29 Sixth Heaven
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―施設前― [静かに白塗りの車が止まる。]
ありがとう。
[扉が開き、一人の男が姿を現す。 「世界」からの使いである運転手に スティーブンは頭を下げる。 穏やかな風が吹いてくすんだ金の髪を揺らした。
扉ひとつ。 其処から地下へと降りていけば、 「そこ」へ辿りつくらしいとスティーブンは理解する。 じっと、藍色の眸で扉を見たまま立ち止まっていたが やがて静かに歩き出した。]
―地下へ―
(53) 2011/04/13(Wed) 22時半頃
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[無機質な空間は、規則正しく、清潔で。 高い天井を見上げながら、 フィリップは息が詰まる、と思った。 リベラも高い空間はあるけれど 飛ぶ様子は見せず。肩で首を傾げている。] ………… [見上げている姿勢が思い出させるのか、 どうしてだろう?何故か8年前を思い出す。 綺麗なお屋敷。塀の上にある窓。 塀の傍に生えている樹に登ったのは、 単に軽業の練習だけではない。] [登った先、レースのカーテン越しの部屋。 少しだけ、自分より幼いあの子は 初めて会ったとき、灰青色を瞬かせて。]
(54) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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ラルフが皇子にしか見えない病気。
(-41) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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……次の人にも、嫌われちゃうの、かな。
[少女は天を仰いだ、正確には天井を]
私を此処から出してくれる人なんて、いないんだもの。
[延々と繰り返される思慕と憎悪、期待と失望の転換。 それらは少女の理性から“希望”を生み出す力を奪っていった]
私は何も、望んじゃ駄目。
[それが手に入らないと知った時、 このぬいぐるみのように酷い事をしてしまう事が怖かった]
望まなければ、もしかしたら今度は嫌われないで済む、かな。
[破れたぬいぐるみを胸に抱きながら。 やがて、少女は背後でドアの鍵が開く音を聞いた]
→ 最深部・大部屋 ―
(55) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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―最深部・大部屋― [ぺた り。個室を隔てる扉から一歩。 酷くゆっくりとした動作で、大部屋へと出る。 虚ろとは異なる、しかし何処か霞んだあおが ゆるりと瞬いた。
…どうして、ここに出てきたんだっけ。 すごく、面倒なのに――このまま、部屋に戻って 良いかな。
青年の思考は幾度とない振り出しに戻って。 長い時間を掛け、漸く出てきた目的に再びぺたりと歩き出す。 そうしてゆっくりと、待機室へとつながる扉の前まで辿りつくも 未だ閉ざされたままの其処が、開く訳も無く。]
――、…?
[かく、と首を傾ぐ。 何故開かないのか。 少し考えれば、辿りつく筈の答えも その思考回路を回す、其れだけの事が許されない。
それに、疑問を抱く事も。]
(56) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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― 最深部 ―
コンソロールから飛び降りたネズミは
細い洞をくぐり、大きな部屋の隅に出る。
同じようなネズミが何匹も、
メインルームを駆け回る。
そこにいる二人の器>>55 >>56を発見すれば
愛らしい仕草で服を引っ張る。
待機施設へと、移動を促すように。
再接続まではメインルームは閉鎖される。
ネズミたちはそのことを知っているから。
そして閉鎖までに、
残存器を待機施設へと導くのが
今、ネズミたちを動かすプログラムの内容。
(#10) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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ねずみー!!ヽ(゚∀゚)ノ
(-42) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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/* 扉表現重なったあああ しっかりしろ私 今!鳥になる!
いやいやいやだめだろ
(-43) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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ネズミに喜んでいたが。 なん、 だと。
もう開いてるのか(
(-44) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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[教会の帰路を、ゆっくりと歩く。 傍らには見知った付添の気配。町中に戻れば甘い菓子の匂い。愉しげな子供達の声。地下ゆえに制御された温暖な気候。 牧師一人が立ち去ろうと、平和な空気は変わりはしない。 そのことに少し眼を伏せ、左手で下腹部を撫でた。布地の肌触りのよさに、指に力が入る]
あの文といい、急なものですね。 ……こういった招集など、それこそあの方にふさわしきものでしょうに。 [早朝読んでもらった手紙の内容を思い出し、息を吐く。 脳裏に浮かぶのは、既に亡き伴侶のこと。弱きも強きも救け、愛し、ただひとりの犠牲も厭うて赦さなかったひとのこと。 若干口が悪かったものの、その熱さゆえのものであると、誰しも苦笑する程度で収めていた] あの方とは違う卑賤な身には、荷が重すぎる辞令ですが……、 なるべく早く、終わることを願いましょう。
[付添を安心させるように、口元を緩める。 不安や疑問はあれど、混乱を起こすほどではなく。 ただゆっくりと、杖をついて戻っていく。 最小限の持ち物を詰めた鞄は、既に用意していた*]
(57) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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/* うん、トニーが残存器かわからんかったから とりあえず、いる二人誘導開始
(-45) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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― 最深部・大部屋 ―
[ひらり、歩く度に少し大きめのワンピースが揺れる。 ふわり、柔らかな巻き毛もがそれに合わせて揺れる。
この部屋で待っているようにと言われて、 少女はこくんと大人しく頷いた。 既に来ていたらしいペラジーの姿がある。 彼が待機室への扉へと緩慢に歩いて行くのを見ながら、 少女はソファの上で丸くなると身を横たえた。
開かぬ扉、まだ姿の見えない他の器。 彼らはもしかしたら、もう此処を出て行ったのだろうか? そうだとしたら、なんて……――]
……羨ましい。
[これが接続中だったならば、羨望はすぐさま嫉妬に転化しただろう。 けれど、今はただ純粋に憧れを抱きながらも 疲弊した心と体を安らかに休ませる事ができるような気がした]
(58) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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― 待機施設前 ―
なんだよ、これーーー!!
[廊下の先。行き止まりになった所にある扉。 白いのっぺりした引き戸状のそれを、 フィリップは首を傾げながら弄る。 ……先程からどれだけ力を籠めても びくともしない扉。 引き戸に見えて押し戸か?と押してみてもやはり駄目。 ……来る途中に隠し扉があったりしたらお手上げだと 動かない扉を弄るのをやめて。]
それとも、これから、説明する人が来るのかな……
[リベラは既に飽きたのか 環境になれてきたのか、肩から離れて 軽く周囲を飛び回る。 フィリップは開かない扉にお手上げと そのとにもたれてその姿を見上げて。]
(59) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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…、 ん、
[服の裾を引くネズミ>>#10へ、あおを向けて。 先程と逆の方向へ、かくりと首が傾いだ。
なんだろう、…まぁ、いいか。 と。 停止しそうになる思考を、引っ張り続けるネズミが遮る。 その度に、思考回路をゆっくりゆっくり動かして]
…この、奥…?
[漸く、目前の扉へ再び視線を上げた。 ぺた、ぺたり。 と、数度その扉に掌を当てる。 ――尤も、其れを力づくで開こうと努力を、欠片も見せる事はないが。]
(60) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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押してダメなら!!
引いてみな!!!
またはからくりどんでん返し。(そんな施設)
(-46) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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入っていいのかなー。
フィリップ(たぶん村建てさん)が 敢えて手前で入ってこない&天声で促したってことは 器は待機室に既に入って良さそうだけれど。
扉を開けていいのか、 戸惑うチキン。
(-47) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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/* ・くれぐれも視界描写を出さない。 ・地の文に蒼以外の色彩を出さない。黒も不可。 ・視覚以外の四覚でじめじめぎすぎすを描写する。 ・心理描写はほどほどに。
(-48) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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―エレベーター―
[降りてゆく。降りてゆく。 スティーブンは時計を確かめる。
チク・タク・チク・タク
時計は刻む。 地下へ地下へ潜り続けて どれほどの時間経ったのか。 見上げ、通り過ぎていく照明に眼を細めた。
――こんなところが、あったとは。
純粋な驚きが、任を受けた彼の胸に去来する。 「世界」「システム」「恩恵」 歴史で学んできた惨劇を繰り返さぬための。
だが――]
(61) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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[見覚えのあるねずみの愛らしい仕草>>#10。 本能的に可愛いものに表情を緩めて、 身を起こすと服の裾を引く1匹の頭をちょこりと撫ぜた]
此処でお休みしてちゃ駄目なの? 今なら良い夢を見れそうな気がするんだけどな。
[けれど、ねずみの誘導には従うようにと、 そう小さな頃に教えられていたから。 ソファから足を下ろすと、長年共に器として過ごしてきた 青年の方へとぺたぺたと同じく素足で歩いていく。 見知った顔が残っている事に、少しだけ寂しさが薄れた]
おはよう、ペラジーお兄ちゃん。 開けられる……?
[彼を見上げながら、扉にそっと手をかけた。 何年か前に、管理者が交代した時にもこの扉をくぐった。 確か、こうすれば開く事ができるはず――と、 少女はよいしょ、と体重をかけて扉を押した]
(62) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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― 最深部 ―
ネズミの内1匹は>>60にこくりと頷く。
ネズミの小さな姿では、戸を開けることはできない。
出来るのは、開けてくれるのを期待するように
カリカリ、と、小さな音を立ててとを引っかくこと。
もう1匹のネズミは>>62 引いた布の先
振る声を見上げながら不思議そうに首を傾げ
それから、また布を引く動作を再開する。
彼女が素直に従ってくれるので、
ネズミはそのまま廊下を駆けて。
先にいる1匹と合流し、
2匹で器たちを見上げた。
(#11) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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――…、おは よ?
[背後からぺたりと足音を立ててやってきた――…名前は、思い 出さない。 少女の言葉に、かくん、と首を傾いで、言葉を返す。 語尻が上がってはいても、少女へ訪ねている訳では無く。
ただ、鸚鵡返しで咄嗟に言葉を返し ――その反射言動と、言葉の意味を、彼の中で問うただけ。 …尤も、直ぐに まぁいいや。 の一言に塗りつぶされる。]
……?
[開けられる?との声には、一寸の間。 僅かに不思議そうな顔をして、ふる、と一度だけ首を振った。 開け方を知らないのか、開ける努力を拒否したのか。 ――それは、定かではないが。]
(63) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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[少女によって開かれる扉。其れを、青年が手伝う気配は無い。 ただ、完全に開かれたのを見やって、 会釈の心算かゆっくりと、首が深く項垂れて 再び上がる。
扉の前で自分たちを見上げていたネズミが、 するりと、扉の奥――待機室へと駆けこんでいくのを、じっと見つめて。 少女が入室するのを見てから、漸く。ぺたり、と足跡が鳴る。 少女の後を追う様に――しかし、酷くゆっくりとした足取りで入室を果たした。]
― →待機室 ―
(64) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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―自宅― [最愛の人は、教会の裏にある白い屋根の家に。 ベリーショートの金髪は少しくすみ混じり 物音を聞いて銀縁の眼鏡を押し上げる仕草は何処か冷たい印象 けれど、その落ちた視力が氷色の瞳が男を認識すると 蕾が綻ぶような笑みを浮かべるのだ。 何時も――今も]
……私のロビン
[黒檀色が揺らぐ。 別れを思うと其処に今まで感じた事のなかった何かが 渦巻くような心地がした]
そろそろ、行かなくては
[小さな寝台に赤子を寝かしつけていた妻が 表情を曇らせて立ち上がる。 悲痛な声を聞いて、首を振る]
(65) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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―エレベーター内>>61―
だが……彼は死んだ。
[スティーブンはぽつり、呟く。 長く息を吐き。 眼を閉じたまま顔をゆっくりと正面へ向けた。 少しエレベーターの速度が落ちた。 最下層へと近づいたらしい。 気圧の変化に体が反応する。 耳の奥が キン、と痛むような感覚。
藍色の眼を右へ向け、指先を耳に当てる。 不快そうに眉を顰めたが、 エレベーターの動きが止まれば視線は前へ。 足音を響かせ、廊下へと向かう。]
→最下層:廊下
(66) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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ああああああ!! ロールが、直前の村のト書きに引き摺られて凄い書き難いいいい!!
予定していたト書きと全然!違う!のだが!! しかし其れを思い出そうとすると文章が進まないので、 もう結構適当である。
頑張って明日中に固定させる。
(-49) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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そんな顔をしてはいけない ただ、私が選ばれたことを祝福してくれないか
[長身の男に縋りつく妻は、子供のように泣きじゃくる。 そんな姿を見るのは初めてのことだった。 情緒不安定になってしまっている 其の理由がこれから行く先にあるなどと、今は知る由もない。 幾らかの歳月に一度 犯罪が増える時期が丁度、今]
――…
[名を呼んで、細い肩を抱いた。 小さく震えている妻に感情の波が揺らぐ]
私とて、お前と離れたくはないよ ……けれど待っていてくれるだろう?
どれ程長く時が流れようと 私とお前の心は変わらないと、信じてくれるね?
(67) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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/* ロビンがチャールズの息子把握。 ロビンが最近NPCで人気。 PCとして使ってるのみないなぁ。 なんでだろん?
(-50) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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[出発はそれから幾らも時間が過ぎてから。 乱れた寝台に横たわる妻に優しく口付けて 何も知らず眠り続ける赤子の頭を撫ぜ 左程大きくもない黒い鞄を手に 迎えにやってきた車へと乗り込んだ*]
→施設へ―
(68) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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[おっとりとした所作は昔から変わらない。 自分は大きくなって服のサイズも変わったし、 これからまだ大きくなるだろうと大きめのものを着せられている。 むしろ、自分が成長しているためか、 少し昔より小さくなったようにも見えていた]
他の人は、もう行っちゃったのかな? それとも、もういないのかな……。
[ねずみの仕草、首を振る青年>>63にこくりとまた頷いて。 華奢な体全身で扉を開くと振り返り、 彼が扉をくぐるのを待った]
行こう、ねずみさん達が“おいで”って言ってる。
(69) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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>>65 えっ…
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ロビンキャラチョイスの理由は何となく察しがつきましたwwwwwwwww 相方サービス旺盛ですね!!!!111!!wwwwwwwwwww
的外れだったりするかもしれないが、もう其れは其れで(
(-51) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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