175 両片想い薔薇村〜Cor Leonis
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[でも期待が混じっていたのなら。
俺は恋を叶えてくれる星に、不幸を願いにきたってのか…。
[彼を誰にも渡したくなくて、でも男では彼を幸せにしてあげられない。 だって孤独は彼を不幸にするだろう。それを男はわかっているのだ。]**
(+12) 2015/11/18(Wed) 02時半頃
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辛いですね、お互いに。
[クス、と喉の奥で笑う。>>8 抱えた想いが大きすぎて踏み出せない、 それをヘタレと呼ぶのなら、 自分だって何も変わりはしない。]
俺は素敵なんかじゃないですよ。 実はとっても意地悪ですし。
[足掻く、という言葉に、見守るように目を細める。 やっぱり、きっと根本にある気持ちは、 自分も彼も同じなのだと。 冷え切っていた指先は、 彼がくれた紅茶でじわりと温まっていく。]
(10) 2015/11/18(Wed) 02時半頃
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ええ、一緒に見ましょう。 二人で祈れば、効果抜群…かもしれないですし、ね。
[隣に座り、笑顔を浮かべる彼がなんだか可愛らしくて。 彼とまた、こうして座って 今度は実った恋の話をしたいと思った。 そうしたらきっと、今日の涙だって笑い話になるだろう。]
有難う御座います。ヤニクさん。 ……なんだか、俺のほうが勇気付けられてしまいました。
[ふ、と気の抜けたような溜息は、 先程までの絶望が僅かに晴れた事から。 あのままではきっと、ずっとここに座っているだけだっただろうから。
…そう、少なくとも、 この合宿が終りバスから降りてしまうまでは 彼を追う事が、できる。]
(11) 2015/11/18(Wed) 02時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/11/18(Wed) 02時半頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/11/18(Wed) 02時半頃
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星に願うだけじゃ、叶わない、ですよね。
[それは、道中にした会話。>>0:108 だから、勇気が出るまで、あと少し 星が、勇気をくれるまで。
もう少しだけ、星を見ようと ヤニクの隣、空を見上げた。**]
(12) 2015/11/18(Wed) 02時半頃
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[ゆっくりと深呼吸を2回。 かき集めてきたぬめりと、皺に塗りこむようにして、感触を確かめる。 なにせまったく未知の領域、一応の知識としては分かっていても、実際に触れたことなどない場所。 丹念に押して、ほぐして、ようやく侵入を果たすべく、指先に力を込めた。]
ライジ、さん……、ッ、は……
[第一関節まで入れるだけで、だいぶ時間がかかった。 浅く引きぬき、様子を窺いながら、また少し深く挿れようと試みる。
ともすれば、焦れったいほどに丁寧に、少しずつ深くへ指を埋め込んでゆき、ようやく根元近くまでを埋め込めば、ゆっくり指を蠢か背、腸壁を探る。 吸い付くような弾力に、取り込まれてしまいそうになりながら、こんな狭い箇所に、本当に入るのだろうか……と、不安も過ぎりはしたが、それ以上に、包み込まれた時のことを想像すれば、またビクンと熱は跳ね、先程までの嵩を取り戻しつつあった**]
(+13) 2015/11/18(Wed) 02時半頃
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[先程に比べて、控えめに。 身を寄せあって、星を見上げる。>>3:162 まるで、自分達の声しか聞こえないような。 そんな錯覚を微かに覚えながら。
星が輝く空は、本当に綺麗だ。 そして、それを見守るように包む、穏やかな闇も。]
ん、ああ…本当だ。 また流れていくのが見えた。
[軌跡の名残を追いながら、ひそり、ひそりと内緒話。 寄せ合う身体の距離を、また少し縮めながら。 流れてゆく星を見て、心の中で手を振る。]
(+14) 2015/11/18(Wed) 02時半頃
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[父さん、母さん、見ていますか? 報告したい事があるんです。
……さっきのも見られていたなら 報告したい事なんて、バレてるかもしれないけれど。
とても、大切なことなんです。]
(+15) 2015/11/18(Wed) 02時半頃
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彼が、俺の大切な人。 一番に幸せにしたい人、です。
(-9) 2015/11/18(Wed) 02時半頃
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/* すみませんお返事遅くなりました。 その辺りについては、明日日中に、村建発言で落としますね。
(-10) 2015/11/18(Wed) 02時半頃
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大丈夫、戻ろう。 少しだけ、寒くなってきたし。
"報告"も、終わったから。
[何処か急かすようにも聞こえた言葉に>>3:163 クスクスと、堪え切れない笑いを浮かべて応える。 何事かと、不思議そうな顔をされそうだが、その話はまた、中に入ってからすればいい。
これから、少しずつ知っていくんだ。
お互いのことを。]
(+16) 2015/11/18(Wed) 02時半頃
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[大部屋に寄ると言うので>>3:164 ついでに、自分の荷物を少し整理しようと後を追う。
コートのポケットに飴を追加したり 持ちだし忘れたマフラーを見つけて、思わず苦笑したりしていれば、彼が鍵を一つ、手に取るのが見えた。]
…大胆な君も、嫌いじゃないよ。
[――君がしなければ、自分がそうしていただろうし。 手の内に輝く銀の鍵と、彼の顔を交互にみて ゆっくりと微笑めば、手の平ごと包むように手を伸ばす。
叶えばそのまま包んで握り、問いをひとつ。]
荷物の移動は、必要? **
(+17) 2015/11/18(Wed) 02時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2015/11/18(Wed) 02時半頃
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/* むっつりだー!!()
というのはさておいて。 ふたりきりで話がしたいから、部屋を確保するつもりだったのは、イアンは最初からそうだったので、先に行動されて「!?」だったり嬉しかったりしているアレソレ。
荷物の移動は、やましいことを考えているわけではなく。 お話してそのまま、二人部屋のほうで就寝するかい?という意味合いなので、考え方は清い方。
まあ、PL的に勘違いさせる方向では言葉を選んでるけど(
(-11) 2015/11/18(Wed) 02時半頃
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/* 村建発言に記載しました。 告白は、5日目になってからでお願いします。
(-12) 2015/11/18(Wed) 03時頃
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/* あ、なるほど。なんかこう、謎の考えがあって。 1時にコミットというのは頭にあったんだけれど、 24h更新なのか、今日48hにするのか(?)とかなんか
あの・・すいませんあの・・・ け、計算苦手で!!!ちょう苦手で!!! よく考えれば24h更新しかないやろ!ってなっても、そ、そうなん!?って不安になるレベルのぽんこつ脳みそですみません…!!
(-13) 2015/11/18(Wed) 03時頃
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/* 会いに行く相手がだいぶ限られてるから、一応私はソロルでもなんでもいいかなぁっていう適当マンなんだけど 周りに合わせたいなー。
(-14) 2015/11/18(Wed) 03時頃
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─回想・食卓とそれから─
[観測の準備から、ようやくありつけることになった食卓へと。 空調の効いた室内にほうと息を吐きながらコートを脱いで、室内で混じり合っては絶妙に鼻を擽る香りに眼を細めた。
食に意欲的な、しかも本業混じりの大勢で作られた食事とくれば、とうぜん期待をしていたけれど。 ずらずらと並んでゆく大皿小皿に、すぐに席に着きたい気持ちを抑えて手を洗ってみたり、些細な配膳を手伝ったり。
ようやく全員が揃った頃には、そろそろ我慢の限界。 調理係に加わらなかったのは、良かったのか、悪かったのか。 ぱしり、大仰に手を合わせて食前の挨拶をしたなら、もう我慢は十分だろうと、そそくさ食事に手を付けた。
誰かの手で作られた料理はことさら美味しい。 上がる湯気と共に、その温もりも共に咀嚼しては飲み込んで。 その度うまいうまいとにこにこ笑って、功労者ひとりひとり──ひとり、顔を見ることもできない例外はいたけれど──に感謝と賛辞を伝えたつもり。]
(+18) 2015/11/18(Wed) 03時半頃
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[ぐうぐうと空腹を訴える胃袋がひとまず落ち着いたなら、ずらりと並ぶ杏仁豆腐やゼリーにも目を輝かせる番。]
まさかデザートまであるとか、予想外すぎてやばい。 至れり尽くせりって感じだなァ、
[食事の満腹感を邪魔しない喉越しの良さに舌鼓を打ちながら、すっかりご満悦。
だけれどふと、ここにきて。久しぶりにライジのラーメンが食べたくなった、なんて感じたり。 贅沢なことを考えているとは思った。]
(+19) 2015/11/18(Wed) 03時半頃
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[──そう、贅沢なのだ。
不意のヴェラからの問い掛け>>1:51に思わず動きを止めながら、思う。
二人きりでも、示し合わせた訳でもない。 それでもこうして共に過ごす時間を得て、会話のきっかけを得て。 さらにまるでそれを後押しするかのような、流星群の噂があって。]
……ふつーに美味いっすけど。
[──それなのに、こうして素っ気のない返答しかできない自分は。 それはそれは、贅沢で馬鹿らしいと、思う。
あんたも甘いもの好きだったよね、とか。 いつか食べたパフェは美味しかった、とか。 あの時貰った苺の借りは絶対に返す、とか。 ──また一緒に出かけたい、だとか。
浮かんでくる言葉は山ほどあるはずなのに、そのどれもが今の自分には不似合いで。 それだけ告げれば、無言を以って会話を終わらせる。]
(+20) 2015/11/18(Wed) 03時半頃
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[くしゃくしゃと髪を混ぜられて笑うヤニク>>1:60のその無邪気さは、自分だっていつか持っていたはずのものなのに。──今だって、彼以外には向けることができているはずなのに。
比べたらどちらが好ましく映るだろうかなんて、自分にだって想像は容易い。 ライジとヴェラの会話>>1:63>>1:133は、これだけの面子ならば嫌でも耳に飛び込みはしたけれど。 到着直後、コテージへの道中でも聞いたような言い回しに、そのまま目を伏せて、それだけ。 ──それだけ、に、しておけたら、よかった。
夜は冷えるから、防寒具を、もっと。 そんな会話は記憶に新しいけれど。 コテージへ向かったヴェラ>>1:62を追いかける気にもなれずに、コートだけを再び羽織れば外へと向かうことになったか。
防寒具を得られなかった言い訳の代わりに、食事の後片付け>>1:1>>1:7>>1:68>>1:80に加わろうと。──人数は足りているようだったけれど、それでも体裁だけあれば良い。 こんなことばっかり狡く、"大人らしい"ことができるんだなぁ、なんて眉を寄せた。*]
(+21) 2015/11/18(Wed) 03時半頃
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/* 安価が!安価がぜんぶ!まちがってます!ごめんなさい!!(平伏
(-15) 2015/11/18(Wed) 04時半頃
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─夜空の下で─
[予想はしていたけれど、…寒い。当然ながら、寒い。 それに対して同室の彼>>2:139は、確かに準備周到なよう。羨ましいとも思いはしないけれど、厚く重ねられたコートやマフラーによって、その分距離が遠のくような感覚を覚えてしまったのは、事実。 自ら距離を開いておきながらのそんな思考は、妄言めいてすらいるけれど。]
……あー、…さっみぃ。 めっちゃ寒い。
[冷えた空気は、だけれどその分夜の空を澄み渡らせて、そうして遥か彼方の星の光を透かす。
ヒューバートからの苦笑めいた視線>>2:167は、予想通りではあったけれど。 だって俺らまだ若いじゃん、なんて強がりにも似た反論を飲み込んだのは、足して割ったら良い、なんて言葉が続いたから。]
(+22) 2015/11/18(Wed) 04時半頃
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……動きが邪魔されんの、嫌いなんだよね。
にしても晴れ男、さすがってかんじ。一緒に来てよかったなぁ。 信頼してた。この先もよろしく。
[曖昧に笑えば、ヴェラとの距離を一度離す。 彼からの進言>>2:210を受けて毛布が差し出されても、それを受け取る気にはなれずに。 俺もばかだから大丈夫、なんて。 表情を見せるより先に、その場を離れた。
上ばかり見上げながら歩いたなら、まるで広がる夜空の下にいるのは自分ひとりだけなんじゃないか──なんて想像すら浮かんでくる。 ふるり、粟立った背を、震わせて。]
(+23) 2015/11/18(Wed) 04時半頃
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[背を向けたヒューバート>>2:176が探し人と出会えたかまでは、見届けてはいない。 それでも離れて以降声をかけられることがなかったということは、そういうことなのだと、思う。
はじめは目を丸めて、それから吹き出したいつかの出会い。 そこに紛れた彼の理由も感情も、知りはしないけれど。
さえざえと晴れた空が、ちらほらと瞬く金の星は、どこか物足りなく感じた。 ──いつか燃える星が落ちれば、きっと、満たされる。]
(+24) 2015/11/18(Wed) 04時半頃
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[周到に用意されたポットの暖かいお茶>>2:126に、ジャニスからありがたく頂戴したチョコレート>>2:168に、冷えた身体は多少なりとも暖まる。
空を見上げていても、何処かから聞こえてくる張りのあるヴェラの声。 ひそやかに交わされることの多い会話の中で、ひときわ明るく響く声は、孤独も静寂も振り払って取り払って、何処かへ追いやってしまう。
──あてもなく進めた足は、結局彼の近く>>2:225へと辿り着いたか。 薄明かりの下で弾けて、グラスへ注がれるシャンパンの炭酸。
ぱちり、視界の隅で音が弾けた気がして。 そんな些細な音が届くはずもない離れた場所から、それを無言で見下ろした。 何を言うとも決めずに開いた唇が声を作る前に、聞こえたのはイアンの声>>2:267。
ただでさえ行き場をなくした声はそれに飲み込まれてしまって、無意識のうちに細めていた視線は、丸く開いて大人ふたりのやり取りを追う。 ヒューバートのように>>2:292周囲を改まって観察できる余裕は、まだ、なかった。]
(+25) 2015/11/18(Wed) 04時半頃
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[大人ふたりの間で交わされた悪戯の一部始終に理解は追いつかなかったけれど。 イアンにまで伸ばされたヴェラの手のひら>>2:342に、 ぱちり、瞬いた目蓋からは、弾けた音がした。
去っていったイアンの背が、足が、どこへ向うのかだって見送ることはない。>>2:375 これが常だったなら、道との意外な取り合わせに興味混じりの視線を向けて、そうして慌てて気付いて逸らす、なんてこともできただろうに。 いま視線を向けるのは、木に凭れる彼にばかり。
足を踏み出す前に聞こえた声>>2:385に呼応して空を見上げることだって、しない。 そのまま一歩、踏み出して。]
(+26) 2015/11/18(Wed) 04時半頃
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────あー、
[そうして、二度目に掛かる、声。>>3:12 ミロの顔を見たなら、いまさらながらにポットのお茶の礼を告げて。 そうして取り出された青いパッケージと紙巻に、ぱちりと目を瞬かせた。]
え、あ、お礼、いいっていったんに! …て、いうか、これ。どうやって──…、や、なんでもねっす。
[フィルターの備わらない両切り。嗜好品を嗜好品として味わうことを知らない自分には、未知が過ぎる。 それを口に出すのも照れ臭かったから、素直に受け取りはしたけれど。
これでは形ばかりの自分の煙草は、彼には物足りなかっただろう。 それを申し訳なく思いながら柔い紙巻をそっと握って、鳴るグラスと去り行く背を見送る。
告げる言葉は、ようやく決まった。]
(+27) 2015/11/18(Wed) 04時半頃
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…煙草。 吸っても、いっすか。
[かじかむ指でライターを取り出して、もらったばかりの煙草へ目を落として。 ──さて、どうやって口をつけたものかと、思考。*]
(+28) 2015/11/18(Wed) 04時半頃
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─それから今に至る─
[フィルターなんて持ってやしないから、そのまま咥えて火を点ければ、ひときわ濃く入り込む煙と、それから混じる乾いた葉。 思わずむせ込んで、それでもそれを見られるのも嫌で──囁き声すら空に呑まれるこの場所では、とうてい無理な話だったかもしれないけれど──誤魔化すように声を上げた。]
…はは、 やっぱ、大人の味ってかんじ。
[取り繕う為に上げた声は、常に彼に向けるものよりいくらか高いトーンの声。 まるで無邪気に接していたいつかに戻ったような、そんな声。 それもまた居た堪れなくて、舌に乗った芳しい苦味を転がして俯けば、聞こえたのは。]
………そ、っすね。
[白く曇った呼気に混じった呟き。>>+3:17 そう大きくもない声は、だけれど上ってゆく紫煙を散らして、確かに鼓膜に触れる。]
(+29) 2015/11/18(Wed) 05時頃
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[悲しいかな、情緒に溢れた異国の言い回しは知りはしない。 だけれどそれで思い出したのは。]
──だったら今、欲しがるのは。 月じゃなくて星に、なんのかな。
[Cry for the moon。 月が欲しいと泣く子供。 それが絶対に手に入らない、あり得もしないものを強請る、そんな喩えなら。
今にも零れ落ちそうな星には、はたして手は、届くのか。]
(+30) 2015/11/18(Wed) 05時頃
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[それきり、ほんの僅か、押し黙る。 語彙も話題も足りない自分にとって、彼から絶え間なく向けられる言葉はいつだって眩しかった。 だけれど呟かれた声>>+10は、常のそれとは少し違う響き。]
……なんて?
[自分の事は棚上げしておきながら、要領を得ない言葉>>+12はひどく焦れったい。
それは厚く着込まれたコートやストールであったり、 ──決して外されない、首元のマフラーであったり。 冷えた喉を晒した自分の、足りぬ言葉での壁よりも、ずっとずっと遠い深みに身を置かれている気が、して。]
(+31) 2015/11/18(Wed) 05時頃
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