228 吸血鬼の宴
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/01(Sun) 17時半頃
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― 回想>>186 ―
――、ふざけてないなら何だというのだ。
[吸血鬼。畏怖され、 時に崇められる闇の存在であるのに。 そうと知って、こうも容易に声をかけ、その目を向けてくるのは、何故か。 詰められ、手を伸ばされるも想定外。 ぎくんと指先を強張らせる。 侮っているか――人間の癖に。 しゃらりと鳴った銀色のせいだ、――そうに違いない。]
……っ、この場でその男のようになりたいか。 今なら見逃してやる。
[だから離せ、と言外に。*]
(188) 2017/10/01(Sun) 17時半頃
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[さて 私には兄弟がない 親はあるのだろうが記憶にない 覚えているのは血の香り 私は私がどういうモノなのか漠然と理解したが、 私がどう振る舞うべきかについては学ぶ機会もなかった]
困ったね……
[この宴で何が饗されるのか、について、私も確かめておくべきだった]
貴方は少し、無防備すぎるようだ 生まれたての雛のよう (そう仕向けられているなら、趣味が良いこと)
(189) 2017/10/01(Sun) 18時頃
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[手を取ったまま、首を傾けて待つ青年>>182 私はたぶん、言葉の通り少し困った顔をしていただろう]
魔物に名を委ねるものではないと、伽話に聞かないかい? 仮であれ、名を囚われれば月夜から帰れなくなるかも知れないよ
[掴まれた肌は体温で温んでしまったよう。 冷たいままのもう一方の手で青年の手首に触れた。 指先で手首の上に音を綴る。最も血管が皮膚に近い部分のひとつ、その上へ、 『シーシャ』と]
……アルシニー ある、家族に愛された児の名だよ 死者の名ならばいっそ縁起が良いだろう
これがその子の愛称
(190) 2017/10/01(Sun) 18時頃
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[ 然して、此の身を守るのは、 充分な対策を得た狩人とは ── 程遠い。 使い古された、闇に紛れる縒れた外套。 金糸で編見込まれていた筈の、 数年前に没落した貴族の印は、 霞んで見えることも、ない。
( 俺は、名を棄てたのだ。 ) ]
母さん、 ……
[ 其れでも、彼女の面影を何処かに探す。 過去に縋り付きたい訳じゃ、ない。 銀細工で繊細に施された 白百合の花のブローチだけが、 彼女の形見で、あり、 ]
(191) 2017/10/01(Sun) 18時頃
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[ 母の香が、する … ────
母は、花が好きだった。 香のする方へと自然と足は向く。 甘い花の香は、何処から? ]*
(192) 2017/10/01(Sun) 18時頃
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名を取り戻すまでは、聞かれたらこの文字で答えるといい 私も貴方の墓碑にはシーシャと刻もう
[重なったままの手を少し引き寄せ、腰を屈めた。 今しがた仮の名を貸した手首の真上へ接吻する。
弾む脈音は生者のもの]
…――
[手を引かないのならそのまま薄い皮膚を破るべく、鋭すぎる牙を覗かせた*]
(193) 2017/10/01(Sun) 18時頃
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/* ヨーランダさん挟まってごめんなさい!!!!(ないてる。 タイミングを、みてたつもりだったんです…!
(-34) 2017/10/01(Sun) 18時頃
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―― 回想>>188 ――
――…、ふざけてない。 本当に、綺麗だと思ったんだ。
[捉えた手を軽く引き寄せる。 琥珀を見詰め、少しだけ目を伏せてその指先に唇寄せる。]
……俺の名は、トレイル。
[あの賞金稼ぎと同じ運命を辿るのは嫌だけど、 逢いたいと望んでいた相手に逢えた。 折角逢えたのに、掴むを離すは惜しい気がして]
味見さえしてくれないの?
[なんて、縋るように翠の双眸向けて僅か首を傾ぐ。 シャツの下、首に掛かる銀がシャラと揺れる。**]
(194) 2017/10/01(Sun) 18時頃
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/* んあ。すんすん言ってる、とこ、コピペできてなかった。 まあ、いいね!すんすん言ってたら急に可愛らしくなり過ぎてしまうしね!
(-35) 2017/10/01(Sun) 18時頃
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─ 庭園 ─
[ふわり、ゆらりと舞う花弁。 庭にひとり佇む一時、意識を巡るは今は亡い者]
……は。 『あの子』は、賑やかなのが好きだったけどねぇ。
[手の中から零れて散ってしまった一輪を想い、滲ませたのは苦笑。 それから、ふるり、と首を振り]
(195) 2017/10/01(Sun) 18時半頃
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……んん?
[ふと、感じたのは何かの気配。>>192]
御同輩……ではなさそうねぇ。 と、なると……。
[城主の手により集められし贄か、はたまた無粋な狩人か。 そんな事を考えながら振り返った先]
……っ。
[最初に目に入ったのは、髪の彩。 偶然の一致──では、あろうけれど。 それは散り果てた一輪を思い起こさせるのに十分に足りるもの。*]
(196) 2017/10/01(Sun) 18時半頃
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[ 花の香につられ歩んだ先、 其処は、ひらけた庭園だった。>>196 其処に咲くのは、一輪の、…… ? ]
( ─── … 黒百合、か。 )
[ 嫋やかなる乙女の、 まるで、花を使役するかのような、 退廃と幻想の交錯する世界が見えた。 性の不一致など、気付きはしない。 …… ソレは、ひとであるか否か。 先ずは、其の事を思案するべきなのだろうけれど、 何か、飲み込まれたようなその表情に、 ]
(197) 2017/10/01(Sun) 19時頃
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…… キレーですね、
[ 己の睫毛は瞬いて、 金糸は風に乗る。 口をついて出た言の葉に、 自らまでも眸を薄めて、困惑さえした。]*
(198) 2017/10/01(Sun) 19時頃
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/* ママじゃなかった……。 って入れるのわすれた。
(-36) 2017/10/01(Sun) 19時頃
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─ 庭園 ─
[古きと新しき刻の交差。 はらはらと散り果てた無垢なる月下美人の幻が過るは刹那。 ふるり、首振る仕種に合わせ、花硝子の細工が煌きを零す。 長い睫毛が一時伏し、そして]
あら……ありがとう、と言うところかしら。
[風に金糸揺らす者が零した声。>>198 それに、笑みと共に返す口調は吟ずるが如きもの。 ふわり、ゆらり、真紅と薄紅のふたいろも笑うように舞い踊る]
それにしても……。 こんな所で、お散歩……かしら?
[ここに人の子がいる理由などは限られるが。 緩く首を傾いで投げかけたのは、こんな問いかけ。*]
(199) 2017/10/01(Sun) 19時半頃
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── 庭園 ──
[ 溢れる花の煌きは、>199 長い睫毛が瞬くのに合わせて 麗しく、はらはらと散る。 薄紅の花弁の隙間から奏でられる音は、 まるで音程を誤ったかのようで。 …… 思わず、息を飲んだ。 ]
散歩、…… と言うには、 些か好ましくはない場所だと思いますが、 あなたこそ、花に紛れて何を?
[ 散歩、とは。暢気なものだ。 其れよりも、謎かけふたつ。 このひとは、彼か?彼女か? これは抑、ひとか?ひとではないか? ]
(200) 2017/10/01(Sun) 20時頃
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花と戯れるのなら、 より似合う場があるでしょうに。
[ 近く見えた花に視線を向ける。 けれども、まだ。…… 油断は、ならない。 ]*
(201) 2017/10/01(Sun) 20時頃
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…?
[困ったね、と>>189 そう、彼女が呟く声が耳朶を打ったものだから二度三度と紫瞳を瞬かせる。
そこから続いた言葉には、よくわからないとでも 言いたげな、不思議そうな顔をしてみせただろうか?
生まれたての雛のようと言われても、 それがどんなものであるか、今の自分にはわからない。 何が善いもので、何が悪いものなのかも、 今の自分には判断するに必要なものが何もなくて。 或いは、自分が喪ってしまったものはそういうものであったのかもしれない。
――ただ、目の前の彼女は自分を害するものではないように思われた。 それは薄氷のように脆く、何かしらが切欠で崩れるような考え方でしかないのだれど。]
(202) 2017/10/01(Sun) 20時頃
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[そうして彼女の困った顔を見れば>>190 ゆるゆると首を横に振ってみせた。
彼女が語る伽話も、「帰れなくなる」という言葉も それほど恐ろしいとは感じない。 伽話も、自分が帰らなければならない場所も ――今の自分には、思い出せないものだから。 いっそ、目の前の彼女が人ならざる者だという 確信を得られてよかったとさえ、思う。]
…。
[温まってきた掌とは反対側のそれが、私の手を掴む。 ひやりとして冷たい手にびく、と一瞬身体を震わせたが]
…?
[何をするのだろうと見ていれば、やがて手首に刻まれた綴り>>190 『シーシャ』と彼女の説明と共に文字を綴られた手首を暫くのあい瞬きして見つめていたが]
(203) 2017/10/01(Sun) 20時頃
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…。
[ふ、と不意にその表情が緩んだ。]
――…。
(204) 2017/10/01(Sun) 20時頃
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[はにかむような表情のまま、唇を動かす。]
――…。
[それが、音を伴うことはなかったけれど、 ――『ありがとう』と、唇は確かにそう動いた。]
(-37) 2017/10/01(Sun) 20時頃
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[重ねられた手が引き寄せられて>>193 彼女が腰を屈めるのを、そのままぼんやりと眺めていた。 彼女が何をしようとしているのか、その意図を解していなかったというものある。
彼女の唇が手首に触れた刹那、 その指先より更にひやりとした感触が皮膚を伝った。 途端、とくん、と心臓が跳ねる。 身体の中を巡る血が、その流れを早めたのが――或いは、此方の手をとっていた人ならざる彼女には伝わったかもしれない。
そうして、彼女の口許から見えた鋭い牙に、 びく、と一際大きく身体が跳ねて――、そのまま彼女から反射的に腕を引いてしまった。]
……ッ。
[――今、自分は彼女に何をした? 思わずはっとしたような顔をして、 紫の瞳で彼女を目の前の彼女を見つめてしまう。]*
(205) 2017/10/01(Sun) 20時頃
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─ 庭園 ─
[息飲む仕種に、ふふ、と小さく笑みが零れる。 こんな反応が楽しい、と思うのは生来気質]
あら、そぉ? アタシは、こういう場所をふらりとするの、結構好きよ。
[こてり、首を傾ぐ仕種に合わせて花弁が舞う]
今だって、そぞろ歩きをしていた所だもの。
[何を、という問いかけ>>200に、笑ってこう返し]
(206) 2017/10/01(Sun) 20時半頃
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……んー……そぉねぇ。 ま、花を愛でるならば応じた場所があるでしょうケド。
[言いながら、ふわりと翳した手の中に、花を一輪開かせる。 明らかに、人なるざる者の業]
花を偲ぶのであれば、他の彩が少ない所の方がいいものだわ。 忘れ得ぬ花、その彩だけを想うのであれば、ねぇ。
[歌うように紡ぎつつ、生み出した花を対する者へと投げる。 金に近い濃い黄色の花がふわり、夜風に舞った。*]
(207) 2017/10/01(Sun) 20時半頃
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― 回想>>188 ― [[当然だ、と誇れるならばよかったろうが 其処に矜持を持てない吸血鬼。]
……その言葉選びが ふざけている、と謂っている。
[引き寄せられ、唇触れるに目を瞠り。]
……――、…
[トレイル、と唇僅かに動かして名を反芻するはおそらく無意識。 名乗られて名乗らぬは誇りに反する。 真っ直ぐ翡翠緑を見返して、名を紡ぐ]
……エドアルド。 ……エドアルド・ヴィリアーズだ。
[十分に過ぎる情報をくれてやったつもり、だったが――しかし。]
(208) 2017/10/01(Sun) 21時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/01(Sun) 21時半頃
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[まるで これではダンスを申し込む悪漢のようだ]
……
[拒絶されるのならなおさら滑稽だろう>>205 辞儀めいた姿勢のまま、腕を引いた『シーシャ』を見上げ。 紫の強い虹彩と、月光の混じった薄灰が重なり、視線絡めたまま私は微笑んだ]
貴方が私と同じ忘却の虜なのだとしても その体はちゃんとまだ、生きたがっているということだね
[体を起こして、ドレスの裾をわずか持ち上げる仕草で膝を軽く曲げた]
(209) 2017/10/01(Sun) 21時半頃
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……貴方の声を聞いてみたくなったよ
[ふ、と息を抜くように微咲い]
(-38) 2017/10/01(Sun) 21時半頃
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今宵はパーティーなのだそう 招かれた客人は少なくとも4
[門前に至るまで、見かけた姿を幾つか思い浮かべ
私はふと踵を返した。 もうその背の高い生者には興味を失ったよう]
死の刹那まで恐れずにあり続けることだよ、アルシニー 死が美しいからこそ、生もまた輝く
(210) 2017/10/01(Sun) 21時半頃
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―回想― [驚き交じりの怪訝さで、トレイルを見つめる。]
……、酔狂か、お前は。
[――味見、だなどと。 血の匂いは甘く、吸血鬼の本能を擽るが 首を傾げた拍子に涼やかに鳴る銀の鎖。 はっとしたように微かに身を強張らせた。 僅かに身を退く。 怯えたのが伝わったやもしれない。 吸血鬼の恐れる、純銀。]
……断る
[銀に焼かれるを恐れた故と晒すのは誇りが許さない。味見の懇願を拒絶し、後ろ髪惹かれる気持ちも絶とうとした*]
(211) 2017/10/01(Sun) 21時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/01(Sun) 21時半頃
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―― 回想>>208 ――
[当然、と誇ればいいのに、そうはしない琥珀の彼。 見目を気にしていると思いもしないから、 言葉選びがふざけていると言われるのが釈然としない。]
ふざけているつもりはないよ。 ――…特に眸が、琥珀に黄金がまじって、 宝石みたいに、綺麗で……、
[それを宿す彼に興味を懐いた。 唇が名を紡ぐが見えると嬉しそうな笑みが浮かぶ。]
……エドアルド・ヴィリアーズ。
[教えられた名を音として転がす。 彼の事をまた一つ知れた喜びに眸が輝く。]
(212) 2017/10/01(Sun) 22時頃
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