76 ─いつか、薔薇の木の下で。
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ん。
[耳元に響く空気に僅か身を竦ませる。 吐息は少し、熱を持つ]
俺が、誰か?俺は……
[サイラス、といいそうになって息が詰まる。 薔薇の香りの甘さと流れ込んでくるものに。 瞼に映りこむような月に、くらりと頭痛がする]
(*10) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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そう、まだ、花を咲かせるためには 栄養が足りない。
今はまだ、冬でいいんだ……。
[ふと、呟いたと同時に、月夜の中、 ふわり、綿雪は舞いはじめた。 それは、彼の細い手首にも積り、温度では溶けず……。 身体はひややかに冷えてしまっている。]
(59) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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/* >>50 こらwwwwそこじゃないwwwwww
(-16) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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妻 ブレンダは、メモを貼った。
2013/03/24(Sun) 21時半頃
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[ヤニクの頬に滑らせた手はそのまま落ちる。 ぼんやりと視線合わない目をさまよわせていたけれど、 不意に身を起こして、ふらりと足を向けるのは窓]
月……まだ、見えるんだ……満月だ。
[綺麗な月。鏡のよう。 ふと視線を中庭にやれば、そこに映る人はたしか。 月明かりせいだろうか。彼の髪は明るい金髪]
あれ…ブレンダ?
(60) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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君の元に、行くよ……。 どこに来るかい?
[名乗ろうとする言葉を促すのではなく、 そう、求めるのは香りと、そこにあるという存在。]
薔薇の木の下でも、 僕の部屋でも、 もしくは屋根裏でも…。
僕の声が聞こえる君はきっと特別だから…。
(*11) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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―食堂―
[ひょこひょこ歩いた先は食堂で。 がらんとしたものだな、と。 首を突っ込んでまずそんな感想を持った]
酒…じゃ、なくて。水だ。 今呑んだらまずい。寝ちまう。
[呟きながら踏み込んで、厨房の方に人の気配を感じ、 一応そちらの方に声をかけてみた]
ちょっとお邪魔してますよー。
(61) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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これでよし、と。
[床を掃き終え、スプーンは洗ってあった場所に戻し、砂糖のポットは取り敢えず乾燥させておこうと干しておく。
仕上げに換気でもしようか、と思い立ち、厨房の窓を開け放つ。 暫く入ってくる夜風に目を細めていたが。]
…っ…、なんだ、これ…。
[―風邪が運んでくるのは、濃い薔薇の香り。 それを嗅いだ途端。
くらりと揺れる視界と、身体に灯った熱に。 その場に立っていられずに膝をついた。**]
(62) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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/* 迷ったけど、窓開けちゃった。 何処までOKなんでしょうね?
(-17) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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[窓から見える月明かりの姿と聞こえる声。 未だ疑問は抜けきらずとも、やはり声は紡がれ続く]
…とく、べつ?
[息を呑む音は体の中に響く]
……薔薇の…下に。いくよ。
(*12) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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あ……
[頬に触れる感触。 ゆるりと瞬きをして、微笑む]
起こしてしまいましたね、すみません。 ああでも、駄目ですよこんな所で寝ては。 きちんとベッドで眠るようにと、いつも言っているでしょう?
[そういいながらも手はとん、とんと背を叩き 寝かしつけるようなリズムを刻む]
(63) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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そう……じゃ、待ってる。
[薔薇の木の下。その言葉に、にこやかな香り。] ]
(*13) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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俺は左俺は左俺は左俺は左 俺は左俺は左俺は左俺は左 俺は左俺は左俺は左俺は左 俺は左俺は左俺は左俺は左 俺は左俺は左俺は左俺は左 俺は左俺は左俺は左俺は左
じこあんじ。
(-18) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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[窓に歩みよる少し前]
や、お前が謝らなくても…。 俺が勝手に起きただけだし。
[貰うお小言はいつものこと。 最初は構ってほしくてわざとしていたこともある それが慣れになってきたのはいつからだったか]
いつも、その。迷惑かけて…悪い。 居てくれて、ありがとう。
(64) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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[薔薇の木の下に赴くのは談話室でヤニクと分かれてからのこと。 月明かりに見るその姿、ブレンダのようであって、どこか違う。
何が違うのかはすぐにはわからない。そう接点があった訳ではないから]
ブレンダ。
[青い目の色に、薔薇の木が映り込む]
(*14) 2013/03/24(Sun) 22時頃
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[中庭にあった姿は、また月の光の下、溶けるようにいつのまにかいない。
ただ、薔薇の匂いだけは、もう、庭から、寮内に蔓延し始めるだろう。]
(65) 2013/03/24(Sun) 22時頃
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バーチュー……先輩? いや、サイラスでいいかな。
[青い眸に、新緑の眸はうっとりと。 薔薇の下、腰掛けたまま、手を伸ばした。
薔薇の刺に血のにじむ、指先。]
(*15) 2013/03/24(Sun) 22時頃
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[かじりかけの林檎をみつけた。 やはり誰か先客がいるらしい。
あまり手のつけられていなそうなピッチャーを卓の上に見つける。 脇のグラスを手にとって、一杯注いだ]
月見に一杯、と。
[椅子を引っ張り出し、腰かけて。 洒落た調子で一言。 少し虚しかった]
(66) 2013/03/24(Sun) 22時頃
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[今、先輩だの後輩だのと追求する気はない。 ただ名を呼ばれて、香るものにぼんやりとしてうなづいた。 伸ばされた手、躊躇なくこちらからも手を伸ばしてそれを取る。
指先に滲むいろ、何故だろう、その指に無意識に寄せたくちびるは]
(*16) 2013/03/24(Sun) 22時頃
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[伸ばされた手、指先、 サイラスもまた伸ばしてくれて、にこやかに微笑んだ。]
ああ、君も、感じるだろう? 薔薇が、欲しているんだ。
[指にサイラスの唇が触れて、 はぁ、とため息をこぼす。
もう片方の手も、静かに伸びると、彼の柔らかな金髪に触れた。]
薔薇は本当にかぐわしいね。 そして、君もとても……。
[薔薇の酔いに敏感に感じてしまったこと、 きっと、声の通じる彼もそうで……。
次には指に口付ける彼の頭を包むように抱こうとする。]
(*17) 2013/03/24(Sun) 22時頃
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[薔薇の香りが頭を埋める。 くちびるを寄せた指先から甘い毒が入ってくるよう。 もうくせになった髪に触れられる感触。 それこそ、猫のように摺り寄せて]
薔薇の、せいなんだ。 …酔いがさめない。眠くて…だけど、眠れない。
[彼の手が自分の頭を包み込もうとするように 空いた片方の手が、彼の細い体に触れる。 抱き寄せるように。 お互いの間、香りが満ちる隙間を埋めるように]
薔薇は、何を欲しがっているんだろう。
(*18) 2013/03/24(Sun) 22時半頃
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/* 昨日寝る直前に何かおもいついたんだけど 寝るってか最終直前のときに
なんだったかなあ
ってずっと考えてたけどおもいだせない まあいいか
(-19) 2013/03/24(Sun) 22時半頃
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[頭を抱き寄せると、彼の手は細い体躯を抱いてくれた。 まるで、我が子をあやすような形になりながら、それでも、感じていることは、そんな美しいものではない。
感じる熱は、冷たさの中、咲き誇る赤い花のよう。]
眠れないのか。 かわいそうに……。
大丈夫。眠れるよ。 君を眠らせてあげる。
[髪に触れ、遊ばせながら、 もう片方の指からは、熱が奪われるのを感じている。]
薔薇が欲しているもの。 さぁ、なんだろう。
けれど、僕や君の欲しがっているものを きっと欲しがっているんじゃないかな。
(*19) 2013/03/24(Sun) 22時半頃
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[そんな理由づけ。 包み込んだ頭、耳の当たりにくすぐるように、掠れた声を吹きかけて…。]
――……
[彼がこちらを見上げれば、 薄紅の唇をその額に落とす。]
――……きっと、特別なんだよ……。
[青い眸を新緑は見つめて…。]
(*20) 2013/03/24(Sun) 22時半頃
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― 自室 ―
[寝台に寝転がり、本を顔の上で開く。 影になって文字は読めない。けれど、何度も何度も往復した頁だから]
その心臓に張られた弦は……
[かさり、音をたて本が顔に落ちてくる。横を向けば枕元へ滑りおり。 やがて部屋には静かな寝息が響き始める。 明日になれば、また一日、終わりへと近づく。 止まるはずのない日々の歩みは、薔薇の香りと共に道に迷い、そして――]
(67) 2013/03/24(Sun) 22時半頃
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俺が、欲しいもの?
[花霞の向こう、浮かぶ影はなんだろう? 欲しいもの。ほしい?どんな風に? くちびるを寄せたゆびさきはするり、手から滑り落ちて]
ほしい、もの…
[額に触れる赤い、柔らかい感触。 目を閉じてそれを受け入れる
薄ら、瞳を開ければ。深緑と蒼が交わって]
(*21) 2013/03/24(Sun) 22時半頃
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ん……?
[サイラスの声に誘われるように、視線を窓へ。 そこには恐ろしいほど美しい満月と。 月の光を反射したような、煌びやかな金]
[けれどそれは、視界に一瞬捉えただけで消え。 それがなんだったのか、理解することは出来ぬまま]
……どうしたんですか、急に。
[そしてサイラスの声に、再び視線を彼に戻す]
そんならしくない事を言うなんて…… やっぱり、風邪を引いてしまったのでは?
[そんな失礼な事を言いながら、額に手のひらを置く]
(68) 2013/03/24(Sun) 22時半頃
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[ひくり。耳元に感じる吐息に震える。 ふとその赤い唇に指を伸ばし]
これに、触れたい。
[空ろな、けれど秋の空のような深い蒼色。 指先はそろり、彼の赤い唇をなぞる ここに自分のものを重ねたい衝動がそわりと浮かんだ]
(*22) 2013/03/24(Sun) 23時頃
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…まど、しめなきゃ。
[は、と浅く呼吸をしながら、身体の熱を堪える。 きっと薔薇の香りを嗅いだからだ。だから窓を閉めてしまえば収まる。
まだふらふらする頭でそう判断すると、窓枠に捕まって身体を起こし、窓に手を伸ばした。 しかし、一つ一つの動作は緩慢で、自分の思うようにならない。]
…くそ…っ。
[力を込めて窓ガラスを乱暴に閉める。 もしかしたら、近くの部屋には聞こえたかもしれないが。]
(69) 2013/03/24(Sun) 23時頃
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そう、きっと、欲しいもの、 あるよね?
[青と新緑、薔薇の芳香。 それまでにあまり言葉を交わしたことなどないのに、 薔薇の仕業かそれとも、もともとの気質か。
年上なのに、子猫のような彼の唇に薄紅の唇を寄せる。 共犯者を仕立てるように、 甘やかな、甘やかな、落とし穴のような口づけをしようと…。]
(*23) 2013/03/24(Sun) 23時頃
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[そう、先に触れた彼の指先には笑みが返った。]
触れて…。 そう、大丈夫。
君が欲しいよ…。
[ねだられて、拒絶などない。 むしろ、欲望は、高まるばかり。
彼の唇に薄紅を重ね、触れる、そして、触れる以上の口づけを。]
(*24) 2013/03/24(Sun) 23時頃
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