160 東京村
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/11(Thu) 00時頃
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……なんか、すげー……偶然……すねー。 色々。偶然。……なのかなー……。
[言いながら、二人に続いて階段を降りる。 店内はワタヌキの外見同様に『いかにも』な風の雑貨屋だった。堀川は店の奥を覗き込んでワタヌキの姿を捜したが、店員は異国人の女性のみで、彼は不在のようだった。
堀川は、暫し手持ち無沙汰に店内を見回していたが、突然>>77の音に、ビクッと身をすくませた。]
ウオッッ。な、なんすか!? え!?びっくりした〜〜〜!!やめてくださいよ!!
[床に落ちたiphoneと石動とを交互に見る。 そして、店に入ってきた男と、女子高生。]
うわっ。(女子高生だ……。) ……て、また皆さん……知り合い、すか?
[背筋に薄ら寒いものを感じながら、ひとまずワタヌキに倣って、周りに落ちたものを拾い始めた。 その流れで、石動のiphoneも拾い上げようと。]
(96) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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[激情に駆られて飛び出した街は、夜ということを差し引いても驚くほど静まり返っていた。 エンジン音のひとつもたてず、タクシーが滑るようにすれ違った。 運転席には誰もいない。かろうじて、バックミラーの中にスーツを着た運転手の姿が見えただけだ。 車が動いているから、運転手がいるのか、運転手がいるから車が走るのか、どちらが本当なのか、こちらにいる俺にはなにもわからない。 当事者には、『あちら側とこちら側』どちらが本当の自分なのかなんて、わからない。 見えざる神の手に……この場合、あちら側の自分にか? ……操られるようにして、音のない東京を走る]
(97) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2015/06/11(Thu) 00時頃
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たどり着く答え……たどりつく答え…
[コチコチ……コチコチ……]
たどりつくべき答えは……謎の根源……
[コチコチ……コチコチ……]
根源………こん、……あっ。
[コチコチ……コチコチ……]
そうだ、確かあのBAR……「roooooot!」のメニュー、あれに確かそんな事が……
[はっと見やる。コードは4色。]
(98) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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/* ちょっとguys〜〜〜? 存在感ほぼ無いってばさ〜〜〜〜
(-48) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/06/11(Thu) 00時頃
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/* マユミすげえ〜〜〜〜〜
(-49) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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あのメニューの色って確か、ええと、青じゃなくって、白でもなくって………
[記憶があやふやだ。その二つではない。残る色は二つ。そこから先がどうしても、ぼんやりと思い出せない。]
あの色は。あれは………そう。私の記憶が確かだったら……
[ニッパーを手に取る。赤と黒。2本のコードを見つめ、息を吸う。 気が付けば、ニッパーを持つ手はどうしようもなく震えていた。祈っている。心の底から、けれどそれはただ無事であるようにというだけではなくて]
(99) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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美味かったやろ。 551があるときとないときは、全然ちゃうからな。
[男の“場所”に不躾に踏み込んだ自覚は、ない。
この賑やかな空間が崩れると知る機会があれば きっと、残念には思うだろう。 しかしそれは、この場ではもしもの話でしかない。]
オバケやない……とは思う。 ――……偶然や。全部、輪になる偶然や。
[堀川に拾われるiPhoneは、また震える。 ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン。
眉間に皺を刻み、男に倣って落とした品を拾って。 棚を整えながらまだうるさい心臓を宥めた。]
(100) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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――――――――自分を、信じなきゃ。
[心の中でカウントダウンをする。10,9,8…… それが0になると同時に、手にしたニッパーで1本のコードを切断した**]
(101) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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[目的地はわかっている。 騎士として俺に出来ることは、姫の元に向かうことだけだった。
騎士としての俺自身の本能が、世界に向けて言葉を呟く。 俺にはこれだけだった。これでしか自分言葉を呟いて来なかった。
『アイリスは人を呪ったりしない。姫は苦しんでいるだけだ』 鏡の向こう側とこちら側とを、囁きが繋ぐ。 きっとウェブの海にはあちらもこちらもない。囁きがあるだけだ。 だから、騎士の俺はひたすらそれを発信する。姫の名誉を守るために]
(102) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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(……あいり?)
[iphoneを拾い上げると同時に、堀川の動きが止まる。 恐怖で足元がフワフワするのを感じながら、首を回して今一度、店に入って来た女の子を見る。 ――あいりす、ではない。 少なくともtwitterのアイコンのあいりすでは。 でも。]
(なんか……どっかで……)
[記憶をたどる。 ドクン。 心臓が重たく跳ねる。
この女の子は、もしかして、昨晩、 煙の中で――揺れながら。ワタヌキと、一緒に。
曖昧な記憶を辿るうち、冷たく汗ばむ手の中で、着信。]
(103) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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……なんか、改めて自己紹介でも、しませんか。
[遭遇の連鎖。何かに決定的に招かれた、このちぐはぐな会合に、智恵美は思いついて発言する]
私は田中智恵美です。池袋の大学に通っています。 『リーク』っていう……あるはずのない場所を、探して……ました。 以前、その『リーク』に……私は日常を置き忘れた気が、したので。
[他の人が続くかは知らないが、最後まで一気に言い切った]
(104) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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あ……っと、電話。
[慌てて堀川は、石動に向けて携帯を差し出した。 プライバシーに関わると思って、無意識に、着信画面は見ていない。
堀川の視線は、ワタヌキと、『あいり』と呼ばれた女の子の辺りを、落ち着き無さげに彷徨っている。]
(105) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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/* 全然別ルートの三人から投げられても、困るんだよぉ〜〜〜〜〜
(-50) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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[一人ずつ、私を見つけていく。 私は音も気配もなくそこに立っている。 私は探しものをしているだけ。 『アイリス』だったか『赤ん坊』だったか。 私に視線を向ければ、途端に私の気配は曖昧になる。 そこにいるのかいないのかもわからないような。
ただ、拾う言葉はあった。]
『あいり』
(106) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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[キリンじゃないが眠そうな目をしたワタヌキは、『あるときないとき』で痰の絡むようなガラガラ声で小さくわらう。CMを見たことはないけれど、それは高円寺という女性も言っていたので、おそらくそういう事なのだろう。>>100]
え。じゃあ人殺しのほう?
おれのタイミングの悪さも、偶然…… 偶然ねぇ……一昨日からそんなのばかりで。 たまたま会う人が多すぎるんだ。 君たち含めてね。
[ね、と店主に顔を向けてみせる。]
それ、電話でないの?
(107) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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[初めて見かける顔である女の子は、急に自己紹介をしはじめた。>>104 田中智恵美というらしい。 まだ店内に来て間もないワタヌキには、その真意はいま一つ理解しかねるが。]
ねえ。 もしかしなくても、君たち。 『普通』に買い物に来たお客さんじゃあないわけだね? まあ、そうだろうって気はしていたし…… 今更だけど。
普通お店でいきなり自己紹介しないもんねぇ。
おじさんはワタヌキっていうんだけど、 君たちは何しにここへ来たんだい?
(108) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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電話……こんな熱心に呼んでくれるとは ――思わんかったわ。
[堀川の手に振動を伝えるiPhoneの画面には、 やはり1054846……の番号が浮かんでいる。 差し出された電話をおずおず取った。] 石動太郎や。 昔話みたいな名前て、よう言われる。
[電話はまだ震えている。 智恵美に促された自己紹介に続けて 「電話、出てくる」と言い残して出口へ向かった。
すぐに戻るつもりで。**]
(109) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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[夜の新宿駅アルタ前交差点には、人は一人もいない。『この時間にしては』ではなく、ここには最初から誰もいない。
その花の片隅に、学生証が落ちていた。 それを見てはじめて、俺は姫の名前を知った。
その時、向こう側の自分が焦燥にかられた面持ちで鏡を覗きこんだ。 俺の体が映っては邪魔だろうと体を反らす。 向こうの俺が息を飲んだ。 無様に口許に手を当てて、嗚咽とともに胃の中のものを吐き出した。 だから、俺はその顔に拳を叩き込んだ。 アルタ前にあるこの花と同じように、鏡に写った俺が砕けた]**
(110) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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/* ここにきてこの大量の死亡フラグ本当噴く。
(-51) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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『あいりはもういません』 『わたしももういません』
[私の声は私の口から出ない。私の表情は読み取れない。 私の周りに音はない。言葉としてそれは聞こえていないだろうし、受け取れたかもわからない。 私は視線に晒されれば、それを嫌うように扉から出て行く。開いていない扉を通り抜けて。]
(111) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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[私が去っていくと、堀川の荷物から何かの割れる音がした。 アイリスのコンパクトミラー。表面に小さな亀裂が入っている。
鏡面には小さく、かわいらしい文字で、マジックで書かれたような……鏡の厚みの、裏側から映りだしている。 『りーくは もうすぐ おちつきます』 しばらく経つとその文字は消え、新しく浮かび上がる。 『ただ わたしよりまえから ちかづきすぎたひとは』 『わたしには わかりません ごめんなさい』
それ以上は、浮かび上がらない。]
(112) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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[ワタヌキの問いかけに]>>108
……さあ、何しに来たのか、よくわからないんです。 何しろこの数日間はわからないことばっかで。 一応ここにたどり着いたのは、ルミネエストの屋上にあったパズルの答えが、
『またきてさんかく』
だったから、なんですけれど。えーと、私と、石動さんは。
何か、ご存じないですか? あと、なんか変な力士シール? のこととか。
(113) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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そろそろ わたしがわたしであることをやめるだろう そのまえに 困らせたひとたちに ごめんなさいして
それから さようなら
(*2) 2015/06/11(Thu) 01時頃
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ひとごろ……
[ワタヌキの発言に、堀川はフーっと後ろに倒れそうになったが、踏ん張った。それから突然自己紹介を始めた女性に向けて、あ、どうも、と曖昧に頭を下げた。]
えー。えーと……。自己紹介すか……。 堀川素直です。ラーメン屋やってます……。 ……リーク……のことは、知りませんけど……、 ワタヌキさんに、ちょっと用事が……。
[言いながら、出口に向かう石動を見送る。 それから僅かに震える手をジーパンのポケットに突っ込んで、『大平あいり』と刻まれた手鏡を取り出した。 ワタヌキにそれを提示しながら、堀川は震えた唇を開く。]
(114) 2015/06/11(Thu) 01時頃
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これ。眼鏡のおねーさんがたぶん、置いてって……、 で、あの。……えーと……、……いや、……。 とりあえず、あの。ほら、俺あのおねーさんと面識ないし、 ワタヌキさんに、預かってもらおっかなーって……、 思ってたんすけど。でも。
[横目にちらりと『あいり』を見る。 どことなく存在感の薄いその姿に、ごくりと唾を呑み込む。 夢の話は、口に出せなかった。 しかし、視線は二人の手首に向かう。さんかくを探して。]
えーーーっと…… もしかして、これ、君の?『あいり』ちゃん……。
(115) 2015/06/11(Thu) 01時頃
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[石動太郎と名乗った青年は、ついに鳴り続ける電話に出る決心をかためる。>>109 店の出口がぎいと鳴り、彼は外へ出て行った。 その背をなんとなく視線で追いかける。……。]
(116) 2015/06/11(Thu) 01時頃
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[扉が閉まる。 田中智恵美に向き直る。]
……?
[相手の言葉を聞きこぼさないよう黙って聞き終える。]
ルミネとこの店が一緒に商売してるなんて 美味い話は勿論ないし パズルごっこで客寄せもしてないけど…… 力士シール……?
[力士シールとパズルが関わりあることは、ワタヌキは高円寺から聞いていない。よってばらばらの話をばらばらに了解する。]
そうか。石動くんは高円寺さんのお知り合いだったね。 シールに追いかけられてる人でしょ、高円寺さん。
(117) 2015/06/11(Thu) 01時頃
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………ありがとー… すげえ助かる。
[差し出された左手を柔らかく握る。>>+10 情けなく手が震えているのが伝わるだろう。]
……帰れるのかな、俺…… 正直諦めてるっつーか……
[そのまま”反対の方”へ、ぶらぶらと歩いて行く。会話をしながら歩くうち、フランクの手の震えは収まり、緊張気味だった声も駅内でのように落ち着いた態度となった。]
えー、嫁ぎ先田舎ぁ?そりゃ遊ぶとこなくてヒマそう…… ダンナの実家だったの?
(+15) 2015/06/11(Thu) 01時頃
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[なぎさの独白を、また最後までゆっくり邪魔せずに聞く。>>+14]
……死ねばいいのに、か。 当たってるとしたら、さすが姉、ってカンジだけど。
……なんだかなぁ。ピンと来ないわ。なんでそんなにおかしくなっちゃえるのか。 俺は、今まで生きてきて、誰かを殺したいとか、冗談ではあるけど、本気で思ったことねーよ。 だって……… ッ?!
[さっきまで続いていた会話、続けていたい会話をフランクが途切れさせた。原因は―>>+12]
いま、 いま、太鼓のおと、き、 きこえなかった………? 聞こえたよな………?
[後ろのほう、遠くから、かすかに聞こえた。あの、太鼓と、鈴の音が。 なぎさの手をぎゅうとつかんだまま、歩む足を早める。本当はダッシュで逃げたかったけれど、最初から飛ばしたらいずれ追いつかれる。恐ろしい気持ちを必死で抑え、足早に次の外灯を目指した。]
(+16) 2015/06/11(Thu) 01時頃
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/*別に独白じゃねーよって……イヤン
(-52) 2015/06/11(Thu) 01時頃
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