171 獣[せんせい]と少女
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[少し疲れが出たのか、背の上でうつらうつら。
……とある日の午後、林檎の木の根元でお昼寝。 ひんやりとした風から庇うように、 ユージンが獣の姿で温めてくれる。>>228 寝惚けて寝返りと打てば、木漏れ日が瞼にかかり――]
………………、っ
[射し込む光が眩しくて、>>290 うっすらと瞬けば、そこに広がるのは美しい山頂。>>296 大きく瞳を瞠って、息を飲む。
これは夢?と思ったところで、転寝の事実に気付き。 久々にたくさん喋ったから…なんて、 咄嗟に脳裏に過ったのが、少しばかり可笑しい。
このところ、以前ほど身体を動かしたいとも思えないし。 ちょっと、体力が落ちてるのかな。]
(319) 螢 2015/10/21(Wed) 00時頃
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[ふわりと風の運んでくれた山頂。 恐る恐る伸ばされた四肢は草を踏む。>>291]
ユージン。 ……ユージンっ
[黙り込んだままの彼を促すように、>>292 優しく、けれど急かすようにその名を呼ぶ。]
(320) 螢 2015/10/21(Wed) 00時頃
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ほら、見てよ、ユージン!
[一緒に笑える方を信じる、と>>287 そんな彼の願いが叶ったのだから、その笑顔を見るために、 期待しながら背から滑り下り、顔を覗き込むけれど]
ユージン? ……泣いてるの?
[きっと、がっこうを出た時のあたしなら、 この涙の理由に気付くことはできなかっただろう。
…でも今なら。 長くも短い旅を通して、彼の事情を知った今なら。 嬉しいからこそ流す涙もあると、理解できる。]
(321) 螢 2015/10/21(Wed) 00時頃
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……ね、だから、言ったでしょ? 大丈夫だって!
[両腕を広げて、広がる世界を指し示すよう。 自分の功績だと言わんばかりの、とびっきりの笑顔で。
稲妻の伝承を聞いた時から、予感はあった。 きっと壊れたままではないはず、と。>>296 けれど、ここまで豊かな場所だったとは。
胸いっぱいに澄んだ空気を吸い、…少し、咳き込む。]
(322) 螢 2015/10/21(Wed) 00時頃
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[ふわりと辺りが青に輝き、 人の姿に戻ったユージンに抱きしめられる。>>297 広げていた腕を、ぎゅっと彼の身体に回そう。
――昔に比べて、少しは大きくなれたかな。 この腕はどうしたって、あなたより短いけれど。 少しでも、あたしの気持ちが伝わればいい。]
ふ、ふふ…! だから、お礼を言わなきゃいけないのは、 あたしの方なんだって!
ありがと、ユージン! あなたの故郷、とっても素敵ね! …一緒に、来れて良かった。 連れてきて、くれて、…ありがと!
[ユージンの目元へ手を伸ばし、涙をそっと拭って。 そのまま柔らかく、瞼に口付けを落とす。]
(323) 螢 2015/10/21(Wed) 00時頃
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あのね、ユージn、
――――……、 ……。
(-481) 螢 2015/10/21(Wed) 00時頃
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[あぁ。そこであたしはようやく。気付いたんだ。 ――何かがおかしい、って。
だって、一番伝えたい言葉が、どうしたって紡げない。]
(324) 螢 2015/10/21(Wed) 00時頃
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……………。
[…そういうこと、なのかなって。 何かがすとんと、落ちるような感覚。
暫く黙ったままでいたから、 ユージンは不自然に思っただろうか。
紅玉のお守りを握り、力を貸してと深呼吸する。]
あの、ね、ユージン。 ………。 ちょっと、疲れたから、…抱っこ、して?
[口にしたのは、伝えようと思った言葉と別のこと。 せめて、雷の実を食べ終わるまで、…お願い、もう少し。]*
(325) 螢 2015/10/21(Wed) 00時頃
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/* 途中で迷ってロルを書き変えてたから、うっかり皆さんを待たせていたのでは(
挟んでえぇねんで…全然挟んでくださいね…! ちょっと直前まで元気すぎて、ここで死ぬのどうなん、って感じなのだけど、 場面転換入れると間に合うか自信なくて、無理に死にに行っててごめんという(
あ、でも雷の実食べた後、どこかよそ行っても構わないよとは! もしユージンが連れて行きたいところあれば!是非に!
(-487) 螢 2015/10/21(Wed) 00時半頃
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/* 進行具合は様々かなっていう…すごいご都合主義でごめんねユージンごめんね…(
このあと、年単位でぶっ飛ぶとかも全然できちゃう私ではあるけど(その間に殆ど喋れなくなるw 毎年この季節に、この場所で、とか。不自然と思ったらこっちもありあり。
(-490) 螢 2015/10/21(Wed) 00時半頃
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/* >>-492全力で☆をブン投げる!!
>ユージン ユージンの行き先、私も丁度行きたいところだったので、全然大丈夫! 死に場所として特にどこ〜とかも、全然決めてないノープラン野郎でしたすみませんwww
もしあれだったらこっちからもロル投げるかな…
(-500) 螢 2015/10/21(Wed) 01時頃
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/* うあああああああミッシェルの最期ぉぉぉぉぉ!!!
(-513) 螢 2015/10/21(Wed) 01時頃
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[照れて口を利かなかったり、反抗したり、 意地を張るのをやめようと思った矢先に。 たくさん喋ろうと決めた、そのすぐ後に。
…ユージンと喜びを分かち合っている、この瞬間に。 思いがけない形で、あたしは自分の寿命を知った。
不自由なく話せる時間は、たくさんあったのに。 いくらでも、伝えることができたはずなのに。
それを、放棄してきたのは?…――あたし自身だ。]
(351) 螢 2015/10/21(Wed) 01時頃
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[抱っこ、なんてねだったりして。 うんと幼い頃に戻ったみたい。 …でも、ここが一番安心するの。
もう一回、もう一回…って。 何度、空へ飛ばしてもらって、 この優しい腕に抱き留めてもらったろう。
たくさん、たくさん抱きしめてくれたのに、 照れて逃げ出してばかりで、ごめんね。
だけど。本当は、いつだって。 あたしが帰りたいと願うのは、あなたの腕の中。]
(352) 螢 2015/10/21(Wed) 01時頃
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ね、ユージン。
雷の実、食べたら、 その隣に、リンゴの種、植えよ?>>104
[一年後には、芽が出るだろうか。 数年経てば、苗木くらいには成長するはず。
金色の実のなる大きな雷の木と、 それに寄り添う、小さな林檎の木。
あたしがそれを見ることは、叶いそうもないけれど、 ……ほら、なんだかあたし達みたいだと、思わない?]
(353) 螢 2015/10/21(Wed) 01時半頃
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きっと、世界で一番、 …美味しい実、つけるから。
そしたら、ユージンに、食べt、…欲しい、な。
(354) 螢 2015/10/21(Wed) 01時半頃
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[喉をたくさん使うと苦しくなるから、 あまり長い会話は望めそうもない。
ばかだなぁ、と過去の自分に苦笑しながら、 代わりに短い音節を、ハミングで口遊む。]
Lu…, LaLa…La……♪
[ミツボシのように、上手くは歌えない。 曲も既存のものではなくて、 思い浮かんだ音をただ、並べただけ。
掠れた声で歌っても、全然綺麗じゃないけれど。 …声が欲しいって、言ってくれたから。
あたしからの、精一杯の気持ちを込めて。]*
(355) 螢 2015/10/21(Wed) 01時半頃
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/* >>347 何度読んでも最後の三行が胸にくる。 これを越える死に様を見せられる気がしません許せユージン…
(-520) 螢 2015/10/21(Wed) 01時半頃
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/* たぶんあたし達の愛は、互いを想って互いに隠し合う愛なんだ!>>357 …でもあたし、後悔はしてない!w
ただコリンが素直可愛い子じゃなくて土下座案件…! 他の子がな、可愛く甘えてるだけにな、こう、申し訳なさはあるんだけどね! ミッシェルとかリッサとか見てるだけで切ないやら苦しいやらだよ、もう!
ユージン大好きだよユージン…っ もっといっぱい喋りたい、もっと好き好き言いたい、言えなくなってから気付くんだ(中の人共々
(-527) 螢 2015/10/21(Wed) 01時半頃
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/* うあああああああんユージィィィィィン!!
なんかもう切なくて、胸いっぱいで私は…! おっかしいな?!死ぬの、あたしなんだけどな?!www
愛し過ぎて死にそう!いやもうとっくに死んでる! ねぇ今晩寝れそうもないんだけどどうしたらいいかな! ユージンのバカーーー好きーーーーー!!
(-551) 螢 2015/10/21(Wed) 02時半頃
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/* オズ先生と2秒差でバカって叫んでて笑ってしまったwww なんだろう、なんかもう、愛しいが故の罵倒だよね! 明日はなんとしても残業回避したい 。 寝なさいコールが後ろから上がってて今日寝なきゃいけないのがほんと辛い、今のテンションのままロル書かせてくれ… とか言いながら寝る努力…する…うっうっ
(-552) 螢 2015/10/21(Wed) 02時半頃
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小鈴は、眠ってるユージンにこっそり、大好きだよって囁いて。おやすみなさい…**
螢 2015/10/21(Wed) 02時半頃
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/* ここまで読んだ、の栞機能を選択するんだ! その上で自由記述すれば、落とせるっ**
(-554) 螢 2015/10/21(Wed) 03時頃
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もう、また、子ども扱い…
[自分からねだったくせに、 抱き上げられれば文句を一つ。>>370 言葉を長く紡げない分、表情は豊かに。 頬を膨らませてみせるけれど…目元は笑んだまま。
否定しながらも、腕はしっかり首に回して、 いつも以上に、ぎゅうと強く身を寄せ甘える。
受け止めてくれる胸は変わらず広くて、温かくて、 ふふふと、思わず笑みが零れた。]
(398) 螢 2015/10/21(Wed) 20時半頃
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[抱きしめてくれる腕が震えていたこと、>>357 疲れた、という言葉の中に見えたもの。>>369
気付かれていると、察することはできたけれど。 互いに確信しているのに、どちらも口火を切らない。
普段通りでいようとする意地っ張りなあたしのために、 気付かないふりして、いつものように甘やかしてくれる。
…そんな優しいあなただから。大好きなの。]
(399) 螢 2015/10/21(Wed) 20時半頃
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[優しい歩みは、まるでこちらを気遣うよう。>>379 そんな繊細じゃないよ、と口にしかけたものの、 たまには素直に甘えてもいいかなと思い直して。
種を植える提案は一瞬、怪訝な顔をされたけれど、 言い募れば、返されたのは思いがけない言葉だった。]
あたしが、リンゴ…、?
[驚いて目を瞠り、はたはたと瞬きを二つ。 見つめた金の双眸からは、雫が零れて。>>385
優しい口づけと、涙混じりの笑み、
――そして。囁き落とされた、この一言に。>>-546]
(400) 螢 2015/10/21(Wed) 20時半頃
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……………ッ、!
[――あぁ。きっと、 あたしはこの言葉を、待っていたんだ。
だって、音が耳に届いた瞬間から、 どうしよう、涙が溢れて止まらない。
その言葉に込められた意味に。 一番、美味しそうだという台詞を、 “あなたが“口にしたという事実に。
胸がいっぱいで、きゅっと喉が締め付けられて、 …ねぇ、これじゃ逆効果だよ、ユージン。
あたし。嬉しくて、嬉しくて。…声が出ないの。]
(401) 螢 2015/10/21(Wed) 20時半頃
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[最後まで泣かないって、決めていたはずなのに。
声もなくボロボロ泣いて、手で口元を覆って、 顔も林檎みたいに真っ赤で、恥ずかしい。
今まで耳にしてきた、どんな“大好き”より、 ずっとずっと、愛に溢れた言葉だって。
…それがわかってしまったから、もう、]
(403) 螢 2015/10/21(Wed) 20時半頃
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――神様。 もう、 あたし、これ以上は 、
…何も、望まない。
(-566) 螢 2015/10/21(Wed) 21時頃
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……ばかっ。 今さら、気付いた の?
[泣きながら、晴れやかに笑ってみせるけれど。 変わらず減らず口を叩く、素直でないあたし。
欲しいと願ったものを、全てくれたあなたに。 ――あたしはこの身以外、何を遺せるというの。]
(406) 螢 2015/10/21(Wed) 21時頃
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この、雷の 実、ユージン、みたいで、 とっても、…綺麗、ね!
[…そうだ、笑顔。
笑顔と、声と、
たくさんの、素敵な想い出。 思い返す度に笑みが零れる、楽しい想い出。]
(408) 螢 2015/10/21(Wed) 21時頃
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