239 ―星間の手紙―
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
あー……。 何て言えばいい、これ、何て言えばいいんだ。
『……リザ』 あ、だめだ。
[返事をしなければ。 音声メッセージを試みたが、声がどうしようもなくひっくり返るので諦めた。 携帯キーボードを展開して、無骨な指で叩き始める。 先に来たあれは、彼女の要望通り、見なかったことにしよう]
(34) 2018/04/26(Thu) 22時頃
|
|
リザ、返事をありがとう。 最初に言っておくと、あれはもちろん本当だ。 貴女にそんな冗談をいう無礼はしない。
貴女の眼差しが好きだった。 食材を選ぶ真剣な目も、遠く夢を語る目も、親しい人たちに向ける優しい目も。 その眼差しは、みんなに同じように向けられていると思ってたから、勘違いするなと自分に言い聞かせて、でも目が合うと、それだけで何日も幸せだった。
貴女の手が好きだった。 器用に果物の皮を剥く手も、調理器具を労うように撫でる手も。 始終水仕事をしているのに、少しも荒れて見えなくて、とても綺麗で見とれていた。 いつかその手に触れてみたいと、密かに願うばかりだった。
(-52) 2018/04/26(Thu) 22時頃
|
|
[また数分の後、ベッドの上で頭を抱える男がひとり]
……何だこのポエムは……。
[伝えたいことを正直に書くとこうなる。 もう一生伝える機会なんて無いと思っていたから、心の準備などしていない。 その結果がこれだ。このポエムだ]
…………。
[こうなったらもう、全部言ってしまおう。全部]
(35) 2018/04/26(Thu) 22時頃
|
|
そんな気持ちは過去の思い出だって、ごまかそうかとも思った。 例えば俺はもうこっちで所帯を持っているって言えば、貴女には確かめる術もない。 でも、やっぱりそんな嘘はつきたくない。
リザ、俺は今も、貴女を愛している。 貴女の気持ちを知って、心底驚いたけど、ほんとうに、とても嬉しい。
怪我の見舞いに来てくれた、貴女の泣きそうな顔を覚えてる。 腰から下を酷くやられてたけど、また歩けるようになるって医者は言ってたから、退院したら、貴女に気持ちを打ち明けるつもりだった。 そのときは、貴女の気持ちを知らなかったから、振られる覚悟もしてたけど。
でも、やられたのは腰から下で、足の方はほとんど元通りに回復したけど、つまり、男性としての機能を失ってることがわかった。 それでも傍にいてほしいなんて言える勇気は、あのときの俺にはなかった。 だから、何も言わずにエデンを離れたんだ。
(-53) 2018/04/26(Thu) 22時頃
|
|
貴女がもっとふさわしい人をみつけてくれればいいとも、思ってる。 でも、本当はやっぱり、誰にも渡したくない。 いま貴女の隣に誰もいないのなら、俺の存在がいくらかでも支えになるのなら、俺の方こそ、貴女を想うことを許してほしい。 他の誰でもない、貴女だけを。
貴女は今も、エデンにいるんだろうか。 本当はすぐにでも飛んでいって、貴女の手に触れたい。 それは叶わないから、また、教えてもらった料理を作るよ。 愛してる。貴女を、ひとりにはしない。
(-54) 2018/04/26(Thu) 22時頃
|
|
[あなたの命令をうけ、 ルシフェルは淡々とメッセージを送り続ける。 あなたの要望に文字で言葉を返したのは また暫く後のこと。]
リマインダ
■件ノ メッセージ ヲ 送信 シマシタ 1件ノ メッセージ ヲ 廃棄 シマシタ 完全 削除 スル ニハ 削除 フォルダ カラ 抹消 ヲ オ願イ シマス
[聞かせるな、と願った言葉に応えるように 遺言のメッセージを捨てるソフトウェア。 けれど完全抹消はされないまま 削除フォルダの中にあなたの遺言が転がっている。
かつて星と宙を夢見た若いパイロットの泡沫。]
(-55) 2018/04/26(Thu) 22時半頃
|
|
[大切なメール、本来ならば慎重に推敲すべきだった。 でもこれを読み返せば、きっと転がるくらいでは済まない。 意味も無く息を止めて、送信コマンド実行]
(36) 2018/04/26(Thu) 22時半頃
|
|
[ソフトウェアは言葉を吐き出す。 あなたの言葉に相槌をうつように。]
星間通信ソフトウェア ルシフェル デス コンニチハ クリスマス様 地球人ハ 海 ノ 中 デハ 暮ラセ ナカッタ ト データ ニ 残ッテイマス 水圧ヤ 酸素ノ 問題 モ アリマス 驚異的 ト イエル デショウ
[海の中で普通に暮らせるヒト、について そんなコメントを残しつつ]
(-57) 2018/04/26(Thu) 22時半頃
|
|
/* 大連投失礼しました
(-56) 2018/04/26(Thu) 22時半頃
|
|
シロナガスクジラ 体長20-34m トイウ 哺乳類ガ 地球ニハ イタ ト キキマス
巨体 デスガ 食ベル モノ ハ プランクトン ヤ 小魚 トイウ データガ 残ッテイマス
タダシ 口 ハ 大キイ ノデ 誤ッテ 飲マレナイ ヨウニ 気ヲツケテ
!ルシフェル ハ 巨大生物 ノ 体内 カラ 脱出 スル 機能ハ ツイテ イマセン!
[心配しているのかどうなのか、 おせっかいな文言を残し、 機械はメッセージを終えるだろう*]
(-58) 2018/04/26(Thu) 22時半頃
|
|
[――シケタツラシテンナ、に何かを返すことはないが あなたの歌声にルシフェルは このような結果を返していただろう。]
モシカシテ:Chuai mad noi
[なお、この音声ファイルは再生できるものとする*]
(-59) 2018/04/26(Thu) 22時半頃
|
|
[────…私には、エデンに来るまでの記憶がない。]
(37) 2018/04/26(Thu) 22時半頃
|
|
[エデン内の出産、外からの移住、あらゆるデータは存在せず、 両親、親戚、関係者も見つからなかったという。
気付けばエデンの中にひとり、ぽつんと佇んでいた。
まるで最初から私はエデンの中に居て、 人々の記憶とデータだけが失われしまったかのように。]
(38) 2018/04/26(Thu) 22時半頃
|
|
[健康状態は良好。遺伝子データも人間とほぼ等しい。 頭から生えていた謎の器官は触覚、聴覚を補助するもので、 同種とのコミュニケーションに用いられていたと推測された。
だからか言語は認識出来ていても発声機能に支障があり、 頷く、首を振るという反応を引き出すのにも苦労したらしい。
鸚鵡に言葉を教えるように何度も挨拶を繰り返し、 二ヶ月で挨拶を返せるようになり、 三ヶ月で自発的に発声出来るようになっていた。
二、三問題が残っているとすれば未だに硬い表情筋くらい。 それと、あれから何年も経つのに身長の変動がないことだろう。
ともあれ生活を送る分には支障も殆どなく、 また失語が再発しないようにと、独り言の量を多くしている。]
(39) 2018/04/26(Thu) 22時半頃
|
|
[私が持っていなかったものは記憶と、家族と、名前。 ステラ=ラスタ=テスラ=イースターという名も、 エデンで保護してくれた職員が付けてくれたものだ。
ステラは惑星。ラスタは近くの小惑星。テスラは光沢。 イースターは耳と卵のような白から。 何もそんなに長い名前を付けなくてもと言う者もいたが、 私がその四つによく反応するならと今の名前で落ち着いた。
私も私で、この長い名前が気に入っている。 この名前の中に家族が含まれているような気がするから。]
(40) 2018/04/26(Thu) 22時半頃
|
|
…………むー。
[仕事の休憩中、デスクに伏せて小さく唸った。 記憶の箱をひっくり返してでも思い出さなければならない。 いや、あの声と誰かを正しく結びつけないといけない。
私に気付いてもらえると思って言っているから。 あの人は私に期待してくれているから。 だからちゃんと、正解を見つけなければいけない、のに。]
男のひと、で……、
[そこまで呟いて、ぱたりと動きを止めた。 まだ仕事は残っているけれどこの状態では手に付かない。 “それ”がどこにあったかだけ確認しようと仕事場を離れ、 自室に戻ると少ない私物を漁り始める。]
(41) 2018/04/26(Thu) 22時半頃
|
|
データでも、ありましたけれど。 あれなら持ち歩いたりできます、から。
[ふわりふわりと耳の先でも周りに触れながら、 元々私物が少なかったこともあり、十数分で発見出来たのは、 一冊の本の形をしたアルバムだった。 開きたいのをぐっと我慢し、小脇に抱えて仕事場に戻る。]
(42) 2018/04/26(Thu) 22時半頃
|
|
( 見付ける。 探し当てる。 絶対に。 私が。 )
(-60) 2018/04/26(Thu) 22時半頃
|
|
だから、待ってて。
(-61) 2018/04/26(Thu) 22時半頃
|
|
[ぎゅうっとアルバムを持つ手に力が籠った。
仕事が終わっても、あの難しい謎解きより、 今来ている通信への返事の方が優先なのだけれど。]
(43) 2018/04/26(Thu) 22時半頃
|
|
/* このルシフェルめっちゃおちゃめさんだなー
(-62) 2018/04/26(Thu) 23時頃
|
|
[初めて自分一人で作ってみたアップルパイ(正確にはアップルモドキパイかな?)は、 初めてにしては上出来だったと思う。
海の星の果物がちゃんとリンゴの役割を果たしてくれるか。 それが一番心配だったけれど、結論から言うと問題なかった]
うーん……もうちょっと砂糖を多めにした方がいいかな。 でも結構近いよね。リザさんの味に。
[さくり、と切り分けたパイにフォークを刺し、 一口モグモグと食した後付け合わせのアイスも一口]
(44) 2018/04/26(Thu) 23時頃
|
|
うん、おいしい! 私ってもしかして才能あるかも……!?
[パンをトーストしたり、マーケットで安くたくさん売られている宇宙食パックを温めて食べるのとはわけが違う。 本格的な料理がちゃんとできたことの喜びやら、 完成品のおいしさやらに、しばらくの間は嬉しさで打ち震えた。
が、丸いアップルパイの3分の1を食べ終え残りを冷蔵庫にしまう頃になると、 無意識のうちにため息がこぼれていた]
(45) 2018/04/26(Thu) 23時頃
|
|
[予定では、パパとママが帰ってくるのは3日も先だ。 そこまで長持ちするとは思えないので残りは明日食べるつもり。
パパとママに食べてもらうことを目指すなら、 もう少し日持ちのするレシピも教わった方がいいかもしれない。 何せ急に予定が変更することもあり得るお仕事だ。
あと3日。あと3日……]
…………だいじょうぶよ。
[呟いた声は誰にも聞かれずに細く消えた。 そうして、また、新たな1日が訪れる]
(46) 2018/04/26(Thu) 23時頃
|
|
[空がホライゾンブルーに染まる時間帯、 砂浜を歩いては、目に留まった貝殻やすべすべした石を拾って過ごした。 海の星にも海流じみたものがあるらしい。 時折、星のどこかからこうやって、“綺麗なもの”が海岸へと流れ着くのがその証左と言える。
加工して――貝殻に穴をあけて繋ぎ合わせてネックレスにでもしたり、 ヘアピンをつけて髪飾りにでもしたら、 売れるんだろうか、と考えてみたことはある。 惑星アクアマリン製貝殻のネックレス。他の星のひとからの受けはいいかも……なんて。
増えたコレクションを大事に抱えて持ち帰り、 乾かすべく部屋の窓際に並べた後には、いつもの日課が待つ。
「ルシフェル」を起動して新着メッセージをチェックする、という]
(47) 2018/04/26(Thu) 23時頃
|
|
/* >>25 あっ兄ィ俺か!(嬉しい)
(-63) 2018/04/26(Thu) 23時頃
|
|
…………。
[最初のメッセージを再生して間もなく、 胸が締め付けられるような表情になってしまった。
当たり前だ。何も伝えていないのだもの。 今のクリスマスを何も知らないからこそ、 今のクリスマスは、幼馴染もお友達もいた「エデン」の頃と何も変わらないと、 思ってしまっているのだろう。真っ直ぐなほどに。
だが、それを訂正する気は起きなかった。 今ここで自分の孤独をぶちまけてしまえば、 心配させてしまうことになりかねない。 ただでさえ大変な目に遭ったばかりだというのに。
少し、深呼吸をしてから、 お返事を「ルシフェル」へと吹き込んでいく。 寂しさややるせなさが声に現れないように]
(48) 2018/04/26(Thu) 23時頃
|
|
ハァイ、ピスティオ。
ふふん、私を誰だと思っているのかな? 元気だけが取り柄のクリスマスよ! 毎日みんなではしゃぎ回ってるんだからね。 海を泳ぎ回るスピードじゃ負けるけど陸じゃ無敵よ!
それで、見たこともない果物を採って食べたり、 波打ち際で綺麗な貝殻を拾ったり、って……けっこう楽しくやれてる。
まあ、この星に連れてきてくれたのは艦長さんだし私はついてっただけだから、 全然、自分の力で夢を叶えたんじゃないけど。 すごいのはピスティオの方じゃん。自分の力でパイロットになれたんでしょ。
弱気になることないって、きっとまた飛べるようになるって。
(-64) 2018/04/26(Thu) 23時頃
|
|
[だが。 幼馴染は――ピスティオ=エスペラントは、 「エデン」にいた頃と何一つ変わらないと真っ直ぐなまでに思ってしまっているという点では、 同じようなものだと。気付いてはいない]
(49) 2018/04/26(Thu) 23時頃
|
|
……ええと、何言おうとしたんだっけ、……そうそう。
私もピスティオに会いたいよ。 海辺を歩いているとね、たまに、むしょうにあの頃が懐かしくなってくるんだ。 馬鹿やってたこととかー、遅くまで夢を語り合ったこととか、あははっ。
もちろん夢がかなったピスティオの姿も見たいけどいつになるのかなぁ。 ま、私の心は海のように広いから。 待ってる。きっといつまでだって待てるよ。約束を忘れない限り。 だからピスティオも、忘れないでねー?
じゃあ、またね。
(-65) 2018/04/26(Thu) 23時頃
|
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る