270 「 」に至る病
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[今でも、あたしはママの夢を見る。
ママはさみしそうにあたしを見つめて、 あたしの首筋に手を掛けるの。 大好きなあたしのママ。 どうしてあたしの首を締めるんだろう。
苦しいって思った瞬間に、 すうっとママの身体は溶けていって あたしの中に消えてゆく。
きっと、ママも寂しいんだ。 パパがママを失ってさみしいように]
(69) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃
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[ママの気持ちを考える。 大切な人を残していく無念を思う。
ママのことを考えて、考えて、考えて、 あたしはママにならなきゃって思うんだ。
パパのさみしさを埋めてあげられるように]
(70) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃
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("I am you, and you are me.")
(71) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃
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[あたしはきっと、やさしくなんてないよ。
お空の国に行ったときに、 ママに家族って認めてもらえるのか 不安なだけなんだ]*
(72) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃
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―― 命日 ――
[十字架の立ち並ぶ墓地を、パパと並んで歩く。 白い薔薇の花束をたずさえて]
ここに、ママが眠ってるのね。
[パパの足が、ひとつの十字架の前で ぴたりと立ち止まる。
十字架には「Clarissa」と、ママの名前が刻まれてる。 生没年を見遣り、パパとママの歩んできた 歴史の長さを知った]
(73) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃
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……ママ。
[白い薔薇の花束を、墓地に手向ける。 乾いた風が、あたしの亜麻色の髪を揺らした]**
(74) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃
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/* ひー、間に合わない。タイムアップ! お出かけしてきます!**
(-681) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃
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/* ひゃわわ たいへんなことに・・・ 着席したので、お返事したためまする パパ待ってね♡
(-729) gurik0 2019/10/17(Thu) 22時頃
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[ざわり、と葉擦れの音がする]
(98) gurik0 2019/10/17(Thu) 23時半頃
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あなたは、どちらだと思うのかしら。
[振り返った私は、きっと大人びた 曖昧な笑みを浮かべていたはずだわ]
(99) gurik0 2019/10/17(Thu) 23時半頃
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こう言い換えましょうか。
あなたは私に どちらでいてほしいのかしら。
ねえ、セイルズ。
[墓地に湿気た風が吹き抜ける。 十字架の前に手向けられた白薔薇が さやさやと揺れた]
(100) gurik0 2019/10/17(Thu) 23時半頃
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私は何なのかしら。 ミルフィの罪悪感が生み出したもうひとつの人格? あるいは天に召されなかったクラリッサの魂が、 哀れな娘の身体に取りついたのかしら。
……どちらでもいいわよね。この際。
[私は愛するセイルズに近付いて、 昔のようにその唇を奪ってみせた。 舌を絡ませ、熱を混ぜる]
(101) gurik0 2019/10/17(Thu) 23時半頃
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[それは、初々しい娘の口付けではない。 長き時間を連れ添った夫婦のような、 こなれた接吻だった]
セイルズ。愛してるわ。ずっと一緒よ。 決してあなたを離さない。
[うっとりと、私は伴侶を見つめて]
(102) gurik0 2019/10/17(Thu) 23時半頃
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きっと、私は病そのものよ。 あなたにとっての依存症の具現化。
[一歩、セイルズから距離を取る]
あなたがこの前、 抱いたのはどちらなのかしらね。ふふふ。
(103) gurik0 2019/10/17(Thu) 23時半頃
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あなたがこの娘の生き血を啜って 依存が進行するたびに、 私はこの子の“表面”にあらわれる。
今は少ししか出てこられないけれど。
ねえ、きっとすぐに私たちは “昔のように”暮らせるわ。 愛して、セイルズ。私だけを愛して。 私 “眷属”なしには、あなたは決して幸せになれないわ。
[きっと私が浮かべる笑みは、 写真立てに飾られたあの写真のように 慈悲深く、穏やかなものだ]
(104) gurik0 2019/10/17(Thu) 23時半頃
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ああ、残念よ。セイルズ。 今日のところは、これでさよならね。
(105) gurik0 2019/10/17(Thu) 23時半頃
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[ 暗 転 ]
(106) gurik0 2019/10/17(Thu) 23時半頃
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……パパ?
[ざわり、と葉擦れの音がする。
湿った風が墓地を吹き抜ければ、 そこに佇むのは、不思議そうに小首を傾げる 無垢な顔をした少女がひとり]**
(107) gurik0 2019/10/17(Thu) 23時半頃
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/* すごくすごく悩んでお返事しました。 こう、返しにくい感じのでごめんね…! 明日の朝がいつもより早いから、まだ見てるけど一応退符を打っときました。深夜帯に私のロルが落ちてなかったときは、明日の昼間に来ます。
(-741) gurik0 2019/10/17(Thu) 23時半頃
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[私は、セイルズの言葉>>122に 大きく目を見開いたわ。
――ふふ、そう。 あなたは私をそう捉えるのね。
間違っていてもいいと言うのなら 私から言うことは何もないわ。 信じたいものを信じなさい。
あなたが“私”を愛してくれるなら、それで それだけで。“あたし”は――……]
(133) gurik0 2019/10/18(Fri) 16時頃
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[情熱的なその口付けを、受け入れた]
(134) gurik0 2019/10/18(Fri) 16時頃
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[ざわり、と湿った風が墓地を吹き抜ける。 あたしは不思議そうにパパを見つめている。
なんでもない、言ううパパは>>126 いつも通りに穏やかな笑みを浮かべている。
白昼夢を見たような感覚。
疲れてるのかな、あたし。 ちょっと時間が飛んだみたいに、 前後の会話がかみ合わない。
なんだか口元が熱い気がして、 あたしは自分の唇を指先でなぞった]
(135) gurik0 2019/10/18(Fri) 16時頃
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……うん。帰ろう、パパ。
[あたしとパパは連れ立って、歩き出す。 自然と、パパと指と指を絡めた。 親子が手を繋ぐように、夫婦が手を取り合うように。 どんよりとした鉛色の空を見上げて、ひとこと]
パパと初めて会った日みたいな空だね。
[ぽつりと、呟いた]
(136) gurik0 2019/10/18(Fri) 16時頃
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お出かけ? うん、行く行く。 でもお買い物だけじゃ物足りないわ。
ええとね、たくさん行きたい場所があるの。 遊園地でしょ。水族館でしょ。 あと動物園も。それから――……
[パパと一緒に行きたい場所を、指折り数える。 まるで、休日に遠出をせがむ子供みたいに。
――これじゃあ、いくつ休日があってもたりないわ!]
(137) gurik0 2019/10/18(Fri) 16時半頃
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好きなもの? そんなの決まっているじゃない。
[ひょい、と背伸びをして パパの唇に軽く口付けた]
(138) gurik0 2019/10/18(Fri) 16時半頃
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パパ、だいすき。**
(139) gurik0 2019/10/18(Fri) 16時半頃
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/* 未来や今後の描写は夜に書きたいな 書けるかな……しつつ離脱!
(-779) gurik0 2019/10/18(Fri) 16時半頃
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/* いつものごとく土日はあまり覗けない族だから 今夜は夜更かしちゃんしてでも ちゃんと〆の方向に書けるといいな できるかな……
(-780) gurik0 2019/10/18(Fri) 16時半頃
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パパ、本当に? 約束だからね。遊園地も水族館も動物園も ぜんぶぜんぶぜーんぶよ!
[あたしはぱあっと顔を輝かせる。>>144 これからの休日をどう過ごすかに思いを馳せて 自然と足取りは軽いものになった]
(152) gurik0 2019/10/19(Sat) 03時頃
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パパ以外?
[きょとん、とあたしは目を丸くする。 それからパパの言葉>>147に 黙って耳を傾けたんだ。
ぐ、と。 あたしの手を握るパパの指先に、力が籠る。
“愛している”>>148のひとことが あたしの中に強く強く響いた]
(153) gurik0 2019/10/19(Sat) 03時頃
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