181 アイスソード伝記
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―――――― っ…!!!!!!
(126) 2016/01/26(Tue) 16時頃
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[その日。 高等部3年のオレたちの教室は、
弾けんばかりの大歓声が、いつまで経っても途切れなかった。*]
(127) 2016/01/26(Tue) 16時頃
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/* ミームたん救済の巻。
つい助けてあげたくなって、ついね、つい。
かつてのファイアスピアたんだって、 幸せになっていいと思うんだぜ…。
きっとこのあと、 ツンデレミームたんとガーディの ラブコメが紡がれるに違いない。歴史の裏側で。
(-10) 2016/01/26(Tue) 16時頃
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[教室には赤々と炎があがっていた。
ほのかに光ったコアの後、槍が持った熱に うわっ!とガーディの驚いた声があがる。 火をまとった槍先は僅かに円を描いて、ただ、倒れずにその柄を持つ少年によって支えられた。]
「ミ、ミーム?」
[おずおずといった問いが槍に投げられて、 ──ふ。っと槍から火が消える。]
(128) 2016/01/26(Tue) 17時頃
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[ガーディが目を見開くのが、オーレリアの位置からはよく見え、その直後に、槍が姿を消す。]
「他に誰がいるのよ」
[抱えた重さが消えたせいで、しりもちをついた少年は── 次のときには、クラスメイトの赤いツインテールの少女から 腰に手をあてた姿勢で、にらまれていた。]
(129) 2016/01/26(Tue) 17時半頃
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[彼女が喋ったときに。
一番、ぽかん。としていたのは おそらくガーディだった。
驚きが教室に染み渡って、その中から、 わっ と歓声があがった。]
(130) 2016/01/26(Tue) 17時半頃
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[槍から姿を変えた少女の手が、 少年に差し伸べられる。 もう。と言いながらも、ミームはガーディが起き上がるのを、しっかりと支えていた。]
…
[それをみていた青い瞳が、 ほんのりと和らぐ。]
(131) 2016/01/26(Tue) 17時半頃
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[ミーム曰く、以前のように力は奮えないものの、 学園に来ていた間のことは、 霞みがかかったようではあれど、 見えて、聞こえてはいたらしい。
「 久しぶりね 」と、
そう言ったミームの言葉に、 ──はい。と迎え入れるように オーレリアは微笑んだ。]
(132) 2016/01/26(Tue) 17時半頃
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(133) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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[西暦2003年3月。
高等部卒業式の朝。 春を含んだ日差しはぽかぽかと暖かで、空は青く澄んで心地よい。
朝錬でどうせ着替えるからと ジャージ姿での登校が多いオレでも、今日ばかりは きちんと白シャツのボタンを留めて制服を着込む。
ちょっとネクタイが曲がっていたのか、 オーレリアちゃんが最後の仕上げを整えてくれた。]
(134) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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[すぐ傍に来た少女は、出会ったころと変わらない背丈で、 頭ひとつ分くらい…すっかり背の伸びたオレを見上げながら 手先を動かす。
その動きに合わせて、黒のリボンが 視線の先でぴょこぴょこ誘うように揺れていた。
いつもだったら、ひょいと摘んでじゃれてみたりするけれど 流石に今日遅刻したら洒落にならないので我慢する。]
サンキュ。 じゃあ、いくかっ
[ポケットの上布を手でなぞり、中に忍ばせた『あるもの』が入っているのを確認してから、オレは高校生としての最後の通学路を踏み締めた。]
(135) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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(136) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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[伝説の樹、と呼ばれるモノがある。
学園の広い庭の一角、 卒業シーズンになると下草が白い小さな花を沢山咲かせる場所に、 古くからある大木だ。
これにまつわる噂は沢山あるけれど、 そのひとつは――――うん、まあ、ほら、
ゴールインしたら幸せになれるぜ!!! ってヤツだ。
そんなの迷信だろ…って笑い飛ばしていたくせに。 いざ自分の番になると、少女を誘った先は其処だった。]
(137) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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[向き合って立ち止まったオレたちの間を、風がざあっと吹いた。 少女の柔らかな白金の髪が踊るようになびく。
人というには整いすぎた容姿も、 人というには起伏の薄い感情も、 人というには長すぎる記憶も、
すべてが、いとおしくて
この3年と少しの間、 ずっと傍で、見つめ続けてきた。]
(138) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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オーレリアちゃん、
オレさ。
思ったんだ。
(139) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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[たった一度だけの氷剣の柄を握った感触を思い返しながら、 今は空っぽの手のひらを示すように…右手を天に翳す。]
オレはやっぱり、持ち主…には なりたくない。
氷剣の時のオーレリアちゃんを否定する気はねえよ。 でも、オレにとっては、
一瞬で水を凍らせるあんなすげえ力より……
(140) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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[ふ。と思い返すのは、ミームが治った時の光景だ。 嬉しそうに表情を和ませたオーレリアちゃんに見惚れて、 しばらく目をそらすことが出来なかった。
あんな風に笑えるんだって、思った。]
…、――――
オーレリアちゃんのかわいい笑顔の方が よっぽど威力あるって思うし、好きだ。
[青い瞳を真っ直ぐに捉えて、オレはきっぱりと言い切った。]
(141) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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持ち主にはなりたくないけど、
…。ずっと傍にいてほしい。
(142) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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[18歳のガキに
何が出来ると思っていたんだろう。
…でも、
この時のオレは、
この先もずっと一緒にいれば 何かが変わるんじゃないかと
がむしゃらに、]
(*59) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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――――だから、…っ、
[ポケットから取り出した小箱の蓋を開けて、 中身を相手に向ける。
バイトで買った安物の指輪だけど… 学生のオレにはこれが精一杯。 少女の瞳に似た青い宝石が、銀の細いリングの中央に ちょこんと座しているデザインだった。]
(143) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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オレと、――――結婚しよう。
(144) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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/* 付き合うとか、そういう途中工程をかっとばして
いっきにプロポーズにいく 前のめりカイル君です。
wwwwwwwwwwwwwwwww
(-11) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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[背高の木陰で、ざあざあと風が吹く。]
──────。
[少女の青い瞳は、 同じ色の石を見ていた。]
(145) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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…… カイルにとって、
(146) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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[とつ、とした声が続く。]
"私"は、なんですか
[差し出された指輪をみつめたまま、 静かな声で、問いがかけられた。]
(147) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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何に、見えますか。
(148) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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[青い目は静かに、少年を見つめていて 手は胸元で組まれたまま、 じっと、まっすぐにそこに立っていた。]
(149) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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私は。
人間と同じ姿をしてはいても、 人間とおなじようにはできていません
"私"には、どうしてもできないことが、 たくさんあります。
(150) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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[それはたとえば、
一緒にごはんを食べることだったり、 見目がかわらないことだったり、 子どもをつくることだったりする。]
そばにはいます。 … 一緒にいます。
でも、
(151) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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これは。
この指輪は。
ほんとうに私がうけとっても、 いいものですか
(152) 2016/01/26(Tue) 18時半頃
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