278 冷たい校舎村8
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言いたいことかー。 あたし、案外ないよー。
しおりちゃんってわかんなかったときに、 「つまんない話します!」って、 黒板に書いてきちゃったんだけど。
……需要あるものかなあ。
(+180) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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[ ハクジョー、じゃないと、いい。 単純に、距離感が難しくて、 あんまりなかったの、寧ろ悲しい。
自然消滅した元彼という微妙なネタが、 そこそこ平和に話せる時がくるのかはさておいて。
多分、こういう時は、 "これから増やせば良いのかな"って 落ち着くのだけれど、 ]
(+181) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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[ そういうお話しができれば、 しおりちゃんもあたしも、 エンドロールの先が変わっていたのかなあ、って。 思った、思ってしまった から、 ]
(+182) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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……深いお話しできるひとって、貴重だよ。 あたし、ちょっといいんちょと辰美君が羨ましい。
[ 仲が良いって聞いてるからさ。 マフラーの下からもごもご言うわけです。
ほら、あたしも偏見みたいなもの? ]*
(+183) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/23(Tue) 21時半頃
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── 現在:病院内 ──
[ もう一度、の話をする。>>+139 チャンスが与えられたところで それを生かせるのかは分からない。
それでも夢想の話をしている方が まだ自分が無関係な存在ではないと 思い込むことができる気がした。
無関係なんだって割り切ってしまえば その途端、紫織と自分の繋がりや 紫織の意識と現実の繋がりすら 切れてしまう気すらしていた。 ]
(+184) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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……ほんと、ひでぇよ。 自分でやった後におれたち呼んで、 だったら…やる前に教えて欲しかった。
そしたら何でも聞いてやれたのにさ、 こんなんじゃ……なんもできねーし。
[ 何かを与えることはできなくても、 指先を掠めることすらできなくても、 何か届けることが出来たかもしれない。 ]
(+185) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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[ 喜多仲郁斗は、ずるい。と思っていた。
言いたいことだけ言って、 あの世界に逃げ込んだくせに 自分たちを連れ込んで、追い出した。
紫織と、そんなことを思う自分がずるい。 ]
(+186) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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おれにできたこと…?
[ そんなこと、あっただろうか。>>+144 心乃の言葉を聞いて、思い返してみる。
ただのくだらない世間話。 何があったかの報告会をしよう。と言って 結局守れずに眠って、……目が覚めた。 ]
(+187) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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[ それに一体何の意味があるのだろうか。 紫織にとっては、意味があったのか。
無い。気がして、爪を立てる。 組んだ手は、祈るというには不格好だ。
けれど、信じるような心乃の言葉で>>+145 郁斗は深く息を吐けるようになって きつく込めた力を緩めた。 ]
(+188) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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[ まだ、帰ってきていない人がいる。 現実に戻ってから見ていない顔を思って 自分より頑固そう。って考えた。 ]
……そう、かな。 いいなぁ。そーだったら…。
[ 彼らにはできなくて、自分にはできること。 現実のこと。こっちの世界のこと。
心乃の言いたいことが分かって その優しさに、郁斗は泣きたくなる。 ]
(+189) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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おれは……目が覚めたら、 いつも通り、おはようって言ってほしい。
女の子には手を振ってさ、 ヤローにはどついてふざけたりして、 みんな怒ったり笑ったりするんだけど。
ちゃんとおはようって、返してくれるから。 それだけでケッコー、幸せだよ。
(+190) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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[ ああ、そうか。って、喜多仲郁斗は思った。
紫織がもし目覚めるのならば、 彼女もまた自分と同じように 友人が死んだ夢から目覚めることになる。
ならきっと、これは間違いではない。 そう思うと安心して、すこし笑えた。 ]*
(+191) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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──現在/病院──
俺にとっては。
[ そういうもの? って音とともに、 綿津見の首が傾いてった。>>+175
それは礼一郎にとっての答えでしかないので、 そういうものかはわかりません。
あの世界の目的も、仕組みも、 正解が存在するとしたら、 あの世界の主の主観に基づくことになるでしょ。
そりゃあ礼一郎にはわかんないよね。 なかなか意見の合わない相手だったよ、あいつ。]
(+192) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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……だろうな。
だから最後はさ、 本人が決めるしかないんじゃん。
[ 帰ってきたら万事解決とはいかない。 礼一郎もそう思う。
礼一郎もつくづく思うんだけどさ、 死ぬのにはある種の勇気がいる。]
死ぬのに勇気がいるんだから、 一回、その一線を越えちゃったのに、 もう一度こっちに戻るのにも、 同じくらい勇気がいるんじゃねえかな。
だから、本人を信じるしかない。 ……って、俺は思うけど。
(+193) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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……別にいいんじゃない? 怒るのも、さみしがるのも、 個人の感じ方にまで正解はない。 ……らしいよ。たぶんさ。
[ 礼一郎は、遺書にクレームをつけたけど、 この状況がどちらに転んだとしたって、 怒る、に行き着くことにない気がするし。]
……もし帰ってきてくれるなら、 うれしいよって、笑って迎えたい、けど。
[ どうなるかなんて、その瞬間の感情なんて、 そのときが訪れるまで自分にもわかんないな。]
(+194) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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じゃ、それを聞いてみれば?
……いざ。 また本人と話せます! ってなったらさ、 案外ないってことも、 ないんじゃないかと思うけど。
[ 礼一郎はそう思います。>>+180 そればっかりなんだけどね(笑)
友だちでしょ? なら、あるはず。って、 自分の友だち観みたいなものに則ってしか、 口をきけないんだから許してほしい。]
(+195) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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[ 突然、ぽんと出てきた名前に、>>+183 礼一郎は一瞬驚いてそっちを見た。
大騒ぎしといてなんだけど、 お互い秘密って話だったんだけどなー。 もしや何かご存じ? って内心思いつつ、 礼一郎はもう一度前を向いて、小さく微笑む。]
……まーね。
[ 付き合い、長いんです。良い友だちでね。 ……とは言わないけど、 礼一郎はその友人の存在が誇らしい。]
(+196) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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[ でもね、礼一郎の視界には、 綿津見のまわりにだって、 たくさんの友だちがいるように見えてたよ。
そう、例えば──、]
そういえばさ、 黒板のアレ、書き換えたの綿津見だろ。
[ いろんなひとが書き足してって、 最終的に辰美が写真に撮ってたアレね。 並んでいた文言を思い出しながら言う。]
(+197) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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「 まなっちと映画館に行きたいです 」 …………だって。
綿津見いなくなったあとも、 残ったやつらで好き勝手書いててさあ……
ほら、たぶん。ああ書くほうがさ、 ちゃんと帰ったんだって信じられるから。
……ありがとな。あれ、残してくれて。
[ 福住も帰ってきてるよって、礼一郎は言った。*]
(+198) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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―― 現在:病院前 ――
[ 病院の中に入る千夏を見送って、 誠香はまたジャスミンティーをこくりと飲んだ。 だいぶぬるくなっちゃったなあ、なんて思う。 ポケットに片手を入れて、缶コーヒーで指先を温める ]
……もしも、さぁ、
[ ぽつりと誠香は独り言を言った ]
あの世界に行ったみんなが、 ほんとに死にたいくらいの悩みを抱えてる人ばっかり だったとして。 あの世界の主が、しおちゃんじゃなかったとして、
[ ぼんやりと、誠香はそんな想像をしてみる ]
(+199) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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[ きっと、世界の主が誰だったとしても、 みんな一生懸命 みんなで帰ろうとしたんじゃないだろうか。 死にたいくらいの悩みを、 受け止めようとしたんじゃないだろうか。 誠香はそんなことを考える ]
……だとしたら、 案外、人生って悪いものじゃ、ないのかも。 なーんて。
[ 楽観的過ぎるかなあ、と誠香は思う。 でも、そうだったらいいなあ、と思う。 まだ問題は山積みだけど。 受験だって立ちはだかってるけど ]
(+200) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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[ 結局誠香は、紫織の悩みを知らないままで、 帰ってきてしまって、 もう、待つことしかできないでいる。 けれども ]
帰っておいでよ、って思った分くらいは、 しおちゃんの力になれるように頑張るからさ。 帰っておいで。
[ 白い息を吐きだしながら、呟いた* ]
(+201) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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-- 現在/病院前 --
[ 誠香の反応を観察する。 あれ。可笑しなこと言ったかな。>>+168 と千夏は思ったけど、言葉をごく普通に続けた。 そして飛んできた質問にも、うん、と小さく頷く。
毎日しんじゃいたいし、しんじゃえって、思ってるよ。 ────……って、言ったら、 誠香はどんな反応をするんだろう。 好奇心はあれど、 現実世界で間違いがあってはいけないから。 千夏はただ頷くだけに留める。>>+169 ]
(+202) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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目指せ、現役志望校合格だよ〜。
ん、わかった! 一緒になりたい自分に近づきに行こう。 メイクすると、本当に感動するから、ね。
[ わかりました、と依頼を請け負う。>>+170 ぐ、と拳を握って、にこにこと千夏は笑った。 ]
(+203) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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そっかあ。 首許から風が入り込まないようにするんだよ。
[ 頑張ってるみんなのために待つという誠香に、 千夏は首を傾げて。 マフラーをきゅ、とするエア動作をする。
そうして、暖かな空気が満ちる病院内へと。* ]
(+204) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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-- 現在/病院内 --
[ クラスメート達の姿が見える。 どこにいこうかなあと千夏は考えて。
一人ぽつんと立っている夏美の傍へと寄る。 ]
怖くなかった?
[ なにが、と書いてある夏美の顔に千夏は苦笑。 主語が抜けていると認識を改め。 持っているジャスミンティーを転がしながら、 正しい主語を導き出そうと千夏は考える。 ]
(+205) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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[ たとえば、あたしが白紙をびりびりに破いて、 "向こう"に行っちゃったとして。
"こっち"に戻ってくるのに、 確かに勇気はいるのだろうなって。 ちょっと、想像してみる。>>+193 あたしは多分、帰りたくない。色々な意味で。
……だから、ほんとね。信じるしか無いんだろうな。 それに、帰ってきてくれたとしたら、あたし、 嬉しいことには変わりないの、それはほんとう。 ]
(+206) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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一番最初に帰ってきて、色々解らなかったと思う。 メールとか、電話とか、してくれてありがとう。 何もわからなくて怖かったと思うけど、 行動してくれたことが、 私にはとてもありがたかった、よ。
[ なにそれぇと泣き出しそうな夏美の姿をみて、 千夏は、ほんとうにありがとう、とまた繰り返した。 ]
(+207) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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紫織ちゃん、帰ってくるかなあ。
[ 帰ってきてほしいな。 千夏はそう思っている。 文化祭の打ち上げも、できたらしたいし。
……卒業祝い、の打ち上げも兼ねられたらいいな。 早未千夏は願っている。* ]
(+208) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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[ あたしはみんながだいすき。 変わりないの、それもほんとう。 あの世界の主が誰であろうと。 ]
(+209) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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