80 あの日、僕らが見た空は
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[この辺りは幾重にも壁が重なり、光もそうそう届かない裏地区だ。住民でもなければすぐに迷ってしまうような、そんな迷宮にも似た場所。
その一角に彼女の部屋はあった。 何もない殺風景なリビングの隅に、小さな水槽が無造作に置かれている。
その中には、鮮やかなコバルトブルーの流線型が静かに浮かんでいた。水槽を覗き込んで、彼女は溜息をつく。]
(@35) 2013/04/26(Fri) 21時頃
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……大嫌いよ、空なんて。
(@36) 2013/04/26(Fri) 21時頃
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[あの日見た空には、大きな虹が架かっていた。それを見た瞬間に、少年は理解した。
その向こうにあるはずの幸せには、この手はきっと届かない。空が澄めば澄むほど、どんよりと曇った未来が浮き彫りになるようで、紫がかり始めた空に描かれた鮮やかなアーチから目をそらし、自分の生きるべき場所へと彼は戻ってきたのだった。
ラジオからはよく通る歌声が流れている。 空の美しさを即興で歌うDJは知っているだろうか。その歌を、人々がどんな思いで聴いているのか。]
だって飛べないもの、あたしたちは。
[呟いて彼女はサイドテーブルの小瓶から安い飴を取り出して口に放り込み――ラムネの味のする不自然な空色の塊を、彼女は奥歯で*噛み砕いた*。]
(@37) 2013/04/26(Fri) 21時頃
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――……………は………まして……
[居心地悪そうに何度も椅子に掛け直しながら、蚊の鳴く音よりも小さい声で挨拶する 目の前にしゃがみ込む青年は、先程までの男の人と対照的。 よく喋るしよく表情が変わるし… でも、自分の事をじろじろと見てくるその視線は同じだ。お返し、というわけではないけれど、少女も青年の瞳を見つめた]
――…………ホリー、
[ほとんど唇を動かさずにそれだけ言って 続く問いにはコクンと頷き、もう一つの問いにもコクンと頷いた。 ここまで来るのにほぼ走ってきたようなものだし、緊張と不安のせいで喉はカラカラだった
青年の手はほとんどの大人のと同じでやっぱり大きかったけど ゴツゴツしていなくて、柔らかくてふんわり温かかった。 まるで――――みたいな…]
(78) 2013/04/26(Fri) 21時半頃
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[でもそんな事を思ったのは一瞬で。 好感を持ち始めたその青年の口から、耳を疑う言葉がでてきた]
――高く………売る?
[目を大きく見開いて、驚愕する。
ポロリ、手から袋が滑り落ちて 事務所の床に青い飴玉が*転がった*]
(79) 2013/04/26(Fri) 21時半頃
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『何を、売るんだろう?』
(*31) 2013/04/26(Fri) 21時半頃
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― つくりものの海 ―
おい、坊主
[大きな水槽の立ち並ぶフロア。その中を行く少年に、暗がりから掠れた声が投げかけられた。
現れたのは病的に痩せ細った、人相も顔色も悪い男。 年の頃は五十手前だろうか。肩まで無造作に伸びた髪にはところどころ白いものが混じっている。
灰色をしたぼろぼろの外套に薄汚れた芥子色のニットキャップという、お世辞にも身なりが良いとは言えないいでたちだ。]
誰の許しを得て入ってきたんだ。え?
[男は少年をじろりと睨み付け、不機嫌そうに眉を上げた。]
(@38) 2013/04/26(Fri) 21時半頃
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[取った手は、肉がたっぷりついてるとは言い難かった。 これならミナカタさんのところにきて よかったかもしれない。 ああ見えても管理はきちんとしている。
ころりと落ちた飴玉を拾い上げた。 ここら辺では見ない色だ。下から持ってきたのかな。 空みたいな不透明の水色を女の子の手の中に入れて]
そ ちょっと待ってて、お茶取ってくるから
[お客さんに出すような高いものは出せないけど 僕も飲めるものなら置いてある。 内臓に負担になるようなものじゃない。]
(@39) 2013/04/26(Fri) 22時頃
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[宣言通り、備え付けの給湯室から紅茶を持ってきた。 ちょっとしたお茶請けも、同じように。 これだって多分下の層からしたら十分高価、だと思う。 澄んだ赤茶色を揺らしながらカップを女の子に渡して 僕も近くの椅子に座った。くるんと廻る。]
御砂糖、多めに入れといたよ
[かなり驚いてた様子に見えたから、 もしかしたら親御さんから十分な説明を 受けてないのかもしれない。 いやまあ、自分の娘を売るってのに説明も何も、 出来ないのかもしれないけど。 した方が心の準備ができるってもんじゃん。
僕は自分の分に口をつけて、少し考える。 ホリーといった名前の子に、なんて言うか。なんて話すか。]
(@40) 2013/04/26(Fri) 22時頃
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えっと、ホリー、ちゃん? 君はね、これから、誰かに買ってもらうの
あの人、――ミナカタさんって言うんだけど、 あの人が君を買ってくれる人を探してるんだよ
[ミナカタさんは商品の補充に行ったのだから、 買い取ってきた先で少しの要望を聞いてるだろう。 それを踏まえて探しているんだと、思う。 僕は顧客の整理とかしたことないから、 どれぐらい要望が反映されてるか知らないんだけどね。]
(@41) 2013/04/26(Fri) 22時頃
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チアキは、もう一口、紅茶を口にした
2013/04/26(Fri) 22時頃
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え?
[突然聞こえた――此方に向けられたものらしい声に、少年はびくりとして其方を見た。其処に立っていた不健康そうで身なりもよくない男――どちらについても、人の事は言えないが――を、不安げな瞳で見据え]
……すみません、此処…… 昇ってきたら、着いたので……その…… ……すみません……
[場や男について問いかけはしないまま、 ただ僅かに俯いて謝罪を零した]
(+8) 2013/04/26(Fri) 23時頃
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上ってきた、あ?
[男は驚いた顔をして、少年を頭の上から足の先まで眺め回し]
……く、 ふはははは、そうか、お前『下』から来たんか。その様子じゃあ、『密航者』だな?
[顔色の悪い男は、恐らく彼にしかわからない言葉で、少年を形容する。]
エアシップの発着所ならこんな所にはねえよ、ここは只の『水族館』だ。どっかの暇人が作ったイヤシノバ、さ。
[実のところ、男にもここがなんなのか、どういう場所なのかは知らない。ただ雇われて、ちょっとした留守番のようなことをしているだけだ。
普段は主に、月に一度やってくる水槽の清掃業者への立会いくらいしかすることはない。]
(@42) 2013/04/26(Fri) 23時頃
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……密航者…… そう、なのかな。……そうなの、かも…… それでも、……うん……僕は、異端……だから……
[男の形容を聞き、かり、と爪を噛んでから呟くように返した。 密航者という不穏な単語にも、異端と見做され、また生来異端であった事を思い出した今となっては、少しの落ち着かなさを感じるに留まり。 エアシップ、との言葉には高い天井を一瞥し]
……水族館。 ……聞いた事はあるけど……初めて、見た。 綺麗だなって……思ってたんです。……
綺麗な……青色で……
(+9) 2013/04/26(Fri) 23時頃
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[青年が給湯室に行っている間>>@39 渡された水色の飴玉を手に持ちながら、少女は混乱していた 紙袋や飴玉がまだ床に散らばっていたかもしれないけど、それを拾う元気なんかなくて。
―…売る? あぁ、あの一緒にいた黒猫の事かな そうか、いつのまにかいないなと思ってたけど きっとあ男の人が連れて行ったんだ うん、そうだ、きっと、そう
良い香りのする紅い飲み物をこくり、一口飲むと少し落ち着いたけど 最悪の想定を考えたくなくて、思考は慌てたように違う仮定を生み出し少女を安心させようとする]
――おい…し……ぃ……
[こくり、こくり、少しずつ飲み進めて 甘い液体はあっという間にすべて少女の身体に吸い込まれていった]
(80) 2013/04/26(Fri) 23時半頃
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ごめん…何だか気が抜けちゃって
[サミュの強い返事を聴いて思わずへたり込む]
断られたらどうしようって…
[地面を見ながらポツリとつぶやく]
…ありがとう
(81) 2013/04/26(Fri) 23時半頃
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[多分、耳まで真っ赤だっただろう]
(*32) 2013/04/26(Fri) 23時半頃
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異端?
[男は肩を竦めた。それから、小さく笑った。]
こんな所に生きてる人間なんざ、皆異端さ。
[自嘲を含んだ乾いた笑いが、分厚いアクリルの水槽に反響した。 天井を仰いだ少年につられるようにして、男も水槽を見上げる。]
そうだろう? 光を入れるともっと美しい。今は閉じているが、採光用の天窓があるんだ。 ……ま、ここにいる連中は大概光もろくに届かないような深海の魚だがな。 美しいが、不自然の極みだ。
[窓を開けるのは水族館の主が訪れるときだけ。 彼は、深層の海に似つかわしくない光が存在することを、好まなかった。]
(@43) 2013/04/26(Fri) 23時半頃
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――え?
[だけど、最悪の想定というものはやはり現実で>>@41]
――そんな……… あのおじさん、空を見せてくれるって………
[『私を買ってくれる人を探してる』…? そんなの、聞いてない]
――あたしはただ…空を見たいだけ……… 弟と、母さんと一緒に。
[唇をぎゅ、と真一文字に結んで 訴えるような眼で青年を見た。]
(82) 2013/04/26(Fri) 23時半頃
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――母さんは、もういないよ……
(*33) 2013/04/26(Fri) 23時半頃
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…………………!!
[久しぶりに聞こえた弟の聲は、残酷な情報を伝えた]
(83) 2013/04/26(Fri) 23時半頃
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こいつらも可哀想になあ。 幾ら海に似せていても、結局ここは奴らの居場所じゃないのさ。 わけもわからんまま連れて来られて、さぞかし落ち着かないだろうよ。
[それから、傍の水槽にもたれてずるずると腰を下ろし、外套のポケットを漁ってしなびた煙草を取り出した。]
お前もそうなんじゃ、ねえのか。 居場所のない深海魚みてえな顔、してんぜ。
――ああ、エアシップに潜り込むなら、そっから出てずっと右だ。 捕まったら大概地下送りだけどな。延々と動力部のメンテやら、繋がりもしない地下道を掘らされるとか。噂だがな。
[紫色の唇を薄く引いて、煙草をくわえる。 少年がその下層部から上ってきたことは、彼は知らない。]
(@44) 2013/04/26(Fri) 23時半頃
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おい、火ィ持ってねえか。
[少年が『密航者』だと決め付けて要らぬお節介を焼きつつ、男は火をねだる。
断られたなら自分のポケットから年代物のオイルライターを取り出すだろう。はじめからそうすれば良いのに、退屈な男にはそういう意味のないやりとりが好ましく*思えていた*。]
(@45) 2013/04/26(Fri) 23時半頃
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>>81
は? どうしただ?
[へたりこむ、トレイルに目を丸くした。]
おまー、なんか、いろいろあっただな? とりあえず、オラでよければ頼れ。
[ベンチから立ち上がると、トレイルに手を伸ばした。 もう片手は、じゃじゃ馬キックボードのハンドルを掴んで。]
(84) 2013/04/26(Fri) 23時半頃
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配達先の「ミナカタ派遣事務所」はここ で、俺たちの今いる公園は…ここかな?
[気を取り直してサミュと一緒に地図を見る 15分ほど歩けばたどり着く距離だろうか 思っているよりも近くにありそうだった]
(85) 2013/04/26(Fri) 23時半頃
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……皆……
[笑いを零す男の顔を見やり、またすぐに水槽へと視線を移す。傷の彩る細い指先を組み合わせ、ぐっと握り締めつつ]
……はい。どの魚も、見た事がないものばかりで……
深海…… ……深海は、深く……すごく深く…… 最下層よりも深くに、あるんですよね。
[深海のものだという魚らを見つめながら、それが光に照らされる様を、また果てない闇に沈む様を、思い浮かべた。泳ぐそれらはどれも過ぎる程の個性を持ち]
……空の反対側に…… 空みたいに、海も広いんだって……
(+10) 2013/04/26(Fri) 23時半頃
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[久方ぶりの事務的でない会話に一方的に満足した男は、深く煙を吸いこみ、ぽ、ぽ と煙の円い輪を吐いた。
少年に対してはそれ以上詮索することもなく(何か問われれば答えただろうが)、彼がどのようにしようと口を挟むことはない。ぼんやりと、ただゆらめく水を*眺めていた*。]
(@46) 2013/04/26(Fri) 23時半頃
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サミュエルは、とりあえず、音が派手なので、キックボードは転がしていく。
2013/04/26(Fri) 23時半頃
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[僕の喉の奥が、ふうむと唸った。 情報の行き違いがあるのか、元々情報なんてなかったのか。 でもそれを解き明かすほどの興味は感じない。
カップの底で淀んだ砂糖を揺らしながら、 僕は真っ直ぐな視線を受け留める。]
ふぅん……じゃあきっと、上の方の人に君を売るのかもね そしたら空が見えるし
で、弟君とお母さん? 一緒じゃないの?
[僕はぱちりと瞬いた。女の子が驚いたように見えたからだ。 それから、僕も同じように驚いた。 隣の所長室で電話の音がしたからだ。 顧客、から、なのかもしれない。電話に答える声がする。]
(@47) 2013/04/26(Fri) 23時半頃
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チアキは、お茶菓子のクッキーを手に取り、ん、と差し出した
2013/04/26(Fri) 23時半頃
ホリーは、チアキの差し出すクッキーをじっと見るだけで、手は伸ばさない
2013/04/27(Sat) 00時頃
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/* 第四羽 Let it be. /バーナバス
(-19) 2013/04/27(Sat) 00時頃
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おまー、熱でもあんのか? 大丈夫か?
[歩いていく間、その耳の赤さに気づくと、眉を寄せた。]
(*34) 2013/04/27(Sat) 00時頃
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[ずきん、と青年の言葉は容赦なく胸を刺す>>@47 あぁ、もう売られる事は確定してるんだ、と悟った。 いやだ、いやだ、上には行きたいけど、空を見たいけど、 誰かに自由を奪われてまでそうはしたくない]
――母さんと、父さんと、弟と、 4人で、ここに住んでた。
[思い出した幼い頃の記憶 積み重なったサイコロのような部屋に、私達は住んでいた]
――その時、約束した 上に行って、空をみようって………
[思い出す、思い出す ぽこぽこと記憶の泉が湧きだした]
(86) 2013/04/27(Sat) 00時頃
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