250 ─ 大病院の手紙村 ─
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この前もらった手紙に 「好きなことを好きなだけしろ」と書いてありました。 「全部が全部できるようになるには 少し時間が必要かもしれないけれど」 助けてくれる人がいる、と。
『走る』方法はたくさんある。 受け売りだけど、少しでも気持ちが軽くなったなら 僕も嬉しいです。
それじゃ。
P.S. あの人は大切だけど、そういうのじゃないからね!
From kai
(-80) 2018/09/27(Thu) 00時頃
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[ あなたの元に届くのは 見覚えのある白い封筒と青い便箋。 最後に付け加えられた一言は 走り書きのようにやや文字が乱れている。]
(-81) 2018/09/27(Thu) 00時頃
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[ 三通、手帳の切れ端に返事をしたためたころ、 加賀は、人の気配を感じ顔を上げた。
依頼人の女は今日も、青白い顔でそこにいる。 細い足首がで、辛うじて全身を支えているような女。
加賀は、顔を上げ挨拶をした。 ちょうど、紅茶はすべて飲み干しており、 タイミングが良いと告げ、立ち上がる。
会計を済ませ、二人並んで歩く。 行き先は一つしかない。子の待つ部屋へ。
会話は、ほとんどなかった。 約束をした日数は、明日が最後で、 女はそれについても、何も言わなかった。]
(90) 2018/09/27(Thu) 00時頃
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[ 抽斗にしまった封筒は、二通。 もう一通は送る勇気が出ないまま 僕は今日という日を終える、 ]
(91) 2018/09/27(Thu) 00時頃
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『あぁ、閉店の片づけをしないとねぇ。』
[私に気づいたおばーちゃんは 座ったまま私を見上げて、のんびりとそう言った。 テーブルの上には、空のピルケース。 今まで、何の薬か聞いても大したものじゃないって はぐらかされて終わることしかなかったもの。
私はそれをちらとだけ見ると、 いつもの笑顔を、おばーちゃんに見せた。]
(92) 2018/09/27(Thu) 00時頃
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[ 扉の前に立ち、加賀はおやと思う。 部屋の中から微かに、無機質な音がする。 何度か、似たような響きが繰り返され、 耳をそばだててようやく、それが時計と気づく。
盲目のあの子の代わりに、時間を読み上げるもの。 それが、しきりに、繰り返し時間を告げている。
奇妙だと思ったのは加賀だけではなく、 依頼人の女も足を止め、加賀を見上げた。
その間も、部屋の中では、 数十秒おきに時計が告げる。夕暮れ時。
女と顔を見合わせてから、加賀は扉を開けた。 白い部屋の中、少年が驚いたように肩を揺らし、 それが思ったよりも大きな反応であったため、 加賀も、動揺したように一瞬足を止めた。]
(93) 2018/09/27(Thu) 00時頃
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うん。もう、閉店の時間だよ! [おばーちゃんの背に手を伸ばして、 立つのを手伝ってあげながら。 少し、どう言おうか、言葉を選んで。 私は、おずおずと口を開いた。]
……それでね、おばーちゃん。 今日、閉店して、帰って夜ご飯食べた後に。 私のケーキの練習に付き合ってほしいんだ。 おばーちゃんには、美味しい紅茶を淹れるのと、 味見と感想を頼みたいの。
[勇気を出して口にした言葉に、 おばーちゃんは、いいよ、って頷いてくれた。 私は心の中で、(やった!)って思う傍ら、 これからのことで、頭がいっぱい。]
(94) 2018/09/27(Thu) 00時頃
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[ 「 ──遅かったから 」とその子は言う。
しきりに時計を確認していたのは、 加賀が姿を現さなかったかららしかった。
確かに、昨日去る前に、明日も来ると言ったわりに、 加賀は生活のリズムが狂ったみたいな時間に訪れた。
待っていたのか。と加賀は驚き、 そのことを非常に居心地悪く思った。
例えば、明日が最後と告げなかったとして、 その子が延々と時計に時間を読み上げさせ、 来るはずもない加賀を待ち、夜を迎える姿を想像する。]
(95) 2018/09/27(Thu) 00時頃
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[頼みたいのは、味見と感想だけじゃない。 過ごしたいのは、少しのお茶の時間。 私が今まで聞きたくても聞けなかった、 私が聞かされていないことを、聞く時間が欲しかった。]
(96) 2018/09/27(Thu) 00時頃
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……明日が、最後になる。すまない。
[ そういう想像をした後、加賀は短く言う。 隣で女が、驚いたような顔をしていた。
「 どうして 」とその子は静かに問うたので、 加賀は、仕事の都合だと答えた。
もともと、今はこのあたりには住んでおらず、 おまえに会いに来れたのは、暫くの休暇だったのだと。
しんと病室が静まり返り、 その子も、女も、それ以上何も言わなかった。
いっそ、その子がヒステリーでも起こし、 加賀を糾弾してくれたならよかったのに。と思う。]
(97) 2018/09/27(Thu) 00時頃
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