97 wicked ROSE 【ハジマリの五線譜】
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[映像が途切れ始めた。モノクロームのノイズ、視界に移る砂嵐]
『でも私、間違ってるなんて思ってない』
[少女は笑顔で涙を零していた]
(160) 2013/10/01(Tue) 01時頃
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『好きと云いたい。出来れば、好きと云われたい。 叶わない場合は、辛くても仕方が無い。 そんな対等で真当な恋の、何が罪か、私にはわからないもの』
[真紅の月、身に迸る鮮血の様に赤い、緋色の涙《スカーレットティア》]
(161) 2013/10/01(Tue) 01時頃
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『…………また逢いたいな…… 逢えるよね…… ? 』
(162) 2013/10/01(Tue) 01時頃
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『そして……また好きになる…… 『إيان 』 ……』
(163) 2013/10/01(Tue) 01時頃
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[……だ……れ…………?
朧な意識で呟いた少年の問い掛けに応える者は無く。 少女は夜空へ飛び立つように歌を奏でながら、消えた]
(164) 2013/10/01(Tue) 01時頃
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ちゅちゅ?
[白い鼠は神父の問いに。 首を傾げる。]
(165) 2013/10/01(Tue) 01時頃
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翻訳するよ? いい?
[縋るような神父を見る。 真剣な眼差しだけに。 いいにくいのだが。]
(166) 2013/10/01(Tue) 01時頃
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― 真理の森 ―
[隔絶された空間、大樹から微かに離れた場所。
左腕に巻きつく緋色の鎖から、沢山の夜羽を撒き散らして。 少年は、森の草床に、倒れ付していた。
歪んだ鍵は、鍵を作りし物の近くへその姿を運んだと云う事だろうか。 それとも或いは。 その森に佇む片翼との、刻が来たりつつある事の知らせなのか]
(167) 2013/10/01(Tue) 01時半頃
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/* 真理の森と聖堂に限られてるから移動しにくいと思いつつ。 そろそろイーシュに会いたいのでこちらに飛ばされたにゃあ。
然し現状森班忙しそうだから、少しゆるゆるになりそうな気は。 いざとなれば回想とかでいいか!
(-45) 2013/10/01(Tue) 01時半頃
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…………そう、ですね…… 私の部屋か、お貸ししている客室か……
[《私》である、明乃にどちらが落ち着くか ゆるく尋ねながら、 白い鍵を握って、行く先を考えていた時だった。 咄嗟に、鍵持たぬ手がアスランの口元を 塞ぐように覆うべく伸びる。]
…………《違いますよ》 もし、そうだとしても…… それ以上、いわないで、ください
……俺はまだ、ここから消えたくない………
[無意識に、そう言葉がこぼれる。 言った後、自分でどういうことなのだろうと、 目を瞬かせて。 いや、今は、まだ思い出してはいけない。]
(168) 2013/10/01(Tue) 01時半頃
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[指揮存在は不変、故に異質。 必要に追われて覚醒した後は…… その、指揮存在はそこから消える。 そうして、また、新たな場所に現れる。
例えば、ロバートの叔父が消えたように。]
(169) 2013/10/01(Tue) 01時半頃
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鍵のことなら、お願いします。
[と、翻訳の言葉に 口を覆っていても その手をしたに下げて。]
(170) 2013/10/01(Tue) 01時半頃
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/* 僕の頭が状況の理解を拒否するんだが
(-46) 2013/10/01(Tue) 01時半頃
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[口を塞ぐ神父の言葉へは無言で。
『まだ、消えたくない』
それが、彼の怯えていることなのかと。]
(171) 2013/10/01(Tue) 01時半頃
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/* あってるような違うような……
消えたくない理由があって、 それが解決されればとかいう、ね
*/
(-47) 2013/10/01(Tue) 01時半頃
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"鍵については、詳しく知らない。" "けど、偽鍵だから…誰でも開けられるものじゃないよ" "本物があれば、自ずと鍵穴も分かるし開けられる"
[どこまで、真実かは人形には分からない。 ただ、マスターの言葉をそのまま伝えるだけ。]
(172) 2013/10/01(Tue) 01時半頃
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…… …… は。
[少年の唇が、笑みの形を刻む。
>>110創りだされた黒耀を目に、頬を濡らす雫を拭いもせず。
ふわりと、その体が宙に浮く。 寄宿学校の制服の背後に、翼の形をした白い影が浮かんでいた。]
" カレン " " なにをしてるの? "
[表情の形を、声音だけを区分けするなら、「笑顔」。]
(173) 2013/10/01(Tue) 01時半頃
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"すごく、すごく久しぶりだね。" "いつ以来かな。"
[翼は小さい。 育ちきっていない、雛の幼翼。 けれど、雛が自由を得るには十分。
ふわりと立って、数度の瞬き。 やがて開かれた左目は、血のように紅い。 ロバートも、「グウェンドリン」も持たぬ色。
裡に鳴り響き続ける、不協和の色。]
(174) 2013/10/01(Tue) 02時頃
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[花が咲いている。茨が絡み、緑が茂る森。 清浄なる風琴の様な旋律に誘われて、聖堂に呑まれた後の記憶が甦る]
……今の……光景は……
[確かに見た、緋色の涙流す夜髪の少女の姿。 罪と死を言い渡されて尚笑顔で、誰かを想うた。 自分と何処か似ていた少女。 でも、今の自分とは関係の無い、別人の少女]
(175) 2013/10/01(Tue) 02時頃
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[遠い記憶。人を好きになる罪。奇妙な既視感]
…………似非神父、慌ててたからな。 早い処、戻らないとな……。
[偽鍵の力で、何処かへ呑まれる前に聴いた、青年の声。
……そうか。まだ俺は、「名前」を教えて無いんだ。 『アルト』で馴染んでいるから、今更な気もしない事をぼんやり考えて]
(176) 2013/10/01(Tue) 02時頃
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神父様も…子どもみたいだ
[ポツリ。 呟いてから、頭を撫でて。 悲しげな眼差しで、ほほ笑む。]
神様からの贈り物《ギフト》はね 強ければ、強いほど…孤独を引き寄せる
けど、神様もきっと孤独なんだ だから、《ギフト》を授けて…孤独を分ける 多分、誰かと孤独を分かち合いたかったんだね
(177) 2013/10/01(Tue) 02時頃
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[緋色の鎖。夜羽舞う、愛しい罪の証]
――――…… ……。
[触れる様な、啄ばむ様な口付けで、唇を鎖に当てた時。
罪の証でありながらも、同時に。 彼が抱く《指揮存在》の役割をも共有する。 色彩《キズナ》の力の証明でもある鎖が、柔らかな音を静かに奏でた気がした]
(178) 2013/10/01(Tue) 02時頃
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偽鍵……偽物…… …………アルトやチェレスタには、開けられた? ということなのでしょうか…… ……お二人が無事ならいい、のですが……
[うむ、わからん。] [青年の手の中では光ることもなく。 ただ、白い色だけが光を反射して。]
部屋に参りましょうか……
[ここで突っ立っていても 追いかけることもできないだろうと 結論づけて、先ほどアスランが 提案した場所移動を行おうと。 二人と一匹を促して。]
(179) 2013/10/01(Tue) 02時頃
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/* 所で、ここでアスランと明之が一斉に赤覚醒したら イアン詰んでね……?って いやなんでもない(真顔
(-48) 2013/10/01(Tue) 02時頃
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うん…戻って、ゆっくり話しながら休もう
[神父の言葉に頷いた。 白い鼠は物言いたそうではあったけど。]
(180) 2013/10/01(Tue) 02時頃
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[そもそも、あまりに不完全で。 そもそも、あまりに不安定だった。]
[自らが増幅した強い光。それに呑まれたチェレスタは、しばしの間"飛ぶ"ことも"落ちる"事もできずにいた。 肉体すら失う錯覚。ほんの脆い魂の一欠片で、光の中を漂っていた。]
(181) 2013/10/01(Tue) 02時頃
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ねえ、セシルってどんなヤツ…だったの?
[部屋へ戻るついでに徐に。 自分と交代して、現れるという彼。 それが知りたくなって聞いてみる。]
(182) 2013/10/01(Tue) 02時頃
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[物に魂が宿る、とまことしやかに謳う人間がいる。 しかし、それは知覚する人間側に立った一面でしかなく、魂は、この世の全てのものに普く宿っているものだ。 長く愛されたものは魂の結びつきが強くなり、表に顕現しやすい。それだけの簡単な話。
すべての何もかもに魂があり]
[ひとの身体に楽器の魂を宿されたのがこのチェレスタだった]
(183) 2013/10/01(Tue) 02時頃
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ーーーー………… 子供、にそうと言われては 私も焼きが回りました、ね。
[頭の感触に目を丸くした、が、 軽く手を上げて、その手をそっとどかす。 感慨を感じるには、アスランはあったばかりな上に 何某か、言葉を重ねたわけでもなく。
きっと、さっき零れた言葉かな、と、 続く話に少し思案する。]
……もし、私が消えたくないのであれば
それは、まだ、何もなしていないから。 まだ、何も伝えていないから。
それに他なりません。 なすべくをなし、 伝えるを終えれば……きっとそれでいい。
(184) 2013/10/01(Tue) 02時頃
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"嬉しいな。" "きみに、 …… イーシュにも。"
[近くの姿へ笑いかける。]
"また会えるなんて思わなかった!"
[笑顔に、言葉に、嘘はない。 心からだから、]
" まだ生きてたんだ。 "
[*性質が悪い。*]
(185) 2013/10/01(Tue) 02時頃
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