131 SACRED JUSTICE ―闇の正義と光の祝福―
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…………しかし。 失礼ながらそれは、筆頭枢機卿……クラウディア卿や、ラディスラヴァ卿…… 。 いえ、そもそも他の枢機卿は、承認をされているのですか?
[不安がよぎる。 ノックス卿といえば、枢機卿の中でも野心家に分類される存在で。 筆頭枢機卿の威光やラディスラヴァ卿の仁徳を前に、じきに来るであろう互選(コンクラーベ)にの為、早々に功を急いたのではなかろうか、と。
…………だが、彼女は軍人だ。]
(98) 2014/08/16(Sat) 12時頃
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……はっ。密勅、でしたね。 過ぎた言葉、お許しくださいませ。
それでは、そのように。 引き継ぎの後、情報の収集及び、捜査へと向かいます。
……この世に、十字の救済を。
[小隊長の表情に、大まかな状況は察する。 ……概ね想像通りだが、軍人に否の言葉はなく。「《白銀の翅》の目撃者を」と名指しで命を下された以上、粛々と従うしかないのだ、と。
固く引き締まる表情で、詰所を後にして。少女は聖堂へと向かい、訓練業務を引き継ぐ事となる同胞の姿を探した**]
(99) 2014/08/16(Sat) 12時頃
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…………。
神聖十字軍は、クラウディア卿の管轄だと思っていたのに……。
[尖兵の認識は、>>0:48指揮権の一切は筆頭枢機卿の元にあると見なしていたが。 これは、随分堂々とした越権行為に巻き込まれているのではなかろうか、と。]
……あんな人じゃなく、クラウディア卿が、法王様になれば良いのにな…………。
[ふるり、と。 狂信じみた崇拝は、一つの願望を言の葉に乗せる。
それが、神と言うより個への崇拝とは。気付かない、まま**]
(*1) 2014/08/16(Sat) 12時頃
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―聖都レグレシア・裏路地・BARブラックショット― [教団を後にして立ち寄ったのはいつものBARだ。 仕事の依頼を受ける時は大抵ここで情報を集める。]
マスター、いつものを頼む。
[そう言って酒場のマスターから酒を注いでもらい、それを喉に流し込んだ。 子ども達を連れ帰るには大人しくというわけにはいかないだろう。 少しばかり大暴れも必要になる。 となれば、単独行動ではなんともしがたい。]
さて…どうしたものかね。
[自分一人で偲び込んで数人殺してくるなら大した問題ではないだろう。 ただ、今回はそういうわけにはいかない。 子ども達を無事連れて、教団から出るには力技では難しいだろう。]
人手がいるな…。
[一言、ぼやく様に呟くと、もう一度だけ酒を煽った。**]
(100) 2014/08/16(Sat) 12時半頃
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― 幕間・回想:数年前 ―
「クラウディア卿、闇の魔術を使うのはいかがなものかと。」
[ある時、声をかけて来たのはノックス・ベルトリア卿だった。 彼女から見れば相手にしても仕方ないような小物だったが。 大方、こちらに難癖をつけて何かを得ようというつもりなのだろうが。
他の皆の前で言われては仕方ない。]
ノックス卿、失礼ですが魔術の経験は? ああ、貴方は戦闘は不得手でしたね。
では、此れを持っていて下さいな。
[そう言って魔術の防御をかけた盾を持たせた。 水の加護を持ったそれをしっかりと持っていれば怪我はしないからと言い含めて。]
(101) 2014/08/16(Sat) 13時頃
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[右手を掲げると、焔の槍が十数本生み出され。 それらはノックスへ殺到していく。
しかし、それらは全て盾に当たると消えうせてしまう。]
水の加護、大したものでしょう? けれど、こんな風にすれば……
[指を弾くと鉄砲水が生み出され。 盾は一瞬で砕けてしまう。 その力はノックスに届く前にクラウディアが打ち消したが。]
(102) 2014/08/16(Sat) 13時頃
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お分かり頂けましたか?
特定の属性の防御をした装備を相手がしていればその逆の属性を突けばいい。 対光魔法の防御で固めた騎士団が攻めて来たならば。
こうやって闇の力で蹴散らす為に、闇の術式も使えるようにしておくのですよ。
[そう言うと。 闇色の剣がノックスの周囲を取り囲む。
術式の講義をしているようで居て。 その実体は恫喝だった。]
― 回想・了 ―
(103) 2014/08/16(Sat) 13時頃
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― →大聖堂へ ―
[転移魔術を使って大聖堂へと帰還した。
その刹那、違和感を感じて精神を集中させる。]
(104) 2014/08/16(Sat) 13時半頃
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[魔力の共鳴。
それがクラウディアを含めた光側の人間へと意思として伝わってくる。 向こうの意思が届くのであれば。 こちらも意図的に意思を伝えようとすれば伝わるのだろうと理解して。]
貴女の気持ち、嬉しく思うわ。 レティーシャ。
(*2) 2014/08/16(Sat) 13時半頃
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―御伽噺―
[昔々、とある港を治める領主のお話。 その領主は漁業と海運を取り仕切り、莫大な富と権力を築き上げ、その港は昼も夜も財宝の光で明るく照らされていました。
ある日不思議な魚が水揚げされました。 下半身は魚、上半身は人間の女。 その魚は言葉を話し、しきりに「海へ帰して」と訴えました。 しかし領主はその奇妙な魚を珍しがり、散々弄びました。 日を追う毎に魚は傷つき、やつれ、それと共に領主もその魚で遊ぶことに飽きてきました。 魚は帰る事を諦めたのか、次第に≪呪われろ≫と呟くようになりました。 領主はその魚を殺して食べる事にしました。 そして、それはこの世のものとは思えない程の美味でした。
しかし――]
(105) 2014/08/16(Sat) 14時半頃
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魂老いれどこの身は老いず。 我が祖先の何と因業な事よ。
[権勢を誇った港町から追い出された一族は光輝く神の身元へと身を寄せる。 名の意味を“銀の港”から“財貨を至上とする者”へと変え、気の遠くなる程の年月を重ね、地位を築いていった。 ――嘘か真か、それを知る者は既に墓の下にて沈黙を貫いている。]
(106) 2014/08/16(Sat) 14時半頃
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― 大聖堂 ―
…………!?
[同胞を探し、訪れた大聖堂で。
聞こえるはずのない“聲”が、届いた。]
(107) 2014/08/16(Sat) 14時半頃
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―聖都・大通り噴水前―
雲の流れが速い……これは、一嵐来そうだねェ。
[にやけ面で空を眺め、暫し立ち止まる。]
さあて、この嵐の原因は一体何ぞや? 教団か、それとも――
[パルックの死、クラリッサの依頼。天秤は大きく揺れている。 そして黒衣の少女、青年、黒き剣の男。――『断罪の子羊』という名。]
ふむ、白と光を基調とするここにおいて、黒が目立ちすぎておる。 あの大男は『子羊』てガラじゃあない。だが――
[呟きを止め、からんころんと響きを立て、噴水へと歩み寄る。]
これはデカい嵐だなあ。きっときっと、デカい嵐だなあ。 ひっひひひ……年甲斐もなく胸が躍る。
(108) 2014/08/16(Sat) 14時半頃
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[薄ら笑いを浮かべながら、波打つ水面を覗き込んだ。]
水鏡よ、≪この嵐の行く末を示せ≫。
[水面の揺らぎは徐々になだらかになり、荘厳なる大聖堂を映し出す。]
ほう……ほうほう。 やはりそうか、そうでなくては。
なれば私も急がねば、特等席が売り切れてしまう。
ひひゃはははは!
[腹を抱えて哄笑を上げた。**]
(109) 2014/08/16(Sat) 14時半頃
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…………!? ……クラウディア卿!?
[>>*2聲の主は今まさしく、自分が心で呟いた人物で。]
わ、私、後ろめたさに幻聴を……?
それにしても……なんとまあ、都合の良い幻聴なのかしら。
[卿の思惑を確かめぬままの密勅は、洗脳の術に矛盾し、少女の意思を乱し。 卿からの暖かな言葉に、刹那、苦笑を浮かべ。]
(*3) 2014/08/16(Sat) 14時半頃
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……けれども。 私の心が、大恩あるお方への裏切りめいた行為を、非難しているのならば。
私は、此処に懺悔致します。 ノックス・ベルトリア卿の密勅に基づき、不穏分子の捜査へと赴くことを。
軍団長たるクラウディア卿を介さぬ命が、軍の内部に流れている事を……。
[不穏分子の調査は、今も専属の部署――ラディスラヴァ卿の管理下に置かれた部署もそうだ――が執り行っている筈で。 内容よりも、あからさまな越権行為と、抜け駆けとも取れる密勅に。心の中で、十字を切る。
それが、光の魔力の共鳴だとは、知らぬままに。]
(*4) 2014/08/16(Sat) 14時半頃
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弁士 仁右衛門は、メモを貼った。
2014/08/16(Sat) 14時半頃
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/* 格闘術師wwwwwwwwwwwwwwwww まさかの近接だったwwwwwwwwwwww
ナックルかっこいいな。 でも、司祭と聖霊術師なのにホントになんで後衛いないのさwww
(-15) 2014/08/16(Sat) 16時頃
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/* そして、仁右衛門はバッドエンドな人魚姫と八百比丘尼だったのか。 この世界人魚いたんだね。
天使や妖精が居るんだから人魚くらいいるか。
(-16) 2014/08/16(Sat) 16時頃
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― レグレシア郊外 火聖霊の遺跡外 ―
わかりません。
[双刃を焔の翼に受け止められた反動を利用し着地し、息を吐く。 腕ごと焔に晒された双刃は音も無く闇へと還り。 すぐにまた新たな刃が作り出される。]
死はいずれ全てへと訪れる救済である。
そこには安寧があるべきであり。 死を選別に使うなどあってはならない。
[クラウディア>>68を見据え、次の攻撃態勢へと入る。]
(110) 2014/08/16(Sat) 16時半頃
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[背後で魔術>>72の発動される気配。 友達が逃れられたかどうか、確認する余裕はなく。
一度広げた闇を足元へと集め、姿勢を低くしたその時。 黒い雷霆が断罪者を飛び越え、土壁を打ち砕いた。]
(111) 2014/08/16(Sat) 16時半頃
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アマトさん!?
[土壁を砕いたのは拳>>77だ。 およそ聖霊術師という肩書きやその外見に似つかわしくない格闘術。]
なんで……。
[逃げなかった。 驚愕よりもそう問いたげな眼差しを雷を纏う友人へと向ける。 だが、その隙にクラウディア>>81の詠唱が始まる。]
(112) 2014/08/16(Sat) 16時半頃
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……まさか。
[覚えのある詠唱。 ブラック・ダーク・デス教団内であってもその威力と消費の大きさにより使い手のごくごく限られていたそれは、間違いようも無く闇の魔術。 だが――。]
……"遊び"は相手を選ぶべきですよ。
[降り注ぐ闇色の刃を断罪者は防御も回避もせず。 身体で受け止めるままクラウディアへと肉薄しようと踏み出す足が痺れ、がくんと体勢を崩す。]
(113) 2014/08/16(Sat) 16時半頃
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これ……は……。
[アマト>>85の雷嵐の爆発に巻き込まれたのだと気づいたのは、腕を半ば強引に引かれてだ。]
私はまだ……っ……!
[友達の傷ついた姿に抗議の声を飲み込む。 一度、雷嵐の起こす土煙の向こうに姿の隠れたクラウディアを方を振り返り、腕を引かれるままに戦場を離脱した。]
(114) 2014/08/16(Sat) 16時半頃
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― レグレシア郊外 遺跡から離れた場所 ―
[何とかクラウディアから逃げ切り荒い息をつく。 フードは落ち、両袖は焼け焦げ、何よりその身体には数本の闇色の刃が突き刺さっている。]
闇すらも支配下に、と逆に宣伝しそうですが。
……大丈夫です。 私は"闇喰み"ですから。
[向けられた視線に心配ないと微笑む。 刺さっていた刃が粒子へと変わり、少年の身体へと取り込まれていく。
クラウディアが闇の魔術を行使したのは間違いなく幸運だった。 闇喰みは闇を喰らい自らの魂へと取り込む。 だからあの瞬間、クラウディアの隙をつくことも可能だったかもしれないが。]
(115) 2014/08/16(Sat) 16時半頃
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……貴方の判断が正しいです。 あの人は光の魔術を使ってすらいなかった。
[その髪の闇色が濃くなっていくように。 闇に魂が染まればそれだけ光にはその身は貫かれやすくなる。 真の幸運はクラウディアが光の魔術を使わなかった事。]
…………でも。
悔しい、ですね。 未熟で使命を果たせないなんて。
[ぎゅっと唇を噛んで。 まずは手当をしましょうと、買ったばかりの荷物から無事だった応急処置セットと水を取り出した。**]
(116) 2014/08/16(Sat) 16時半頃
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− 天使は加護と言う名の呪いを与えた −
[その天使は儚く脆い人間の醜ささえあいしていた>>91 彼女には人間との禁忌の愛の果てが見えていたのだろう。 愚かな若者にはそれが見えず、 ただ青い熱情だけで突っ走った。 彼女が果てを口にしていれば、 幾ら愚かな若者でも足を止めたかもしれない。
何故それをしなかったのか。
どれだけ悔やんでも心に降り注ぐ後悔の雨は止まず、 濡れるに任せ朽ちる心に差す傘も無い]
それでも私は貴女を手放せなかったかもしれない。
[後悔と共に揺るがない予想もまた持っていたから]
(117) 2014/08/16(Sat) 17時頃
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/* 闇吸収がねえ、イアンと被り気味でちょっと申し訳なく。 光弱点つけたりしてなるべく差別化したいのだけど。
(-17) 2014/08/16(Sat) 17時頃
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[もしかしたら彼女はそれすら知っていたのかもしれない。 愚かなままの若者を愛した天使は、男に加護を与えた。
魔法による干渉を最小限に。
それは天使からすれば、常に命の危機と隣り合わせにある男の その危険の確率を下げる為であった。
魔力を源とするものに対する全ての影響が可能な限り最小化する。 業火ならば多少の火傷に、 押し流す濁流ならば身を清めるせせらぎに。 薙ぎ倒す嵐ならば森を抜ける風の様に。
武器に付加された魔力を源とする力はほぼ無に帰す。
勿論武器自体の物理攻撃を減ずる力はない]
(118) 2014/08/16(Sat) 17時頃
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[重力波は不干渉でも、地割れが出来れば呑み込まれる。 電撃自体に効果は無くともそれが破壊した壁や鉄柵を 受ければ怪我をする。
そして探知する魔法からも逃れる事も出来た。 天使と交わった人間など光だろうが闇だろうが異端の存在。 それを確かめる為の術を掛けたとしても、 《白》の加護により、より強い探知の魔法でなければ 確認する事は不可能だった。
全ては男の為の加護であった。だが同時に重大な欠点も生んだ]
(119) 2014/08/16(Sat) 17時頃
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[男自身の魔法の行使の制限と回復魔法の無効化]
(120) 2014/08/16(Sat) 17時頃
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