219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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─ 回想 / 3rd Day ─
ええ。 ───友人であり、相棒で。
(>>12 実、悪いと思う言葉の裏。 きみに甘えちまっているのだとしても、 その優しさに凭れ掛かっちまうように 罪悪感は浮いて、口角が上がって仕舞った、が。 そののちに続いた言の葉に、 ぱち、と、鉄砲を喰らった鳩のような顔をしてから 浮かべるは、人形箱の如き─── ”家”。)
……ははっ、そう見えますか? (…兄さんとは違って、) 研鑽の足りねえ不肖もんですから、 僕は未だ未だ、達観ってもんに遠いかと。
(73) 2017/06/17(Sat) 16時頃
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犠牲なんざ……、 やりたいようにやってるだけですよ。 ……”僕は”。
[礼儀も分別も、 家元として斯くあるべきの常識を覚えるのはのち。 それでも厳格に”躾”られる兄を日日目にして、 自然と身についた隣人愛にも似た他者への礼儀は。
(古来、──和を貴ばれた精神の如く。)
男にとっては当たり前だと思っているからこそ、 謙虚のつもりも無く、うなじに手をやるのだ。 競わねばならぬ筈の、──この場に於いても。]
(是がのちの「藤之助」としての名を継いだ 男であれば、曖昧に笑うだけだっただろう。)
(74) 2017/06/17(Sat) 16時頃
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(>>13 そうは言っても、差し出されたもんを。 受け取りにくくならねえように添えた、 半分本音の”交換条件”を了承するような笑みが 玻璃に映れば、安息とともに笑み直した。)
いや、是が本名で。 芸名ってのは、僕は───ねえですが。 よく言われますがね。
[遇らわれた花の名の格好の所為か、 時折ある問いと同じものには、はは、と亦苦笑い。 うなじから手を離すようにして、はた、と 目を留めるは「もうひとつ」と前置かれて>>14 ”置かれた”小さな青にぱちくりと回した目は一寸。]
(75) 2017/06/17(Sat) 16時頃
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(他者への警戒心のひとつふたつ。 有れば、その問いの意味を探るのだろう。 だが、僕は、───。)
”洛陽城東 桃李の花 飛び来たり飛び去たって誰が家にか落つ──”
[落とされたウィンクの茶目っ気に、 ふ、と、”気に入った”とばかりに咲った。 若さ故の言葉の荒削りさだとか、見目の張りはあれど、 その様ばかりはのちの男と重なる──かもしれない。]
(吟じれば扇一閃。 ひらりと泳じる、何処からともなく訪れた 花びらは唄に合わせて桃と李の。 ふたいろが渦巻けば刀の形と成って、 男の下駄の前に二本、交差するように地に刺さる。)
(76) 2017/06/17(Sat) 16時頃
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ひとは十人十色だと言うもんですが、 サイキックってのも十色で面白えもんですね。 ……そして、須らく物理法則ってのは、 超えてんだろうか。
(「僕は斯うして、 刀を舞わせるくらいのもんですが。」 そう宙空に浮いたバッジを面白がるよな目線を 這わせた後、愉快を見せて貰ったと瞳を眇めた。)
[>>15 忘却に飲み込まれてしまった思い出の中、 偶と居合わせたのちの男は依頼者との繋ぎとして かれを案内した事もあったかもしれない。]
(77) 2017/06/17(Sat) 16時頃
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[>>16 然うして、次には。 バッジの下に差し込まれた掌があれば、 すとん、と落ちる青の小気味良い音を聞きながら 足元の剣を花びらととも散じさせ。 黙礼を黙礼で返した後、だ。
>>3:555きみにテレパシーでバッジについて 断りを入れれば、帰って来た返事に淡く綻ぶ。]
『……きみなら、 そう言ってくれると思っていた。』
(78) 2017/06/17(Sat) 16時頃
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―4th Day:中央エリア/ジョードデンキ前―
[――今日は、君たちのセンスを試します。 そんな前置きから、今日もマイペースな 死神のサブミッションは始まるだろう。
『頭のてっぺんから、つま先まで、 【Vir/GO】コーデでキメてきてください』
【Vir/GO】とは……サイガワラで展開するファッションブランドのひとつ。 人間に正義を説いたアストライアー、おとめ座が名前の由来。 店頭にはゴシック&ロリータ系のファッションが数多く並んでいる。]
(@23) 2017/06/17(Sat) 16時頃
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『おっす!おら桐生!! 現在沈黙の羊像で戦闘中!! なんかRGからも「なんか変」に見えるらしいけど オラ達からは羊が首チョンパに見えるぜ! なんか血糊っぽい赤色も付いてるしな!
けどなんか参加者ゾロゾロいっから 大丈夫だと思うぞ☆』
[以上、戦闘中でテンションがおかしい 目つきの悪い側からショタへの脳内報告でした]*
(-33) 2017/06/17(Sat) 16時頃
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( ”なあ、きみは。 ほんとうにきみで、──輝久なんだよな。”
………なんて、水面に石を投じるような 真似は到底、出来なかった。 )
(79) 2017/06/17(Sat) 16時頃
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── Voi che sapete, che cosa è amor ── [バッジを渡したリツは、あからさまに喜ばず けど、それは自分の「知る」彼と違和感はない
まだ、終わった訳ではない これを最終日まで生き延びた上で より多く得なければ、願いは叶わない
それは自分も「分かって」いること だけど、自分の「知る」自分であるならば ここではもっと喜んでいるだろうから 笑う「べき」であったのだと──
『うん…そっか…ありがと』
「嬉しい」とはどんなものだっただろう 「楽しい」とはどんなものだったのだろう
そう感じていた「自分」がごっそり「消えて」いる]
(80) 2017/06/17(Sat) 16時頃
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(……若しも、 きみが輝久でない誰かであれば その口から教えて欲しいと思うのは悪い事だろうか。 ”死人に口無し。” ほんとうに口が無くなってしまう前に、な。 )
[─── 僕では、輝久である事を諦められないのだ。] [まるで、この身から分別が枯れ落ちちまったみたいに。] (……きみにつけ続ける、見えない疵を知らぬ儘に。 ぐるりと渦巻く不安に瞼を閉ざせば、丁度。 然うしてその日も又、1日の帳を落としたのだ。)*
(81) 2017/06/17(Sat) 16時頃
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[人気ジャンルゆえ、サイガワラ内にも数多くの店舗があるだろうけれど、 参加者がその衣装を見繕うとするなら、 ファッションビルであるMey-Fに向かうことになるはずだ。
ただ、今日ばかりは注意してほしい。 そのビルの前を漂う、4つの黒い影―― サメ型ノイズ<スウィングシャーク>が、訪れる参加者を狙っているだろうからね。*]
(@24) 2017/06/17(Sat) 16時頃
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[店外の壁にもたれかかって、僕は携帯の画面を眺める。 いつも通りのミッションメールと、もうひとつ。 非日常を告げる、コンポーザーからのメール>>@14
正直、にわかには信じがたい。そう思わない訳でもない。 彼女が言うのであれば、間違いではないだろうとも思うけれど。
とはいえ、余裕が生まれない限り、 手を引かれない限り、 あんまり関わりたくないと思うのは、 メールの主に対しての苦手意識が大きい。多分。
ほら、君子危うきになんとかっていうだろう? 尤も、自分は君子と言えるほどに賢いとは思わないけれどね。*]
(@25) 2017/06/17(Sat) 16時頃
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[それでも、自分のことである 一番付き合いが長い 「覚えている」し「知っている」から それをなぞることなら、出来ていて
「自分」で「自分を演じて」いる そんな感覚がつき纏う──そこに感情はない
ただ、そういうものなのだと思うだけ それは一体何なのだろう? それは果たして──]
(82) 2017/06/17(Sat) 16時頃
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/*
>>@23 やりてええええええええええ はるかちゃん飾りてえええええええええええええ
サイガワラ駅方面行くならワンチャンあるな、よし。
(-34) 2017/06/17(Sat) 16時頃
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── 回想/The 1st day:accomplishments ──
けーたい。 成る程、確かにそれなら便利…だな、?
[今時の、が抜けたが、そもそも理解が時代の進み具合に追い付いていないから仕方もないかもしれない。 何が如何変わって如何便利になったのかは知らないが、声で反応してくれたりは便利そうだと思った。 話しかければ検索してくれるのだとか、文章を読み上げたりしてくれるらしい。>>2:@93
有名な音声アシスタントなんて知りもしないし、寧ろ暇な時間など存在しなかったりするのだけが困りものだが。]
態々と意味なく、 手にかけるのは避けたいと謂おうか、 振るう為に使いたくはないもので。
[彼がそう内で考えている事などは知らない。 死神が性悪な性格、と思うのとは違う方に天秤が揺らいでたもんで、若しもは考えちゃいなかったから、まあ、死んでいたやもしれないが。 閑話休題。]
(83) 2017/06/17(Sat) 16時頃
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[真顔の(但し当人はにこにこと見守っているようである)死神を前に、聞き慣れない言葉と良く分からない理論を如何にかと頭を捻って考えていた。>>2:@94
それに、訳が付け足されていなかったのなら、サブミッションクリアどころか頭を抱えっ放しになるところだったが。 親切にも付け足されたそれで意味を解する。
朗らかな笑顔を向ける先生の、その先に青年自身のない事を自覚しながら、疵の増える感慨を圧し殺すように敬愛の念を口にした。 彼に見抜く力のあるだとかないだとかは分からなかったからこそ、でもあり。 先生にのみ述べさせて己が述べないのも、と思ったからでもある。
その後、彼の死神がつらつらと語った、 並べられた言葉を真面目な面持で聞いていた。>>2:@95]
[※再三云うが理解はしていない]
(84) 2017/06/17(Sat) 16時半頃
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[下手な考え休むに劣る だから、自分の思考に蓋をした*]
(85) 2017/06/17(Sat) 16時半頃
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(……先生がぷろでゅーさーで、 私があいどるとして語られている、 …と云う事でいいのだろうか、)
[ゆる、首を傾げながら。 それでも投げられたバッジに気の付けば、地に取り落す事もなく、空中で捕まえた。
[狐にでも摘ままれた心持であった中で、突然と下がった彼の電子音に、す、刹那ばかり表情に影めいた感情の浮かんだのが見えたかは知らぬ事だが。>>2:@97 それも、次には戻ってしまったよく分からない言葉の羅列と元の調子(と思わしき)に持っていかれてしまうのだが。 踵を返す彼の“明日”を語る言葉に声ではなく頷いて返した。]
此れは、君に任せておこう、
(嗚呼、分かっているのです、 最期まで欺けなどしない事などは。)
[先程受け取ったばかりの青を渡して間もなく、意識は消えた。]*
(86) 2017/06/17(Sat) 16時半頃
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/* はい、まきまきの回収です現軸には今から戻る (但し1時間後には離席する
(-35) 2017/06/17(Sat) 16時半頃
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「 この街の不良グループに関わっちゃいけないよ 」
(87) 2017/06/17(Sat) 16時半頃
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/*
>>86レスの順番的に逆に読んでたがそうだ、そっちだ そうだよなーーーきみがアイドルだ!!!!! ってぷろでゅーさーはめっちゃ推す
(-36) 2017/06/17(Sat) 16時半頃
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[ この街に来て幾ばくか経った頃。 ( まだ、髪が黒くて、 小さく結べるほどには長かった、××××だった時、 )
休憩時間に先輩社員からそう言われて、 「不良グループ?」と首を黒髪を傾けた。 どうもこの街の学校には、 そう呼ばれる素行の悪い生徒の集まりがあるらしい。
そんなの、フィクションでしか 聞いた事ないほど平穏な人生だったから、 へえー、って半分流してたんだけど ]
(88) 2017/06/17(Sat) 16時半頃
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[ 過去に、この店に“そういった人”が来て、 どうもトラブルになったらしく、 その後、店が荒らされる事があった、らしい。
しかも、それが女の子だったって。
それを聞けば、流石に顔を強張らせて、 こくこくと頷くしかなかった ]*
(89) 2017/06/17(Sat) 16時半頃
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「 ―――― 今日の天気予報です。
今日の天気は、日中は曇り。 夜には大雨が降りますので、出掛ける際は、 傘を持って出かけましょう ―――― …… 」
(90) 2017/06/17(Sat) 16時半頃
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[ ぱしゃり、靴が水たまりを叩く。 傘を差しかけ、夜の街を足早に歩く。
この街には、随分とお洒落なものがたくさんある。
だから、仕事が終わった後に真っ直ぐ帰らず、 色んな店を見て回るのがこの頃の楽しみだった。
腕に下がる小さな紙袋には、 実家にいる妹への誕生日プレゼント。 それを送るのが楽しみで、雨に濡らさないように、 早く、早く、車へ戻ろうとしていた時に、
通りがかった車のヘッドライトが照らしたものに、ぎょっとする]
(91) 2017/06/17(Sat) 16時半頃
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( あれ、何 …… に、人間 …… !? )
[ >>55 雨降る夜。道路の隅に転がる何か。 死体かと思って肝が冷えたけれど、 動いていたから、生きてはいるらしい。
―― でも。でも、“そういうの”って フツー、男の子 …… じゃないの?
転がったパーカー姿のそれは、男だと思ったけど、 よく見ればその小柄な体躯は、女の子のものに見える ]
(92) 2017/06/17(Sat) 16時半頃
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[ ザァ、と降りしきる雨の音が、強くなる。
「 関わっちゃいけないよ 」 リフレインする、先輩の声。
―― 分かってるわよ。 自分からそんな人に積極的に関わったりしないって ]
(93) 2017/06/17(Sat) 16時半頃
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( でも、こういう時は、どうすればいいの …… ?)
[ “ 放っておく ”という選択肢が過る。
そうしたところで、誰も咎めやしない。 暫くは罪悪に悩まされるかもしれないが、 いずれはそれも、時間と共に薄れるだろう。
踏み出した、足は、帰路へ着く。
―――― 事を、せずに、転がる人間の元へ ]
(94) 2017/06/17(Sat) 16時半頃
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