229 観用少年
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なら……こわく、ない
[喉は震えたが言葉に迷いはなく、 誘いに従い赤い舌を唇から覗かせた。
その柔らかな質感が唇を濡らし、 奪われるのと同時に掌は彼の素肌にぺたりと落とし、 男娼と彼の縺れあうあの光景を思い出しながら。
ぬる、と絡む舌が食まれて呑まれ、 口腔を蹂躙される息苦しさに瞼を落として耐えて、 素肌に触れた掌を擦り込むように滑らせた。
それを胸板で留まらせ、 キスの狭間、息継ぐ吐息と共に唇は戸惑いの形へと]
(-27) 2017/10/12(Thu) 12時半頃
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怖く、ない……けど …… あつい…… 、……?
[奥底からせり上がる熱が何かを理解しきれず、 素直な言葉を唇から洩らして不安に揺れた。
だから、次の動きの理由は単純で、 いつもは逆ではあるけれど、安心できる姿勢へと。
つまりは膝の上へ跨って、 常なら背を預ける胸板へぺたりと頬を寄せ、 柔らかな吐息で擽るのも気が付かず息を整えて]
(-28) 2017/10/12(Thu) 12時半頃
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ケイイチ、……すき …だよ ……
[たどたどしく、密やかに。 愛情を求めるぶんだけ抱く情を音にし、響かせた**]
(-29) 2017/10/12(Thu) 12時半頃
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[気づけば南方に覆い被さるように乱暴に唇を奪っていた。 持ち主に劣情じみたものを抱くこと自体間違っているのかもしれない。
だけどそう刷り込まれたものが抜け落ちないから。 欠陥品で粗悪品‐
コースケが、子どもの俺が嫌なら 飯喰えば成長≠セってするんだぜ…?
コースケの好み、教えろよ。
[どこまでも持ち主の好みでありたいと願うのだ。 そのままであることを望まれても 満たされない僅かの部分がヒタヒタと衝動を駆り立てる。]
(-30) 2017/10/12(Thu) 13時半頃
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[唇を貪るようにして舌を差し込む。深い口付けは以前と変わらぬもの。 手は滑り込むように衣服の中を這っていた。
上顎や舌を、まるで昔の男の名残を消すように上書きするように執拗に責め立てる。]
コースケは…舌吸われるのに弱いよな?
[間近で囁くのは閨の貌 南方には未だみせたことのない蠱惑的な笑みを浮かべて間近で囁いた*]
(-31) 2017/10/12(Thu) 13時半頃
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[こわくない、そう伝える言葉に恐怖は見えず、 自然、口角が上がった。
唇を重ね舌を絡ませるかたわら、 不意に触れてきた手のひらに身体がぴくんと反応する。 その上、それが肌の上を滑れば―― 先ほど、驚きのあまり一度散った熱は未だ身体の中にあり、 あまりにも容易く呼び起こされる。]
んっ……ふぅ……。
[鼻にかかったような甘い声が自然、漏れて、 腰の辺りがぐっと重くなる。 唇を離し、息を整えていれば、 ガーディは戸惑ったように告げた。]
(-32) 2017/10/12(Thu) 16時頃
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ん……それは、
[悪いことじゃない、と、大人ぶって伝えようとした。 微笑みなんか浮かべながら、いかにも手練れらしく―― けれど、ケイイチが何かを言うよりも先にガーディが膝の上に跨ってきたから]
えっ、ちょ、ガーディッ……!!
[全ての企みは散って、情けない慌てたような声だけが響く。 胸に寄せられた頬の柔らかさ、そしてかかる吐息に神経が集中する。
身体の中心、熱を持って持ち上がる箇所の傍には、 コットン地のパジャマに包まれたガーディの脚がある。 これは良くないとガーディを膝から降ろすべきか、 いや不安がっているようなのでまずは払しょくさせるべく抱きしめるべきか―― 思考は纏まらず、 抱き締めるでも降ろすでもない中途半端な腕がガーディの二の腕の辺りに触れていた。
――けれど]
(-33) 2017/10/12(Thu) 16時頃
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……う、ん。 僕も、好き。 僕も……ガーディが、好き。
[密やかな言葉に返すは、熱く、情に塗れた言葉。 迷っていた腕は小さな背にまわり、 身体をより密着させるための拘束になる。 熱にガーディの身体が触れたのならぴくりと身体を動かして、 けれどもう、堪えはきかない。
パジャマを引っ張り首の辺りを露出させると、 誘われるようにその白い首筋に唇を寄せた。 きつく吸い付けば、そこに鮮やかな紅い花が咲く。]
(-34) 2017/10/12(Thu) 16時頃
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っ、は……ガーディ、可愛い……。
[吐く息は熱く、ガーディの首元を擽って、 紅に目を細めては、一つ、また一つを唇を落とした。]*
(-35) 2017/10/12(Thu) 16時頃
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[アイツの代わり、そう聞こえて 彼がなにか誤解をしていることは分かった。 けれどそれを正す前に唇を奪われていた。
3ヶ月前のあの時のように]
ちょ、待てって、お前、勘違……っんん!
[別に成長してほしいとは思っていない。 好みとか、そんなものも考えてはいない。 けれど今はとにかく、やめさせなければと思った。 勘違いしたまま推し進められても困る。
そう思うのに、快楽に弱い身体は いとも簡単にその行為を受け入れる。 上顎も舌も、弱い部分だ。 興奮が嫌でも募るというのに、 手が身体を這えばびくりと反応した]
(-36) 2017/10/12(Thu) 17時半頃
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うっせ、いいから、やめろって……っ
[舌が弱いのも、彼にはバレバレだったようで。 そのことを指摘されれば、つい言い返してしまう。
今の彼の表情を、自分は見たことがなかった。 そんな顔をされたら、――嫌でも、疼く。
彼に抱かれたいと、そんなことを思ってしまう]*
(-37) 2017/10/12(Thu) 17時半頃
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勘違い、と告げながら反応は従順だ。 他を知らない。元の持ち主がどうだったか、記憶は薄い。
だが。肉体的な交わりは普通なら男女で交わされると知識を得た。 南方の反応はそれを裏切っている。]
……そういう割には、しっかり感じてるじゃん。 いいよ、俺。
目を閉じてアイツを思い浮かべてりゃ。
[過ぎったのは極上の笑みだ。 気に入らない相手だろうと代わりでもいい。 愛されたかった。愛したかった。
植え付けられた疼いた衝動を我慢していたのだと知る。]
(-38) 2017/10/12(Thu) 18時頃
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…………。
[声を出してしまえば台無しだろう。 あの男がどんな風にしていたかわからない。
ただその反応はオスカーの満足を刺激するのに十分だった。
首筋に舌を這わせながら徐々に耳朶へと耳を這わせる。 耳殻に舌を這わせて行為≠連想させながら服の下から這っていた手が器用に胸の突起を擽る。
最初は焦らすように周囲に触れ、唐突に突起を柔く抓みあげ捏ねた。]
(-39) 2017/10/12(Thu) 18時頃
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[隙をついて脚の間に膝を割り入れる。 膝で擦りあげれば僅かでも固くなってきているのに
愉悦の笑みと息を耳朶に吹く。]
……コースケ、反応してんじゃん。 嫌なら突き飛ばせよ?
[耳朶を吸い上げながら低く囁く。 吐息ごと耳の奥から身体に染み込ませるように。
ぺろりと唇を嘗める。自分も随分昂奮しているのがわかった*]
(-40) 2017/10/12(Thu) 18時頃
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……っ、だから、そういうことじゃ、
[せめて、喋らせてほしい。 残念なことに、この身体は快楽に大層弱く。 これだけしか触れられていないのに、 言葉よりも先に出るのは矯声である。
首を這っていた舌が、だんだんと上へと上がってきて、 ぞくりと背筋に震えが走る。 耳朶を嬲る様なその動きに、声がまた零れる]
(-41) 2017/10/12(Thu) 20時半頃
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あっ、ちょ、そこは、……っひ、
[一緒に蠢いていた指が、ダメだと口に出す前に 焦らすように動き、悲鳴が出る。
そこだって、あの男に開発されきっている。 触れられたらすぐに、ぐずぐずになってしまう。 昔の経験から、それをよく分かっていた。
柔く抓られれば、口から漏れる声は留まることを知らず。 羞恥で死にたくなるような気分になった]
……や、だけど、むり、
[ぼろりと、涙が頬を伝った。 何かすれ違ったままこんなことをしたくないと思う時点で、 彼に抱かれることを受け入れてしまっていることには まだ自分自身も気が付いていない。]
(-42) 2017/10/12(Thu) 20時半頃
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[ずっとずっと、あの日から。 誰にも抱かれず、そういう触れ合いからも遠ざかっていた。 けれども、疼きは確かにあった。 抱かれ慣れたこの身体は、誰かにどうにかして欲しいという 願望が確かにあった。
それを押し込んで、知らないふりをして。 自分の心に蓋をしていたのに。
彼に全てが暴かれてしまいそうで怖かった]*
(-43) 2017/10/12(Thu) 20時半頃
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[南方の嬌声を耳にすればぞくぞくと這い上がるのは教え込まれた。 雄としての快楽だった。
身体は従順で飢えていたのだろうことはわかる。 もう一度熱い吐息を耳に吹きかけ、胸の突起への反応が悦いのいいことに責め立てた。 ぐりぐりと押し潰すようにすればどうしただろうか。]
コースケ。
[艶やかな声とは異なる、嗚咽を殺した声音に手が止まった。 組み敷いたまま、見下ろす。 ――――普段とは逆に見下ろした。 濡れた頬に唇を寄せて眉を下げて悲しげに呟く]
俺とは…やっぱり嫌? ……どうしてもアイツがいい?
[泣かせた癖に泣きそうな顔を浮かべる。 拒まれたと思うと急に息苦しくなった。 代わりにもならないのが、辛くて悲しかった。]
(-44) 2017/10/12(Thu) 21時半頃
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俺の方が絶対気持ちよく出来るのに。
[余計な一言と謎の自信は忘れない。]
……いっつも、いっつも。どんな気持ちで一緒に寝てたか知らない癖に。 俺は愛玩人形だけど。だけど。
誰かを悦ばせる側だ。 コースケを犯したくて堪らないのずっと我慢してた。
だって、コースケが……そんなことしなくていいって言ったから。
(-45) 2017/10/12(Thu) 21時半頃
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[だけど、どうしても満たされない。 求められ、貪るように犯すことに慣れてしまっていた。
組み敷かれた事もあったが拒絶反応がひどくて修復する程叩かれたこともある。]
俺のこと可哀想だと思って抱かれてくれたらそれでも…いいんだ。
俺に抱かれろよ、コースケ。 たぶん、このままだと俺は枯れるから。
[それが愛され方で愛し方だと教え込まれていた。
異質だとは知らずに教え込まれてどうしたらいいのかわからない。
こうして彼の優しさを抉るような真似をしてでも抱きたくてたまらないのだ。]*
(-46) 2017/10/12(Thu) 21時半頃
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[あぁ、悲しそうな顔が見える。 今にも泣きそうな、彼の顔が見える。
泣かされてるのはこっちだというのに。 待てと言ってもやめないで好き勝手やって。 それなのに、そんな顔をするなんて狡いにもほどがある]
だから、聞けって言ってんだろうが……っ、
アイツのことはもう、好きとかないから、 別に代わりとか、そんなこと、思わなくて良くて、
あぁ、くそ……なんて言ったらいいんだよ。
[何を言えばいいのか、要領を得ない。 快楽で溶かされているせいだと、そんな言い訳を自分にする。
自分は彼にどうされたいのか。 そんなことは、考え悩まずとも分かっているくせに]
(-47) 2017/10/12(Thu) 22時頃
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……お前の、せいだ。
今まで、散々我慢してきたのに。 それが全部、台無しだ。
お前に触られなきゃ、こんな気持ちにならなかった、のに。
抱けよ、オスカー。 俺は…………おまえに、
[抱かれたいんだ。 そう続けた言葉は消え入りそうで、掠れていた。 言葉になんかしたくなかった。 自分の欲望に気付きたくなんかなかった。
それなのに、彼が強引にそれをこじ開けた]
(-48) 2017/10/12(Thu) 22時頃
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お前を、枯らす気もないし。 もういい、諦める。
……我慢するのを、諦める。
[だから好きにしていいと暗に告げて。 彼に身体を阿るように力を抜く。
手を伸ばして、頬を撫でて。 大丈夫だと笑った]*
(-49) 2017/10/12(Thu) 22時頃
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/* ※なお、枯らすの意味はあまりちゃんとわかってません
(-50) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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[黒曜石のごとき瞳が困惑の色をする。 自分のせいだ、と詰る南方はどこか弱々しくみえた。
悪いことをしたのだろうかと不安が過ぎって
――続く言葉に目を丸くした。 我慢するのを諦める。どうして我慢していたのだろうか。
わからない、わからないけど。 頬を撫でる仕草が余りにも柔くてすべてを受け容れられる気分になったから。]
人間ってめんどくせえな。 てめえだけがめんどくせえのかわからねえけど。
(-51) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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取りあえず、脱げよ。
[体格差が顕著なのでじっと見つめる。
中途にしか脱がせそうにないから要求した。 手は首元を擽るようにするのは愛撫のようにして。
てめえが脱いだら俺も脱ぐって甘く囁いた。 睦言めいたそれは
年相応には似つかわしくない艶然とした笑みを口元に浮かべていた。*]
(-52) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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知らなかったか? 人間って面倒なんだよ。
[彼の言葉に苦笑する。 確かに面倒なのだろうと自分でも思う。 人間、と称したけれどそれは誤魔化し。
面倒なのは、俺自身だ]
(-53) 2017/10/12(Thu) 23時頃
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[服を脱げと言われれば、一度避けろと告げる。 首元を擽るような愛撫に今はやめろと制して、 服を脱ぎ捨てる。
大して鍛えてもない身体だ。 幸い太ってはいないが、筋肉も何もない貧相な身体。 コンプレックスとまではいかなくとも、 他人に見られるのは、そこそこ恥ずかしい。
彼の言葉にどきりとして、それがまた興奮を煽る。 自分よりもずっと年下の少年。 それなのに、その笑みは大人っぽく、艶やかだった]*
(-54) 2017/10/12(Thu) 23時頃
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/* ちょろさん神なのでは……
(-55) 2017/10/12(Thu) 23時頃
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/* 遅い上に無駄に長くてすまぬ… 思ったよりこいつがどう動くのかって考えるのに苦戦してる感ある( もっとリッキィくん愛でたいんだしっかりして私… そして灰ももうちょい書こうぜ私(真顔
(-56) 2017/10/12(Thu) 23時頃
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