122 光と闇の双極夢幻《twin-mirage》
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―廃屋敷―
……また、随分と立派ね。 屋敷というか小城というか……なにこれ、貴族かなにかの家?
[古びた邸宅を眺めて、嘆息しつつ]
こんな物件が放ってあるなんて、なにか曰くでもあるわけね?
[出発前、肝試しという言葉を思い出して]
(467) 2014/05/18(Sun) 16時半頃
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ふうん――……まあ、いいわ。 本当に何かいたとしても、怪談や都市伝説に収まる程度の存在なら、対応できる範囲でしょ。
[話を聞く限りでは、そこまでの危険はなさそうだと頷いて]
じゃあ、ともかく、中に。 ――これだけのお屋敷なら、服とか残ってないかしらね。
(470) 2014/05/18(Sun) 17時頃
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ん、出来るわよ。 統制局は、人外の相手することも仕事だもの。
[ベネットだって、生命の書≪アカシックレコード≫を遣えば多分やれるとは思ったが]
(481) 2014/05/18(Sun) 17時半頃
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――確かに埃だらけね。
[口元を袖で抑えながら、眉をしかめる。 ベネットが子供の頃というから――十年かそれ以上も前だろうか。 薄っすらと積もった埃で、床に足跡がつくくらいだ]
ともかく、適当な部屋に腰を落ち着けて、外の空気を入れましょうか――
[それでようやく、ゆっくり話せるというものだ]
(482) 2014/05/18(Sun) 17時半頃
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/* 周囲の無茶振り合いがひどすぎて、
ベネットとの会話がほんと平和に感じる。
(-205) 2014/05/18(Sun) 17時半頃
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――さて、と。
[リビングを見つけ――なんやかやで環境を整えて、腰を下ろして]
といっても、何から話すべきかしらね――……、
(487) 2014/05/18(Sun) 18時頃
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……そうね、まず、あいつの正体。
コードネームは、ナユタ。 時空統制局第一支部の≪葬鎖官≫――つまり、私と同じ組織の人間よ。
だから、あいつの目的は――、世界を救うこと。 そのために、ヨーランダさんを――闇巫女を殺すと言っていた。
[ナユタとヨーランダの会話を、かいつまんで]
(488) 2014/05/18(Sun) 18時頃
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で――……さっきも言ったけど。 襲われているときに、昨日の喫茶店での男――"J"が助けてくれたの。 そこからあとは、あなたと合流して……ああなったんだけど。
[と、そのように]
(493) 2014/05/18(Sun) 18時頃
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――……でしょうね。
あいつとさっきの女は、セットだから。 とうさんほどじゃないけど、結構な有名人なのよ、あのふたり。
[だから、手段はどうあれ。 その目的は世界を救うためだろうと、頷いて]
(498) 2014/05/18(Sun) 18時頃
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――……だから、解せないことがひとつある。
[あの光景、視えてしまった未来。世界を滅ぼす自分の姿]
どうして――"私"じゃなくて、"あなた"なのか。
(499) 2014/05/18(Sun) 18時頃
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――……そうね、無関係とは思えない。
[ベネットの手にある本を、眺めやって]
でも……、
[肝心のケルベロスの説明が、アレというかなんというか]
(501) 2014/05/18(Sun) 18時半頃
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……ベネットって親切で優しいけど、その子の扱いはそうでもないわよね……、
[まあ、非日常の発端というなら、気持ちは判らないでもないけども]
(513) 2014/05/18(Sun) 19時頃
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そ、そうなんだ……、
[ケルベロスをちらっとだけ見た。 まあ、当人――当犬?――が気にしていないなら、いいのだろうけど]
(515) 2014/05/18(Sun) 19時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/05/18(Sun) 19時頃
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そんなことはないと思うけど……、
[いや、この件に関していえばそうなのかもしれないが]
ほら、あの……ねかふぇ、っていう宿のことは、私は知らなかったし。
[溜息を吐くのに、フォローのつもり]
(522) 2014/05/18(Sun) 20時頃
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かもしれないけど、あの、私が言いたいのは……、 ……この世界のことなら、ベネットのほうが良く知ってる、ってこと。
ほら……私、自分の世界にもう戻れないから。
[苦笑気味に]
(527) 2014/05/18(Sun) 20時頃
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/* ……なんかホリーが勝手にデレる。
昨日ので完全に落ちたぞこの子。
(-212) 2014/05/18(Sun) 20時頃
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……いいのいいの。 戻れなくなったのは、とうさんのせいだし。
[ぱたぱたと、手を振って]
色々と教えてね、こっちのこと。頼りにしてるから。
[そう笑った――戻れないからこそ、この世界を救わないといけないのだけど]
(529) 2014/05/18(Sun) 20時半頃
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――……、
[――それが叶えばいいな、と思う。
この世界の危機が去って、何事もなくなって。
ベネットにこの世界のことを色々と教わって、あちこち歩いて。
色々話して、笑って。とうさんとも仲直りして、紹介して。
そんな――普通の子みたいな、幸福は]
(544) 2014/05/18(Sun) 21時頃
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[――無理に決まってる]
(545) 2014/05/18(Sun) 21時頃
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――あのね、ベネット……話しておくことがあるの。
[ほんとうは、話したくないけれど]
――私が化け物になったら、殺してって言ったでしょ。
……あれね、冗談でもなんでもないの。 私には――"そう"なる可能性が、"そう"なる未来がありえる。
――……"そう"なった結末を、私は視た。
(546) 2014/05/18(Sun) 21時頃
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だから……この件の発端は、きっと私。 あなたの目の前にいるのが、あなたの日常を奪った張本人。
……世界を滅ぼす元凶が、目の前にいる。
ベネット、あなたはどうする?
[湖の姉妹の決定は、既にそんな瑣末を超えているのだが――それはまだ、知る由もなく]
(547) 2014/05/18(Sun) 21時頃
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……っ!?
[首の上に、血が]
でも、でも……! いまの私は……世界の可能性が視えるの!!
私は……ほんとうに世界を滅ぼしてしまうかもしれないのよ!? あなたやとうさんも殺して、みんなみんな殺してしまって……!!
[なのに、救ってくれると]
(555) 2014/05/18(Sun) 21時半頃
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それは――……そう、だけど。
[ああ――確かに、あるのだろう。 そういう"可能性"も――みんなが笑って終わるハッピーエンドも。 運命の糸が、数百数千数万の針孔を見事に通した先には、あるのかもしれない。
だけど――そうだね、とは頷けない。それは、頷いちゃいけない]
でも……"可能性"のうちに摘めば……そんな未来は、ないのに。
[あくまで"可能性"でしかない無数の因子を、無慈悲に刈り取ってきた統制局の一員が。
そんな言葉に、頷いていいはずがない――のに。ないはずなのに]
(557) 2014/05/18(Sun) 21時半頃
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――……不思議よ、ね。
あなたがそういうと――……なんだか、大丈夫な気がしてくる。
[はは、と笑って]
じゃあ、期待してるわ。
(558) 2014/05/18(Sun) 21時半頃
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――世界のついでに私も救ってね、ベネット。
[冗談めかして――心底、そう願った]
(560) 2014/05/18(Sun) 21時半頃
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/* ホリーがもう駄目です。
なんですかあの天然タラシ巻き込まれ系主人公属性は。
(-221) 2014/05/18(Sun) 21時半頃
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――……うん。
[――信じても、いいのかな。
信じてしまって、いいのかな。
違う、そうじゃない――私は、信じたいんだ。
ベネットに救われると信じて、希望を抱きたい。
だから、未来視≪絶望≫よ――今だけは、未来を視せないで]
(569) 2014/05/18(Sun) 22時頃
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―ところで―
――……ぁ、え、と。
[当然のことだが――この場には、いまひとり(一匹?)もいるのである]
……その、えっと。あの、あのね?
[そのことを不意に思い出して、動揺して]
(570) 2014/05/18(Sun) 22時頃
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えっと……、ケルベロス、だったわね。
[視線を、やって]
あなたは……何か、知っている? ヨーランダ=ノワール……湖の闇巫女のこと。
どうして、あの人を殺すと世界が救えるのか……いまいち、判らなくて。
(574) 2014/05/18(Sun) 22時頃
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……えらい人、ね。人なのかも怪しいけど。
[ふう、と。要領を得ない回答に、溜息吐いて]
……創世の湖……、か。 あのひとは、一度だけなら飛べると言っていたけど……。
[ヨーランダの言葉を思い返して、難しい顔]
(591) 2014/05/18(Sun) 22時半頃
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