなくないけど、 礼一郎は思ったよりも受け入れていて、
それは人形のあり方のせいかもしれないし、 単純に礼一郎の心境の変化かも。あるいは、]
合わせる顔がないって思うのもわかるし、 思っちゃうのはどうしようもないけど、 たぶんあいつら、福住の人形がどんなだって、 単純に、おまえのこと心配したんじゃないかな。
(+72) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[ 礼一郎だって、 友人を模した人形を見るとただ胸が痛くて、 無事でありますようにって思うだけだった。]
……だから、うーん、 気にしすぎんなっつーのも、 無理な話だと思うけどさ。
[ それに、あんまりそういうこと言うと、 友だちなめんなって話になりかねない。 これは単純に、礼一郎の経験則ですが。]
(+73) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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ンな強く言われなくても、 聞かねーっつってんじゃん。
[ 思ったよりも返事の勢いがよくて、>>+63 礼一郎は一瞬たじろいで反論する。
聞かねえよ。ってもう一度言って、 それから、こそばゆい言葉に耳を傾ける。
あんまりそういうこと言われると、 それこそどんな顔すりゃいいかわからないだろ。]
(+74) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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委員長する、か。 ほんとにできてたかなー、 俺、ビビり散らかしてたしな。
[ 自虐に逃げる。逃げようとして、 向けられた「 ありがとう 」に目を細めた。>>+64]
でも、もしできてたとして、 俺がそうしたくてやってたんだから、 全然、悪くなんかねえよ。……ありがとな。
[ 副委員長にはね、 礼一郎もお礼を言おうと思います。
けど、礼一郎に関しては、 ほんとにやりたくてやってんだから、 気にしないでねって、それは本心だよ。]
(+75) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[ そっか。とあっさりした相槌。>>+65 うん。と礼一郎はうなずいて、 福住がそうしてくれたことに安堵する。]
だな。 あとは、葉野と残ったやつらのこと、 信じて待ってるしかねえよ。
[ 礼一郎もそう言って、 福住のあとから、病院の中へと向かった。*]
(+76) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[ ちなつちゃん、と、呼んでしまったあの時、 あたしはあのこに、 涼しい場所だよって日陰を示したけれど、
あの場所、ほんとは ひとのいないところでもあったんだよなあって。
他人の人生、あまり口出しするものじゃあないし、 あたしはどんな人生であれみんながすきだけれど。 ……みんなもみんなで生きづらいんだろうなって、 当たり前のことを思った気がする。 差し出したカイロを見て、ふと。>>3:+93 ]*
(+77) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[ 手元の缶は、いつかの飲み物と違って、熱すぎるほど。 ]
(+78) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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*
[ あたしは立ちっぱなしでマフラーに埋もれている。 病院の入り口から足音がしているから、多分、 帰ってきた人が段々増えてきているんだ。 あたしみたいに。 夢のなっちゃんは落ちて、砕けて、"死んでいた"。 現実のなっちゃんはここで祈っている。 夢から覚めたみんなは、きっと、 そのひとの色をうつすマネキンと、 入れ違いになるんだろうな、って、 あたしは ぼんやり考えていた。 ]
(+79) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[ 帰ったときのこと、実を言うと覚えていない。 あたしの夢を見ていた"あたし"と出会って、 夢が終わるのを自覚すればあっという間だ。 ]
(+80) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[ もういられないのなら、 息苦しい現実に帰ろう、ただそれだけだよ。 あたしに何かがあるとするならば。 ]
(+81) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[ マネキンだって、傷ひとつついてないのだろうって、 よく分からないけど、確信がある。 "人波"に紛れて蒸発してないかとまで思うけれど、 どうかなあ。多分無理かなあ。 まあ、なんでも、 残る人が怖くならないものだといいや。 それだけならだいじょぶ。きっとね。 ]
(+82) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[ そこそこ整えてあるあたしの爪が、 缶のプルタブを引っ掻いている。 ]*
(+83) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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-- 現在/駐輪場 --
[ 探し物はなんでしょう。 毎日のように乗っていた自転車の鍵。 修学旅行で買ったキーホルダーがついたやつ。
どこにあるのかなあって、愛車をみるけど、 鍵穴には鍵はさされてなくて。 結局さっき鍵しめたんだっけ、と曖昧な記憶を探る。 ……うーん。わかんない。 ]
落ちてるのかな。
[ どうかなあ、と千夏はため息をついて、 スマホの明かりを頼りに地面を照らす。 びゅうと風が吹いて寒さに震える。 こういうときに、あったかいカイロは心強い。* ]
(+84) 2020/06/22(Mon) 22時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/22(Mon) 22時頃
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── 現在:病院内 ──
[ 最後には。>>+48の続きの言葉を 自分から聞く気にはなれそうになかった。
恐らく、夏美が一番初めに目覚めたことや 自分がその次辺りに目覚めたことを考えれば 目覚める条件というものは分かりやすい。
たぶんみんな死んで帰ってきた。のかな。 みんなあーちゃんに殺された、 ……ってことはないだろうけれど。
落ち着かない指先が組み合えば、 無機質な光に当たり前に影を落として なんてことなくそれを眺めている。 ]
(+85) 2020/06/22(Mon) 22時頃
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[ ただひたすらに、ここが現実。 っていう事実だけを見続けてる。 ]
向こうに戻って……って、 どーやってすんの…?
[ 声が震える。 なにかを与えられるとは思ってない。 でも手を伸ばして届くならと思ってしまう。
あの時伸ばして届くことのなかった手が もし、友達に、届く可能性がまだあるなら。 ]
(+86) 2020/06/22(Mon) 22時頃
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眠ればいい? ……死にかければいい?
どーやったら、ちゃんと、また、 紫織さんに会えんのかなぁ。 あの世界に戻れんのかなぁ。
[ 静かな病院が憎い。 馬鹿みたいな音量でロックでもかけてほしい。 へたくそなギターでいい。全然かまわない。 ]
(+87) 2020/06/22(Mon) 22時頃
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フツーに。マジびびったけどさ、 分かってたら逃げねーから…。
間に合わない?かな? 説明なしとかずりーし! もー一回チャンスくれてもいいじゃん?
[ 組む手の先が冷たい。死んでるみたいだった。 いっそこのまま死にかけたら、 都合が良いのかもしれない。 ]
(+88) 2020/06/22(Mon) 22時頃
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紫織さんを殺すのだって 分かってたらおれ、やったよ。
それでこっち戻ってくれるっていうなら 別にいーよ…マジで。
[ 口を噤んだその先を続けた。>>+49 本当に。この現実に比べてしまえば本当に。
夢の世界で友達を殺す方がマシだ。 断言する声はやけに平坦になる。 ]
(+89) 2020/06/22(Mon) 22時頃
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[ どうやったらあの世界に戻れるのか。 友達が死ぬのを防ぐとこが出来るのか。 ぐるぐると、永遠に同じことを考える。
だれかおれから正気を奪ってほしい。 って、郁斗は切実に思う。 言ってることはすでに支離滅裂でも。 ]
……おれさあ、何も出来なかった。
[ とめどなく流れ落ちた言葉は それを最後に一旦止まる。
せっかく自分を呼んでくれた友達に 喜多仲郁斗は手を伸ばせなかった。 ]*
(+90) 2020/06/22(Mon) 22時頃
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―― 現在:病院前 ――
僕は油断しきってたな……。
[ ヒヤヒヤしていたという阿東はやはり委員長だと思う。 誠香はというと、寝起きですっかり油断していた。 油断していなかったら、入った教室の扉は、 閉めなかったと思う。 それで回避できたかというと甚だ疑問だけれども ]
(+91) 2020/06/22(Mon) 22時半頃
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そうだよなあ。 人はどんどん減ってくのに、 校舎はどんどん増築してたし。 あれからまた増えたのかな。
[ 寂しそう、という感想に同意した。 残っているのは紫織意外だと怜と辰美と連城。 冗談で思い浮かべた逆ハーレム、 ほんとに実現しちゃったよ、なんて誠香は思う。 男子3人に囲まれて説得される紫織。 いじめてるように見えないか少し絵面が心配ですね ]
(+92) 2020/06/22(Mon) 22時半頃
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褒めてんのに。
[ 笑ってしまったら、なんだか阿東は不本意そうだった。 委員長はこんな時でも委員長なんだなあ、と 感心と安心とちょっとおかしかったのと。 茶化したつもりはなかったので 素直に褒め言葉と受け取ってほしい ]
クラスメイトのこと、いちいち嘘ついてるんじゃないか なんて疑うやつの方がやだよ。 仕方ないって。 ……そもそも、無自覚だったんなら、 しおちゃんだって嘘ついたつもりなんて なかったのかもしれないし。 [ 紫織が嘘をつく癖があることを 誠香はよくわかっていない。 なにしろいまだに辰美と紫織が付き合っていたと 信じているくらいですので ]
(+93) 2020/06/22(Mon) 22時半頃
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[ 連城の名前がでて、ああ、と誠香は頷いた ]
僕も連城とそういう話したよ。 その時に、あー、連城は違うなーって思った。
[ 夏美に似たマネキンの前で、確かそんな話をした。 遠い昔みたいに感じる。 確かあの時、辰美が夏美にかける布を 取りに行ってくれて……なんて思い返していたところ、 突然怜の名前が出てきて、 ちょっと不意打ちを食らってしまう ]
あー、氷室ともそういう話したんだよ。 お互い、あんな殊勝な遺書は書かないな、で 意見が一致してさ。 仲はいいよ。今絶賛喧嘩中だけどな!
[ 無駄に胸を張っておいた ]
(+94) 2020/06/22(Mon) 22時半頃
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[ 胸を張ってはみたものの、 きっと心配したと言われてしまっては、 ちょっとしおしおとしてしまう。 正論だ。ドのつく正論だ。 誠香だって見つけるたびに心配したし落ち込んだ ]
……そうだよなあ。 あっちにいる間は、マネキンに代わったらどうなるか、 誰もわからなかったんだし。 帰れるっていうのも希望的観測だったし。 心配、させたよな。きっと。
[ 先に帰られたら「抜け駆けした」って 苦情を言ってもいい。>>4:458 辰美とそんな約束もしたんだった。 ジュース賭けようって言わなくてよかった ]
(+95) 2020/06/22(Mon) 22時半頃
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うん。そーする。
[ 気にしすぎない。>>+73 できるかどうかはわからないけど、努力はします ]
(+96) 2020/06/22(Mon) 22時半頃
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[ 食い気味で念を押したのは念のためです。
少しくすぐったそうな顔に見える阿東に、 してたよ、と誠香は言葉を重ねた ]
そりゃびびるよ。わけわかんなかったし。 でも、寝る場所の段取りとかさ、 ごはんをここのんが作ってくれたりさ、 なんとなくまとまりみたいなのが出たのって、 阿東とここのんがいてくれたからだと思うし。
やりたくてやったことでも、 やってもらった方はお礼を言うもんなの! 助かった! ……あと、実をいうと 今までちょっとだけ阿東のこと苦手だった。ごめん!
[ どさくさで謝りました。 あの校舎で最後に謝りまくったので、 ちょっとハードルが下がっていたのかもしれません ]
(+97) 2020/06/22(Mon) 22時半頃
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[ でもやっぱり少し、決まりが悪かったので ]
辰美が頼りになりそう。 連城は情に訴えるかなあ。 氷室は……なんかちょっと心配。
[ 阿東と目を合わさずにそんな予想をしつつ、 病院に足を踏み入れ……ようとして。
ふと、振り返った。 まだ、帰ってこないのかな。 頭をよぎったのはそんなこと ]
(+98) 2020/06/22(Mon) 22時半頃
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阿東、先行ってていいよ。 僕、少しだけここで待ってる。
[ あの校舎で3日目の朝を迎えたのに、 こちらでは大した時間はたっていなかったようだった。 それなら、4人がもうすぐ帰ってきたり しないだろうか。 そんなことを思ったので* ]
(+99) 2020/06/22(Mon) 22時半頃
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──現在/病院前──
……福住って意外と肝座ってんな。
[ 礼一郎はずっと怖かったよ! 誰かがあんな人形になるのもいやで、 だけど、現実に帰れないのもやだった。
駄々っ子みたいにあれもいやこれもいやって、 ぶるぶる震えながら過ごしていたもんで……、 いや、これは大げさな言い方だった。]
(+100) 2020/06/22(Mon) 23時頃
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また増えてんのかなあ。 俺、全部は全然見れてなくて、 最後に部室棟? が増えてんの気づいて、 見に行けなかったなあって思った気がする。
[ 男子3人に囲まれる葉野紫織。>>+92 いやあ、あいつらデカいからな。 氷室はさておき、他ふたり。 デカいから囲まれたら迫力あるだろうな。 可哀相に、礼一郎や福住を追い出すからだ。]
(+101) 2020/06/22(Mon) 23時頃
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褒められてる気がしねえ。
……そうだよな。 ほんとに、忘れてたのかもしんないし。
[ 礼一郎も、葉野の悪癖なんて知らない。>>+93 冗談のセンスがないってことは知ってるけど、 常習的なものなんて知らずに、同調する。]
うん、俺と話したときも、 ソーマ、自分は大丈夫だって言ってた。
[ 礼一郎はそれがうれしかったんだよね。 少しだけ気分が浮上する話。 続く言葉も、礼一郎にとってはそう。>>+94]
(+102) 2020/06/22(Mon) 23時頃
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……へえ。 言われてみりゃ、確かになあ。 俺、全然そんなこと言ってやれなかった。 レイは、おまえは違うって言ってくれたのにさ。
……福住、ほんとよく見てるよな。 だからあいつが一緒にいるんだろうけど。
[ 寄ってくる女は俺の顔しか見てない! なんて、 あたりまえのように言ってた氷室を知ってるから、 礼一郎はなんだかちょっとうれしい。微笑む。が、]
(+103) 2020/06/22(Mon) 23時頃
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……て、は? 喧嘩してんの? ンなことで胸張んな。マジかよ。
そのテンションで言えるんなら、 ハイハイ当事者でがんばれ。 ……って感じはするけど。
[ 心配の種が増えたって、 礼一郎はちょっと苦い顔をしている。
あいつ、あいつなあ……って、 氷室のほうの過去の所業を思い出して呻いた。
もちろん悪いやつじゃないけど、 すげえ良い友だちだと思ってるけど、 見ててハラハラするとこあるよね、氷室って。]
(+104) 2020/06/22(Mon) 23時頃
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ま、友だちだからな。 だから、福住が無事に帰ってるだけでさ、 あいつらよかったーって言うよ、たぶん。
[ そりゃ心配はするでしょう。って、 礼一郎は責めるんでもなく微笑んでいた。>>+95]
(+105) 2020/06/22(Mon) 23時頃
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飯、うまかったよなあ。
[ って、礼一郎はそっと話を逸らす。 照れるじゃないですか。というか、 ほんとに礼一郎、あんまり仕事してないです(笑)
とはいえ、過ぎる謙遜は鬱陶しいよな。 それなら、「 どーいたしまして 」って言って、 言ったんだけど、カミングアウトが急すぎる。>>+97]
(+106) 2020/06/22(Mon) 23時頃
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……あーーー、 もしかしたらそうなのかなって、 ちょっとだけ、ちょっとだけど思ってた。
でも、人の好き嫌いなんてさ、 誰にでもあるもんだし、謝んなよ。 つーか、俺が気づかないうちに、 なんかしてたのかなって……、
[ そうならごめんなって、 礼一郎は先回りするように謝って、 それから、穏やかな口調で尋ねる。]
それもさ、 詳しくは聞かないほうがいい話?
(+107) 2020/06/22(Mon) 23時頃
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[ 別に、無理強いするわけじゃないからねって、 流れてく話題にはしっかりと乗っかった。>>+98]
ユキもソーマもレイも、 友達思いの良いやつだし、 やさしいし、頭がいいし、大丈夫。
……だと思うけど、 まあ、レイが心配なのはわかる。
[ 同調するようにうなずきながら、 礼一郎はいつしか福住を追い抜いていた。]
(+108) 2020/06/22(Mon) 23時頃
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そ? わかった。 冷えねえうちに中入れよ。
[ 体調崩すと元も子もないぞ。 ……とは、さすがに言わなかったけど。 ひらりと手を振って、ひとり足を進めた。*]
(+109) 2020/06/22(Mon) 23時頃
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──現在/病院──
[ 明るい。
外から見ていたのより、 ずっと明るい建物の中に足を進める。
履きなれたスニーカーは、 別に足音をうるさく立てるでもないけど、 そこがあまりにしんと静かな空間だから、 礼一郎の歩みは少し、慎重になってしまう。]
(+110) 2020/06/22(Mon) 23時半頃
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[ 明るい空間に、何名かの友人がいる。 礼一郎はそれをちらりと見ながら、 椅子に座るのはなんだか気が引けて、 邪魔にならない場所に立つことを選ぶ。
立っている友人のもとへ、>>+83 静かな歩調で歩み寄っていって、]
(+111) 2020/06/22(Mon) 23時半頃
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……綿津見は座んなくていいの?
[ とっさに適切な挨拶が見つからず、 こんばんはも何もなく、礼一郎は声をかけた。
こんばんはおかえりただいま。 どれもなんかちょっとしっくりこなくてさ。
なんでもないことのように尋ねて、 「 もう結構待ってる? 」って、 友人の状況を気にするようにさらに質問を重ねた。*]
(+112) 2020/06/22(Mon) 23時半頃
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―― 現在:病院前 ――
寝起きだったからだよ!
[ 肝座ってんな。>>+100 褒められたけど、実情はそんなものじゃない。 そういうことにしておけばいいのに、正直に白状した。 緊張しながら朝ごはん食べるなんて美味しくないし。 その結果一口かじっただけで朝ごはん終了したけど ]
僕は6階までと、あと地下は見たけど、 体育館が増えたらしいっていうのは見てないな。
[ 見に行った方がよかったのかなあ、と誠香は思う。 天井や壁のインクの意味が分からなくて、 ただ閉口しただけだったけれど、 そういえば、紫織はCG研だった。 チラシのデザイン、アドバイス貰ったじゃないか。 インクと縁のあるのは、紫織だった ]
(+113) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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褒めてるって! ナチュラルにフォローとか 気遣いの言葉が出るってこと。 委員長だなって思っただけだよ。
[ 褒められてる気がしなかったらしいので、 解説を添えた。 誠香はこんな嘘はつかない。 もっと取り返しのつかない嘘はついてるけど。 そんな誠香に、紫織を嘘つきと責めたりなんて できるわけもない ]
連城はほんといいやつだよなー……。
[ 自分は大丈夫だと言ってた、という連城の話に、 誠香はそんな感想をこぼす。 そう、連城は情に厚くて健全な空気が出ていて、 だから誠香だってさらっと聞けたのだった ]
(+114) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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[ 怜との関係を褒められるのは、 なんだか妙にむずむずする。 なんというか、阿東に裏がなく、 純粋に褒めてくれている感じがするのが分かるから、 余計に。 そんな大層なものじゃないのになあ、と思うわけで ]
んー……氷室は、向こうから僕に聞いてきたんだよ。 校舎の様子がおかしいってなって、割とすぐくらいに。 氷室は結構最初の頃から、あのメールの送り主を 探そうとしてたから。
別にそんな大層なことしてないよ。 ふつーに友達付き合いしてるだけ。 友達なんだから当たり前じゃん。
[ 謙遜でもなんでもなく誠香はそう言ったけど、 続く言葉で阿東の顔を曇らせてしまった。 ごめんなさい。とは正直思ってない ]
(+115) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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大丈夫。悪いのは氷室だから。 帰ってきたらがっつり罵倒して 説教するって決めてるから。
[ 堂々と言い放った。 なにしろこっちには辰美という強い味方がいるので、 負ける気がしない。
しかし、喧嘩の件と誠香が心配をかけたって話は 別の話なので、そこは申し訳ないなと思う ]
他人事みたいに言ってるけど、阿東もだからな? きっと阿東のことも心配してるよ。
[ まさか泣かせてしまったとまでは想像してないですが。 お互い罪作りですね ]
(+116) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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[ 絶妙のタイミングで さりげなくカミングアウトしたつもりだったけれど、 やっぱりさらっと流れるなんてことはなかった。 しかも気づかれていた。 誠香はとてもばつが悪い ]
あー……気づいてたんだ。 いや、好き嫌いとかそういう問題じゃないし、 阿東に落ち度は全くないんだ、ほんとに。
[ 詳しく聞かない方がいいか、と気遣われて、 少し躊躇って、けれど結局首を横に振った ]
(+117) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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……僕さ、おにーちゃんがいたんだよ。 うん、いたんだ。過去形な。 すっごく仲良くてさ。 でも、3年前に、……事故、でさ。
なんとなく、阿東と雰囲気が似てたんだ。 そんな気がしたんだ。 だからさ……思い出しちゃうから、苦手だった。
けど、勘違いだったかも! なんか今日は、あんまり似てる気がしないし!
[ ちゃんと話せた。 兄の話はずっとクラスメイトの前では封印してたけど、 ちゃんと話せた ]
(+118) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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[ とっとと話題を変えようと、少々強引に変えた流れにも 阿東はちゃんと乗ってくれた。 そして、同意されてしまった ]
……だよな……。 時々強引で馬鹿だから心配だよ……。
[ 校舎内時間で昨夜から、友人への暴言が止まらない。 信じているけど。 そんなことを考えたから、振り返ったのかもしれない ]
ありがと。大丈夫だよ。
[ 冷えないうちに、という言葉に頷いて、 一足先に中に入っていく阿東に手を振った* ]
(+119) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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[ 開けたいのか開けたくないのか、 多分どっちでも良いのかも。 ぼんやりしてたり、夢中になったりすると、 手元の食べ物食べられなかったりするよね。
かりかり、かるーく、 数度引っ掻いた後に、>>+111 ]
(+120) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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─── いいんちょ、
[ あっ、って感じで、すがたを見上げた。
こんばんはおかえりただいま。 の、どれを言うのが良いのかな。 いっそおはようとかが一番良い?どうかな。 どれもちょっと、呑気だったりしますかね。
でも、うん、おはよういいんちょ。 お互い血まみれなんてことがなくて何よりです。 足跡も無くて、 足音だってべたつくものじゃない、現実世界。 ]
(+121) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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……なんだろ、待ちきれない、って言うのも、 ちょっとおかしかったりするけど……。 そんな感じ、かも?落ち着かない、みたいな。
[ ……失礼な言い方をしてしまえば、 結末をいち早く知りたいような、そんな感じだ。
座ってたって変わらないけれど、あたしは、 すきなみんなのこと、 きっと、落ち着いて待っていられない。 ]
(+122) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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[ なっちゃんと、喜多仲君の後に来たよ。 ちかちゃんはおんなじぐらい。 なんて足してみるけれど、どれくらいなんだろ? 時間見て来たわけじゃないから、ちょっと曖昧。
夢の中と違って、 こっちはちゃんと一分一秒進むのにね。 ]
(+123) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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[ 座るのは、いいかな。 いいんちょは座らない?って、 あたしからも聞いてみよう。
なっちゃん……の、マネキン発見のときには、 大変苦労をかけました。あたしはなんとか元気です。 両手があいたら、もしかしたら、 ばっちりダブルピースきめたかも。
……冗談です。でも写真映えする自信はあるよ。 閑話休題。
手を塞いでる ぬくい缶を撫でつつ、 ─── そういえばさ、なんて、呟きひとつ。 問いかけに重ねるみたいに。 ]
(+124) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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いいんちょも、 最後までいられないひと、だったんだね。
[ ちょっとだけ上にある、いいんちょの顔を見ている。 ]
(+125) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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……あ、えっと、否定じゃないよ。 単純に、終わりになった映画館には いられなくなるとか、 座席が足りなくなるみたいな感じ……って、 しおりちゃんとそんな話、あっちでしてたの。
それで……あたし、なんとなく、 いいんちょはずっといるんじゃないかって、 どこかで思ってた。から。
(+126) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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|
[ いいんちょのイメージは、"委員長"だし? なんとなく、ほら、 こういう時どうしたって任せたくなるって、 フツーのイメージがあるわけで。 多分、そういうのが良くないのかもしれないけど。 例えば、もし、エンドロールの一番最後まで、 残ったひとたちに理由があるとするなら、きっと、 ]
(+127) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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……あたしは、自殺したってひと相手にして、 多分、連れ戻すとかできないしさあ。
[ いいんちょは、できたと思う?なんて。 ]**
(+128) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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──病院前──
それにしたって、 十分肝座ってるわ。
[ これは、語尾に(笑)がつくやつです。 寝起きだったか、そっかそっか。 なんて平和なやり取りだろうな。
インクを葉野に結び付けられなかったのは、 礼一郎ももちろん同じだった。>>+113 世界の主の正体が分かった今も、 どうしてあそこまで。って思っている。
全部見に行ってたら、何か違ったかな。 今さら考えたって、どうしようもないけどさ。]
(+129) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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……あーあー、 ありがと。照れるからそのへんで。
[ 続けられた解説に、 ストップ、と手を突き出して制止をかける。
嘘じゃないのはわかってるよ。 わかってるから、それ以上言うなよ。 礼一郎が調子に乗るだろ。なんてね。
別の友人に話題が移ろったことを、>>+114 これ幸いと、大きくうなずいておいた。 本当に連城はいいやつだよ。ほんとに。]
(+130) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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[ 福住がむずかゆかろうが、 礼一郎の知ったことではない。
当たり前じゃん。と福住が言い切るそれが、 あいつにとってはそうじゃないって、 礼一郎は知ってる。付き合い長い特権でね。]
福住にとってはあたりまえでも、 あいつにとってどうかはさ、 本人に聞かなきゃわかんねえだろ。
[ それ以上は、 礼一郎の口から言うことでもないなって、 いきり立つ福住を応援するだけに留めておく。]
(+131) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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言ってやれ言ってやれ。 ……泣かさない程度にな。
……何があったか知らねえけど、 あいつ、計算づくです〜って顔して、 勢い任せだし、強情っぱりだし、 ……たまに大事なとこ抜けてるし。
一回がつんと言ってやってくれ。 ……屍を拾う覚悟はしておく。
[ 捨て身特攻そろそろやめてくれません? って礼一郎は思ったりしてるんだけど、どうかな。 あ、もう泣かせちゃった? お互い罪深いね。
他人事じゃないことくらいわかってるって、 礼一郎は「 わかってるよ 」って静かに笑った。]
(+132) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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[ 福住は打って変わって、 ばつの悪そうな顔をする。>>+117
おにーちゃん。という言葉が流れてきて、 今度は礼一郎がなんともいえない気分だ。]
……そっか。 辛いこと思い出させてごめんな。 仲良かったきょうだいに似てるってのは、 なんかちょっと褒め言葉な気もするけど。 ……良いお兄さんだったんだな。 [ そっか。って礼一郎はつぶやいたけど、 似てた。なんて、気のせいじゃないかなあ。 あるいは、もしかすると、]
(+133) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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ま、勘違いかもしれねえし、 ……似てなくなったのかもな?
[ はは。礼一郎は笑った。いろいろあってね。 なんのことかなんてわからなくていいです。]
(+134) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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わはは、よくわかってらっしゃる。 ついでに友達思いで後先考えない。
[ 流れるようなけなし文句である。>>+119 リズミカルにいくつか付け足して、 礼一郎はひらりと手を振ってその場を去った。*]
(+135) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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―― 現在:病院前 ――
[ ペットボトルのふたを開けて、 ジャスミンティーを飲んだ。 ほうっと白い息を吐きだす ]
……しおちゃん。
[ 届くわけないってわかってるけど、 それでも誠香は呟いた。 見上げた空に雪はなく、冬の星座が瞬いている ]
(+136) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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僕さ、あの校舎であんな死に方してさ、 正直、恥ずかしくて恥ずかしくて、 思い出すだけで死んじゃいたくなるくらいなんだけど、 なんでかな。一回死んだからかな。 前、向かなきゃって、思えたんだよ。
[ 未来のことを考えるたびに、 そこに自分がいてはいけない気がした。 兄のいない未来で、 笑っているかもしれない自分が許せなかった。 けれど今は、 いつまでも過去にしがみついていては いけないような気がする。 兄のいない現実に、真正面から向き合わなくては いけないような、そんな気がしている ]
(+137) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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……しおちゃんが抱えてるものがなんなのか、 僕は知らないし、安請け合いなんてできないけど。 でも、一回死んだ気になったら、 案外生きてけるんじゃないかな。 どうかな?
[ 帰っておいでよ、って。 テレパシー、飛ばしてみた。ぴぴぴ* ]
(+138) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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──現在・病院内>>+85──
もう一回、チャンスほしいよね 私も、わかってたなら、しおりちゃんと のんびりお話なんてしてなかったよ
ごはん、作るとか、それよりも先に… ……ううん。それよりももっと早く しおりちゃんが思い詰める前に、 この手を伸ばしたかったなって思うよ
[ ねえ、神様。私たちにもう一度、 彼女を助ける機会を与えてはくれませんか?
何かを与えられなくとも、 そう、この指先が少しでも掠められたなら、 未来は少しでも変わっていた? ]
(+139) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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[ ただ、なにもできなかったと言う彼と 愛宮心乃は同じことを思っていた。
自分のことでいっぱいで、 他人のことを考えられないなんて 敬愛するマザーが聞いたら、呆れてしまう。
でも、たぶん、きっと、 これは私の単なる妄想に過ぎないお話だけど、 ]
(+140) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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しおりちゃんは、与えてくれた
(+141) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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自分を見つめ直す機会を
(+142) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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[ 言葉が悪いかもしれないけれど、 しおりちゃんが先にやっていなければ、 私自身が、あの立場にいたかもしれない。 ……と、心乃は思っていた。
しおりちゃんが、行動を持って示してくれたのだ。 きっと、そうなんだ、って思いたい。 命≠フ大切さを見失っていたのだ、私は。
ただ、マザーのように悪意ある自分と 熱い抱擁を交わす日はまだ遠いかもしれないけれど。 生かされているという事実を鑑みて、 私は、私らしく℃v考してみていた。 ]
(+143) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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私にできて、喜多仲くんにできないこと 喜多仲くんにできて、私にできないこと ……きっと、なにもできてないことないよ
[ おしるこ缶を、ぎゅと握る。 すこしぬるくなり始めていた。 ]
(+144) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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まだ帰って来てない人たちもいる 私たちにできて、彼らにできることと 彼らにできて、私たちにできないこと
きっと、あるよ。まだ間に合うよ
[ 信じていたい、と思う。 私たちができることは、待つこと。 彼女が戻って来れた時に、 生≠共に喜び合う準備だろう。
喜多仲くんに言い聞かせるというよりかは、 自らに言い聞かせるようなものだった。 ]
(+145) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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ねえ、喜多仲くんだったらどう? 死の淵から帰ってきたら、 ともだちに、どうやって迎えてもらいたい?
[ なんて、愛宮心乃は微笑みを浮かべた。** ]
(+146) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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──現在/病院──
[ 見上げられて、目が合う。>>+121
礼一郎はおつかれさまも考えたよ。 結局どれもこの空気に馴染む気がせず、 単純に名前を呼んだりしたけどさ。
手持無沙汰みたいにいじられてる、 手の中の缶に気が付いて、 ロビーは飲食大丈夫なのかなとか、 何か買ってきたらよかったとか、
礼一郎はそういうことを考えたので、 呑気でも生きられていいですね、現実世界。]
(+147) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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……落ち着かねえよなあ、そりゃ。
[ ごくふつうの同意を返した。>>+122
ちらりと時計を見る。 もう夜はとっくに更けていて、 良い子の出歩く時間じゃないのにな。]
俺もいいかなあ。 落ち着かねえし、 なんか気兼ねしちゃって。
[ 同じように問い返されて、>>+124 礼一郎の返す答えも、 そんなにおもしろくはないでしょうが。]
(+148) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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[ あちら側ではいろいろありまして、 なんかもうほんとにいろいろあってさ、
あんなの苦労とか全然思ってないから、 気にしなくっていいんですよ。とは、
スマホの電波が回復したって、 礼一郎にアンテナが備え付けられてないから、 こちら側でも一向に伝わらないですね。
ま、重要な話ってわけでもないから大丈夫です。]
(+149) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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[ 非難の意図のない言葉を、 礼一郎は黙って、最後までお利口に聞いている。]
(+150) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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……ま、俺。 自分のことで手一杯だしなあ。
[ いいんちょはそんな大した人間じゃないですよ。 というか、人間じゃない説も浮上してたっけ。
なんでもないことのように礼一郎は言う。
責められてるって、 もっとちゃんとやんなきゃって、 ちょっと前なら思ったかもしれないけどさ、
今、こうして現実に立っていること。 が、答えなんだよね、たぶん。]
(+151) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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自分のことと──、 あと、ほんのちょっとくらい?
そんくらいしか抱えきれないの、 向こうもわかってたんじゃねえかな。
……ふつうに余裕のない人間なもんで。
[ 向こうって誰だか知らないけどさ。 冗談めかして、礼一郎は言う。
残らせてはもらえませんでしたね。 でも、礼一郎は正しい選択だと思う。
連れ戻すとかできない、と言う綿津見に、 礼一郎は「 俺だって無理だよ 」と笑った。]
(+152) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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……つーか、 そんなのできる人なんて、 実際いないんじゃねえかな。
葉野が帰ってこない、とかじゃなくて。 [ 伝わる? って礼一郎は首を傾げたけど、 たぶん、これじゃ無理ですね。さて。 うーん、と唸りながら礼一郎は言葉を捻りだす。]
(+153) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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無理やり連れ戻したってさ、 ハッピーエンドにはならねえし、
かといって、人の考え方とか行動とか、 他人が変えようと思って、 どうこうできるようなもんでもないしさ。
結局、こっちの勝手な思いをぶつけて、 あとは本人を信じるしかないじゃん。
[ 全部、礼一郎の憶測であり持論だけどね。 綿津見の隣に並んで、じっと前を向いている。 それこそ、信じて待つしかできないからさ。]
(+154) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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……綿津見も、 言いたいこととか、 聞いてほしい話くらいはあるだろ。
[ 礼一郎は結構たくさんある。
葉野と綿津見。 礼一郎よりよっぽど仲良しに見えます。 ほら、女子同士だし。……また偏見。 だから少しくらい……と言わず、 何かしらあるだろうってあたりまえに思って。
今度こそ言えたらいいよなって、 ぽつり、つぶやきをひとつ落とした。**]
(+155) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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―― 少し前:病院前 ――
[ 2回目の「肝座ってる」は褒めてなかった。>>+129 そう言われてしまってはもう反論できない。 肝の座った女の称号、いただきました。
探索しきれなかった校舎、全部見に行っていたら どうなっていただろう。 なにしろ誠香は迷探偵なので真相に近づけたかどうか。 心乃のお掃除の手間を 増やしてしまっただけかもしれない ]
納得したならいいよ。
[ 褒め言葉の解説は制止されてしまった。>>+130 ご理解いただけたならやぶさかではありません。 そういえば辰美にも、褒めすぎと照れられた。 案外誠香は人を褒める才能があるのかもしれない。 調子に乗ったっていいのに。 委員長という責任のせめてもの報酬みたいなものです ]
(+156) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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[ ふつーに友達付き合いしてるだけで 評価されてしまうのは、 やっぱりよくわからない。>>+131
わからないので、ふつーに、 喧嘩も罵倒も説教もする予定。>>+132 しかし、悪いのは怜! と言い切った 誠香が言うことではないが、 阿東にまでこんなに応援されてしまうと、 こちらの層が厚すぎて少々怜が不憫になる。 と同時に、愛されてんなー、とも思う ]
ほんと、馬鹿なやつだなあ。
[ 思い出すのは、怜が書くと言った遺書のこと。 なーにが“みんな見た目で判断する”だよ。>>1:620 こんなにみんなに愛されちゃってるじゃん。 馬鹿だなあ、と誠香は思う ]
(+157) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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うん、まあ、色々と思い知らせてやる予定。
[ 迎え撃つ気力は十分です ]
(+158) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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[ 辛いことを思い出させてごめん、と>>+133 謝られてしまった。 それに、誠香は首を横に振る ]
阿東は悪くないし。 それに、おにーちゃん思い出して辛い、って 薄情な妹だろ。 ……うん、いいおにーちゃんだった。 穏やかで、なんかほっとする空気出してて。 そういうとこ、阿東に似てる気がしてた。
[ 勘違いだったのか、阿東が変わったのか、 誠香にはよくわからない。 もしかしたら、どちらでもないのかもしれない ]
僕がさ、こだわりすぎててさ、 勝手に重ねてたのかも。
(+159) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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[ 容赦ない誠香の評価に、 重ねられる評価も割と容赦がなかった>>+135 ]
それな!
[ そう声をかけて見送った** ]
(+160) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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-- 現在/駐輪場→病院前 --
[ 何処かなあ、と地面を照らしていれば、 光るものを発見。千夏の自転車の鍵です。 見つかった鍵を指にかけて、くるりと回す。 愛車に乗れなくなったら、通学もできない! (別にそんなことはないです)
外気に晒された指先はつめたくって、 ポケットにいれたカイロがとてもありがたい。 探し物を見つけた千夏は来た道を戻る。 カイロを握って、ふらふらと。 ]
(+161) 2020/06/23(Tue) 13時頃
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[ あ。誠香ちゃん、と千夏は思った。 現代人の必須アイテム、スマホ。 に送られたメールは確認していなかった。>>+25 精神世界の校舎、で見た格好とは、ほとんど一緒。 首許に巻かれているもの以外。
なんて声かけたらいいのか、思いつかなくて。 ]
それ、おいしい?
[ 誠香の手許にあるペットボトルを指差してみたり。 缶コーヒーは、熱いとかいいながら、>>+65 すぐに飲み終えてしまっていた。ので。
新しい飲みものでも買おうかなあ。 と千夏は自販機を眺める。** ]
(+162) 2020/06/23(Tue) 13時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/23(Tue) 13時頃
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―― 現在:病院前 ――
[ 足音を聞いた気がして顔を上げて、>>+162 誠香は大きく目を見開いた ]
千夏ちゃん。
[ メールではただいまと打ったものの、 いざこうして実際に顔を合わせると、 なんて挨拶したらいいのかわからない。 ただいま、はメールでもう言ったし、 こんばんは? ……変だ ]
(+163) 2020/06/23(Tue) 18時半頃
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あ、うん。 僕は好き。
[ 手元のペットボトルを指差されて、 釣られたように誠香も視線を落とす。 自分の着ているコートも目に入って、 ああ、そういえばこのコート、 一度は千夏にあげたんだった、なんて思った ]
……千夏ちゃん、風邪、引いてない? [ ぽつりとそんな言葉が口をついて出た。 あれは紫織の作った世界で、現実ではなくて、 だから、そんな心配をするのはおかしいのかも しれないけれども ]
最後に見た千夏ちゃん、ちょっと寒そうだったから。 風邪ひいてないかなって、ちょっと心配だったよ。*
(+164) 2020/06/23(Tue) 18時半頃
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-- 現在/病院前 --
[ 名前を呼ばれれば、呼び返す。 社会に組み込まれているとより認識できて、 いいよなあ、と千夏は思う。>>+163 相変わらず顔色はよくないけど、 千夏はほわ、と笑った。 ]
誠香ちゃん。 誠香ちゃんが好きなそれにしよーっと。
[ なんてない飲み物の決め方。 自販機に小銭をぴったりいれて、 ジャスミンティーを代わりに手に入れた。 ]
(+165) 2020/06/23(Tue) 19時半頃
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[ 手に入れたペットボトルをつまみあげる。 質問が飛んできて、首を傾ぐ。>>+164 ]
あ、やっぱり私も、 夏美ちゃんみたいになってたんだ? 雪の上にダイブインしてたでしょー。
[ そっか、そっかと千夏は頷いた。 ] 最初は、自分があの世界を創ったと思ってたから、 自分のマネキン?が他の人に見られるなんて、 ちょっぴり予想外だったな。
[ マネキン、と語尾は上がる。 うんうん、と千夏は一人で頷いて。 ]
(+166) 2020/06/23(Tue) 19時半頃
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心配ありがとう。 風邪ひかないようには気を付ける。 なんたって受験生だし、 ここちゃんにも無駄な心配かけちゃいそうだし。
[ 中に入ろうかな、と千夏は付け足す。 誠香ちゃんも風邪ひかないように、と言って、 一緒に行きませんかとはお誘いをば。* ]
(+167) 2020/06/23(Tue) 19時半頃
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―― 現在:病院前 ――
[ ジャスミンティーを手にした千夏は、>>+166 これでも遠回しに言った、つもりだった誠香の問いに、 なんてことないように直球で返事をくれた。 雪の上にダイブイン。 ちょっとだけ決まり悪くて誠香はうん、と 頷いたけれど、 続いた千夏の話にそんなものは吹き飛んだ ]
千夏ちゃん、あの世界作ったの自分だと思ってたの?
[ つまりそれは、あんなメールを送る 心当たりがあったということだ。 誠香はなんとも言えない気持ちになる ]
(+168) 2020/06/23(Tue) 20時頃
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……そっかあ。
[ 一緒にクレープを食べた夜のことを思い出す。 あの夜、千夏ははしゃいでいて、 いつもよりテンションが高く見えた。 あれは、自分が世界の主だと思っていたからだった? ]
(+169) 2020/06/23(Tue) 20時頃
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[ でも、千夏は風邪ひかないように気を付けると言った。 受験生だから、とも。>>+167 それはつまり、少なくとも今は、 生きていくつもりがあるってことじゃないかな。 誠香はそんな風に思った ]
ううん。そうだね、受験生だもんね。 お互い頑張ろうね。 ……あ、でもね、まなっちと話してたんだ。 こっちの世界に帰ってきたら、みんなで千夏ちゃんから メイク教えてもらいたいね、って。
[ 受験勉強も大事だけど、 メイクの勉強もよろしくお願いします、先生。 そんなお願いをしてみる ]
(+170) 2020/06/23(Tue) 20時頃
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[ 一緒に行きませんかと誘ってもらったけれど、>>+167 ありがとう、でも、もうちょっと待ってる、と 誠香は首を横に振った ]
しおちゃんが帰ってくるかどうかって、 しおちゃんが生きたいと願うかどうかじゃないかなって そんな気がしてて。 そのために、きっと、あっちに残ったみんなが 頑張ってくれてると思うからさ、 僕はもうちょっとここで待ってみるよ。
[ 風邪ひく前に入るから大丈夫。 またあとでね、と笑った** ]
(+171) 2020/06/23(Tue) 20時頃
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[ いいんちょが、委員長じゃなかったら、 あたしはどういう目で、 あとうくん、を見てたのかなあ。 礼儀正しいいいひと?どうかな。
その時にならないとわからないから、 きっとわからない。 人生のルートは一度きりです。
あたしのよくある会話に返ってくるお返事は、 ふと、そう思う程度にはよくあるお話。>>+148 ]
(+172) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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[ にんげんもにんげんもどきも、 スマホが使えたところで脳内電波は圏外だから、 いいんちょの考えてることは、きっと届かないまま。
お利口さんです、フツーにね。 ]
(+173) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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[ いいんちょが、たとえば、 イメージ通りにいい人で、 イメージ通りに他人の手を引けるような、 そんな風だったら、あたしはすんなり頷くだろうし。
イメージと違って、申告通りに、 ─── 冗談なのか、ほんとなのか、 自分のことと、 ちょっとぐらいしか抱えられないひとであっても、 あたしはきっと、いいんちょがすきだなって。
……そう思うのは良いことなんでしょうかね。 やっぱり届かないあたしの思考回路。 ]
(+174) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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……そういうもの?
[ 反対方向に首を傾げる。>>+153 連れ戻す、ことが正解であるならば。 残っている人たちはそういう意味で選ばれているって、 展開的なものを考えてしまうあたしは思うわけです。 いつだって呑気だ。 ]
(+175) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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[ 思いをぶつけたかもしれない、残った人は、 それを分かっている上で、 しおりちゃんの手を掴むのかな。
……ちょっとエゴっぽいの、 こどもだからできることなのかもね。
あたしたちは大人と子供の境目の、 きっと、 ぎりぎり、子供のところにいる。 ]
(+176) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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……いいんちょ、あたしも 思うんだけど、 こっち戻ってきても、しんどいよなー、って。
死にたいぐらいに逃げたかったのを、連れ戻すの、 本とかなら綺麗な話だけど、 綺麗なだけじゃ、ないじゃん?
(+177) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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[ 白紙が全部綺麗に塗られるような、 そんな ハッピーエンドなんて、 ちょっとあたしには想像つかないな。
……そこも含めて、 信じるしか、ないんだろうけど。 ]
(+178) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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死ぬ勇気があったひと、を。 寂しいなって思っても、 怒ることは、あたし、できない。
[ 褒めることじゃないって、わかってても。 きっとこれだってあたしのエゴ。
いいんちょの方へ向いていた目線は離れて、 マフラーに顔半分埋めながら、じっと前を向いている。 いいんちょの真似です。 ]
(+179) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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言いたいことかー。 あたし、案外ないよー。
しおりちゃんってわかんなかったときに、 「つまんない話します!」って、 黒板に書いてきちゃったんだけど。
……需要あるものかなあ。
(+180) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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[ ハクジョー、じゃないと、いい。 単純に、距離感が難しくて、 あんまりなかったの、寧ろ悲しい。
自然消滅した元彼という微妙なネタが、 そこそこ平和に話せる時がくるのかはさておいて。
多分、こういう時は、 "これから増やせば良いのかな"って 落ち着くのだけれど、 ]
(+181) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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[ そういうお話しができれば、 しおりちゃんもあたしも、 エンドロールの先が変わっていたのかなあ、って。 思った、思ってしまった から、 ]
(+182) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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……深いお話しできるひとって、貴重だよ。 あたし、ちょっといいんちょと辰美君が羨ましい。
[ 仲が良いって聞いてるからさ。 マフラーの下からもごもご言うわけです。
ほら、あたしも偏見みたいなもの? ]*
(+183) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/23(Tue) 21時半頃
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── 現在:病院内 ──
[ もう一度、の話をする。>>+139 チャンスが与えられたところで それを生かせるのかは分からない。
それでも夢想の話をしている方が まだ自分が無関係な存在ではないと 思い込むことができる気がした。
無関係なんだって割り切ってしまえば その途端、紫織と自分の繋がりや 紫織の意識と現実の繋がりすら 切れてしまう気すらしていた。 ]
(+184) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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……ほんと、ひでぇよ。 自分でやった後におれたち呼んで、 だったら…やる前に教えて欲しかった。
そしたら何でも聞いてやれたのにさ、 こんなんじゃ……なんもできねーし。
[ 何かを与えることはできなくても、 指先を掠めることすらできなくても、 何か届けることが出来たかもしれない。 ]
(+185) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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[ 喜多仲郁斗は、ずるい。と思っていた。
言いたいことだけ言って、 あの世界に逃げ込んだくせに 自分たちを連れ込んで、追い出した。
紫織と、そんなことを思う自分がずるい。 ]
(+186) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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|
おれにできたこと…?
[ そんなこと、あっただろうか。>>+144 心乃の言葉を聞いて、思い返してみる。
ただのくだらない世間話。 何があったかの報告会をしよう。と言って 結局守れずに眠って、……目が覚めた。 ]
(+187) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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[ それに一体何の意味があるのだろうか。 紫織にとっては、意味があったのか。
無い。気がして、爪を立てる。 組んだ手は、祈るというには不格好だ。
けれど、信じるような心乃の言葉で>>+145 郁斗は深く息を吐けるようになって きつく込めた力を緩めた。 ]
(+188) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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[ まだ、帰ってきていない人がいる。 現実に戻ってから見ていない顔を思って 自分より頑固そう。って考えた。 ]
……そう、かな。 いいなぁ。そーだったら…。
[ 彼らにはできなくて、自分にはできること。 現実のこと。こっちの世界のこと。
心乃の言いたいことが分かって その優しさに、郁斗は泣きたくなる。 ]
(+189) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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おれは……目が覚めたら、 いつも通り、おはようって言ってほしい。
女の子には手を振ってさ、 ヤローにはどついてふざけたりして、 みんな怒ったり笑ったりするんだけど。
ちゃんとおはようって、返してくれるから。 それだけでケッコー、幸せだよ。
(+190) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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[ ああ、そうか。って、喜多仲郁斗は思った。
紫織がもし目覚めるのならば、 彼女もまた自分と同じように 友人が死んだ夢から目覚めることになる。
ならきっと、これは間違いではない。 そう思うと安心して、すこし笑えた。 ]*
(+191) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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──現在/病院──
俺にとっては。
[ そういうもの? って音とともに、 綿津見の首が傾いてった。>>+175
それは礼一郎にとっての答えでしかないので、 そういうものかはわかりません。
あの世界の目的も、仕組みも、 正解が存在するとしたら、 あの世界の主の主観に基づくことになるでしょ。
そりゃあ礼一郎にはわかんないよね。 なかなか意見の合わない相手だったよ、あいつ。]
(+192) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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……だろうな。
だから最後はさ、 本人が決めるしかないんじゃん。
[ 帰ってきたら万事解決とはいかない。 礼一郎もそう思う。
礼一郎もつくづく思うんだけどさ、 死ぬのにはある種の勇気がいる。]
死ぬのに勇気がいるんだから、 一回、その一線を越えちゃったのに、 もう一度こっちに戻るのにも、 同じくらい勇気がいるんじゃねえかな。
だから、本人を信じるしかない。 ……って、俺は思うけど。
(+193) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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……別にいいんじゃない? 怒るのも、さみしがるのも、 個人の感じ方にまで正解はない。 ……らしいよ。たぶんさ。
[ 礼一郎は、遺書にクレームをつけたけど、 この状況がどちらに転んだとしたって、 怒る、に行き着くことにない気がするし。]
……もし帰ってきてくれるなら、 うれしいよって、笑って迎えたい、けど。
[ どうなるかなんて、その瞬間の感情なんて、 そのときが訪れるまで自分にもわかんないな。]
(+194) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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じゃ、それを聞いてみれば?
……いざ。 また本人と話せます! ってなったらさ、 案外ないってことも、 ないんじゃないかと思うけど。
[ 礼一郎はそう思います。>>+180 そればっかりなんだけどね(笑)
友だちでしょ? なら、あるはず。って、 自分の友だち観みたいなものに則ってしか、 口をきけないんだから許してほしい。]
(+195) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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[ 突然、ぽんと出てきた名前に、>>+183 礼一郎は一瞬驚いてそっちを見た。
大騒ぎしといてなんだけど、 お互い秘密って話だったんだけどなー。 もしや何かご存じ? って内心思いつつ、 礼一郎はもう一度前を向いて、小さく微笑む。]
……まーね。
[ 付き合い、長いんです。良い友だちでね。 ……とは言わないけど、 礼一郎はその友人の存在が誇らしい。]
(+196) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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[ でもね、礼一郎の視界には、 綿津見のまわりにだって、 たくさんの友だちがいるように見えてたよ。
そう、例えば──、]
そういえばさ、 黒板のアレ、書き換えたの綿津見だろ。
[ いろんなひとが書き足してって、 最終的に辰美が写真に撮ってたアレね。 並んでいた文言を思い出しながら言う。]
(+197) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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「 まなっちと映画館に行きたいです 」 …………だって。
綿津見いなくなったあとも、 残ったやつらで好き勝手書いててさあ……
ほら、たぶん。ああ書くほうがさ、 ちゃんと帰ったんだって信じられるから。
……ありがとな。あれ、残してくれて。
[ 福住も帰ってきてるよって、礼一郎は言った。*]
(+198) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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―― 現在:病院前 ――
[ 病院の中に入る千夏を見送って、 誠香はまたジャスミンティーをこくりと飲んだ。 だいぶぬるくなっちゃったなあ、なんて思う。 ポケットに片手を入れて、缶コーヒーで指先を温める ]
……もしも、さぁ、
[ ぽつりと誠香は独り言を言った ]
あの世界に行ったみんなが、 ほんとに死にたいくらいの悩みを抱えてる人ばっかり だったとして。 あの世界の主が、しおちゃんじゃなかったとして、
[ ぼんやりと、誠香はそんな想像をしてみる ]
(+199) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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[ きっと、世界の主が誰だったとしても、 みんな一生懸命 みんなで帰ろうとしたんじゃないだろうか。 死にたいくらいの悩みを、 受け止めようとしたんじゃないだろうか。 誠香はそんなことを考える ]
……だとしたら、 案外、人生って悪いものじゃ、ないのかも。 なーんて。
[ 楽観的過ぎるかなあ、と誠香は思う。 でも、そうだったらいいなあ、と思う。 まだ問題は山積みだけど。 受験だって立ちはだかってるけど ]
(+200) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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[ 結局誠香は、紫織の悩みを知らないままで、 帰ってきてしまって、 もう、待つことしかできないでいる。 けれども ]
帰っておいでよ、って思った分くらいは、 しおちゃんの力になれるように頑張るからさ。 帰っておいで。
[ 白い息を吐きだしながら、呟いた* ]
(+201) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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-- 現在/病院前 --
[ 誠香の反応を観察する。 あれ。可笑しなこと言ったかな。>>+168 と千夏は思ったけど、言葉をごく普通に続けた。 そして飛んできた質問にも、うん、と小さく頷く。
毎日しんじゃいたいし、しんじゃえって、思ってるよ。 ────……って、言ったら、 誠香はどんな反応をするんだろう。 好奇心はあれど、 現実世界で間違いがあってはいけないから。 千夏はただ頷くだけに留める。>>+169 ]
(+202) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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目指せ、現役志望校合格だよ〜。
ん、わかった! 一緒になりたい自分に近づきに行こう。 メイクすると、本当に感動するから、ね。
[ わかりました、と依頼を請け負う。>>+170 ぐ、と拳を握って、にこにこと千夏は笑った。 ]
(+203) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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そっかあ。 首許から風が入り込まないようにするんだよ。
[ 頑張ってるみんなのために待つという誠香に、 千夏は首を傾げて。 マフラーをきゅ、とするエア動作をする。
そうして、暖かな空気が満ちる病院内へと。* ]
(+204) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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-- 現在/病院内 --
[ クラスメート達の姿が見える。 どこにいこうかなあと千夏は考えて。
一人ぽつんと立っている夏美の傍へと寄る。 ]
怖くなかった?
[ なにが、と書いてある夏美の顔に千夏は苦笑。 主語が抜けていると認識を改め。 持っているジャスミンティーを転がしながら、 正しい主語を導き出そうと千夏は考える。 ]
(+205) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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[ たとえば、あたしが白紙をびりびりに破いて、 "向こう"に行っちゃったとして。
"こっち"に戻ってくるのに、 確かに勇気はいるのだろうなって。 ちょっと、想像してみる。>>+193 あたしは多分、帰りたくない。色々な意味で。
……だから、ほんとね。信じるしか無いんだろうな。 それに、帰ってきてくれたとしたら、あたし、 嬉しいことには変わりないの、それはほんとう。 ]
(+206) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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一番最初に帰ってきて、色々解らなかったと思う。 メールとか、電話とか、してくれてありがとう。 何もわからなくて怖かったと思うけど、 行動してくれたことが、 私にはとてもありがたかった、よ。
[ なにそれぇと泣き出しそうな夏美の姿をみて、 千夏は、ほんとうにありがとう、とまた繰り返した。 ]
(+207) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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紫織ちゃん、帰ってくるかなあ。
[ 帰ってきてほしいな。 千夏はそう思っている。 文化祭の打ち上げも、できたらしたいし。
……卒業祝い、の打ち上げも兼ねられたらいいな。 早未千夏は願っている。* ]
(+208) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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[ あたしはみんながだいすき。 変わりないの、それもほんとう。 あの世界の主が誰であろうと。 ]
(+209) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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……つまらないものですが……って、 お約束的なノリでいけばいけるかな?
[ そういう問題じゃないって?(笑) こんな風に言えてしまうのだから、多分、あたし、 戻らなくても仕方ないそぶりしておいて、 やっぱり、戻ってきてしまうことを 期待してるんだろうな。
ともだち観、っていうもの、 あたし、ちょっと曖昧なので。 ちゃんと話すようになったときの展開までは、 想像、ふんわりしていたりして。
それでもマフラーの下で、笑ってたんじゃないかな。 ]
(+210) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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[ あ、ふたりのこと。 噂以上のことは聞いてないよ。>>+196 それか、いいおともだちだってことは、 あたし ずっとみんなを見てたから、 なんとなくわかる……と、いいな。
テレパシーじゃない。たぶん、 動物の群れを眺めてる、 まっさらないきものみたいな風。 肯定をいただいたのなら、そっか。って。 やっぱり、笑って返すだけ。 ]
(+211) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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……辰美君、なんかさ、 たまに生きづらそうだなーって思うから、 いいんちょ、見てあげてね。
[ 手がやばかった……とまでは言わなかったけれど、 ( そもそもその後、 会ってるとも思ってなかったけれど、 )
ちょっとあたしと似てるなあと思ったのは、 異文化コミュニケーションのたまものかな。 廊下のすれ違いは、夢に入ったばかりのあの話は、 生きづらい二人の会話だったと思う、から。 "紳士" にも、 手を引いてあげる誰かがいれば良い、とは、 やっぱり、観客たるあたしの エゴです。 ]
(+212) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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[ だから、かな? 緊張とか、それこそ やばい、とか。 そういう感覚がちょっとだけ消えたように、 いいんちょを見てた時、 ん? って、声が出た。>>+197 ]
(+213) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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─── あ、あれね、そう。 ちかちゃんと喜多仲君が帰ったあとに、 どう書いたら良い?って、 せいかちゃんが言ってたから……。
[ あれも元々しおりちゃんと話してて、なんて。 あたしの夢の話が膨らみかけた。 あれってあの後どうなったのかな? 帰ってしまったあたしはわからないことだけれど、 ]
(+214) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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……えいがかん。
(+215) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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[ 鸚鵡返し。 ……ちょっとびっくりした。>>+198 あたしの目、びっくりで、 そりゃあ丸くなってたと思います。
せいかちゃんが書いてくれたんだ、とか、 あたし、書かれてたんだ、とか。 あれ、誰かがまた書き足してくれたんだなあ、とか。
エンドロールの続きを祈るようなあれが、 なんだか、届いたような気がして、 ]
(+216) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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……うわー。 あたし、なんか、すごいことしたみたいだね?
[ 他人事みたいに言っちゃうの。 しょうがないんですよ。 ちょっとどきどきしてるんです。
あたし、あがり症なんだって。 顔がちょっと熱いの、 おしるこのせいじゃないでしょ。 ]
(+217) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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……あたし、そしたら、いいんちょとは、 えーと、そうだなー。 格ゲーやろうよ。Smitchの。四人対戦できるやつ。 イカになって陣地塗りまくるやつでもいいよ。 っていうかいいんちょゲームやるのかな?やろ? せいかちゃんも…… しおりちゃんも、みんな誘ってさ。 それでポップコーン食べるの。 どっかスペース借りるとかする?
(+218) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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[ 生憎書き記す黒板はないけれど、 あたしたち、現実を振り返れば受験生だけれど、 "帰ってきたあと"、のこと、 それくらい語ってもいい?って、わらった。
ほら、打ち上げと、お帰りと。そういう名目。 何度やっても、いいよね?>>+208 ]
(+219) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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[ テレパシー、ぴぴぴ。拝啓、せいかちゃん。 おとこのこたちには負けないように、 がんばりましょー。 ]*
(+220) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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―― 少し前:病院前 ――
[ うん、と小さく頷いた千夏に>>+202 そっかあ、僕も死にたかったよ、なんて、 もちろん言えるわけもないけれど、 いつか、千夏には謝らなければいけないと思っている ]
(+221) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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あのね、あの本にサインするべき人は、 僕じゃなかったんだ。ごめんなさい。
(+222) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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[ まだ言えないその言葉をきちんと伝えるためにも、 誠香は生きなければいけない。
メイクの先生を引き受けてもらえたら、>>+203 楽しみ! と誠香も笑った ]
あの舞台のみんなのメイク、すごかったし。 千夏ちゃんのメイクの腕は折り紙付きだからね。 ……きっと、しおちゃんも一緒に。
[ ちらりと病院の方を見て、誠香は頷く。 マフラーへのアドバイスに、はあいと素直に返事して、 きゅっとマフラーを結び直した* ]
(+223) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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