169 きみがおとなになるまえに
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――月夜、星の下――
あら。 そんなこと言って、ショーを見に来たこともないくせに。
[笑う。軽口を交わす時の、こどもらしさのない笑い方。 キネーンのショーを見たことがあるなら、今日のような偶然でもない限りわたしはうたっている。わたしが歌うたいと知らなかった彼女は、きっとステージを見てはいない。 それでもショーより客扱いがうまいというなら、それを信じようか。]
(35) 2015/09/19(Sat) 17時半頃
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――Bar Papagei――
[バーというものには、この生活をしているととんと縁がない。 なにせこどもなものだから、アルコールを店舗でとることはまず許されないことだ。 家でホットワインを寝酒にするくらいで、慣れない雰囲気に足は縺れるようで少し重い。]
……なにか、ソフトドリンクをもらえる? カクテル用のジュースでも、いいから。
[夜長を過ごすのに、眠りを近づけることはない。 奥の席につけば、心持ち高めのテーブルに腕を乗せてそう注文した。]
(36) 2015/09/19(Sat) 17時半頃
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[そして、グラスが来る前に静かな謝罪をする。 気にしなくていい、と言われて、胸にすっと風が通った思いだった。]
そうね、うたうことができたのは、よかった。 だからこそ、わたしが選ばれたのかもしれないけど。 芙蓉じゃなくてよかったって、芙蓉にはサクヤでずっと、おとなになっても静かに生きてほしいって、思ってたのに。
[言葉だけを取るなら、責めるような。 けれどそうした色は声音に乗らず、仕方なしの諦観を交えて、バーの空気に溶けた。]
(37) 2015/09/19(Sat) 17時半頃
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[グラスがテーブルをこつりと叩き、バーテンの低い声がワインとグレープフルーツジュースの到着を告げる。 そこで話のイニシアチブが芙蓉へと変わったか。]
そうね、聞きたいことを聞いてくれる方がいいし、話したいことを話してくれる方が、ありがたい。 答えられないことは、そう言う。何でも、聞いて。
わたしからは、そうね。 芙蓉は、どうして物書きになったのか、聞かせて。
[それは、きっと里のあれからと、芙蓉の心の中身が関係しているのだろうから、何かを順番に聞くより、一番ちょうどいいと思った。 言葉を待って、グレープフルーツジュースに口をつける。 舌先にほろ苦く、これから語られる言葉たちの想いを表したみたいだった。]
(38) 2015/09/19(Sat) 17時半頃
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[灰玉の眼、ブロンドはもう少し燻んだ色だった。 強い意思と、皮肉な笑顔を浮かべて、 ずっとずっと、世界の隅を知ったその小さな身体は生命の神秘を宿していた。
『おとこのかたって、なんでこう、面倒なのかしら。』 『恥とかそういうものはすべておんなに押し付けるくせにね。』
未だに、"めんどう"なおとこなんだ。 扉に背を預けて、ため息ひとつ。]
(39) 2015/09/19(Sat) 17時半頃
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[夜は、更け。]
(40) 2015/09/19(Sat) 18時頃
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[次の朝。 安楽椅子に重く重く腰を預けて懐中時計を開く男が一人。
こつり、こつりと革靴で床を叩く、その足は明らかな苛立ちを見せている。秒針よりも少し早く、
こつ、 こつ、
数分の遅刻も秒針を追いながらでは長くも感じるもので、待ち遠しい朝告げ鳥の声。 靴の音に混じって。
軋ませて立ち上がり、扉を開けるまで、普段よりもずっと早く。 整ったリボン、其方には触れずに、]
乙女には準備が必要だったかね?
[と、開口一番。懐中時計を厭味に見せながら。 嗚呼何て面倒なおとな!]
(41) 2015/09/19(Sat) 18時頃
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─ キネーン・教会 ─
[そんな、何時も寄りも少しだけばたついた、朝の風景。 馬車に乗って、図書館に寄って。 然して、教会まで。
ステンドグラスからは虹の光が落ち、磔刑の神の御子と囲む使徒達が象られ。──其処には本当は、Mariaが居る筈だ。 光と、祭壇からは眼を離して。
司祭は深々と頭を下げ、そしておとなのおはなし。 思惑と、欺瞞と。]
(42) 2015/09/19(Sat) 18時半頃
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”はるか遠くに緑の土地がある いつの日か、あの場所に行こう”
[あのひ、そんなうたを二人で口遊みながら交わしたやくそく。 ここから、とおく、とおく離れた場所に。 本当にそれがあるというなら、きっと今からでも遅くはない]
(43) 2015/09/19(Sat) 19時頃
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― 翌日 ―
なあ、マリオはあの日のやくそく、覚えてる?
[それがいつのことだとか、何の事とは言わず、それだけ簡潔に。 不思議そうな顔をされただろうか、分からないが。 あの歌を口遊んで、微笑んだ]
そこが本当にあるというのなら 僕は、そこにいきたい。
マリオ、お前と一緒に。
[彼が僕のことを赦してくれても、くれなくっても。 だめか?と不安気にこえを震わせながら、その顔を覗き込んだ *]
(44) 2015/09/19(Sat) 19時頃
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/* ひえ、たったか進めて申し訳ない。 マリオ束縛しちゃってすまん
(-7) 2015/09/19(Sat) 19時半頃
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[ 知らない。といつもなら言うところ、 だったのだろうか。 少女はまた、ぱちんと音のしそうなまばたきをして、 それから、考えてみる。
タリン。この世の果て。 おとなとこどもが、行き着くところ。
この街とも、これまで旅したどんな場所とも違う。 少女の知らない、いいえ、誰も知らない宝物。]
(45) 2015/09/19(Sat) 20時頃
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[ じい、と男を見つめる眼は、 今では、ぱちりと開いて。 まっすぐな視線と、ゆっくりと、まばたき。]
── その子は、タリンにたどり着けたの?
[ 確かめるようなささやき。 薄暗がりの中で、少女は手を伸ばす。
うんと遠くにあるように見える背中。 それは、 少女がベッドに沈んでいるせいかもしれないけど、 知っている。絶対に距離の縮まらない追いかけっこ。 少女には、わからない。 男がこれまで、積み重ねてきたもの。 言葉にふくむもの。瞳にたたえるもの。]
(46) 2015/09/19(Sat) 20時頃
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── ジェフは、タリンに行きたいの? .
(47) 2015/09/19(Sat) 20時頃
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[ 静かな声は、じゅうぶんに部屋に響いた。]
わたし、今まで行った街、 全部同じくらい好きだけど、 ずっと旅しててもいいよ
[ それは、透き通った男の子にしたのと、似た話。 もうひとつまばたきをして、名を呼んだ。ジェフ。]
わたしはおとなになるの?
[ ぽつん、とつぶやきは空気に溶けて消えて、 暗がりに吸い込まれていくようだった。*]
(48) 2015/09/19(Sat) 20時頃
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小娘 ゾーイは、メモを貼った。
2015/09/19(Sat) 20時頃
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[デ・トーレスの名は。 キネーンの端っこ、正教会に於いて重く大きい。 たった一言の文章でさえ、彼等にとっては大きな意味を持ってしまう。
まるで、"神"の言葉かのように。 色々捏ねくり回されて、思っても無い解釈を投げられるのも、屡々。 最大限の注意をして、最小限の言葉を、記す必要がある。
正直労力のわりに合わないので、何時も先伸ばしに先伸ばして居る。
さて、目の前のへりくだった、信用ならない──聖職者に信用できる人間なんてひとつまみ居たら良いくらいだが。そう、己を含めて信用できるとは思わない──笑顔で話す司祭には、人良く接しつつ。 欲しい内容を書き留めて。]
(49) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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[口許は緩やかな弧を描く。]
――いや、今もまだ探しているんじゃないかな。
[ひょい、と軽く肩をすくめる。 先程までの雰囲気は取り払われ、いっそ軽い口調で口を開いた。]
どこにあるかも分からない所だからなあ。 その子がタリンだと思った場所が、なんて事だったりするのかもな。
(50) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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そっ、か。
[柔らかい布が頬にあてられる。 同時に返ってきたもの>>6は、初めは理解が難しかった。 けれど次第にかかる言葉を、ゆっくりと咀嚼して]
…幸せ…ですか。 難しいです、ね。
[幸せの形はそれぞれだと、言われれば。 こく、と小さく頷いて]
(51) 2015/09/19(Sat) 22時頃
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[少女の中でも考えることを止めたから、彼が無理に打ち切ったことには気付かなかった。 自分の幸せ。その終わりを考えることなど出来ない]
はい、せんせい。 この後の予定はありますか?なければ、街を散歩したいです。 あ、でも、その前にお腹が空きました。
[手を繋いで歩きだす。 今日こそショーを、と我侭は言わないけれど。 内に秘める少女は、劇場に"楽園"への近道があると、未だ信じていた*]
(52) 2015/09/19(Sat) 22時頃
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俺は、
[悩むように眉をひそめる。 言葉を探すように目を伏せ、呟く。]
行って、そこに留まりたい訳じゃなかった。 そんな場所があると、それがわかればよかったんだ。
[過去形の望みを吐き出した。 では、今は。 何を望んでいるのか。
しっかりと考えたことはなかったが、なんとなくはわかっていた。]
(53) 2015/09/19(Sat) 22時頃
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そうか。 なら、ここはどうだ?
[子供が沢山いるここは、ゾーイにとってのタリンになり得るだろうか。 もしも、そうなら。]
ここが気に入ったんなら、留まりたいと思ったら、言ってくれ。
[それは、手を離すときが来た、ということなのだろう。]
(54) 2015/09/19(Sat) 22時頃
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[ふと、司祭が背後に視線を向けたのを、学者もまた、追う。 後ろには、ちょこんと座り、ステンドグラスを見上げる聖女が居る。 恐らくは、修道女が彼女に声をかけたから、司祭も気になったのだろう。
──大きくなりましたね、と、彼もまた言う。 此方から、修道女の表情は伺い知れない。
──オーレリアさんを、未だ養女とされませんか。
必ず、必ず問われることだった。 時を止めない家長、そして家柄を知る者は、"後継ぎ"を確かめる。 彼女は、おんなだから。 家の為、という大義名分があるだけで、身売りと変わらない方法が赦されるのだから、おとなは、美しくない。]
──…彼女は、こどもですから。
[未だ、]
(55) 2015/09/19(Sat) 22時頃
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[少女を拾い上げた時の事を思う。 手を差しのべたのは自分で、その手をとったのは彼女だった。 それから今までずっと手を繋いで来たが、いつかは必ず離れるときが来る事も知っていた。]
お前がそれを望むなら。 大人になれる。 子供のままでいることも出来るが、それをすればもう二度と大人にはなれない。
[だからこそ、選択肢を与える。 いつか手が離れたときに、ゾーイが自分の意思で選べるように。]
(56) 2015/09/19(Sat) 22時頃
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[知識のないものに、選択肢など有りはしないのだから。*] .
(57) 2015/09/19(Sat) 22時頃
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―茜さす頃・ベンチで―
ちぇっ つまんないやつー ま、そうだとは思ってたけどさ…
[予想通りの答えに>>2:215、あけすけにそう言い放ち。 大人にならなければ、その言葉には、…そうか、とだけ返して。 問い返された言葉にも、返すは黙秘。
可愛いあの子の話>>2:217も、懐かしさに目を細めながらも どこか上の空な様子で、生返事。 冗談への、笑えないななんて呟きは彼へ届かなかっただろう。]
…なんだ、そんなに早くから戻ってきてたのか 出会ったのは、50前だったよな? それまで俺はお前を探しもしなかったのに、ご苦労なこった
[決意のような言葉>>2:218に、少し眉を寄せて、 あえて皮肉気な声でそう言い、乾いた笑みをこぼした。 正確に言えば探せなかった、だが、傍から見れば変わらない。]
(58) 2015/09/19(Sat) 22時頃
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[聞きたかった筈の答えを聞いて、それだというのに心は酷く重く その気持ちを、熱意を、こちらも愚直に受け取るには 自分も彼も、余りに多くを犠牲にしてきた、そう思ってしまう。]
ヴェス、お前、馬鹿だなぁ そんなもの抱えて、100年近くもさ…
ほんとに 今更なんだよ どうしようもないことだったんだ だから、だからさ……
[ ――もう、忘れていいんだよ、ヴェス 言うべき言葉は、喉をつかえて 出てきてくれない。 それが悔しくて情けなくて、目を伏せてしまう。 重苦しい、沈黙。]
(59) 2015/09/19(Sat) 22時頃
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─否、 この世の中、血筋を継ぎ続けるなんて無理なのですから、
[神秘の力を宿すおとこもおんなも、一握りなのだから、]
もう逸そ、家柄なんて要らない。 ───そう思われませんか?
[極、普通に。 笑顔さえ浮かべて、聖女を眺めながら。 ぽつりと、投げ掛けて。
結果、狼狽える司祭に、冗談ですよ、と変わらぬ表情で言う。
学者は、養子らしい。何処か其も良い家柄で生まれた男児、其を買い取った後継ぎ。 どうせ、遠い昔に血筋なんて途絶えてしまっているのだから。
それでも名字が重いのは、過去からの遺産であり枷だった。]
(60) 2015/09/19(Sat) 22時頃
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[未だ、焦りを隠しきれない司祭の肩を軽く叩いた後、修道女と聖女の元へ。
嗚呼、そうだ。此処は"帰ることができる"場所では、有る、けれど。 "居るべき"場所ではない。]
──オーレリア。
[純潔の聖女の名を。
異教徒との婚約を拒否し、拷問の末に純潔のまま死した、その逸話の為に聖人とされ、 "結婚の拒否"を名の一つの意味として持つ、彼女の名を、呼んで。
さ迷う灰は、学者に向くか、それとも。]
(61) 2015/09/19(Sat) 22時頃
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[泊まっていくか>>2:221、その言葉にうなずいて。
気づけば半分残ったメロンパンは、もう手の中で冷めきっていて。 それでも捨てられずに、そっと紙袋にもどして、ベンチから降りた。
大きくて冷えた手のひらを握って 夕焼け特有の何とも言えない寂寥感から逃げるように 今夜は酒盛りだ、なんてからからと笑いながら、帰路についた。**]
(62) 2015/09/19(Sat) 22時頃
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[ジュースを注文する少女は、どれだけ大人びていたとしても、体質も味覚すらも、こどものそれだ。
何度もちらつく、時間の動きの差。
酒の1杯位では酔わなくなっている自分の身体とは違って、歌の他には何が楽しみなのだろう、と純粋な興味が湧く。]
嫌ですねえ、生きてるだけで、いいんですよ。 静かな生活の何が、面白くて?
立ち止まるのは、苦手なんです。
[自分ばかりが巻き込まれ、攫われていないことが犠牲ではないと言ってくるその様子に、苦笑いする。>>37 本心を言えば、疑問に思わないなんてことはない。
「何故自分ではなかったのだろう」と。
歌の才だけ捕られたのだろうか。 たまたまだったのだろうか。 残される意味、だけは良く理解していたのに、それだけはわからないままだ。]
(63) 2015/09/19(Sat) 22時頃
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