15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
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―ヨーランダの塒―
[フィリップはヨーランダの手を綺麗にしているのだろうか。 制止する声があがったのなら。 色のない瞳が不思議そうに見るだろう]
[没むヨーランダをぼんやりとみやり。
傍で起き上がったセシル>>117が。 気を失う前とは違う様子を見せるのに。
ようやく、頭がはっきりとし始めて]
――リタ? あなたは、セシル?
[ゆらり、白に近い銀を揺らして、問う]
(118) 2010/07/22(Thu) 19時半頃
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しんでしまったの?
しんでしまったの?
しんで………
(*9) 2010/07/22(Thu) 19時半頃
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はい。……セシルです。
[微笑のような、苦笑のような笑みを浮かべてコリーンの問いに答えた]
…先程は…、突っかかってしまいすいませんでした。
[眠る前のことを覚えているということを暗に含ませて、謝罪する]
リタは……マルガリータは私の妹です。
…………彼女の言うことが正しいなら、もう、…死んでしまった…。
[そこで一度、言葉が途切れた]
(119) 2010/07/22(Thu) 19時半頃
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『だめ』
『お願い、否定しないで』 『わたしは生きてるって信じて』
『信じて』
『信じてくれなくちゃ』
『生きられない の
(*10) 2010/07/22(Thu) 19時半頃
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しんでしまった………
(*11) 2010/07/22(Thu) 19時半頃
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――…違う。
違う。
しんでない………。
[セシルとコリーンの話を小耳に挟んで、首を振る。]
しんでないの………しんで……。
(120) 2010/07/22(Thu) 19時半頃
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[どこかの学者が言っていた。 人格というのは、必要だから存在するのだと。
逆に言えば、必要がなくなれば消滅してしまうのだと]
[失った妹の記憶。 それを補うように造られた妹の人格は、 妹の記憶と、 妹の死を、 主人格が認めた時点でその必要性を失う]
(*12) 2010/07/22(Thu) 19時半頃
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[>>119セシルの謝罪に。 きょとりと瞬き。
ああ、違う人だ。と。 どこかで納得した]
セシルが探していた、妹さん。 そう、もう壊れていたのね……
[小さく頷き。 先ほど、フィリップが運んでいった。 壊れた「誰か」がラルフだったことを思い返し]
ラルフも、壊れたのね。
[呟き。 魘されるような。 すがるような。 そんな響きに聞こえるヨーランダ>>120に。 色のない視線が向いた]
(121) 2010/07/22(Thu) 19時半頃
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[ふ、と。 その名を呼べば、気配は消えた。
辺りを見回し、澄ましてみるも。 その気配は戻らぬまま]
………
[ひとりぼっち。]
(122) 2010/07/22(Thu) 20時頃
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薄々、そんな気はしていました。 だからこそ、……私は認めたくなかったのでしょう。
[妹はもう壊れていた。 その言葉に小さく頷いて]
……はい。
[ラルフも壊れた。 その言葉も認めるように、小さく頷いた]
[ヨーランダの声に、悲しげに目を伏せた]
(123) 2010/07/22(Thu) 20時頃
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駄目…違う。
その子、死んでないの。
[それが約束…その子との。]
(124) 2010/07/22(Thu) 20時頃
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駄目
いやあああああ
[頭がくらくらする。]
(*13) 2010/07/22(Thu) 20時頃
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[認めるセシル>>123と。 認めないヨーランダ>>124]
ねえ、ヨーランダ。
死んでないのなら。 壊れてないのなら。
なぜ、彼女は、ここにいないの?
[悲しげなセシルを見やり。 それからヨーランダへと視線を移して。
歌うように、たずねた]
(125) 2010/07/22(Thu) 20時頃
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……いいえ。…わかるんです。
もう妹はこの世のものではない。 死んでしまった。
[ヨーランダの言葉に、否定を返す]
………もっと早く認めてあげるべきでした。 早く認めて、父と母の元に送り出すべきだった。
もっと安らかな世界で…。 …リタを眠らせてあげるべきだった。
[一度、息を吐いて]
……この世界にはもう、 リタが大好きだった、太陽が照らす花畑は…。
どこにも無いから…。
(126) 2010/07/22(Thu) 20時頃
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[ヨナが目を覚ましたなら、布を水に浸して手を拭う。 自分でやれ、と言ってもまともにやらない気がしたので。
目を覚ましたセシルはさっきとは別人みたいだった。 実際まるで、別人が心(そこ)にいるみたいに話す。
交わされる言葉を止める事はしない。 ……自分が言葉を選んでも多分、現実を叩き付ける。]
…………
確かめるか?
[泣き腫らした目を見て問う。]
……ちゃんと向き合う、つもりがあるんなら
[ラルフの、遺体の場所に連れて行く。と、暗に示した**]
(127) 2010/07/22(Thu) 20時半頃
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―――……約束、
[ 沈んでゆく 思考 ] [ 最期に 聞いた 言葉 は]
[ ころなさいで ] [ しなないで ]
いきている……、 しんでいない……、
[呪縛のような その 言葉は]
(+20) 2010/07/22(Thu) 20時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/07/22(Thu) 20時半頃
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[ 大樹の影が とぷり 波打った **]
(+21) 2010/07/22(Thu) 20時半頃
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─回廊─
[ぺた、ぺた。 歩く足音は、そんな響き。 歩くごとに後に残るのは、あかと、しろ]
[おちてゆくのが何か、認識している自分と] [尚もそこから目をそらす自分]
[認めたら、思い出したら、維持できなくなる] [消してしまう。消えてしまう] [残したいから、消えたのに] [意味がなくなってしまう]
[そんな思いは、ただ、明るく笑う少女を捜す、という現実へと逃避する。 人の気配がある部屋の前では一度立ち止まりもするけれど。 そこに、少女の声がない事と知ると、すぐにまた歩き出して]
(128) 2010/07/22(Thu) 20時半頃
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……んん。 ここ、誰か、いる?
[やがてたどり着くのは、声の聞こえない、けれど、誰かいる気配の部屋。 ドアをノックしてみるが、返事はあるか。 返事があろうとなかろうと、そう、とドアを開けて──]
……ポーチュラカ? 寝てる?
[傍目には、眠っているようにも見える姿を視界に入れて。 小さな声で、呟いた**]
(129) 2010/07/22(Thu) 20時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/07/22(Thu) 20時半頃
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ああ、でも。あの子すぐ迷うから。 私が手を引いてあげないといけないんでした。
[だから手を離さないと約束したのにね、と穏やかに笑い。 そして立ち上がる。少しふらついたが、問題ないようだ]
………では、私はこれで。 フィルさん、申し訳ないですが、ヨーランダさんを頼みます。
…私では恐らくヨーランダさんを傷つけてしまうでしょうし…。 また、さっきみたいなことになるかもしれないので。
[足元に落ちていたヴァイオリンと弓を拾い上げた。
軽く一礼して、部屋を出ていこうと*]
(130) 2010/07/22(Thu) 20時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/07/22(Thu) 20時半頃
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―ヨーランダの塒― [セシル>>126の言葉を聞き。 フィリップ>>127がヨーランダの世話をして居るのを見る。
フィリップの言葉に、ヨーランダはどう返しただろう]
――壊れてもなお、生きているのなら。 この世界はとうに、死者の国、だわ。
[歌うように言葉を紡ぐ。 彼女が現実を認識しても、しなくても。
もう気にしない、というようにゆらり立ち上がり]
あたしは、行くわね。
[フィリップに布をありがとうと告げて。 セシルはどうするのかと一瞬視線を向けるけど。
引き止められないのなら、そのまま廊下へと]
(131) 2010/07/22(Thu) 20時半頃
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コリーンは、セシルとほぼ同時に、部屋を出る。
2010/07/22(Thu) 20時半頃
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―城内― [ふわり。
白に近い銀を揺らして歩く]
[Lalala]
[Lulala]
[歌を歌いながら。
どこにいくとも定めずに]
(132) 2010/07/22(Thu) 20時半頃
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>>127
違うわ。 本当に生きている。
セシル……
行ってしまうの? あの子をおいて……。
[フィルがやってきて、手を洗ってくれる。 だけど、意識はそっちに向いたまま……。]
(133) 2010/07/22(Thu) 20時半頃
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[部屋のひとつ。 少女は自分によく似た少女の傍を少し離れる。 冷たく起きぬ少女に触れてくれるアリーシャに触れる。]
アリーシャ。 そっちは私じゃないわ。
ねぇ。
ねぇ。
[触れるのに、きっと気付いてはもらえないのだろう。]
(+22) 2010/07/22(Thu) 21時頃
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[コリーンの言葉には、ただ、眸を揺らして
>>127 でも、フィルの言葉には、そっちを向いて、 また涙を流した。]
――……確かめる?
(134) 2010/07/22(Thu) 21時頃
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/*
チャーベネはやっぱり納得の結果。
マーゴとガストンがつながってるのかという驚愕の結果。
もう少しで恋天使に邪気の矢をぶつけるところだったという驚き。
本日は意外な発見が一杯です。
そしてどこかに転がってる死亡フラグを探しに行こう。
ベネットの所にいくか。 マーゴのところにいくか。
マーゴと会話してないし…… マーゴのところにいくかなあ。
(-33) 2010/07/22(Thu) 21時頃
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[ラルフの死を認めるということ。
それは、シィラがそれを為したことを認めるということ。
それは、シィラに反映させてしまった自らの醜い想いを、認めるということ。]
――………
[それを認めたとき、
ヨナという機械はどうなるのか。]
(135) 2010/07/22(Thu) 21時頃
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大丈夫
あなたは生きている。
ちゃんとセシルに教えてあげる。
(*14) 2010/07/22(Thu) 21時頃
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あなたが、セシルだけを想って、ここまでやってきたこと。
あなたが、セシルが悲しむからと、身体が滅んでも、死なずに、ここに意識を留めたこと。
あなたが、ここに囚われているのは……。
(*15) 2010/07/22(Thu) 21時頃
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[語るガストンの姿を紺が捉える、瞬いて]
―――…そう、
あなたは… 綺麗ね
[彼の口から語られる言葉はマーゴにはそう聞こえた。 マーゴの生きる為に生きているという言葉と 同じ意味で、異なる意味。 眩しげに描かれる瞳の弧の形は笑みにはならない。]
今の世界で…
自分に…価値を見出すのは…難しいこと…
[ガストンの頭からこちらを見つめてくる瞳。 熊の毛皮へと視線を上げて、物言わぬ彼と見詰め合う。]
(136) 2010/07/22(Thu) 21時頃
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