246 とある結社の手記:9
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/*エピ投下いきます〜。はさまっても全然okですよん。*/
(-943) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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[その夜は、怯えて震えるリンダを抱きしめ続けていた。
可哀そうなお嬢様。
彼女の視る世界は、彼らに信じられることはなかった。 彼女の清純さを彼らは、信じきることができなかった。
この世界に、彼女の居場所はなかった。
ロイエは、賭けに――敗北した。]
(27) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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……どうして?
(*22) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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視えないものは、信じない。 聴こえないものは、信じない。
確証がないものは――信じようがない。
(28) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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……きこえないの?
(*23) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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違和感に気づいたのは、 昏睡から目覚めてしばらくたった頃。
声をかけても、誰も返事をしてくれない。 気付いてもくれない。
モンドも、彼の仲間達も。 そして、あのパティでさえも。
『かわいそうに。 口が効けなくなったんだね。』
そう言われて、ようやく 口が開いていないことに気が付いた。 うなじに残った噛み瑕が、 じゅくじゅくと疼いた。(>>4:84)
(29) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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……パティ。 これ、ちがう。 オレンジじゃない。
くさい……どぶみたい。
(*24) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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あれほど好きだった食事が、苦痛になった。 なにをたべても、感じるのは腐臭と苦みだけ。
村の合間から、なにかの囁きが聞こえてくる。 今日は誰をさらう。明日は誰を食べる。 そんな囁き声。
誰も信じなかった。 少なかった口数は、更に少なくなった。
(30) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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"気狂いフューラ" 心無い人から、いつしかそう呼ばれるようになった。 少なかった友達は、更に少なくなった。
傍にいてくれるのは、パティ。 そして花屋の娘、メアリーだけ。
『それはきっと、特別な魔法よ、フューラ。』
そう言って笑い飛ばす、そんな笑顔が明るい女の子だった。
(31) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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― オナカ スイタ ―
(*25) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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いつものように空腹にあえいで、 あてもなく村をさ迷っていた時。
『これは……旨い。上物だ。』
そんな声が聞こえた。 人の声か、悪魔の声か、もうよくわからない。 ただよってくる香りに鼻がひくひくと鳴った。 ふらふらと引き寄せられるように、その香りの後を追う。
(32) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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囁き声の数が増えた。 賑わう人々。飛び交う会話。 そこは、村の大きな宿屋だった。
宿屋の亭主ルパートとは顔なじみだった。 お腹が空いた。空いて、空いて、どうしようもない。 そう懇願すると、ルパートは"いつもの笑み"を浮かべて、 宿で出す肉料理を分けてくれた。
その肉からは悪臭も腐臭もしない。 大好きだった、あの頃の美味しい肉の香りだ。 いてもたってもいられず、手づかみで肉にかぶりついた。
(33) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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― オイシイ ―
(*26) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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お腹が鳴って、手がとまらなくなって、どんどん食べた。 勘弁してくれよ、なんて苦笑するルパートをよそに、 どんどん食べた。
これなら食べられる。いくらでも食べられる。 豚?牛?羊?それとも―もっと特別ななにか?
見てみるかい? 誘われるがまま、切り分けられる前のその肉塊を見た。
それは、メアリーだった。
大きな街に移ると、家族と一緒に村を去った、 彼女の上半身が、そこに在った。
あの明るい笑顔は、もう二度と見れない。
(34) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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― オイ……シ……イ ―
(*27) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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それは、ロイエ・フューラという人間の最期だった。
その日を境に、パティの前から、フューラは姿を消した。
(-944) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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雑用などを手伝いながら、その対価として肉を貪った。 宿を拠点に、村を通り過ぎる様々は人々。 商人、学者、楽団、狩人、犯罪者、貴族、道楽者。
なにを食べ、なにをして過ごすと、どんな味になるのか。 見聞きし、試食した味の全てを舌に叩き込んだ。 ロイエには、その才があった。
魚に心を砕く魚屋は居ない。 口をきく肉袋。最初からそう思えばいい。 ルパートの言葉に救われた。 ルパートが目標になった。
(35) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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[フーバー家から誘いがくるのに、 それほど時間はかからなかった。 味覚の才ある幼い人狼。 そんな噂がたったらしい。
それと対抗するかのように、 ローザス家からも声が掛かった。
婦人に打たれた頬の痛み。注がれた眼差し。 (>>0:287)(>>1:71) その意味がわかった時には、もう遅かった。 フーバー家で待っていたものは、 暗部に携わる汚れ仕事の数々。
出荷用の女中たちを育成する。 それがロイエに約束された任務だった。 首輪に繋がられたフーバー家の人狼たち。 その中に、ロイエは加わった。]
(36) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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[そして運命的な、あの日。 屋敷に仕えるようになってから、数日後。 まだスカートで歩くこともおぼつかない頃。
フーバー家当主の娘。リンダ=フーバー。 そう紹介された少女は、まだ幼く、無垢で、 しかし、すっかり怯えきっていた。]
(37) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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……いたく、しないよ?
[2人っきりの時間が増えた。 少女は、遠慮がちに口をひらくようになった。 幼い口から語られるのは、怖いおばけのこと。 誰もそれを信じてはくれないこと。 そして、"お父様"からの激しい折檻のこと。]
(38) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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ねぇ……きこえてる?
おんなじだね。 わたしたち。
(*28) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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[自分たちにしか聞こえない声があるように、 リンダにしか視えない世界がある。
人間と人狼。
その境を飛び越えたロイエにとって、 その結論は、とても自然に思えた。
そしてリンダは、この世界と向こうの世界。 そのどちらにも、居場所がない。]
(39) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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……おとうさん。
このこね……とっても、オイシソウ。
(*29) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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でもね、この"にくぶくろ"はね……
――わたしなんだよ?
[小さく震えて怯えるリンダに、 あの日の自分が重なった。]
(-945) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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[震えるリンダの小さな手を優しく撫でた]
……だいじょうぶ。 ……だいじょうぶ。
リンダは、ちっともわるくないよ。 見えないみんなが、いけないの。 おねぇちゃんが、護ってあげるから。 もう、なんにもこわくないよ?
おねぇちゃんが――
(-946) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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……居場所になってさしあげます。 お嬢様。
[この世界にも、彼女の目に映る世界にも、 リンダの居場所がないというのなら、 もう自分がそうなるしかなかった。
まだ死ぬわけにはいかない。 リンダを包む世界、そのものに成るのだから。]
(40) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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【コルクボード】
霊能者より結社員各位へ
本日の処刑をもって3名の『人狼』を駆除完遂したことを報告いたします。 『人狼』3名
1.ワンダ 2.モンド・ロムニオ 3.ラルフ
証言者:『占い師』ピスティオ 『霊能者』*ロイエ・フューラ*
(41) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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/*とりあえず、ここまで!ながい……すまない。本当にすまない。*/
(-947) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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/*コルクボードはあくまでも演出用なので、お返事とか特に要らないですよ!!!*/
(-949) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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/*寝て起きたらピスティオくんの嘔吐!!!!!! あああ、その前の心情とろもいいなぁぁ、人間性が剥離されていく様がぐっとくるけど、やっぱり決定的に人狼とは違うってのがねぇ!いいねぇぇ!*/
(-968) noko 2018/08/07(Tue) 07時頃
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