165 ― 明後日からの手紙 ―
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/* しるくにおやつあげたい。 あげた
ねむたい
(-91) 2015/07/16(Thu) 00時半頃
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[私は自らを見下ろす。 手、腕、胸、足。
自立するに十分な肉体。 それでもきっと、愛情には欠ける身体。
受け止める、空っぽないのち]
(86) 2015/07/16(Thu) 00時半頃
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―ひかりがはこぶ手紙―
クレパスキュールさま
こんにちは。 お手紙が間違えて届いてしまったのでお知らせします。 こちらは輸送船ではなく 宇宙座標 htrae2205 の基地局 です。 磁気嵐の影響でしょうか? ご確認ください。
[ホログラムのティソは、「会社宛」という事で、かなり緊張した面持ちである。 鈴の音のような声も、震えていた。*]
(-92) 2015/07/16(Thu) 00時半頃
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[私は迷子の手紙を狭間に投げ入れる。 きっと、その時の誰かに届くように。
愛情を向けられた相手へ届くように。
その行方は知れないから、私は空っぽな言葉を、送る]
(87) 2015/07/16(Thu) 00時半頃
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/* あれポーラちゃんも送ってなかった!? 何故か送ったつもりになっていた、何故だ、幻覚だ、幻想だ、それはポーラちゃんではない…頭のなかの空想だ…
ポーラちゃんのお手紙わあい! 明日ティソくんに出せばcompleteかな! …かな?
(-93) 2015/07/16(Thu) 00時半頃
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[その後の学習も滞りなく終えて、そろそろ『就寝』前の『整備』の時間。 書庫を後にすると、『整備室』へ向かう前に集荷ボックスへ向かう。新しく書いた「手紙」を届けてもらうために。 ……宛先のない手紙、宛名だけで届くのだろうか。 その疑問への答えは、モナリザの今の学習進度では持ち合わせていない]
『USB かいしゅう されてる』
[朝に置いたUSBは消えていた。配送ボットが回収したのか、それ以外の理由なのかはモナリザにはわからないことなのだけど。
そして入れ替わりのように、一枚の紙が置かれていた。 今度は封筒ではなくて、可愛い絵のついたメッセージカード]
(88) 2015/07/16(Thu) 00時半頃
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『今日 てがみ いっぱい』
[頭部のライトがまた黄色にほのかに光る。 カードを読み終えて、それをしまうため、そしてさっき書いた手紙を集荷ボックスに置くために、ポケットの中に手を伸ばして]
『手紙 ない。 どうして?』
[ポケットの中には、メモと、グリーンの封筒。それだけ。 書いた返事は、入れたはずなのにどこにもなくて。 さっきまで黄色く光っていたライトが、しゅーんと、消えそうな青色に切り替わった]
(89) 2015/07/16(Thu) 00時半頃
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遠い ティソ へ
私はアイライト 迷子の手紙は あなたの時へ放流した
奇跡を願えばきっと ねえさん へ 届くだろう
寂しさ が わからない けれど あなたの願いが 叶うことを
(-94) 2015/07/16(Thu) 00時半頃
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[流れる言葉は唐突に途切れ コトリ、と一粒のビーズがその場に落ちた]
(-95) 2015/07/16(Thu) 00時半頃
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祈る 願う 知って いる?
[僅か残った光を握りこみ 私は足を伸ばした。
足の反対側が、星に、触れた]
(90) 2015/07/16(Thu) 00時半頃
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/* もなりざちゃんかわいいかわいい
(-96) 2015/07/16(Thu) 00時半頃
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/* かわいい!
(-97) 2015/07/16(Thu) 00時半頃
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[そうして、間違いメールに「間違いですよ」と送信する事3通。 もう一通、今度は到着アドレスが空白なのに届いた不思議なメールを開く。]
まあ……!
[思わず感嘆の声を上げた。 ティソ宛ではないかもしれない。きっとその可能性の方が高い。 けれど、聞こえた電気信号の「ことば」は、ティソの気持ちに引っ掛かったから。 送信元に座標を合わせて光を飛ばした。
もしかすると、この退屈な仕事に終止符を打てるかもしれない。**]
(91) 2015/07/16(Thu) 01時頃
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[仕方がない。消えてしまった手紙は、また時間をかけて探そう。見つからなかったら、また書きなおそう。
そう判断して、再び向き合う届きたてのメッセージカード]
『おともだち。 おともだち?』
[繰り返し、繰り返し、復唱する。 学習した資料の中で何度となく聞いた言葉。 その言葉がある場面はいつも、温かくて、優しくて、 それはきっと 自分が目指すべき場所で]
(92) 2015/07/16(Thu) 01時頃
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/* 次に送る時は何ターンあとに届くんだっけ、とか考えてしまった
(-98) 2015/07/16(Thu) 01時頃
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[プラスチックで厳重に密閉されたそれは、どこか宝石のようにも見えました。]
(-99) 2015/07/16(Thu) 01時頃
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―ひかりがはこぶ手紙―
こんにちは。わたしはティソ。 わたしも、あなたとおはなししたいです。
モナリザって、呼び捨てでもよいかしら。 モナリザは、いくつですか? 何をしてるひとですか?
ティソは、17歳の測量士です。
あなたのことが、しりたいな。
[メールはそのまま宇宙に投函された。**]
(-100) 2015/07/16(Thu) 01時頃
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[メッセージカードも今は持ち合わせがなくて、書いたのはやっぱり印画紙の裏。展望エリアから見えるアンドロメダの星々の輝き]
こんにちは すてきなカードをくれた あなた わたしも あなたと お友だちに なりたいです
わたしが 好きなものは 「にんげん」です いろんなひと ことば ひょうじょう ぶんか どれだけ学んでも 知りつくすことができない
とても とても すてきとおもいます
あなたは なにが好きですか ねずみのえ あなたが好きなものですか
あなたのともだち になりたい モナリザより
[メッセージの最後に、相手のまねをしたネズミのイラスト。 ……絵を描くにも、まだまだ学習が必要なようだ]
(-101) 2015/07/16(Thu) 01時頃
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[カードへの返事を置いて、整備室に向かう。 メディカルチェックののち、学習のリポートを送信。
その隙間に、またいくつかのメッセージを受信した。 リポートと一緒に、その返事をそっと電子の海へ流す]
(93) 2015/07/16(Thu) 01時頃
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アマルテアさん
こんにちは わたしは モナリザ
愛
愛は わたしは むずかしい まだまだ べんきょうの とちゅう ごめんなさい
でも 前にみたことある 言葉
『愛とは決して後悔しないこと』
わたしには まだわからない あなたは どうおもいますか
(-102) 2015/07/16(Thu) 01時頃
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