160 東京村
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――昼休み――
[授業は出来るだけ真面目に聞いている。それで成績が保てれば、夜の時間が増えるからだ。 今日は"犯人探し"が待っている。普段より断然夜が待ち遠しかった。 昨日はLINE IDに加えて、絵里と名乗った。真弓さんの追う力士シールの犯人は、ただのいたずらにしては挑戦的で、わたしの興味を強く引いた。 昼休み。あと2時間と少しで、今日の"浅沼絵里"の仕事は終わる。それからはJCの絵里と、高校生のリエの時間。]
『絵里、絵里、あのさぁ! 昨日の話なんだけど』
昨日の?
[話がいろいろありすぎて、どれのことだか検討がつかない。アイリスの写真の話か、シールか、リークか、犯人探しか、それとも夜のアイドルバラエティのことか。]
(59) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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『ゆうこさんってさぁ、作れるらしいよ! だからやっぱさぁ、あの失踪の話は誰かが作ったゆうこさんのせいなんじゃないかと思うんだよね!』
[そっちか。あの写真――結局見そこねたが、ひどいと聞いた――とリークの話を合わせて、わたしの頭の中ではすっかり彼女は死んだことになっていた。]
え、でもさぁ、昨日、殺されたみたいな噂になってたよ? 死体の写真とかで。ゆうこさんに襲われたんじゃ、誰も知らないどこかに行っちゃうんでしょ?
[そうしたら死体は見つからない。その説はおかしい、と思うけれど、あの死体もそういえばリークの向こうだって話だ。 ……そうしたら、ありえないことでもない、のかもしれない。]
(60) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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『え? マジ? ほんと? なんだーもう見つかってんの? でも死んじゃったんならお兄ちゃんの恋はもう完全に失恋ってことだよね? あー、よかったあの鬱陶しいのから解放されるー』
[手を組んで軽く天井の方まで見上げながら、兄からの解放を喜ぶクラスメイト。 そういう風に思える家族がいる感覚はわからない。でも、鬱陶しいなら知らなくてもいいか。]
でさ、その作り方って?
『あ、何、そっちには興味あるんだ絵里。ダメだよー作ったりしたら。ま、うちらにはちょっと難しい感じだったけど』
[ゆうこさんが、もしリークへ追い込んでしまう存在なら。 眉唾すぎる話だけれど、智恵美やその他の誰かに話してみる価値はあるかと、念のため、のつもりで話を聞いた。]
(61) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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[1。子供を暗い部屋で育てる。はじめは薄暗く、だんだんより暗くしていって、最後は押し入れの奥のような光が届かない場所に押し込んで、小さな穴だけ開けておく。
2。犬の血と猫の血をほんの少しだけ混ぜた飲み物を毎日飲ませる。飲ませるものはジュースやお茶でもいいが、最終的には水がいい。
3。食事の量を少しずつ減らしていく。最終的には2の水だけになるようにする。]
(62) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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[真っ暗な部屋で、穴から漏れる光だけを頼りに、水を飲み命をつないだ子供は、ある日からゆうこさんと同等のものになる。 がりがりに痩せて、肌は真っ白で、目は落ち窪んで、わずかな光を取り入れようとした結果黒目が異常に成長して目は真っ黒に染まる。 外に出した"ゆうこさん"はあまりの眩しさに暫く動けずにいる。そのうちに対象の情報を教えこませると、犬の忠誠心と猫の狩猟本能のままに駆け出し、いつまでも追いかけ続けるのだという。 極限の飢餓状態から、水や一片のパンをはじめは求めるだけ、けれどお願いを聞くうちに、満たされる子供は存在しない倫理観のままに対象を追い込んでいき、いつかは命をも欲しがって、殺す。
これがゆうこさん作りのすべてだった。 正直、あまりに現実離れしていて、そして事実だとすればあまりに惨い話で、試すために誰かに話すのは躊躇われた。 聞きはしたものの、使える情報としては何の収穫もないまま、昼休みは終わる。]
(63) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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[午後の授業は夜が待ち遠しすぎて退屈だ。 あくびを何度も繰り返して、わたしの黒目がちな目には涙が随分たまった。]
(64) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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/* エリ いいなぁ〜〜 ひなこも家描写やろうかな 家帰らないから回想で
(-28) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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/* あっ、ゆうこさんは黒い目の子供なのね…!
(-29) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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/* あー>>58に「パパが毎朝用意している」はないほうがよかったな…… まあでも>>64の主張でもうバレているだろうか。
ところで赤墓中身発言ありだから赤に隠し事をしても生の声が直で聞けてしまうのでつまらないような安心なような。 特別反応がないのが一番寂しくて、一番ありえるパターンな。わかる。
(-30) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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(>>45) さかしたひなこ…そっか。ありがとう、何かあったら、またね、坂下さん。
[坂下さんが帰った後、鏡に新聞紙を貼り直し、自分も出かける事にした。行き先は決めてない。新宿の方へ向かいながら、鏡の中に見た人を探しながら歩いた]
(65) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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― 目白 ―
[ワタヌキは参ったな、という様子で頭を掻く。
『さんかく』の青年が自宅に昼夜逆転の眠りにつきに帰ったのを見送り、そのまま目白方面へ進む。 空いているラーメン屋を見つけてそこへ入る。
風呂に入ったのは昨日の夜ごろ。着替えて丸一日もまだ経過していない。 どろどろに酔っ払っていた一昨日までとは様子が違うはずであり、喫茶店にも入れている。 『お断り』とされることもさすがにあるまい。]
(66) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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― 目白 ラーメン屋『たまらん屋』>>22 ―
[そこは、『たまらん屋』という名のラーメン屋だった。
のんびりした雰囲気の顔の店主が、首に赤い手ぬぐいを巻いていた。店に人が入っていないせいか、店主は店に入った時は携帯電話を触っていた。 ……人の縁とは奇妙なもの。 その店主の携帯電話と、朝見たあの働き者の顔とがつながっているなど、考えられようわけもない。
エスニック風の衣類に身を包んだ男は、椅子の一つに腰掛けた。 少し困ったような表情で、上の空に携帯電話にじっと視線を落としてから、はたと気づいたように『何か頼まなければな』とメニューを見ていた。]
(67) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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―昼・池袋―
あー………やっと昼になった。
[携帯ショップの裏にあるスタッフの休憩室。ぐったりとした表情で、同僚の横で体を投げ出してテーブルに臥している姿があった。]
店長……あのハゲ、水を得た魚みたいにネチネチネチネチ嫌味言ってきて……しょうがないじゃない、電車停まってたんだから。始発で来いって言うつもりじゃないでしょうね、全く…… あー、もう腹立つ。腹立つ腹立つ。 髪の乱れは心の乱れって言うけどあいつ髪の表面積が少ないから心が狭いんだきっと。きっとそうに違いないわ。 あー……………もう、あー、もう………
………ちょっとすっきりした。
[新宿の事故の情報についてはちらちら話には聞こえてきたが、確認はしていなかった。twitterを開くと、この時間はさすがに事故の話題は減ってきていたが、代わりに情報はある程度まとまってきていた]
(68) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[昼になる少し前程。
今日の予定を確認しながら、 少ない授業割を終えた青年は学校から出て、 最寄り駅へと足を向けた。]
(69) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[Twitterを眺めながら歩く。 朝は山手線運転見合わせを嘆くだけのTLが、 今は奇妙な「消えた人身事故」>>#1の話題で賑わっていた。]
[駅員、運転士、乗客。 朝の新宿駅ならその数は膨大だろう。
その人々が「落下した男女」を 見ていたにも関わらず、その痕跡は見当たらない。
男は、日本人離れしたハーフらしい顔つき。 女は、口許に大きな痣が有った。
痕跡の見当たらない「消えた人間」と「痣の女」。 文字を追いながら、ふと「どこか似てる」と思い浮かんだのは、昨日出回った二枚の画像のことだった。]
(70) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[昨日から続く、不可解な出来事。
昨日の夜、鏡に見た「化け物」を ただの幻覚で終わらせるには、 おかしなことが度重なり続けている気がした。]
[知りたい。
幻覚であったならあったでいい。 ―――今まで体感したこともないほどの「異常」な世界。 それを確かめてみたかった。]
(-31) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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…………
[TLから、昨日のワタヌキからのDMを表示させる。 そこに書かれた連絡先を数秒見つめる。 少しだけの逡巡の後、青年は携帯へと打ち込んだ。]
[『あいり』の携帯に、知らない番号からの着信が入る]
(71) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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/*アアア〜〜〜 やっぱりきのう夜更かしして書き込めばよかったなぁ!反省! 群像劇なのに触れ合えずに終わってしまった でも人妻といちゃコケたので幸せ
(-32) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 23時半頃
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「被害者は男女、ハーフ系の男と痣のある女」 「目撃者は多数」 「事故後の姿を見た者はなし」
[主な情報はこのあたりだ。ハーフ系の男、痣のある女。]
………まさか、ね?まさかとは思うけど。
[昨夜の店を騒がせた二人は確かにハーフ系の男と顔に痣のある女には違いない。しかし、だとしたらなぜ一緒にいたのだろう。なぜその後の二人を目撃した人間がいないのか。]
まさか……「リーク」ってものがあるとも思わないんだけど。
[昔読んだ推理小説を思い出した。存在するのかどうかすら不明な犯人が忽然と密室から姿を消してしまう。自殺とも他殺ともつかない奇妙な状況。主人公たちはその行方を「四次元世界の断面」と呼んでいたはずだ]
今から行くところも、それかしら。
[職場には、昼休みの遠出に便利なように自転車を1台置いてある。それに乗って目白の方へ短い昼休みの中、急いでいた]
(72) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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317613368118297411 2240A274563203856 670449720954D0247 307512327714347916 C3957234159254361 660348680550700752 358017287310B7815 264462193755244260 710853640146690651
A−B C-D
[昨夜、BARで見つけたメモには、この数字の羅列が書かれていた。それに池袋から新宿にかけて、9×9の碁盤上のマトリックスで区切られた地図。交点には1〜81の数字が割り振られていた。]
(73) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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― 山手線車内 ―
[延々と回り続ける路線に乗って、電車の動く音を聞いている。 今朝方山手線は止まっていたらしいが、今はもう運行再開していた。 だけど、私はどこに行くあてもなく揺られている。スマホを開けば今朝電車が止まった不思議な飛び込みについてのRTが目に入ってくるが、虚ろに情報が過ぎていくだけ。]
アイリス……もう、いないのかな
[アイリスの足跡を辿ったり、調べたりする理由がなくなってしまった。 すると途端に私には目的がなくなって。行く場所も、帰る場所もないから。 学校には、もう行かない。家に帰る気も、もう起きない。 私は、何をすればいいか、わからない。]
(74) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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/* まゆみの謎がすっげえ振り切れてる
やばいたのしい
(-33) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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数字の行列が9×18、地図上の数字が1から81…… ってことは、行列の方はきっと2つの数字で1組だから…… 9×9の魔方陣になってるはず。って事はどの列も合計369になるから……ええっと、Aが58、Bが33、Cが21、Dが65…… 地図上の点の58と33を結ぶ線と21と65を結ぶ線が交わるのは……
(75) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[南千住にある私の家は、一軒家だけど借家で。 両親は物静かでやさしいひとたち。真面目で、人がよく、あまり喋らないけれど静かに笑っているような。 私の行動を制限することなく、間違ったときは叱ってくれ、何かを決めた時は応援してくれた。 それが、どうしようもなく苦しかった。 門扉を開いて小さな庭を横目に玄関をくぐり、靴箱に置かれた母のアレンジメントフラワーと白い壁にかけられた家族の写真達を見る度に辛くなる。二階の自分の部屋にまっすぐ行ってしまうには、母が待つ居間の扉が目に入ってしまう。 父が仕事から帰ってくれば、明るい色をした木目調のテーブルで向かい合って夕飯を待つ。アイランドキッチンで母が微笑みながら料理するのを視界に入れながら。 苦しかった。プレッシャーだった。
私は、なんでこんなに、このひとたちを哀しませる人間にしかなれないんだろうって。
そんなことを思い返していれば、スマホに着信があった。(>>71) 知らない番号……出る必要もないように感じたが、ちょうど電車が駅に止まったのでホームに降りて、電話に出ることにした。]
はい……あいりです
[まだ、私はそんなことを言っている]
(76) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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/* きた!マユミの! たのしい
あーーーヒナコの吐露もでた ヤッタネ
(-34) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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―目白 ラーメン屋『たまらん屋』>>22―
……こんにちは。
[自転車を止めた場所は地図上の目的の場所。ちょうどお昼時だが、人は大していないようだった。先客が1人いた>67が、どこかで見たような気がするというぐらい。気にせず、空腹を満たす意味も兼ねて赤い手ぬぐいを巻いた店主の前の席に腰掛けた。
2日続けてラーメンと言うのはあまり良くない、週末は散歩の時間を長くしようと思いながら]
あ、私は………ランチありますよね。半チャーハン半ラーメンでお願いします。
(77) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[携帯の奥に、『あいり』の声が聞こえた。 ほんの少しの逡巡の後]
……大平さん、すか? どうもぉ。 こんにちは。 昨日、お会いしたジャニスです。
[へらへらとした軽い声を、携帯の奥へと向けた。]
すいません、いきなり電話して。 大平さんに、ちょっと連絡したいことがあてすね。 今大丈夫すか?
(78) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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/* あっ くそ っ いれちゃったくやしい
(-35) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[退屈な午後の授業中、頭の中にあるのは黒板の板書と、それから聞いたばかりのゆうこさんの話だ。]
(……子供って、)
[どうやって"ゆうこさん"の子供は選ばれるのだろう。 まさかゆうこさんにするために子供を産もうという夫婦がいるともあまり思えない。 望まず産まれてしまった子供を、復讐のために――という話なら、あり得るのだろうか。]
(79) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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いやね、昨日 大平さんの、落し物 渡したでしょ?
それが、あれだけじゃなかたんすよ。 渡しそびれたちゃたものがあてですね…
すいません、僕の不手際す。 申し訳ないです。
(80) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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