181 アイスソード伝記
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[──── そうであれば、すくなくとも。
あの緑の園が死に鎖されることは、 なかったでしょう。]
(*61) 2016/01/24(Sun) 11時半頃
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[鼠と同道する黒い靴の足が止まった。 膝を抱える形でかがみこみ、名も知らぬものが使っていただろう武具へと手が添えられる。
そのまま、冷たいだけの金属の上に手は残る。指が兜の曲面を撫でるように下がるにつれ、白金の前髪が青い瞳にかかり影を落とした。
膝の上に倒れた白金の髪が、くしゃりとつぶれる。]
(86) 2016/01/24(Sun) 11時半頃
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[兜から手が離されて、かかえた膝に額が埋められた。肩を少し過ぎる色素の薄い髪が、まるめられた背に落ちかかっていた。]
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[地面に落ちた手は、指を曲げたまま動かず。 しゃがみこんだ娘の前にば 喋りはしない兜だけがてんと転がる。]
(87) 2016/01/24(Sun) 11時半頃
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[呼吸に上下することもないその丸まった背の周辺を、とてちてと鼠の尾がちょろちょろと回る。しゃがんで動かなくなった娘の周囲で鼻をひくつかせ、左の手を鼻先でつつきまわす。なにしてんの、とまってる暇なんてないぞ!ほらほらはーやーく。と、顔を覗くように、ねずみたちはにぎやかしく甲高い声で急かした。
やがて、 はい。 と、静かな娘の声が 奇妙な捕獲者たちに応えた。]
(88) 2016/01/24(Sun) 11時半頃
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[氷土を行く足の周りをねずみが囲む。
急かされながら、つまさきを前にした黒靴は 西への道行を続ける**]
(89) 2016/01/24(Sun) 12時頃
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"お腹空いたなあ" "お腹空いた"
"やっぱ長い移動には お弁当が必要じゃないかなあ" "だめ?"
[だめです。 すぐに却下が下って、ぶーぶー!と不満の声が上がる]
[足を進める事に白色は灰色へ、茶色へ。 凍てついた氷、地面から
いつしか踏むのは、緑の草]
(90) 2016/01/24(Sun) 12時頃
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[白い国の外。
―――世は、夏を迎えていた。**]
(91) 2016/01/24(Sun) 12時頃
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(92) 2016/01/24(Sun) 12時頃
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[―――その鼠たちは、昔からいる、 どこの地方にも広く分布した、ごくありきたりな鼠であった。
数匹から十匹程の群れをつくり、人里近いところに巣を構え 人間の残飯や、作った穀物を盗み喰う。
ただ、氷剣の前に現れた鼠たちと、 それらとの違いがあるとすれば。
その群れが千、万、それよりも多くまで届きそうな、 世に無いほどの大群であった事。
大群であるが故か 鼠の全を一とした「知性」を手に入れた事。
その二つが大きく異なることであったろう。]
(93) 2016/01/24(Sun) 12時頃
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[……その「考える鼠の群れ」曰く、 『我々は「より良い生」を追い求めるもの達』なのだそうだ。]
(94) 2016/01/24(Sun) 12時頃
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"この世は弱肉強食!"
"…というよりは「適者生存」、 こっちの方がより適切かな"
"じゃあこれに当たる最高の適者とは?" "今の時代、その頂点に立つのは人間だ"
"ここしばらくは不動の地位!" "長者番付!殿堂入り! 意味わかんないよね〜!"
(95) 2016/01/24(Sun) 12時頃
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"そう!意味がわからない! なぜ人間が頂点で、なぜ僕らが頂点じゃないのか!"
(96) 2016/01/24(Sun) 12時頃
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"人間が今まで地位の頂点に立っている理由としての、 最大の牙っていえば?"
"やっぱり頭脳? あの頭脳は他の類を見ないよね"
"なら、頭脳を集合により手に入れた僕らにも その牙はもちえるわけだ!"
"むしろ僕らの方がずっとすごいんだよ? 人間同士は未だに言語という鳴き声を 介さないと碌に意思疎通が取れないんだろ?"
"おっくれてるよね〜〜 未だにそんな古臭い手段とってるなんて 僕らなら記憶も意識も瞬時に共有できるのにさ"
(97) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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"そう!だからこそ!最初の疑問に戻ろう!"
"なぜ!遅れている人間が頂点で、 未だ僕らは頂点に至ってないのか!"
(98) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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"頂点にこそ 僕らの目指す「より良い」生が待っているに違いない!"
"頂点の条件はもう既に揃っている!"
"僕らの前にはもう既に道がある! 「より良い生」の為の道が開かれている!"
(99) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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"打倒人間!" "打倒人間!" "打倒人間!"
(100) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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" 今こそ頂点の座を奪うときだー! "
(101) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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[…そう語る鼠が氷剣を連れ出して 凍土から連れ出して向かった先は西方。]
[ウィリディスが「アルビオン」となった一因、 アウァールスの広大な領地が広がる土地である。]
(102) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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(103) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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/* ミスってるけど気にしないよ!!!!
打倒誤植!打倒誤植!打倒誤植!!
(-30) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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■14世紀
10世紀から領地を広げていた アウァールス家の侵略戦争は続き、 14世紀にはレグルス地方の大半を支配権に置くに至った。 その間に 三圃制農業の普及、 鉄製農具の改良などによる生産力の向上の結果、 貨幣経済が復活。
農業、手工業、商工業が盛んになっていった事。 長きに続く侵略戦争。
これらによって労働者たちの 自立の気風が少しずつ流れ始めていた。
(104) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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アウァールス家領土の西北、 ノルデンラーデンという街がある。
侵略戦争によって広げられた土地にあるそこは、 アウァールス家の家臣、ピゲル家によって治められていた。
14世紀半ばにノルデンラーデンを治めた ヨアヒム・ピゲルは、暗君として有名であった。
侵略戦争による赤字に、さして意味もない街の改修工事。 中央への上納金を治める為の多くの税。
豊かな土地に栄えた町並みは虚栄でしかなく、 本質である民の暮らしは、厳しいものであった。
(105) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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(106) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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[西暦1347年。夏の終わり、秋を迎える頃の事。]
[ノルデンラーデンの街から少し離れた、小高い丘の上。 遠くにアルビオンの白を見ることもできるそこに、 荒れた田畑と、小さな空き家があった。
おそらく持ち主である農民は、辛い生活に逃げたのだろう。 人影はどこにもなかった。
その荒れた田畑の真ん中。 少女と数百の鼠たちがそこに居た。]
(107) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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"街よーし!" "土よーし!"
"ここを巣とするーー!!"
[音なき声が、賑やかに騒ぐ] [大群の鼠が、尻尾を振りうろつきまわり 飛び跳ねるさまは、異様な光景であった。]
(108) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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[少女の肩には一匹の白い鼠が乗っている。
この剣である少女は、「主」を据えねば 会話ができないという。
大群を一とした知性を持つ鼠に 一匹一匹ごとの性格も認識もさして無いが、 代表一匹を「主」と据えることになり。
その選ばれた一匹は「あるじ」鼠として、 天敵から最も安全な場所…主に少女の肩の上に 居座ることが多かった。]
(109) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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"さて!"
"僕らは東の大水害を経てここまで移動を終えた!" "さらにかかし作戦により 鳥共からの襲撃数は格段と減った!"
"僕らの生存能力は安定してきたわけだ!"
"そんな僕らが次にやるべきことはわかるかい? きみ!"
[少女の肩に乗るあるじ鼠が、頭へと移る。 白金の髪を見下ろしながら、 まるで答えを促すよう長い尻尾を ぺしぺしと彼女の頭を軽く叩いた。]
(110) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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"情報活動!" "情報活動だよ!"
(111) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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"遥か遠くの国では、物事を真似ることで ゆくゆくは大国を作るに至った黄色い猿がいるんだって"
"狩りだってなんだって模倣から覚える。 模倣は大事だよねえ"
"猿にできるんなら、僕らに出来ないわけないよね〜"
"僕らも遠国の猿のように模倣を重点におけば ゆくゆくは大国と地位を手に入れるってことだ!"
(112) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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"そして、この模倣を行うためには まず情報が必要ってわけだよ!"
"よ〜〜〜うやくここに来て、本腰を入れて きみを使うというわけだ!"
"ここまで来るまでにお腹減ったり大変だったよね〜" "抱えたリスクに見合うだけのメリットを要求しなきゃねー!"
[数多くの赤い目が、次々と少女の方を向く]
(113) 2016/01/24(Sun) 12時半頃
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