76 ─いつか、薔薇の木の下で。
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[もし廊下にオスカーの姿があったなら、駆け寄って彼の肩を叩きながら声を掛けただろう。
力なく笑顔を浮かべ、部屋に戻って水でも飲んだ方がいいとそう言って…、自分はそのまま自室へと入っていった。 ―部屋まで送り届ける余裕は、多分なかった。]
(26) 2013/03/28(Thu) 12時頃
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― 自室 ―
[洗濯物は籠に放り込んで、ぼんやりとしたまま奥へと進めば身体を寝台に投げ出した。]
…ん…。
[部屋に着けば、安堵と共にどっと疲れが押し寄せていた。 寝台の上で身じろぎするのも億劫で。
身体に灯った熱はシャワーを浴び過ぎた所為にして。 今は只眠ろうと…目を*閉じた。*]
(27) 2013/03/28(Thu) 12時頃
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/* はい、終わり! 長くてごめんなさい。
(-12) 2013/03/28(Thu) 12時頃
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[どれだけの時間、交わっていただろう。 サイラスが押さえ込んでいた薔薇の意識は 予想以上に欲を求めていたらしく。 ヤニクとの情事で痛みを持った体でも ロシェに対して求めるものはとても熱い。
気遣いなんてまるでない、ただただ求めるのみ
全て吐き出して、ロシェに体を預けた後、とげを含んだような声でささやいた]
…ヤニクには手を出すなよ。約束、だから。
(*8) 2013/03/28(Thu) 12時頃
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[何故蒼薔薇はそのようなことを求めたのだろう。 約束なんてあってないものなのに。
薔薇自身、口にしてから苦笑をもらし。
そしてゆっくり彼から離れ、またそこから影を消す**]
(*9) 2013/03/28(Thu) 12時頃
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[ふらふらと辿る。 すぐ戻ると言った記憶は、どこか遠い場所に。
夢なら。 これが夢なら。 目覚めなければ戻れない。
戻らないと。 目覚めないと。 夜が明けないと。
喚く理性が邪魔だ。 こんなものなど無くなってしまえばいいと思う。 それでもどうにもならない。 突き動かされる衝動のまま、辿り、辿り]
(28) 2013/03/28(Thu) 12時頃
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―中庭―
…。 夢を、撒いたのは…
[夜風が柔らかく髪と頬を撫でる。
宵闇に浮かび上がる薔薇の樹。 これが中心なのかと。 ぼんやりと、悟った。
満月に照らされたそれを。
ただ、美しいと思った*]
(29) 2013/03/28(Thu) 12時頃
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夢を、撒いたのは…誰だろうね。
[薔薇の香りは音もなくその場にあった。 気配も感じさせずにエアスの背後に。 伸ばす手、そっとエリアスの肩を抱く]
誰だと思う?先輩。 薔薇の花?薔薇の香り? それとも……魅せられた人、かもね。 [背中から抱き込んだまま、その髪に口づけを]
ずっと…この髪、好きだった。やっと触れた。
(30) 2013/03/28(Thu) 12時半頃
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先輩。好きだよ。
[蒼薔薇は臆面もなくその言葉を口にする。 するり。指でその髪を梳きながら*]
…好きだよ、先輩。
(31) 2013/03/28(Thu) 12時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/03/28(Thu) 13時頃
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[サイラスの言葉は耳に入っていても、頷けたかはわからない。顔をあげたのは暫くして、薔薇の香りが薄れ、ノックスの足音を耳にしてから]
あ ……うん 大丈夫 シルヴァに、会ってから
[ありがとう、と頷いた。 ノックスの笑みに力がないことには気づいても、いつもの笑みにすることは、出来ないから。 ありがとう、と頷いて、見送ることしか出来なかった]
(32) 2013/03/28(Thu) 13時頃
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[深く、息を吐いた。開いた扉の向こうには、盛りをすぎ首を垂れた、落ちかけた薔薇の香りがした]
シルヴァ……
[横たわる彼は最後に見た姿とはかけ離れていて、常よりもずっと憔悴しきっていた。 思わず胸に手をあて、息をしているか確かめる]
よか、った 生きてる
[良かった。 ――――本当に?]
(33) 2013/03/28(Thu) 13時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/03/28(Thu) 19時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/03/28(Thu) 19時頃
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サイラス…
[背後に立つ気配の名を呼ぶ。 後輩の名前。後輩であるはずの人物。
誰だと思わず問いかけてしまいそうになったのは、濃い薔薇の香りのせいだ。 そうに決まっている]
…好き、なんて。 どうして…そんな言葉、
[うろたえようとして。 身体が動かない。 今になって重なる疲労と共に、空気の甘さがのしかかってくる。 呆然と撫でられるがまま、浅い息をひとつはいた]
(34) 2013/03/28(Thu) 19時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2013/03/28(Thu) 19時頃
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言ったら、いけないンですか? 好きだから、好きって。
[髪に頬をすりよせながら抱き寄せる 薔薇の空気はひどく甘い]
薔薇が夢を撒いたとしたら、どうするつもり?
(35) 2013/03/28(Thu) 19時半頃
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/* 箱なーう。 お、皆さんちらほらいらっしゃる感じ? いいところにソロール挟んでしまいそうだな…。
(-13) 2013/03/28(Thu) 19時半頃
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いけなくはない、けれど。 俺を、好きなのか?
[あいつではなくて、と。 言外に示すことに逃げてしまう。
擦り寄せられる頬が柔らかくて。 人のぬくもりに、ひどい飢えを感じる。
任せてしまえよ。 割れた理性の隙間から、甘い囁きが滲み出す。
小さく首を横に振った]
…わからない。どうした方がいいのか、わからない。 でも…まずい、だろ。 サイモン、酷い顔で眠ったまま、だったし――
[酷い顔で。ひどく幸せそうな顔で。 本当は、羨ましいと。そう思っていて]
(36) 2013/03/28(Thu) 19時半頃
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俺は先輩が好きですよ?だから、こうしてる。
[自分を満たしてくれるものは皆、好き。 吐息に薔薇が香った]
サイモン?あぁ…彼、眠ったと思いますけど… どんな顔、してたんだろう?俺、見てないから。 でも…辛くはなかったんじゃ。ないかなぁ…。
[薔薇がもたらすのは愉悦、望めば辛さはきっと、ない そして、どうすれば、と零すエリアスに、嘲笑に似た笑いを向ける]
どうしたらいいか?簡単じゃないですか。 皆、眠ればいいんだよ。サイモンみたいに。
(37) 2013/03/28(Thu) 19時半頃
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[ヤニクを想うのはサイラスで。 薔薇にとって、そんな思慕は関係ないもの。 けれど欲に、色に。抗う人間が。 とても愛おしいと想う薔薇の花 また、彼の首筋にそっと唇を触れさせて]
先輩は、薔薇をどうしたい? どうにかしないといけないというより 先輩はどうしたい?
…薔薇を、どうにかしてくれる?
(38) 2013/03/28(Thu) 19時半頃
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[甘い空気が。どこから香っているのか、わからなくなってくる。 目の前の薔薇の樹なのか、 それとも背後の後輩なのか。 歪み霞み始める視界。持っていかれたらもう戻れないのかもしれない]
サイラス。 これは、夢なのか。 皆で眠ったら、俺たちは目覚めるのか? 目覚めて、朝を迎えることが、できるのか…?
[日常に縋りつこうと、思考が断末魔の悲鳴を上げ始める。 甘い夢に飢える本能に抗おうと、うすっぺらな言葉を吐き出している。 声音に力はなく、ただ虚ろに]
どうにか、なるのか。 どうにかすることが、できるのか?
[首筋に触れる唇の感覚が心地よい。 うっとりとした色が、声音に混じった]
(39) 2013/03/28(Thu) 20時頃
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Sliver and Cold
(+1) 2013/03/28(Thu) 20時半頃
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寒い……。 寒い……。
寒いよ、先輩……ロシェ、サイラス……。
(+2) 2013/03/28(Thu) 20時半頃
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さぁ…夢だと思えば夢だろうし。 違うと想うなら、きっと違う。
眠りたい?先輩。 薔薇は…先輩達を傷つけたりしないよ。 薔薇を咲かさせてくれたら、きっと。
[後からまわしていた腕、体をこちらに向かせるように抱き寄せて。 いとおしげに額に、頬にキスを寄せる。 抵抗のない様子は香りのせいだろうか]
先輩をくれたら、咲けるかもしれない
(40) 2013/03/28(Thu) 20時半頃
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/* 駄目だ、挟む勇気ない。 落ち着くか誰か来るまで待とう。
(-14) 2013/03/28(Thu) 20時半頃
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咲く… そうか。まだ、咲いてないんだな…
[視界が動く。目の前に在るのは後輩の顔。 蒼い瞳に惹きこまれて。 寄せられた唇に、喉が心地よく鳴る。 気がついたら、垂れていた筈の両腕は後輩の背に回っていた]
サイラス。 薔薇は、お前なのか…?
[夢に侵された吐息は、そんな問いかけを形作る。 今更過ぎる言葉だったのかもしれないけれど]
(41) 2013/03/28(Thu) 20時半頃
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サイラス?…あぁ……。今、眠ってるよ。 正確には彼は薔薇じゃない。体を借りてるだけ サイモンも…ブレンダも。眠って夢を見てる。
[自分の胸を指差して。ここにサイラスは眠っている。 最愛の人を抱いてしまったから。 もう1人の薔薇が予言した通り、壊れたように眠ってしまった。
背に回された手が暖かくて、薔薇も吐息を一つ。 その唇を重ねようと]
咲きたい。それだけ。 咲かせてくれるなら精気が欲しい。 …先輩が欲しいよ。
(42) 2013/03/28(Thu) 21時頃
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/* ふええ蒼薔薇がサイラスの身体で浮気してるよぉ(´;ω;`)おかーさんさみしい
(-15) 2013/03/28(Thu) 21時頃
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好き、好きです…… 愛し、て、います……!
[深く深くまぐわって交わって。 身体の奥に彼の熱を受け入れて。 それはあまりにも甘美で、脳は蕩け。 甘い夢の中へ何処までも落ちて行く。 その結果、薔薇が彼を完全に支配してしまったとも知らず]
[幸せな夢から覚めた後。 部屋には一人。 最愛の姿は無く。 そして、微かに宿す、薔薇の香り]
(43) 2013/03/28(Thu) 21時頃
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ん……
[気だるげに重い身体を起こす。 まだ情事の痕は色濃く残り、甘い香りに混じり性の匂いが部屋を支配していた。 だけど、足りない。いない。彼の姿が無い]
……どこ? どこに……
[怖い。 彼と離れるのが、酷く恐ろしい。 それは間もなく訪れる渇望の一端か。 とても空虚で、足りなくて、埋めたくて]
どこ……
[衣服を身につけるのもそこそこに。 肌の痕も隠しきれぬ乱れた姿で廊下へと]
(44) 2013/03/28(Thu) 21時頃
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コンプ目差そうとおもったのですが オスカーはともかくノックスが無理そう。
ヤニクかわいいなヤニク。 棘は勿論君にあげるよ。
(-16) 2013/03/28(Thu) 21時頃
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/* ヤニクさん来てたー。 よ、よし。挟まるよ!
(-17) 2013/03/28(Thu) 21時頃
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ああ、…なるほど。 そういうこと、だったのか…
[胸を指差し彼は眠ったと語る其れを。薔薇を見て。 こぼした言葉は、安堵の欠片。 不安の根本に解が与えられたことと。 残るなけなしの理性を繋ぎとめていた罪悪感が、消えていくこと]
わかった。 くれてやるよ。こんな髪と身体で良ければ、いくらでも。
[軽く唇を重ねて、蒼い瞳の薔薇の髪を撫でる。 自己に陶酔しきっていたとしても、それで、良いじゃないかと。 だが。 気にかかることが、あるとすれば]
…此処で、良いのか? 見られたら…『お前』は、見られたとしてもいいのか? ヤニクは、まだ起きてるんだろう。
(45) 2013/03/28(Thu) 21時頃
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