248 冷たい校舎村6
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[ 職員室までの道中。 らしかぬ会話を重ねた末に、 空木はへらりと笑って言う。]
……おれら、 昼間はにんげんのふりしてて、えらいな。
[ そう言って、ミミズクだったり、 ゾンビだったり、ハンターだったり、 委員長だったりする男を見下ろした。*]
(1083) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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──現在/教室へ──
そりゃそーだけど。 ……あ、これ。鈴木センセのだったらどうしよ。 ふつうにやなんだけど。きしょい。
[ すんすん、とにおいをかいでみたが、 布製品だなあ。ってにおいしかしなかった。
まあいい。これは日夏のやさしさの権化。 そういうことにして、空木は廊下を歩く。
持ち出したひざ掛けを頭からかぶって、 おばけごっこを楽しみながら。]
(1084) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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[ だから、怖い? って聞かれて、 ……そう見えるのかあ。って思った。
へへへ、と恥ずかしいのを笑ってごまかす。 視線を合わせて>>1058、ううんと首を傾げる。]
……そーかも。気味はわりい。 変なこと思い出しそー。こわ。
[ 日夏が、委員長然とした顔で、教室に入ってく。 空木こと、毛布おばけも、それに続いて、席に着く。*]
(1085) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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―回想:落花と衣装―
そりゃあ、可愛いだろうから?
[可愛らしい問いかけ>>985に、乃歌の方も首を傾げた。 そこまで不思議なことだろうか?]
ほら、折角の文化祭なんだし、 こんな機会、もうないだろうし、ね。 見たいじゃん、落花のドレス姿。
[去年までならいざ知らず、自分たちは3年、最高学年だ。 もう、二度とこの面子で文化祭をすることはない。
ましてや、責任感の強い落花は、 1年の時から責務ばかりを優先していたような気がするから つまりは、そういうことだ。]
(1086) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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[といったような、 ゲンドウポーズ乃歌と委員長の一騎打ち>>982が起こるには 十分すぎる理由がそこにはあった。
睨み合いは長くは続かなかった。 彼が比較的あっさりと折れてくれたから。優しい。]
崇める!ちょー崇めるー! よっ、委員長!太っ腹!
お礼に、君には翼を授けよう。
[冷や汗をかいているのは見ないふりをして 彼の芝居がかった口調を真似つつ、 派手な缶のエナジードリンクを手渡した。 税込み283円の翼である。]
(1087) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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委員長もあんまり無理しないようにね。 手伝えることがあったら、私も手伝うし。
[ただでさえ忙しい上に、負担を強いている自覚はある。 文化祭のどこかで彼が助けを求めたなら きっと、手を貸すくらいはしただろうけど、 さて、そんな機会はあったものか。*]
(1088) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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/* プロローグで150発言以上ってのが見えるんだけど(
(-220) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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/* 一色さんがかわいいんですよ―男に渡したくない。 あと委員長も好きです。 落花子ども扱いしてるとこ含めてとても好きです。
(-221) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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―― アルバイトと庄司さん ――
こんばんは。
[シャツとジーンズに、エプロン。 あまり学校ではみない姿の彼女を、 少し、もの珍しそうにヨスガは見ていたけれど、
それは、いかにも「マズイ」という顔をして 振り向いた庄司さんの視線でおあいこだろう。>>1063
どうしてここに、と問うことはない。 どう見てもアルバイトだったし。 この近くに住んでるの? と問わなかったのは…… さし当たって、必要がなかったから。
代わりに彼女のおすすめの本を訊いた。]
(1089) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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[ 本はいい。人の好きなものはいい。 ほんの少しだけ、 その人の世界観を知ることが出来る気がするから。
黄楊にそう語ったのはウソでもなんでもない。 そうでもしなければ、 ヨスガという男にとって、他人が理解できないのだ。 ……それこそ、 「理解した気になっただけ」なのかもしれないけれど。]
(1090) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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[というわけで、庄司におすすめを聞いたのは、 三分の二くらいはわざとではない。残りはわざとだが。
受験の本は特に求めていなかった。 参考書を増やすことで 参考書に溺れる事態は避けたかった。>>1064
くるり、と庄司が踵を返す。 それに諾々とヨスガはついていった。 たどり着いた場所は、児童書のコーナー。]
……これは?
[なんというタイトルの本だろうか。 指し示された一冊の本。
どうやら絵本であるらしく、 庄司が どうして、これをおすすめしたのか ヨスガには見当がつかなかった。]
(1091) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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……。
[どうして、と問うよりも前に、 一枚、二枚と捲って絵を見つめる。 やっぱり、わからない。 どうしておすすめしてくれたのか。
けれど、「こんなもの」といってしまうのも 「どうして」と訊くのも、なんだか嫌ではあった。
……元来気まぐれで負けず嫌いだったのだ。 ヨスガという男は。]
(1092) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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……これ、ください。
[レジに絵本をもっていく。 本を整理している庄司が レジ打ちではなかったように思う。 だから、 他の店員に「プレゼントですか?」ときかれて、瞬く。]
そうかも。
[子供向けの本を買うのは気が引けるから、 手間と知りつつ、ラッピングをしてもらった。 プレゼントのようなものになった一冊の本。 むき出しのほかの小説。
それらを抱えて、 ヨスガは庄司に「ありがとう」と言った。]
(1093) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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君がどうしてこれを勧めてくれたのか、考えてみる
[――と。]*
(1094) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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[——さて、購買にて弓木はぼくの会計をしてくれただろうか。>>946 してくれたならぼくの財布には崩れたお金が入っただろうし、 してくれなかったなら、5000円札を泣く泣くトレーに置き去りにしただろう。
そんなこんなで、遅刻をしてしまう前に教室を目指す。 途中、寄ったトイレで、買った靴下も手早く替えて、足元もすっきり。]
(1095) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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— 3年5組・教室 —
[がらり、扉を開けて、そのまま自分の席へ。 たぶんそこにいたのは、10名前後のクラスメートだ。 ……この雪のせいなのかどうか、嫌に少ない顔ぶれである。]
おはよう。
ちょっと購買に寄ってきたんだけど、誰もいなかったんだ。 どうなってる?
[自分の見たものを報告しつつ、情報共有に入っただろうか。*]
(1096) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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―― 現在:教室 ――
[ぺらぺらと単語帳を繰る音が止まったような気がして>>1055 私はぼんやりと薄目を開けました。 ぱちぱちとゆっくり瞬きをする視界に、 こちらをまっすぐに見つめてくる阿蘇君が写ります。
私はもぞりと上半身を起こして、こっくりと頷きました。 多分、まだ顔は眠たげだったでしょうけれど。]
見えるよ? こんな日に、ちゃんと登校してるし、 今だって。
[ほら、とその手に持っている単語帳を示します。]
(1097) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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私は、寝てるし。 書記だって、たまたま先生と目が合って、 断れなかっただけ。
[書記サマという言葉に苦笑して、>>1056 私は目をこすりました。 そろそろ始業の時間です。 眠たくても、寝てはいられません。]
見た目は、確かにちょっと派手だけど、 でも、
[似合ってないし。 うっかり口を滑らせて、そんなことを言いかけて、 慌てて私は飲み込みました。]
(1098) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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[危ないところでした。寝ぼけたままだったなら、 多分そのまま口走っていたでしょう。 ちょっとでも覚醒しつつあって助かりました。]
第一印象だけで判断するほど、 短い付き合いじゃないんじゃないかな。
[3年生ももう終盤です。 1年近く同じクラスで過ごして、 文化祭を一緒に作ったメンバーです。 見た目の印象だけでその人の全部を判断するほど、 薄い付き合いではないと私は思っていました。
似合ってないよと言えるほどには、 親しい自信はありませんが。*]
(1099) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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──回想/黄楊と──
[ 学校のお勉強ってやつは、 系統だってる。って、空木は思ってて。
国語も、数学も、理科も、社会も。 教科を問わず、こどもが学校で得る知識は、
単元から単元へ。次から次へと、 見えない線が引かれてるみたいに、つながっている。]
(1100) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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[ ──と、思っている空木だからこそ、 授業をサボったツケは、大きかった。
木という漢字を知らずして、 楊という漢字は書けやしないし。
前章を知らない授業を受けてはじめて、 空木は、ちんぷんかんぷん。という言葉を実感する。]
……って感じなんだけど、 夏休み前のノート、貸してもらえねえ?
[ 文化祭前のある日、黄楊の机の前で、 空木はパン! と手を叩いて彼を拝んだ。
黄楊のノート、すごいぞ。って、 空木に教えたのは誰だったんだか。]
(1101) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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これからの定期テスト落とすと、 おれ、マジで卒業やばそーなんだよね。
[ やべーよなあ。って、空木は笑う。 自慢できるような話ではないので、 ちょっとだけ、照れ臭そうに。へへ。
学校を休みがちだった。っていう黄楊が、 空木のビフォーアフターをどこまで知ってるか。 は、空木の知るところではないけれど。
──その後、日夏やほかのだれかと、 黄楊が漫画なんかを貸し借りしてると聞いて、
空木が「おれのおすすめも読んどく?」って、 かなりふざけた調子で申し出るのは、そう遠くない話。*]
(1102) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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―教室―
ごっめーん!夜子! なんか携帯圏外になってて……
[級友への謝罪と共に扉を開けた乃歌の声は 尻すぼみになっていく。 同時に、表情も能面のように削げ落ちて行っただろう。
何やら話し中だったらしい>>1060のがひとつ。 もうひとつは、幾らかの男性陣の姿が見えたから。 き、と鋭い眼差しを向けた。]
(1103) 2018/08/21(Tue) 23時半頃
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―― 回想:副委員長と ――
ほんとぉ? それ
[小さく肩をすくめて、からかうように笑う。 もちろんついついからかってしまうのである。
当日抜けるのだから――と言い出した副委員長は 机を指差し、手を差し出す。 しまった書類をさしだせといっているらしい。 いやいやいや、とヨスガは笑った。]
これはおれの方で処理しておく ……処理しておくから。ね? [いいよいいよ、と格好つけようとしても、 彼女が譲るようには見えなくて
暫くの攻防の後、それでも折れないならば、 書類は彼女の手に渡ったことだろう。>>1072 *]
(1104) 2018/08/22(Wed) 00時頃
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……。
[すたすたと歩いて、無言のまま自分の席に着く。 ヒールだったら派手な足音が鳴っていたろうが、 上履きは、小さくきゅ、という音を鳴らすのみである。
仁花の呟きと、落花の不安げな疑問を受けて>>1074、 乃歌もぼそりと口を開く。 主に、副委員長である落花に向けて。]
探してもいないんなら、帰ったんじゃないかな? 3階にも人いなさそうだったし。
ね、もう帰っていいんじゃない?
[帰りたい、という気持ちを隠そうともせず、 窓の外を見遣った。 雪がどうした。この空間にいる方が、よっぽど苦痛だ。*]
(1105) 2018/08/22(Wed) 00時頃
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[そんな話をしていたら、がらりと教室のドアが開いて、 職員室に行ったという日夏君と空木君が入ってきました。
おはようの代わりにおかえりなさいと声をかけて、 私は座りなおします。 もうじき始業のチャイムが鳴る頃ですが、 それにしても集まりが悪いなと ちらっと考えました。]
(1106) 2018/08/22(Wed) 00時頃
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…………。
[驚くべきだったのでしょうか。 けれど、落ち着いて聞いてほしいと前置きされた>>1060 その報告を、私は不思議なほど冷静に聞いていました。
驚きよりも、ああやっぱり、という気持ちの方が 強かったのです。
だって学校中があまりにも しぃんとしているものですから。]
(1107) 2018/08/22(Wed) 00時頃
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[そんな中、教室に乃歌さんが飛び込んでくれば、>>1103 私はゆっくりとそちらに顔を向けて、 首を横に振りました。]
私のも圏外になってる。 職員室の固定電話も繋がらないんだって。 それでね、先生もいないって。
[淡々と、今日夏君に聞いたばかりの事を、 乃歌さんにも伝えます。*]
(1108) 2018/08/22(Wed) 00時頃
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/* しごっ…いまおわっ…トラブっ… ひーん
(-222) 2018/08/22(Wed) 00時頃
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/* 狼誰かな〜
割と死ぬ気満々で作ったんだけど fortune見る限り生き残りそうな気がする
何か割と数字上と下にばらけてた希ガス
(-223) 2018/08/22(Wed) 00時頃
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