181 アイスソード伝記
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[小さな文字の羅列ばかりが並ぶものと違って 写真や図形の多い歴史の教科書は、
あくまで勉強というカテゴリの中で比較すれば、であるが…
比較的。とっつきやすい部類の見た目と言えた。]
(*29) 2016/01/22(Fri) 01時半頃
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[やがて軽やかにチャイムが鳴る。
今日はここまで
嬉しい台詞と共に教師が去りゆき。 休憩時間の到来に、教室全体が弛緩する。]
(*30) 2016/01/22(Fri) 01時半頃
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へえええええええええええ
15歳で領主って、オレらと同じ年じゃん。なんかすごくね?
(*31) 2016/01/22(Fri) 01時半頃
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[木製の机を椅子代わりにして、集まった学生たちがしばしの歓談。 話題は先程習ったばかりのアルビオン史だ。]
「でもさー。大変だったんじゃないの?」 「若すぎたとか言われちゃってるしさ」
「ええ、ええ。その通り!」
[ガリ勉メガネ君ことロビンは、片手で眼鏡をクイっと持ち上げて たっぷり時間を取った仕草で学友を見回す。]
「しーかーもーですよ、彼は、このあと……」
(*32) 2016/01/22(Fri) 01時半頃
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あッ!!!
(*33) 2016/01/22(Fri) 02時頃
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ネタバレすんなよ、この予習メガネっ
[ロビンの広いおでこを、カイルはぺちんっとデコピン*した*]
(*34) 2016/01/22(Fri) 02時頃
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という訳で、\現代軸がログインしました/
この歴史書感ほんと楽しいねえw
(-6) 2016/01/22(Fri) 02時頃
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[西暦962年。ウィリデ家の家督がサイラス・ウィリデに移った日、剣は今、まだ少年の趣を残す手の内にあった。 確かめる声音に、はい。と頷く声がある。]
──大丈夫ですよ。
[微かな緊張と不安に、瞼を下ろす間のような沈黙があり、それから、ちかりと氷を纏う剣が光り、常の少女の声が、今代の新しい主人に応えた。]
(-7) 2016/01/22(Fri) 03時頃
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[見た目ばかりは彼と近い年代となった年上の剣は、けれど緊張と不安が見え隠れする声に、常よりもいくらか柔らかく迎える気配を伴って返答を続けた。] はい。 オーレリアにおまかせください。
マスター ───主さま。
(-8) 2016/01/22(Fri) 03時頃
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[応じる声の後に柄から手が離される。 されども金属が床に落ちる音は響くことなく、 少年の前には、黒い衣装の少女が立つ。]
────。
[スカートの裾をつまみ、白金の髪を同色の黒いリボンで結った剣の娘は、あたらしい主へ辞儀を送った**]
(-9) 2016/01/22(Fri) 03時頃
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(-10) 2016/01/22(Fri) 03時頃
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[領主が代替わりをした秋。
ウィリディス平野の北側、越えた先に東西に街道の臨める丘の斜面を、少年と少女ふたりの足が並び歩いていた。 足元の土は人の足に踏まれ続け道となり、頂上へと続く。]
(70) 2016/01/22(Fri) 03時頃
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[歩いてきた後背を振りかえれば、風にゆれる小麦とそれを収穫する領民の姿を豆粒ほどの大きさで見ることができた。
腰を折り、麦穂を束ね、汗をぬぐい、腰を叩きながら、平地の広くに広がる小麦畑では、人が忙しく立ち働いていた。
その奥には、サイラスとオーレリアが暮らす城が聳えている。]
(71) 2016/01/22(Fri) 03時頃
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[そこから数歩先で傾斜がなくなった。頂上の東を見ると、山間に湖と山からそこに流れる細い川を見下ろすことができた。水気を含んだ涼やかな風が、下方から吹き並ぶ二人の髪を揺らしていった。]
ずいぶん歩きましたね。
[ふと見上げた空は広い。高くにある雲は筋に薄く流れていた 。城壁に遮られない空を掴もうとでもするように、オーレリアは空へ手を伸ばして、傍らの主人へと声をかけた。]
(72) 2016/01/22(Fri) 03時頃
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ああ。久しぶりだなあ、ここまで来るのも!
[頷いて、傍らで空に腕を伸ばす少女へと視線を流す。 水気を含んで草の匂いを乗せた風が吹き抜けて行く。 すらりと伸びた腕の先を視線で追って、空を見上げた。
見上げたついでに腕を伸ばし、ぱしり。と、娘の手を掴む。 もう、彼女よりもサイラスの背は大きい。 腕の長さも違い、かつてのように見上げることもなくなっていた。]
(73) 2016/01/22(Fri) 13時頃
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[視線が交われば、空色の瞳が明るく笑った。 そのまま一度掴んだ手を離し、自分はその場に腰を下ろす。
視線を向ける先には長閑な風景が広がっている。 先ほど声を交わした領民らの姿はもう豆粒ほどに小さくなり、 けれどここからも彼らが立ち働く姿が、ちらほら見えた。 その彼らの丹精した小麦畑が黄金色に揺れている。
辺りに響くのは、時折さやかに草の葉を揺らす風の音、 それに時折響く鳥の声ばかり。 それらを楽しむように、心に刻むように。 領主となったばかりの少年は、じっと少しの間それらを見ていた。]
……。川は下れば、いつか海に辿りつくそうだな。
(74) 2016/01/22(Fri) 13時頃
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[山間に、細く銀色に輝く川が流れている。 それへ目を留めながら、サイラスは独り言のように口を開いた。
かつて少年は、海が見たいと剣の娘に語ったことがある。 彼の心の裡には、見たことのない青い海が広がっていた。 未だその光景を彼は目に映したことがない。 それはあれから、すっかり遠くなってしまったように、 今の少年には感じられていた。
早すぎる当主の地位、その重責。 この風景を、領民を守らねばならないとの意思が、 未だ若き領主の肩を少しいからせている。]
(75) 2016/01/22(Fri) 13時頃
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……、
[ふうっと、サイラスは一度息を吐いた。 それは遠い夢を風に乗せて吐き出すかの行為に似てた。 少年は少し表情を変えて、オーレリアを見た。]
俺はこの地を守るぞ。
(76) 2016/01/22(Fri) 13時頃
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… いいや。 俺はウィリディスをもっと豊かにしてみせる。
レリィ、覚えていてくれ。この風景を。 そして俺の子孫に、いつの日か語ってくれ。 このウィリディスの風景を───…
[彼女を見つめる目を、僅かに微笑ませる。 そして、ぽふりと掌を彼女の頭の上に置いた。 そのまま感触を楽しむように、ぽふぽふと撫でるようにした。]
(77) 2016/01/22(Fri) 13時頃
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? なんだ、その顔。 知らないか?これもヒトの愛情表現だ。 暖かいものを、こうして……、ああ。そら!
[声と視線で示した先には、小さな生き物がいる。 領民の飼い犬か、姿を現したそれを呼び寄せて、 オーレリアにしたと同じように、掌でそれをぽふりと撫でた。 毛足の長いその生き物は、触れればもふもふとした手応えを伝え来る。
サイラスは、目顔でオーレリアを促した。 彼女の手も犬へ添えさせて、楽しげに唇の端を上げた。]
(78) 2016/01/22(Fri) 13時頃
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こうして触れるんだ。 もふ……、いいぞ。その調子だ。
っ、ははっ!くすぐったい。 お前、レリィも舐めてやれよ。 レリィ、こうやって腹の方にも触れてみろ───
[戯れていたのはほんのひと時のこと。 どうということのない、ただひと時の日常、 後に遠く思われる優しい時間のひとこまであった。*]
(79) 2016/01/22(Fri) 13時頃
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[子孫に、と。 その言葉の実現し得ぬことは、知る由もない。
ただ、この景色を覚えていて欲しい、と。 その言葉は、彼女の「不思議」…変わらぬ不思議を受け入れてのものであり、ひょっとしたらあの時流れ落ちた欠片の一片を埋めるものでもあった。
──── そして、]
(*35) 2016/01/22(Fri) 13時頃
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お前がいつか、誰かにしてやるといい。
(-11) 2016/01/22(Fri) 13時半頃
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[アイスソードとは、モノだ。 モノに感情はあるだろうか。
長く変わらずあることを寂しくないかと思う感傷は、 寿命の短くあるヒトの、ただの投影のようにも思われる。 けれどもし。もしも何かを彼女が思うことがあったなら。
──── お前がしてやるといい。
それがお前を救うかも知れないから、と。**]
(*36) 2016/01/22(Fri) 13時半頃
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[ぱし。と娘が空に伸ばした手を掌が包む。その動作の主を追うように顎が僅かにそらされた。変わることのない剣の少女は、主となった彼を見上げるようになっていた。]
はい。ここのところしばらく、 城もいそがしくありました。
[そのまますとん。と彼が座れば、たったままの娘の視線はそれを追うように下げられた。]
(80) 2016/01/22(Fri) 14時頃
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[丘の下にある平野を見下ろせば、彼のものとなった領地の様子がミニチュアサイズで見て取れた。 今年の麦は続いた雨に量を減らしはしたが、ウィリデ家の備えもあり、領民の生活が阻害されることはなく、平穏のうちに生活が続いていた。]
……水の流れはつながっているのだ、と いうことでしょうか。
(81) 2016/01/22(Fri) 14時頃
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[零された言葉に返す声音には問う気配はない。いっとき川に向けられた娘の視線は、丘のふもとの平野に、村に、──それを眺める少年の表情へと重みに負けまいといかる肩に向けられる。]
…、
[そうしてから、青い瞳はゆるく瞬き、再び彼が彼の父から、またかつての剣の主たるアルフレッドから受け継いだその緑の地をみた。]
(82) 2016/01/22(Fri) 14時頃
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[川から吹く涼風に言葉が切れ、 そこには少年と少女と、 風景と沈黙がただそこにあった。]
(83) 2016/01/22(Fri) 14時頃
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[そうして。空へと彼が吐き出した息が 遠く遠く、鳶の声が山を越えて聞こえなくなるほど ──遠くへ流れて行った後、]
────。
[遅ればせに風景から視線を戻した先、 そこに在るのは、ウィリデ家の、 ──この土地を継いだ、領主だった。]
(84) 2016/01/22(Fri) 14時頃
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[不要のはずの呼吸の間をおいき 黒裾を過ぎた風に揺らし、 彼の剣たる娘は、すとんと己が主の前へ 視線をあわせるように両膝をついた。]
はい。
[必ず。と、誓うように両の手を組み あるいは命を深くに刻むように、静かに静かに、瞳を伏せた。]
(85) 2016/01/22(Fri) 14時半頃
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