131 SACRED JUSTICE ―闇の正義と光の祝福―
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決戦よ。……淀んだ光と歪んだ闇の、ね。
……私はどの道長く生きられない。 終わりが来るまでに、どうにかして"これ"を父さんへ――。
[少女の掌に握りしめられているのは指輪。少し古いけれど傷一つない、大事にされてきたと一目見て分かるもの。 埋め込まれている小さな白い宝石に自分を映すたび、あの日のことを思い出す。]
(192) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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理屈は分からねーけど、誰かと共鳴してしまうことがあるようだ。 俺はこれで三回目の経験だ。
その声、さっきの診療所ので間違いないか?
(=12) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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……そういえば。 例の噂の病院。
あれも今度調べておかないといけないわね。
[そう判断すると薄笑いを浮かべていた。 自分達の正義を体現する為ならば。
クラウディアはいくらでも非情になる。]
(193) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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なるべく強い気付け、なぁ・・・ 一応聞いとくと、誰用だい? 流石に、病人に気付け使ってポックリ逝かれたりしたら薬屋としちゃ困るんだが…
[そんな事を呟きながら、メモの内容を確認して。 ・・・魔法薬で無い普通の薬も、一応店には置いている。 なんとか在庫分で足りそうだと判断し、 棚から薬を並べ始めて。]
・・・健康で体力有りそうなら、『覚醒』の魔法薬が一番強いんだが… 疲れてる時に使うと、暫く立つとぶっ倒れるからなぁ。アレ。
[魔法で眠らされたりしていても無理矢理起こせるほど強烈ではあるのだが、 その分服用者への負担も強烈と言う魔法薬の欠点がもろに出たような薬であった。]
(194) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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[横たわる痩せ細った女。泣き縋る幼子の手を、女は弱く握って美しく笑んだ]
《――… 最期のお願い、聞いてくれる?》
《どうかこれを、あの人に――。………貴方のお父さんへ渡してほしいの》
[ひゅう、と鳴る喉。喋るのも辛いはずなのに。 それでも彼女は笑っていた。痛み掠れる喉を精一杯、精一杯。]
《……シーパル、私とあの人の、いとしい子…》
(195) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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《――祝福してあげられなくて、ごめんなさい》
(196) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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[精神をこんな形で3人同時に繋げる術はどうせ理解できないだろう。だからアマトはそれよりも、やはり兄を知るらしい何者かの男の声に興味を見せた]
……兄さまをご存知なんですか? あなた。 あなた方は、いったい。
[カーライルまで、と言う男の口ぶりからも、精神共鳴の感度からも、恐らく彼らはどちらもレグレシアにいるのだろうことは察せられた。 と成ると困るのは、さて。彼らは敬虔なメサイア教徒なのだろうか。それとも?]
(=13) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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…確かに俺は診療所の主だ、間違いない。 何故お前なんかと共鳴してるのかは分からんが。
[本当に一瞬遭遇しただけの相手だというのに。 もしかしたら何か特別な力でも持っていたのだろうか、そうは見えなかったが。]
(=14) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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―大聖堂・聖堂―
[聖堂の石畳を歩けば、下駄の音が残響となる。 教義の成り立ちを示す、豪奢な彫刻の施された壁。 ――静の織り成す心地良い重圧を楽しみながら、信徒の席へ。 暫くの間、この男にしては特に珍しい事に、静寂を保つ。 ふと、遠くから近付く足音に気が付いた。>>20]
これはこれは、ラディスラヴァ枢機卿。 ご機嫌は如何かな?
私はこの静寂を楽しみに来たのです。 嵐に飲まれた後、この静寂を再び楽しめるとは限りませんからなあ。
(197) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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…また特異体質か。それも三回もあるなら、君が原因なの? 声的には、まだ僕と年も近そうだけど。
君も、名前はなんていうの。
(=15) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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―回想―
[いつの頃だったか。ずっと前に、辺境の村に異端狩りのために訪れた事があった。教団に姿を現してほどない頃の事だ。 といっても、普通の異端狩りであればわざわざ陰流の特務機関が顔を出すほどの事はない。別の理由があったからだった。
そう―――人間と交わり堕ちた天使がいると。教会の本来の仕事とは別に、その情報を得ていたからだった。もっとも、自分が顔を見せた時には既に当の本人たる母親は事切れていたのだが。]
誰かと思えば……見違えたわ。随分と薄汚れてしまったし、翼ももがれてしまっているものだから。 好んで人間と交わるとは…随分と好きモノ、いえ物好きだったのかしらね。顔に似合わない事よ…
まあ、しかし既にお前も罰を受けたわ。その無残な最期こそがお前にはふさわしい……
(198) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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今お前の娘の顔を見てきたわ。あの髪の色……純白さ…そっくりね。
本来なら娘も父親も粛清しなければならないところだけれど…いいわ、私から話を通しておきましょう。 娘の方は然るべき研究機関に連行させてもらう。生命は保証するわ。記憶は消すけれどね。けれど、それで父親の無事は保証してあげる。クロス・オブ・メサイアに忠実な者であるうちはね…
私達は、赦しますから。父の教えの元に。
[何も言わない躯に語りかけ、王都レグレシアに成果を得て帰還した。 ―――そんな事も、あった]
(199) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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……いいえ、お母さん。 悪いのは貴女ではないの、……世界と光の神だわ。
[まるで言い聞かせるように呟いて立ち上がる。 漆黒の翅がはためき、遠く微かに水の零れる音が聞こえて]
…まずはアマト、とかいう神秘研究家を探さないと。 でもどこにいるのかしら……研究家というくらいなのだから、研究所……?
[それとも神秘ということは教会か。 闇の力に染まった翅は光側の者に容易に探知されるだろうが、構うことなくアマトという者を探す為日傘をさして歩き出す*]
(200) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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アマネは昔カーライルにいた頃の……友人だ。 イアンという。
[こちらはそう思っていたが相手がどう思っていたかは。 面白そうに錫杖を握らせたり、その様子を窺っていたのは気づいていた。 親しくはしていたがどうにも実験体扱いされていたらしい。
でも、それでも。 人を喰う事を許容し。 どうしても嫌ならば腕を突っ込んででも吐き出させてやると。 そう言ってくれた人物でもある。]
(=16) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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お前は…アマトだったか。 何故カーライルから出てきた。 アマネは止めなかったのか…?
[あの過保護な男の事だ。 アマトが国を出るなどと言えば止めるだろうと思う。 まさかアマネが行方不明な事は未だ知らないまま。]
(=17) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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/* もう完璧に天使です本当にありがとうございましたラディス様
光も闇もどろどろしい決戦だよ本当カリュちゃんの言葉通りだよこわいよ!!! wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
(-27) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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/* あのwwwwwwラディスラヴァさんから漂う真のラスボスっぽさが密かに怖いです!!
(-28) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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聖戦はもう始まってしまったんです。 私が始めた。
[アマト>>190を振り返る。 動揺を隠しきれず開く唇は震える。]
アマトさんに伝えることがあります。 『王の剣』の所持者であり、ソル・ニゲルの紋を持つ。 遥か5000年の時を遡り現れた最後の王。
ヘクター・ローガンと名乗った男の事を。
[そして、少年は友達へと語る。 黒陽の紋を胸に持つ男との出会いとその姿形を。 まるで今語らなければもう語れぬというように。]
(201) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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― 薬屋「FSM」前 ―
[見知った顔と、見知らぬ白衣の男>>194を見掛けて声を掛ける]
ティソさん。 良かったわ、追い付けて――世話を掛けさせてしまってごめんなさい。
……そちらが薬屋さん?
[軽く首を傾げて、視線を白衣の人物の方へ]
(202) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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えっ……えっ???
[>>135幻聴にしては、やけにはっきりとした声が、聴こえた気がして。]
(*6) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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兄さまの……昔の友人?
[いつも忙しそうに外出も多い兄だが、友達がいたとは驚きだ。いやまあ、別に兄は根暗ではないけれど]
聖霊術師として、やらなければならない事があるから。
兄さまは……止められませんでした。 最近、忙しいのか。 家にも、寄り付かないから。
[痛い。兄の今を問われて、アマトは出来るだけ言葉を包んで塗した。それでも伝わるかも知れないが]
(=18) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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…………っ……!?
……今のは、一体……?
[聞こえるはずの無い、>>135クラウディア卿の“聲”。 真実と信じるには、不可解すぎて。幻聴と割り切るには……鮮やかすぎて。 戸惑い揺れる彼女の元へ、司祭に連れられた同胞が現れる。
……あの司祭、確か、ノックス卿のシンパだ。]
司祭様、あの……。
[今しがた聞いたものを伝え、判断を仰ごうとして。 有無を言わさぬ柔らかさで、同胞に引き継ぎを指示するよう、詰め寄られて。]
(203) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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…………え、ええ……わかりまし、た。
……ごめんなさい、メアリー。 新しい子達は当面、カリキュラムから戦闘訓練を抜いて、見てくれればいいから……。
でも、メアリー、あの。 もしかすると、また改めてクラウディア卿からご指示が……っ、司祭様、あのっ……!
[笑顔で頷く彼女に頭を下げた途端、司祭により半ば追い立てられるよう、聖堂の出口へと向けさせられた。
……やむを得ず彼女が市街へと赴いた、その少し後。 >>135別の兵により、クラウディア卿からの正確な指示が伝えられることとなったのだが。その報が彼女の元へと届くのは、いつになる事か。]
(204) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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―聖堂―
あら。貴方が此処にいるのは少し意外だったわ、仁右衛門殿。私はいつも通り。 …意外と信心深いのかしら。良い事だけれどね。
[大聖堂にいた来訪者に一礼し、自分も十字を切って軽く礼拝し、近くの席に腰かける。]
そうね、静寂のうちに過ごせるのはもう僅かな時間かもしれないからね。まあ、嵐が過ぎれば…その後はいくらでも静かになるわ。夜明け前の海凪のように。 それでは、今はあまり仕事の話はしない方が良いかしらね。
[そう言って、しばらく腰かけたまま聖堂の祭壇を眺め見る。ふと、思いついたように口を開いた]
……貴方、インテリジェントだと思うけれど、文学や歴史はお好き?
(205) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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……始めまして。アマト・カザミヤ。しがない『神秘研究家』です。 ええと、イアンさんと。もうひとりも知り合い?
(=19) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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[病人にぽっくり逝かれるという言葉に少し表情をこわばらせる]
ああ、病人といって差支えがないと思う。 でも本人が気付け薬って言っていたんだよな……。
[強力なというのは自分が勝手に付け加えたのだが等と考えていると使用する本人の声が聞こえた>>202]
ああ、そうだ薬屋の主のようだ。 主人よ、薬を使うのはこの子だよ。 ちょいと本人に話を聞いてもらえるか?
っておい、一人で歩いて大丈夫なのか!?
(206) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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/* 僕の友達が死にたがりすぎてアマトくんがんばっちゃう件
この死にたがり具合はwwwww なんか吹雪がちらっと見えた気がしたけど気にしない。
さあ、それよりもオスカーにもどうやって王を押し付けるかさあさあ。
(-29) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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─ 幕間:語られざる歴史の闇 ─
[死産だった。………公には、そう通す事となった。]
[ 『黒き太陽の紋を持つ黒羽の者、 黒き剣にて聖都を脅かす──』
───世界に、《予言の刻》が近付いている。 若きルーベリオン国王には、一つの危惧があった。
予言を恐れ、世界から「全ての黒陽」を葬り去らんと、 かのルンフィアが、水面下で動き出そうとしている。
そう遠くない内に、ルーベリオンは滅びを迎える。 ………国王は、その最悪の結末を見出だしていた。]
(207) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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俺はティソという。 原因についてはそうじゃねーかな?としかいえないな。
明確なところはまったくわからねーしな。 本当なんでさっきちょっとあったばかりの人間と共鳴しちゃってるかね?
(=20) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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[ソル・ニゲルの紋を絶やしてはならぬ─── 国王は、闇の国全ての命運を懸け、一計を案じた。
カーライル人の側室との間に産まれた最初の子を、 雪国カーライルの山深く、時聖堂へと秘匿したのだ。
闇の王の血引く赤子を、ルンフィアの追跡の及ばぬ、 遠い、遠い、「時空の彼方」へと逃がす為に………]
(208) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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