173 冷たい校舎村 番外【突発R18 半身内】
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[委員長が、何故自分の料理の腕を知っていたのかは知らない。 副委員長である幼馴染に聞いたのか、自分の弁当―所謂『キャラ弁』を見たことがあったのか。
何にせよ、彼の判断は見事であったという他ない。
委員長からの名指し。何より、一部の(女子の)期待がこもった視線。 それを受けて、どうやって断れと言うのだろう。
ああ、けれど、それ以上に。 高校生活最後の思い出を作りたかったという気持ちも、少しばかりあったのかもしれない。*]
(54) 2015/10/28(Wed) 22時頃
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よ。寒いな。冬眠しそう。
[マフラーに鼻下まで埋めて、手をひらり。 素っ気ないかもしれないが、まあ、こんなもんだ。 寝たら引きずってってくれないかな、と考えつつ、質問>>47には首を傾げた。]
……本当だ。居ない。 会ってない。檜山が、今日初人間。
[委員長にも回ってないのか。学校は勤勉だ。 勘弁して欲しい。*]
(55) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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/* ■縁故:ひまわり→幼馴染/遠野さん→元カノ/こひめ→飯作ってやってる/委員長→役職押し付けられた/御崎→調理助けられた
わーい全員と縁故ある。 ってか元カノ縁故地味にうれしい 割と負縁故っぽいのはじめてもらった
(-24) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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/* 『愛してる』って言われると一気に冷めるタイプ 愛より恋したいみたいな野郎やりたかってん…… だって恋シュミとかでも相手落とすまでがゴールやん……
(-25) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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/* 委員長に押し付けられたのは書けたから、 こひめに飯 御崎にお願い 遠野さんとのお別れ
うー、書きたいエピソードありすぎて遅筆と語彙力が憎い
(-26) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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― 回想:文化祭前会議 ―
[そんな、見る者が見れば強引とも思える過程にて。 3-3の文化祭の出し物は喫茶店に決定して、さて、次なるはクラス内での役割分担だ。 クラス内で、料理が得意なのは誰だったか。
平坂 陸。真っ先に浮かんだのは、彼の顔だった。 確か、家庭科の調理実習でも、結構な腕前を披露していたと思う。
「平坂くんってさ、お弁当も可愛いよね?」 「あれさ、もしかして自分で作ってたのかな?──……」
一部の女子が、さわさわと囁き合っていたせいで。>>54 ついでに、ちょうどその時に、こっちは卵を割ろうとして床にぶちまけて、かなり冷ややかな視線を食らったせいで。 よく、覚えていたのだ。]
(56) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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……平坂、お前。 料理、得意じゃなかった?
[別に嫉みではないし、八つ当たりでもない。 本当にぽろりと零してしまっただけなのだけど、思ったよりも、その一言で波紋が広がった。]
あー。じゃあさ。 お前、調理リーダーで、どう?
[適材適所。 出来る人間は、出来る場所に収まってもらわなければならない。 一部の(女子)生徒が騒めいたのをこれ幸い、と。 若干の笑みさえ浮かべて、流れに乗って彼へ調理リーダーを押し付けたのだった*]
(57) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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――回想:文化祭前会議――
[ふらりと立ち上がって、黒板の前まで。 そこに描かれた『装飾』の欄に苗字を書いた。 調理部だと知られていても、自分から立候補した者を他の係に回すのは難しいだろう、と考えての行動。
作った料理を食べられないなんて、そんな、残酷な。 酷く飢えるのに。飢えているのに。
まさか、助っ人、という名で参加することになるとは想像していなかったけれど。誤算だ。 まあ、いいか。楽しむとしよう。]
(58) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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[調理部に入れば、夕食費が浮く。 その考えは半分正解だった。 誤算は、男子高校生の食欲を舐めていたこと。いくら食べてもすぐに腹が減るのには参った。
いくら食べても満たされない事が、ひどく寒々しかった。*]
(59) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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……するなよ、頼むから。 お前の図体、俺じゃ、とても引っ張っていけない。
[軽口だろう、とは知りつつも。>>55 御崎の空気を読む能力には、あまり期待していない。時々、その行動に驚かされることがある。 うっかりすると、本当に道の真ん中で居眠りされそうだった。]
初人間、か。 ……なら、人間以外のモノは?
[少し面白がるような口調で、問うてみる。 自分たちの他の人影さえない一面の銀世界は、少しばかりの不安さえ煽るから。 そんな不安で怯え竦む程、もう子どもでもないけれど。]
まあ、学校ついたら、誰かいるだろ。 少なくとも、教師ぐらいは、な。
[冗談めいた声の後に、続けて落とすのは、現実的な意見だ。 担任の携帯は応答こそなかったけれど、少なくとも学校には誰かしらいるだろう、と*]
(60) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2015/10/28(Wed) 23時頃
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/* ちょっとだいぶ飛ばした感あるのでひと休みしつつ、ログ増やしすぎないようにしとこう
(-27) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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―回想:おわかれ―
――雛子。
[その日も、前の日と同じ、何でもない日だった。 特別何かがあった訳でも、雨が降っていたわけでもない。 至って“いつも通り”の口調で、“彼女”の手を離した。]
一緒にいても、楽しくない。 だから。
[お別れ、と告げれば、彼女はどんな反応をしたっけ。 それに目もくれることなく、口角を上げて、笑う。]
(61) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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── 朝:通学路 ──
……あ。
[何かを受け取ったことを示すスマホの振動は、待ち望んでいたあの子たちからのものではなかったけれど。 それでも、好意的な文字列>>22は、嬉しくないわけじゃないよ。 スカート短くしすぎて、って、冗談にしても、ちょっとサムイけど。
嘘です。冗談。だけどきっと、あの子たちならそう言うはずだ。 わたしもそれに同調して笑いながら、それでも「そうかな、ひまちゃんかわいいよ」って、まるで悪口じゃないって顔で言うの。 たぶん、わたしは相当性格が悪いけれど、それを知った上で"遠野雛子"のキャラクターを許してくれる、そんなあの子たちを、きらいになれません。
くす、と微笑んで、返信するのはやめた。 教室がひとつのだだっ広いスペースだなんて、幻想。 いつだってわたしたちは、その僅かな段差を踏み外さないように、ひとつでも上の段に立てるように、牽制しあっている。 少なくとも、わたしみたいな、なんとか一番上のステージにしがみつくようにしている女は。]
(62) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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アンタも、別に、俺じゃなくていいんじゃねーの?
[それは、自分と似た匂いに対しての言葉。
相手なんてどうでもいい。 “恋愛する”こと。それ自体が大事なのだろう、と。
尤も、それが、彼女に当てはまったかは分からない。 それでも、終わりは変わらない。]
(63) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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檜山なら行ける。
[冗談めかした口調で、そう返す。 流石に通学路で凍死はゴメンだ。せめて、教室まで行ってから冬眠しよう。
そう決意していると、また問>>60。 それに考えこむように、ついと視線を白い地面に落とした。]
……雪?
[それしか見てないな、と。 猫も、犬も見ていない。]
静かだね。
[生きるものの音が、檜山と自分の分しか聞こえない世界は。]
(64) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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――じゃあ、さよなら。遠野さん。
[他人行儀な呼び方で線を引いて、手を振る。 そんな、何でもないお別れをしたのは、さて、いつの事だったか。*]
(65) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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そうだね。 警備の人もいると思うな。
[交通機関が動いていればの話だが。 もっとも、休校連絡がないのだから、当然先生も警備員もいるに決まっている。]
早く暖まらないと。 凍える。
[胸の前で、静かに手をすりあわせた。*]
(66) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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[女同士の連絡じゃ、切られた方が負けなの。 適当に終わらせていいのは、気の置けない友だちと、だけ。
あの子たちに送ったメッセージには、まだ既読が付かない。 また、かすかに不安が募る。
小学校の頃、スズちゃんたちに、『入れたげる』って言われて、一生懸命書いた交換ノートに、二度とわたしの順番が回ってくることはなかった。 おかしいなあって、それでも返事を待ってた、健気なわたし。 何も知らないあのこどもを、今では愛しくも思うけど、だけど。
あんなの、もう、まっぴらだわ。 待たされる女には、ならないの。
そんなことをまったく考えない女の子がいるなら、その子はきっと、いけすかない。 良い子すぎて。幸せすぎて。なんか嫌な子。]
(67) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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/* なべさん
(-28) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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[ふわ、と風が髪をさらう。後れ毛が頬をくすぐった。
寒いよ。ねえ、なんでみんな来ないの。 明日サボろう、なんて、誰も言ってなかったじゃない。
茶色いローファーが、白に埋もれていく。 ぐすん、と鼻をすすった。つま先をいじいじすりあわせてみる。
しんしんと、雪のふる音さえ聞こえそうな世界で、ひとの足音は、よく響く。>>38]
──あ、
[期待に満ちた表情で、顔を上げた。 いちろくこひめ。とっさに、頭のなかで反芻したのは、その特徴的な名前。 一瞬、がっかり、って顔をしかけて、慌てて取り繕う。]
(68) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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[――忘れられない人がいる。 告白を受けるたびにそう返してみせれば、相手は勝手に悲恋を想像して同情の眼差しをくれる。演劇部で培った切なげな表情も手伝ったかもしれない。 それは決して間違いではないのだけれど、充分でもない。
"あの日"から三年、今日も…の心は空洞のままだ。]
(69) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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/* ドキドキが止まらない!ひゅう! 66(0..100)x1
(-29) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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ひめちゃん、おはよー。
[茉里が、気に食わない、って指差すクラスの女の子。 やっぱりわたしは、「悪い子じゃないよ」ってまるで良い子みたいに微笑むし、 文化祭の準備期間、結構いっしょに作業したけど、実際、別に悪い子じゃない、って思ったけど。
わたしたちは、たぶん、かわいいものが許せない。 自分たちが、一番じゃないと。 教室の中で、一番イケてて、価値のある女の子が、自分たちじゃないと。
そういう、幼稚な怒りを抱えて、わたしたちは他の子を見下ろしている。]
(70) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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今日、寒いよねー。
[わたしがひめちゃんと喋っても、茉里はなにも言わないけど。 ミキも、つばさも、なんにもたしなめたりはしないけど。
それでも、なにか、気に食わない女の子の失敗談がないか、探るような目をされるのが、わたし、正直、ちょっとめんどくさい、です。]
……あ、今日のリボン、かわいー。
[かわいい彼女の髪を彩るピンク色。
似合ってる似合ってる。やばーい。そう言って、きゃらきゃらと笑うこともできるよ。 だけど、そんな空気を、あなたとの間に醸しだしてしまって良いのか、わからないです。
だから、わたし、微妙なテンションで、にこにこ、笑うだけ。 茉里が今、この待ち合わせ場所にやってこないといいな、って思う。*]
(71) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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無理だよ、俺をなんだと思ってんの。
[そうは言いつつも歩を進める姿を見れば、とりあえず学校へ行く気はあるらしい。並んで、歩調を合わせる。 問いに返ってきた単語には、くつりと笑う。>>64 とても簡潔な答えだった。]
だな、静か。
[そんな声さえ、雪に溶けるように消えてゆく。 重く濡れた足を前に前に運んでいれば、足先の感覚がどんどん失せてゆく。 どうして雪の中、こんなにも一生懸命学校へ向かっているのだろうとさえ思えて、少し可笑しくなった。]
(72) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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母さん、俺そろそろ行くから。
[仏壇の前で何時間も手を合わせるのが日課になっている母に声を掛ける。 いってらっしゃい、と返る声には相変わらず覇気がないけれど、返事をくれるようになっただけマシだろうか。 そんなことをぼんやりと考えながら、溜息を吐いて家を出た。]
(73) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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……あ、これやるよ、カイロ。 学校着くまでの、繋ぎにでも使って。
[凍える、という呟きで、不意に思い出す。 携帯と反対側のコートのポケットに入っている、微かな温もり。
完全武装といった出で立ちの御崎は既に持っているかもと思ったけれど、そこはあまり気にせずにぽんとカイロを放っておく。 出がけに母親に握らされたそれは、既に発熱している筈。 この雪道を行くためのちょっとした助けにでもなれば、幸いだ*]
(74) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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我がクラス自慢の委員長サマ。
[何だと思ってんの、と聞かれれば>>74、率直に。 サクサクと足元の雪を踏み固めながら、通学路を行く。
布地を伝って染みる寒さに辟易としていると、檜山がカイロをくれた。 バイト代だけの生活をしていると、なかなか買えないシロモノだ。]
いいの? ありがとう。 カイロって、人類の名発明だよね。
[両手で握りこむように、カイロを包む。 十分に発熱したそれは、冷えきる直前の指先をしっかりと温めてくれた。**]
(75) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2015/10/29(Thu) 00時頃
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/* プロローグでぐらいなるべく優しさを振りまきたい(後になるにつれて崩れてきそうだから) 御崎くんかわいい。でっかい男子かわいい。
(-30) 2015/10/29(Thu) 00時頃
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