250 ─ 大病院の手紙村 ─
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甘い物が好きなお連れさんも、気に入りますように。 食べたその方の笑顔が見られると良いですね。
甘いのがすきなら、一言言ってくだされば、 新入荷した、もう少ししたら並べる予定の まだ店頭には出していない蜂蜜を お出しすることもできますので。 その際は、遠慮なくご申しつけください。
蜜蜂店員 九 風香
(一番下に、橙色のペン色で。 お店の看板にも書いてある、 可愛らしい蜜蜂と蜂蜜の絵が描かれている。)
(-69) 2018/09/24(Mon) 23時頃
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/* あっ、あっ、 ルイくんの指定見逃してた。 ごめぺろ。
デスクだったけど、白衣からでてきちゃった…… 次からは確認します……>< もしかして、ふうかちゃんのもミスってる?大丈夫?
(-70) 2018/09/24(Mon) 23時頃
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[ 一番に返事が書きやすそうだと選んだのは、 先程食堂の床に落ちてしまった断片である。 一番に明確だ。 リ・ジアンさまが気になる理由は。
愛用の人気キャラクターのメモも、 枚数が少なくなってきて頼りなく表紙が揺れる。 一枚切り取って、ボールペンを走らせた。 ]
(138) 2018/09/24(Mon) 23時頃
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[ 君に再び届くのは、 おおざっぱに二つ折りにされた 人気キャラクターのメモだ。 前回はキャラクターがなわとびしていたが、 今回は陽の光の下でピクニックをしている。
リ・ジアンさまは、繋がれた縁の先に、 質問の答えを君に確実に届けるのだ。 ]
(-71) 2018/09/24(Mon) 23時頃
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かしこい君へ
リ・ジアンさまがヤギだったら、 手紙が紛失するかもしれないことには まったくと言っていい程気が付かなかった。 ご指摘ありがとう。
気になる理由は、 リ・ジアンさまの絵を描いてほしいとせがまれてね。
(-72) 2018/09/24(Mon) 23時頃
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[ ボールペンのペン先が彷徨ったのだろう。 かすかにその先に線が残っている。 一行開けて。 隙間に詰めるように文字が並んでいた。 ]
(-73) 2018/09/24(Mon) 23時頃
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願いが叶うとしたら、代償があるんじゃないかと。
俺は叶えたいものなどないが 子供達は興味がありそうで、心配でもある。 なにかあってからでは、遅い。 一期崎より
(-74) 2018/09/24(Mon) 23時頃
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/* 明日返信→メイさん メルさん 加賀さん
(-75) 2018/09/24(Mon) 23時半頃
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/* 間に合わないのでは?!?!
(-76) 2018/09/24(Mon) 23時半頃
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[今日貴女に届いたのは買い物メモではなかった。 薄黄色の封筒に、黒猫の便箋。 上の方に居る黒猫の周りに、蜜蜂のイラストが 橙色のペンで描き足されていた。]
(-77) 2018/09/24(Mon) 23時半頃
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mer さんへ
シチューのメモを落とした、喫茶店の者です。 メモのこと、教えてくれてありがとうございます。 喫茶店で落としてしまったと思っていたのに、 タンスの中にあったなんて、不思議ですね。
この手紙は、あなたに届くのでしょうか。 届いたら……ちょっと、答え合わせをしてくれませんか。
・じゃがいも ・人参 ・玉ねぎ(これは書いてなかったかな?) ・鶏肉 ・牛乳 ・バター ・シチューのルー
確か、材料はこれで全部だと思ったのですが 何かが足りないような気がして、もやもやしています。
(-78) 2018/09/24(Mon) 23時半頃
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おばーちゃんは気づいていたみたいだったけど、 "美味しかったよ"としか言ってくれなくて。 結局、教えてくれませんでした。
働いているお店でも、まだ少しドジが多くて、 ちょっと抜けちゃうことが少なくなればいいなと そう思いながら、私は働いています。
入院をしているのでしょうか。 病院以外のご飯、早く食べれるといいですね。 シチューはありませんが、スープなら。 お昼に喫茶店でも出しているので、 良かったら召しあがりにきてください。
おばーちゃんのこと、ありがとう。 その言葉が本当に嬉しいです。
蜜蜂店員 九 風香
(-79) 2018/09/24(Mon) 23時半頃
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[ 一枚のメモを埋めきって、椅子に体重をかける。 真っ白の封筒も、開いて中を確認する。 綺麗に書こうと努力したのだろう。 整っている文字に啓之は、ふっと笑んだ。
かしこい誰かと似た趣旨に苦笑いを零す。 ヤギだったら、郵便箱に手紙は届かず、 彼らの胃袋の中に、というイメージだ。
読み終えて、啓之は再びボールペンを握る。 生憎封筒といったしゃれたものは手の届く場所にない。 メモか、コピー用紙か、レシートくらいなものだ。 せめて手紙の体裁を保つために、 コピー用紙を少し複雑に折ることとした。 ]
(139) 2018/09/24(Mon) 23時半頃
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[ 君の枕元か、サイドテーブルにそれは現れるだろう。 リ・ジアンさま経路ではなく、 馴染の看護師経由でコピー用紙は届けられる。
二つ折りよりは進化していた。 中身が簡単には見えることはない。 見た目は三角形が六つ集まった六角形をしている。 いわば、学校の授業中に、 こそこそと受け渡される手紙のようだ。 女生徒がやりとりをしている姿を、 学校で君は目にした経験があるかもしれない。
表には、海堂航くんへ、と。 裏には小さく苺の絵が書かれている。 ]
(-80) 2018/09/24(Mon) 23時半頃
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航くんへ
君の手紙は鍵付の引き出しから現れたので、 先生はとびきり驚いて腰が抜けそうになった。
リ・ジアンさまの話は最近になって、 噂をたくさん聞くようになったけど、 ずいぶんと昔から居る存在なんだな。 ヤギは違うと他の人にも言われてしまった。 まるっこい姿なのか。 なかなか面白い形をしているんだな……。
(-81) 2018/09/24(Mon) 23時半頃
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退院はなによりだ。 病室よりも家で過ごす方が気も休まるだろう。 君は頑張り屋だから、勉強も順調だろう。 もしも本当に行き詰ったら、 気軽に小児病棟に聞きにおいで。
P.S. イチゴのタルトは明日食べることにする。
(-82) 2018/09/24(Mon) 23時半頃
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[ 書き終えた手紙は、あとで看護師に託すこととした。 夜中、寝静まっているときに忍ばせてほしいと、 頼み込むこととした。 リ・ジアンさま経由で届けるよりも、 そちらの方が断然に安心できる。
航、の署名の隣に置かれた謎生物を手でなぞる。 どうも、100%それを頼ることはしたくないようだ。 なかなか捻くれた性格をしているのかもしれないな、 と啓之は己への評価をする。 ともかくこれでリ・ジアンさまの姿について知れた。 患者からの宿題は、 七割がた片付けたといってもいいだろう。
問題は、とデスクの上に視線を向ける。 本日届いた手紙である。 非常に難解だ。 ]
(140) 2018/09/25(Tue) 00時頃
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[ 相談のような、助けを求めるような、問いの正解を 啓之はひとつも持っていない。 答えの選択肢ならいくつあっても、 どれが正解なのかは、わかるわけもない。 ]
一番身近な人が正解をわかってる、 と思う。 が、……。
[ ともかく薄黄色の封筒の返事を書くことは、 いますぐにはできないだろう。 退部届に関しても頭が痛い。
憂鬱な気持ちで時計を見れば、 余裕など朝と同じようになかった。 病院内で走ることなく競歩で現場に向かった啓之は、 明日以降、足の筋肉痛に泣くことになるのだろう。 ]
(141) 2018/09/25(Tue) 00時頃
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/* 一日二通くらいだな……(自分のキャパを確認した) 顔見知りくんと遊ばなければ、よかった。 うぐ。
明日はちょっと夜オンできないと思うので、隙間時間になんとかします……><
(-83) 2018/09/25(Tue) 00時頃
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/* まじで何も考えずに遊んでるので、一期崎が何考えてるかわかんね〜〜〜〜。 リ・ジアンさまに関しては本当になんなのこいつだと思ってる……かな……。
願いに代償がいるのでは?とすごい不安症発症してる。 ちなみに村建てとしていいますが、ここらへん何も考えてません!えへ。
(-84) 2018/09/25(Tue) 00時頃
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[何通も何通も手紙を運ぶ。]
(142) 2018/09/25(Tue) 00時頃
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