159 戦国 BATTLE ROYAL
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 23時頃
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− 海上 −
[櫂さばき波を越えて隅慈家の紋を掲げた船へ近づいてゆけば、船縁に寄りかかる玉愛の姿を見えた。 船を並走させ、大音声で呼びかける。]
鬼姫か、 奇遇よの。 縁結びの大社にでも願掛けの船旅でもあるまい。
何処へ御座る。
(70) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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なぁ、あの糞餓鬼はまた姿見せると思うか?
[>>61あれは、ほんの1年か2年か前のこと。 同盟国の戦に加勢するため、いつものように、殿に成り代わり出陣した。 その頃本物はといえば、漸く世継ぎが生まれたという安堵からか、かねてよりの病が悪化し、床についている時間のほうが長くなっていた。 おそらく、もう己が長くないことも分かっていたのだろう。 だからこそ、あんな噂を、世に流したのかもしれない。
「土下の殿は肺病を克服した」
なに克服などしていない。 この時期から、戦であれ政であれ、富楽に得不が変わることが圧倒的に増えたのだから。]
(71) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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[さて話を戻そう。 その時、戦場に、やたら目立つ餓鬼がいた。 ありゃ何だ、花柳藤の嫡子の初陣かと、家臣に聞いた。 いや初陣ではないと教えられた。
父親殺し、白の悪鬼、姫夜叉────大層な二つ名を持つ餓鬼だった。 だが敵である以上、年齢も為人も関係ない。 ただ討ち取るのみ。
生憎その時は、水入りがあり、ほんの僅かに刃を交わしただけに終わったが。 この大戦に、あの戦狂いの餓鬼が出て来ない筈がない。
そんな確信からか、口角は楽しげに釣上がった。*]
(72) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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森番 ガストンは、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 23時半頃
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― 関ノ原への山道 ―
ああつら。ああほんまつら。 近頃はよう足まわりまへんわ。
[山芭軍の列は関ノ原を臨むための山道へ入り出す。 行軍する体力を奪う山道へむけて、兵達の思いを代弁する様に愚痴こぼす]
青いこわっぱがぞろぞろ雁首そろえる中で、ほんま場違いやわ。 黒根ん子に鷹船ん小僧、土下さん宅に。
なんや、"鬼の玉姫"おんなら、うちが赤ひとつちゃうんやなぁ。
(73) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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かはははっ、うちん孫蹴りはった時は今思い出しても傑作やの。
[八重は晩婚晩産であった。それでも、縁談をかつて蹴られたのは、孫でさえも当時の隅慈の姫とは年が開いていた]
なんやなんや、流石にもう現役とはいえまへん。 やが、まるで小僧ドモのちゃんばらの様。 首そろえてるやつら、みーんな孫どころか曾孫の青さ。
あの西さんらしい花柳藤の子ぼんなぞ、やしゃごでもおかしゃない。 おほほほ、そりゃうちも迎えさん待たせとるわけじゃのぅ…。
[天下を分ける大戦に臨む、若い炎がたてる火の粉の足音がよく聞こえる。 ぽんぽんと、鞠付きの音の様に、時代の流れと共にその足音は聞こえるのだ。
やがて沢山の赤を吸いあげ育つであろう、関ノ原の桜を思いながら 老女の思いは過去へと馳せる… … …]
(74) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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山姥 八重がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(山姥 八重は村を出ました)
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――うらら花咲く さくら舞い
(75) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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鞠つく手指は にしきの如し 扇のゆくえは 桜をすくい 歌ぞしとねの 語りの様で 艶なる紅には いきづかし
山芭の城には 妙なる華姫
(76) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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此れぞ山芭の八重桜――…
(77) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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看板娘 櫻子がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(看板娘 櫻子は村を出ました)
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――されどとしつき 幾十かさね
(78) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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若きは歌姫 熟して仙女 老いさらばえてはかんざくら 落つる桜に 通じ知の妙 良き人の背 ひかえて八十 老えど咲く様 八重なる霞
老いたる桜は 山芭を臨み
(79) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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"此れぞ"山芭の八重桜――…
(80) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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― 関ノ原手前 山頂 ―
ああ聞こえるわ 新しい天下の足音。 ホウイチ様に ええ土産ができそうや…。
[花弁を乗せてゆれる風に、老女がさしだす扇が微かに泳いでいた]
(81) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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/* 時の流れ残酷うううううううううう!!!!!!
(-28) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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[思い返す記憶はさらに遡り。 姉の輿入れの日を脳裏に描いていた。夏だった。 政の一環として決まった縁談とはいえ姉の表情は明るい。
器量良しの美姫とは言い難い姉には勿体無い話、 李家との縁を繋ぐのは鷹船にとっても有り難く、 夏の陽射しに相応しく明い気持ちで送り出した。 李家長男の正室なら、未来明るい嫡子も産めよう。
今になって、自ら進んでその縁に影を塗ろうとは。]
此度、伸睦殿が李を率いていると聞くが…… 良い返事は……期待できねえのだろうな
[独り言を聞くのは変わらず大人しく従う近習。 この男には、李伸睦に送った文の内容を打ち明けている。 《共に歩めはしないだろうか?》 簡素な文は、“李伸睦個人に宛てた” 裏切りの教唆であった。]
(82) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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山姥 八重は、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 23時半頃
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/* 櫻子wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
(-29) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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/* 八重さんすげーな。感動したわ。
(-30) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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― 回想>>63>>64 ―
ずいぶんと可愛らしい名だな。
[出てきたのは正直な感想だった。 最初は男だと思ったが。どうやら、女らしい。 成程。中性的ではあったが、確かに整って可愛らしい顔立ちだ]
うん。おまえに良く似合ってる。
[その言葉に嘘偽りはない。子供らしく、笑った]
(83) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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喜六。
(-31) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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[近づく森の船に、こちらは舵を切ることはなかった] [急な接近で接触を避ける為もあるが…] [それは、率いる者の気質が故]
ああ、やはり番瓦衛門殿か。 それがどうも、そういう事らしいですよ。
[縁結びの大社にでも―] [その言葉>>70に呵呵と笑って、にこりとする]
[自分よりも強い相手しか伴侶と認めないのならば] [戦場で直接交えた方が相手の力量はわかるというもの]
[西国の鬼姫にとっては、戦場こそがある意味縁結びの場―] [……とも、言えるだろう] [本人にその気が本当にあるかは別ではあるが]
(84) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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いい加減、殿方が迎えに来て呉れないので こちらから探しに参るところですよ。
[自分よりも一回り年上の相手に冗談でも丁寧に答えながら] [その本意は軽く口にはしない]
して、森番殿は何処へ?
[軽く首をかしげる] [緩く括った髪が、潮風になびいた]
(85) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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[かつての自分の名。百姓の子だった自分の名。 里に来るときに捨てたそれを知る者は、 たぶんもういない]
次に会うときは、敵同士かもな。 そしたら、容赦はしねーぞ。
[悪戯ぽく、笑ってみせた。 そのとき彼女と交わした言葉を、小太郎は今でもよく覚えている。 例え彼女が忘れてしまっていたとしても。 容赦はしない、自分はかつてそう言ったのだ。 だから今回の戦場でも手加減をするつもりはない。 なにせ商売敵なのだから]
(86) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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/* これがやりたくて八重選んだといっても過言じゃない。
はい、半分出落ち狙い、もう半分は年寄り枠を折角なのでやってみたくて八重できました、十六夜です。 櫻子の進化系なのは好みです。好み。 スタイリッシュ+老人の組み合わせに、不安を覚えたりもしたものの、別にスタイリッシュなバトル=ジャンプやダッシュいっぱいするわけじゃないし、扇つかって熟練の技を鮮やかにな方針でも大丈夫だよね!で。
なかなか珍しい、というかBBY枠ははじめての参加なので、運転難しいけど十六夜がんばってみます。
みかんーーー!!おれだーーー!! がっせんしようぜーーーー!!!
(-32) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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―山道進軍中―
にゃりーん。にゃりーん。
[大きな猫の背、鞍の上に寝そべる沙魅助。 器用にも落ちない。]
暇にゃねー。 戦場行くまでが暇にゃねー。 何せ猫は寝る事が仕事にゃからねー。
ふぁーあ、眠いにゃ、寝てていい?
[殿!良いわけないでしょう!その台詞も言うてはなりませぬ!と臣下からお叱りの声が飛ぶ。]
世知辛い世の中にゃり。
(87) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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はっはは! 男に追いかけさせるのではなく獲りにゆくか。 上等。
[玉愛の屈託ない笑いは、彼女の揺るぎない気性を惜しげもなく示していた。 荒々しい風に嬲られる髪もまた奔放な美しさだ。
熊襲の武人は目を細めつつ、飾らない率直さで行き先を問う鬼姫の声に答える。]
わしは西軍大将・祭文殿の檄を受けて関ノ原へ馳せ参じるところよ。 さて、この海原、どこまで一緒にゆけるかな。
(88) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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― 山道の山頂 ―
ほぅ…戦ばさえなきゃ、ええ行楽日和じゃのにのぅ。
[ひとあし先に到着した山道の頂上では、山芭軍が既に集まっていた。 酒や飯を開き、来る関ノ原戦へ向けて英気を養っている]
ほれ、そこん男衆! 足軽はん頼んで、近くにきとる御宅探しとくれやす。
来られても山芭ん酒わけるわきゃあんまいかんどすが 黒根ん子んとこなら、またたびくらいなら採れますえ?
あぁあぁ、勿論、変に西さんに来られんかもみといてや?
[降ろされた籠の中、円座に座り、春の花茶を傾けていた]
(89) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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― 回想・先代の頃 ―
お初にお目にかかります、義姉上。
[初の目通りの際、普段は使わない堅苦しい言葉を提げて深々と頭を垂れる伸睦に対して、鷹船家から嫁がれた奥方は何やら不満気に長兄に顔を寄せた。 何か粗相をしでかしただろうか。まさかそんな挨拶の口上しか述べていない――]
はぁ。いつもどおり……兄上まで…… いや、別にそういうわけでは…… ……一応初対面だからと思ったのだけど?
[常にとおりに話せと言われてぴんときた。 兄が義姉との沈黙を濁すためにダシとしたに違いない。 おおげさに溜息を吐けば義姉は口元を袖で隠し、緊張を多少なりと和らげた笑みを見せ。 それから次の話の種になったのは、鷹船の当主である弟のことであった。]
(90) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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