169 きみがおとなになるまえに
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
[ホールの外、未だ熱気が収まらない観客をすり抜けながら歩く。
機嫌が良さそうに、先ほど聞いた歌を歌う少女の声を聞きながら、くすと笑った。]
ああ、きっとそうだ。
[それこそ、子供で入られないほどの時間をかけて、練習したのだろう。 それがいいことだったのか、悪いことだったのかは、恐らく彼女にしかわからない。
そして、]
――さあな。 どんな気分なんだろうな。
[随分と昔、たしかに子供であったはずだったが、 ずっと子供でいる気分は、想像できるものではなかった。]
(186) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
|
|
ずっと、大きくならないで。
ずっと、変わらないままで。
けれど、知識は増えていく。
どんな、気分なんだろうな。
[人混みをすり抜けながら、呟いた。*]
(187) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
|
|
[選択を委ねるのは、狡いおとなの手法だろうか。
もう、ずっと、10年。思い出しては悩んできた命題。其だけ、決められなかった選択肢を、此の短い期間でどうにかさせようなんて、何て、狡くて、美しくない。
そう譬えば。 ファミリーネームが、欲しいとか。 言われてしまったときの返答は、考えていなくて。想像上で組み立てすぎた、勝手な計画を取り敢えず語っておいている。 其れは、十も承知だった。
紅茶の香りが届く。]
(188) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
|
|
[俯いた顔は、少し泣きそうになっていた。 この世界は、子どもだから価値があるんじゃないか。子どもでなくなったら、先生の背を追うことも出来なくなるんじゃ]
せんせい…本当ですか?
[じ、と双眸を見つめて、手を握る。 本当?本当に?]
せんせいの隣に、わたしはいてもいいのでしょうか。
[もう一度、確かめるように、問いかける]
(189) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
|
|
──そして、タリンへ──
(はるか遠くに緑の土地がある いつの日か、あの場所に行こう)
[あの日、藤乃は"シルク"から"ゆき"となった少年の手を引いて、家路へ着いた。
楽園へと向かう旅路は、まるであの日の真逆を描いたようだった。 おとなとこども。保護者と被保護者。 そういう関係であることに変わりはなかったから、傍目には、導いているのは藤乃の方だっただろう。 けれど、最初に藤乃へと誘いかけたのはゆきだったし>>2:187、2人を楽園へと先導していたのもきっとゆきの方だった。 そう、まるで神の御使いのように。]
(+4) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
|
|
(すてきなこんぺいとうのお舟 良い旅になるわ)
[道中の藤乃は、キネーンにいた頃より、随分はしゃいでいただろう。 長年の習性故、穏やかな笑みがそう崩れることはなかったかもしれないけど、時折可笑しくてたまらないとか、楽しくて仕方ないと言った笑いを零すことも、増えて。 あの街では、暮らすことに不自由はしなかった。 だからその分、旅の間は全てが全て順調とはいかなかったかもしれないけれど、それでも道行く先には楽園があると信じられたから。
──日々は、甘やかな砂糖菓子のように過ぎて。 そうして2人は、いつか夢見た場所へとたどり着く**]
(+5) 2015/09/21(Mon) 00時頃
|
|
[幼い頃、聞いた歌。 おとなもこどもも自由に生きていける地。 そこは確かに楽園だった。]
[おとなを捨てた日から、楽園はもはや月より遠く。 時を止めたこどもは、自由と友を失って、 その地を踏む意味さえ、残っていなかった。]
[そうして、 今]
(190) 2015/09/21(Mon) 00時頃
|
|
[手は離さない。 握ったまま、見つめる。
他者から見たら小さな、どうでも良いことかもしれないが。 それは少女にとって、確かに、幸せ*]
(191) 2015/09/21(Mon) 00時頃
|
|
――Papagei>>158――
――タリン。 そんなの、……まさか。
[お伽噺のような、というよりもまさしくお伽噺としか、認識していない。 時折、ぽつぽつと、夢見がちな少女が歌にうたうのを聞いたことがある程度の、理想郷。 憧れは自由だし、空想は誰に止められるものでもないから、こんな現実に晒されれば、そうした歌が生まれるのは自然なこととは考えていた。 ただ、まさか、それが実際の土地を、うたった歌だなんて、夢にも思わない。]
(192) 2015/09/21(Mon) 00時頃
|
|
そんな、奇跡みたいな場所、ある訳、
[芙蓉の言葉には物書きの誇張があるのだろうと、そう捉えないと困惑で頭が満たされてしまいそうだった。 こどもが、こどもでいられて。 こどもが、自由である土地だなんて。 いまさらそんな話をされたって、素直にうなずけるほど、自分はもうこどもになれない。]
(193) 2015/09/21(Mon) 00時頃
|
|
連れ出して、って、どうやって。 ショーも、あるの。わたしはひとのもので、商品なの。 買われなければ、別の人のものにはなれない、のに。
うたえるのは、幸せなことよ。 わたしに許された、唯一なの。
[それなのに、胸のうちから熱い感情が込み上げそうで必死に飲み込んだのは、なぜか。 自分でもわからないまま、表情を隠すように顔を覆った。 原稿を一蹴される物書きが、買える値段でないことくらい知っている。 法外な手術料金がかからないぶん、今でもわたしが元手を稼ぐくらいは出来ようが、手付金すらないのでは、現実問題話にならない。 けれど、自分ですら無意識下の話、芙蓉には伝わっただろうか。 わたしは"行けない"というだけで、"行かない"とは一言も、口にしていないこと。]
(194) 2015/09/21(Mon) 00時頃
|
捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/09/21(Mon) 00時頃
|
[夢うつつのうちに聞いた、本音が知りたいという言葉。 それにその場で応えることはできなかったけれど、芙蓉が今の言葉の、本心を読んでいれば、或いは。 そうでなければ、強情な夕顔は空が白んでも蕾綻ばすことないままだ。 宿に連れられたことも理解しきれぬまま、朝の目覚めを迎える。]
(195) 2015/09/21(Mon) 00時頃
|
|
[朝は、いくつか言葉を交わしたろうか。 ありがとう、は何度か。昨夜時間を取ってくれたことと、ここに連れてきてくれたこと、そもそも眠ってしまって迷惑をかけたこと、伝えたい思いはたくさんあった。
それでも、こどもたちの踊るショーは朝から準備をするもので。 想いはショーに込めるからと、足早に宿を出た。]
(196) 2015/09/21(Mon) 00時頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る