171 獣[せんせい]と少女
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あー、コリンってばだめー まだアヤワスカはねてたいのー
[寝起きのだらしない声を出しながら、>>15ねぼすけと言われた少女は眼も開かないまま引っぺがされたふとんをふらふらと追いかけるも力尽きて、代わりにとある熱へと抱きつく]
[せっかく起こしに来てくれたけど、まだ寝てたい二度寝をいっしょにしようとベッドにぐいぐいひきずりこもうとする。 しかし朝食抜きと言われたら目をはっきりと開け、しぶしぶと腰から手を離し]
むう、ごはん抜きは嫌なの。 わかった支度するのー。
[おはよう、と観念したように挨拶をコリンに返し、次の部屋に突撃する背中を見送ってふくをきがえた]
(53) 2015/10/05(Mon) 07時半頃
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/* よろしくお願いします。せんせいもともだちもみんなかっこよいなか自分だけあほのこしてるの大丈夫かなとびくびくしてます。
発言が反映されないと思って二回投稿したら自分の発言だけなぜかフィルタがかかっていた罠。今日まだなにも触っていないというのに。しょんぼり。
(-16) 2015/10/05(Mon) 08時頃
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― 朝・居住棟 ―
[朝の微睡みの中、うとうと。うとうと。 鳶が高く鳴く声と>>#5 覚えのある鐘の音が遠くに聞こえる。>>10]
うーん、まってー……。
[夢の中では大きな林檎がころころ、ころころ。 わたしはそれを追いかけて走っていく。
あとちょっと、あとちょっと。 必死に追いかけて手を伸ばした、その時。]
(54) 2015/10/05(Mon) 08時頃
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───きゃあっ!?
[布団を引っぺがされて、 肌に触れるひやりとした空気に飛び起きた。>>15]
コリンー……おはよーもう朝なの? ええっ朝食抜き!?
待って、今おきるっ! おきるからー!! [部屋を出ていくコリンの背中を追いかけて ベッドから飛び出せば。
ずるっ べしゃっ ドサドサドサッ
盛大な音が、居住棟に響き渡った。 こんな朝の騒音も、もう数えきれない。 寝坊助常習犯はしたたか打った額をおさえて起き上がる。]
(55) 2015/10/05(Mon) 08時頃
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あーいたたたた…… みんなはもう起きたのかなぁ。
[痛む肘を見れば、僅かに赤く擦れている。 おそらく、額も。 慌ててベッドから落ちたこと 先生に知られたらどんな顔をされるだろう。
寝間着を脱いで普段着を引っ掴めば頭から被り 鏡の前で服の袖を伸ばして肘を覆い 額は小麦色の前髪で隠してしまえば、よし完璧。]
(56) 2015/10/05(Mon) 08時半頃
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[蒼く澄んだ瞳を輝かせ、鏡のわたしににっこり笑った。]**
(57) 2015/10/05(Mon) 08時半頃
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/* クリスマスちゃんがかわいい>>55
(-17) 2015/10/05(Mon) 08時半頃
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―食堂―
おはようなの。 今日は何にするのー?
[食堂には、すでに朝ごはんの準備をする誰かがいたようで、手伝いをしようと調理場にするりと入ればメニューが聞けた。今日は山ブドウとくるみのパンに、豆と野菜の具だくさんスープと聞いて、パンはもう焼くばかりであるからと、豆をさやから外す任務を仰せつかった]
そっかー、今日って生誕祭だったの、アヤワスカすっかり忘れてたの。 ごちそうになるのうれしいの!
[昨日の夜さんざん同室のともだちと話したのに、朝になればすっかり忘れてしまっていたと。 しまりのない顔をさらしているが、手元のひよこ豆は順調に豆とさやは分けられていき、鍋へと投入された]
(58) 2015/10/05(Mon) 09時頃
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ー過去の話ー
[ほんの数年前のことだ 噂に聞いたり本能で知ってもわからないことだらけの自分に色々と教えてくれた獣の先輩がいた。
契約は血に刻まれたもので、その時になれば仕えるべき少女がわかる。と明るい月の下で彼はそう言っていたか>>47]
へぇ、人間の言う”恋”ってのよりは確かなんだな
[ふと旅の途中で目にして来た不確かな人間の感情を思い出せば何と無く口にする]
そりゃつまり”美味い”って事か?
[言葉の意味を味と履き違えた幼い狼は目をキラキラさせ……どちらかと言えば食欲を前面に押し出していた]
最初は面倒そうだと思ったが…何だ、見合うもんがあるってんなら楽しみってもんだ
[彼女は、若い。故にその性格は転婆であり、”少女”を”餌”という側面しか知らなかった彼女に先達の思いを知る由もない
それから何年も時が経ちーーー彼に託されたムーンストーンを胸に彼女は何か変われたのだろうか?*]
(59) 2015/10/05(Mon) 09時半頃
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ー現在:野菜畑ー
…なあ、アンタって”リンゴジャンキー”とやらなのか?
[彼の狙いを大方予測した彼女は呆れたように溜息をつく そう言えば数年前に少女が落下する事故があった時>>45も彼は林檎を食べていたか…遠くから見ていたが何とも言えぬ状況だったので覚えている]
良いか? こういう規則を”センセイ”が守らなきゃ示しがつかねぇ事ぐらいわかんだろ? 欲しけりゃちゃんと手順を踏んで……って、おい!!!!
[つらつらと説教を始めようとすれば、相手は反省の様子がないようだ>>49。 此方も風を能力として扱えるのだ。例え小娘でも不自然な風の動きくらいはわかる
そのまま彼が逃走しようものなら後を追っかけようとするだろうか。恐らく物騒なもの片手に**]
(60) 2015/10/05(Mon) 09時半頃
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[書庫を出ると、居住塔からコリンが、皆を起こして回る声がする。]
賑やかなことだ…
[少女たちの賑やかな声は好きだ。 けれど、その声もあと一年で聞けなくなるのだろう。 そう思うと、少し寂しい気もする。
畑の方では、パティがなにか叫んでいる声がする>>60 もしかしたら、ついに“林檎泥棒”が見つかったのかもしれない。 いつだったか。 何でも出せると知られた時に、どうせ、腹は膨れないのだからと。 真っ赤な林檎を手のひらに乗せてみたが。 やはり、腹は膨れないといっても、幻より本物の林檎がいいのだろう。]
(61) 2015/10/05(Mon) 12時半頃
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[離れたところの喧騒に耳を傾けていたからか。 近づいてくる足音と澄んだ少女の歌声には気付かず。]
………、おはよう。ミツボシ。
[誰かに会ったら、挨拶をと。 教える立場の先生が、無言で立ち去るわけにもいかず。 朝から、突然顔を会わせたのでは。 私の成りでは、驚かせてしまったのではないかと。 申し訳ない気持ちになりなる。
今朝は早起きだね、などと。 気の利いたことを言ってやるセンスは、残念ながら私にはなかった。**]
(62) 2015/10/05(Mon) 12時半頃
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/*飯炊き担当の獣はやくきてー\(^o^)/←
お料理班のちこさまは今回馬ベジタリアンだからアウトか…… モスキートせんせにフライパンとか似合わなさすぎてクソ愛しいんだけどダメですかね、ダメですね…ウッ……_(┐「ε:)_ パティシアが青くてかわいいね… つうかみんなかわいいね……ふるえる……俺得……
あと5人かー。 風が既に3人とか大人気だなオイ(´-`) 火が来ると風呂もメシもぐっと楽になるんだが(ひどい どんな子がくるかなーふふふ
(-18) 2015/10/05(Mon) 13時頃
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おー!よくわかったな。 もちろん、林檎は大好きさ
[>>60呆れ顔に向けて、悪びれもなくにっと笑う。 林檎に限らず、日々こっそりと果物を盗んで食べるのが日課だったりするのだけど。 どれだけの人にバレているのか、ばれていないのかは…食べれさえすればいいという本人の知るところではないのだ。]
でも…他にも。 ブドウとか、みかんとか。 あとは、故郷にある雷の実なんかは、甘くて、ぴりぴりして…格別においしいね。
[色んな果物の味を思い出せば、背後の林檎がきになって。 ちらちら見ながらも、彼女の説教に大きな身体で首をすくめた。]
(63) 2015/10/05(Mon) 13時半頃
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むぅ…示し…なあ。 俺は、自由にするのが一番だと思うんだ 少女たちの時は…みじかいからな
[「少女」が自由に振る舞うのと「せんせい」が自由に振る舞うのとでは、わけが違うだろうに。 だからいいだろ?とでも言いたそうに、口を尖らせた。
>>10鐘楼の塔から聞こえる鐘の音。 その音に紛れるように風を操作したつもりが 聡いパティシアには気付かれてしまったようで。]
わあ…!すげえな、よく気づくもんだ
[自分は感じるより操作するのが得意なものだから、 離れた場所での風の変化に気づかれたのは、素直に驚きの声を上げた。
彼女も風を使えるというのは知っていたけど… 風から何かを感じることは、彼女のほうが長けているのだろう。 …そもそも、自分が得意とするのは、嫌い避け続けた雷の能力のほうなのだから。]
(64) 2015/10/05(Mon) 13時半頃
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…ははっ。ほら、パティシアの分!
[反省の色は全くない様子で、笑いながら、もう一つの林檎を風で取って、パティシアの方へ正確に投げて。 がっこう内の道を、逃げ始めた。
追ってくるようなら そのまままっすぐ、まなびやの入り口へ。
鐘が鳴り響き、少女も獣も活動を始める頃。 もし誰かに見られれば、林檎を手に持つその姿は まさに林檎泥棒、そのものだったかもしれないし。 もしかしたら、それはここ10年程のがっこうでは、日常茶飯時だったかもしれない。]**
(65) 2015/10/05(Mon) 13時半頃
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/* 朝は発言でいっぱいいっぱいだったので 改めてよろしくお願いします…!! アヤワスカとちょっとかぶってしまったごめんなさいいい!
チップ変えたのどのこかしらと残りの少女にそわそわ
(-19) 2015/10/05(Mon) 13時半頃
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― 早朝 ―
[眠る大狼の少し離れた場所を、少女の半分の背丈もない泥人形が走っていった>>26>>28 それが毎朝のことであれば、狼も気に留めないのであろう。
泥人形は、目的地の畑にたどり着くと、ころころと転がって土地の具合を確認する。
肥料の偏りがないか。 水が不足している場所がないか。 雑草があれば、よいしょよいしょと引っこ抜いて。
つるんと目も鼻もない顔でも満足そうに頷いて、そして。
ぱん、と弾けて、そこには元から何もなかったかのように、唯の泥に還った。]
(66) 2015/10/05(Mon) 14時頃
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― がっこう ―
[ふぁ、と大きく欠伸をする。 襟元の布地がずれて古い傷が顕わになるのを、のそのそとした手つきで再び隠す。
比較的いつでも早起きな獣は、日課の畑いじりモドキを終え、ぼんやりと空を眺めていた。
夜の終わりの藍色へと、次第に旭の紫が混じる空。 散りばめられた星の瞬きが薄れゆく空。 夜には隠れん坊な白い月が、次第に顔を見せる空。
もう少し空に近い場所で眺めたくもあったけれど、軽くない身体では屋根などに上るのは、非常に面倒臭い。 適当に腰掛けた、出入り口にあるステップの一番下の段からでも、空は十分に楽しめる。]
(67) 2015/10/05(Mon) 14時頃
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[そうして少女たちが起き出す頃まで、のんびりと空を見ているような石のような獣に、 「薄鈍」、「のんびり屋過ぎる」、 そんな評価もあっただろう。 何と言われても、長年付き合ってきたこの性格を変えるのは中々難しいのだが。
さて、誰かの足音が聞こえてくるならば、この場所は邪魔になってしまうだろうと腰を上げた。
足取り重そうに(実際には自重のせいなのだが)、ゆったりとした速度は常の事**]
(68) 2015/10/05(Mon) 14時頃
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[ お星さまが湖に落ちて、空と水できらめく光。 掴もうとしたら、せんせいの温かい手が握ってくれた。 たからものを包むように、しっかりと。>>7
せんせいと一緒でなかったら、見られなかった世界。 だんだん色が抜けていくわたしに、 がっこうにはなかった色を、教えてくれた。
いずれ来る別れを、惜しむように。 ]
でも、いっぱいお空を飛んだから。 ……おやすみ、なさい。
[ せんせいのぬくもりは、いつだってわたしを やすらかな眠りへ誘ってくれた。* ]
(69) 2015/10/05(Mon) 14時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/05(Mon) 14時頃
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― がっこうの朝 小さな家の中 ―
[ 身動ぐと、途中からまっしろになった髪がさらりと揺れる。 きんいろだった髪は、縛る位置から下が、まっしろ。 がっこうを離れてから少しずつ、色が抜けていったの。
頬を撫でるかぜ。わたしを呼ぶこえ。 あまい匂いがゆっくりとまぶたを開かせた。>>8 ]
”おねえちゃん”は、せんせいと会う前だもの。
[ ちょっとだけ、すねた声でせんせいの指に頬をすり寄せて あたたかいベッドの上で体を起こし、目を擦った。
おいしそうな匂いにおなかがくぅ、と鳴って はずかしくておなかを手でおさえる。 ]
(70) 2015/10/05(Mon) 14時頃
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[ せんせいの手を二回、三回とひっぱって クリームをたっぷり塗ったスコーンをおねだり。
ふわりと笑えば、頬をまたかぜが撫で、 聞こえて来たおとにそっと目を細めたの。 ]
きょうも、良いかぜ。 ……畑の方で、たのしいこと、あるみたい。
[ 遠くから感じる、小さなかぜ。 それに混ざる、二人分のこえ。>>49>>60
ふふ、とがっこうらしい空気にまた笑いながら まずはおいしいご飯でおなかをいっぱいにしよう。** ]
(71) 2015/10/05(Mon) 14時頃
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/* 15歳にしては幼すぎるんじゃと気付いてしまったターン。 ……大人びるとボロが出るのでこのままいこう、そうしよう。
(-20) 2015/10/05(Mon) 14時半頃
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足り前だ!つか逃げんな!
[予想外と言うように驚く相手に>>64不本意だと声を上げる 元々彼女の種族の使命として補佐的に身につけられた風の能力はこの200年の旅の中でそれなりに鍛えられていた。 なおもう一つにして本命の能力については別に傷付けたりしない、何てことのない平和すぎる能力なので余り使ってないのだが]
…っ!
[此方に林檎を投げ渡し>>65走り去るユージン相手にわなわなと彼女は震えた]
待ちやがれ!今日こそ剣の錆にしてやるからな!
[共犯者にするつもりかと内心怒りつつ、それでも林檎を大事に懐へ仕舞えば直ちに追いかけ出した。向かう先はまなびやの入口。この賑やかな追いかけっこは畑番をする彼女を怒らせれば誰でも見られる光景であったことを追記しておこう**]
(72) 2015/10/05(Mon) 14時半頃
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/* あわわ能力被りしそう… あとユージンと設定が似てると同時に対象的なのがなんとも面白い
(-21) 2015/10/05(Mon) 14時半頃
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― 過去:月下の岩山で ―
[空から見つけた”普通”の狼にしては大きすぎる身体は、 彼女>>59が己と同類であることを示していたけれど 身に纏った空気は若く、まるで”普通”の獣のようで。 めずらしいものを見るように、狼の前に大鷲が降り立っても 彼女に襲われる事>>37がなかったのは 幸運か、それとも此方が空に逃げると思ったからか。
夜の幕間に得た”普通”でない獣とのひとときは 大概のものに飽いた己にとって、ひどく面白いものだった。]
恋 とは、 ふ… ははは。
若いのらしい喩えだ。 私はその「恋」の方がなかなか思い出せぬが…… ひとときとはいえ、全てを預ける相手だからな。
もっと穏やかで、もっと……確かに縛るもの だ。
(73) 2015/10/05(Mon) 17時頃
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[今迄に、傅いて見上げた先にあった小さな笑顔は 誰一人として色褪せず 脳裏に浮かぶ。 「縛る」という言葉では物足りぬほどの枷が 鎖のように連なって、自分の命を繋いでいる感覚は きっと、]
美味いかどうかは……お前さんが決めればいい。
[知らぬ「味」に輝いた目>>59には伝わらぬだろう。 「そのうち嫌でもあの場所に足が向いて出会う筈だ。」と、 何十年後か分からぬその日を指して 大きな翼を震わせた。
「少女を食べたことのない獣」との稀有な出会いに 大鷲が狼の首に一粒の石を置いて 空へと還った時には 此処(がっこう)で再会するとは思ってもいなかったが
まなびやの中で、彼女が初めての贄をどう選ぶのかと 湧いた興味が持ち上げさせた口元はきっと、隠せなかった。*]
(74) 2015/10/05(Mon) 17時頃
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― 現在:小さな家の中 ―
[枕の上で、露に濡れた蜘蛛糸のように輝く白金の髪は 撫でるたびに色が喪われていくようで それなのに、触れずにはいられなくて。 寄せられた頬>>70の柔らかさに緩んだ口元のまま はらりと落ちた毛束を小さな薄い耳朶にかける。
くぅ、という音>>70の後 朝の中に咲く横顔にうっすらと紅が差せば 微かに湧いた物悲しさも、何処か遠くの出来事のよう。]
おなかのすいたミィには…… 足りなかったかな。
[縦にふくらんだスコーンをほくり、剥がすように割れば 隙間から白い湯気が顔をだす。 バターナイフで塗ったクリームは、その上で 滑るように溶けはじめて……]
(75) 2015/10/05(Mon) 17時頃
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