164 冷たい校舎村3-2
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― 回想・侵される禁忌 ―
[今から約1年前だから――高校2年の冬、かな。
そのあたりから、おかしくなりはじめた。 先生が仕事のストレスで心労が絶えなくなり、優しかった面影は徐々に変貌してくる。 家に帰るなりお酒を呷って、あたしに触れる手も乱暴になっていった。
それも一時的なものだ――そう思って、あたしは気にも留めないフリをして。 ただ、大丈夫だよ、と耐え続けた。
前向きの魔法は、こんな時も効力を発揮する。 先生が不安定な時は、あたしが支える側になればいい。 先生を喜ばせてあげれば、きっと元に戻るだろう。
そう考えて。 いつもしてもらっているみたいに、撫でたり、抱き締めたり。 できるだけ、疲れを癒してあげるつもりで、触れ合った。]
(25) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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[それを続けて、何日経った後だったか。
大量のお酒を飲んで頭を抱えて、苦しそうにしている先生の背中に抱きついて。 「明日はいいことあるよ」って、そう声をかけて。
そうしたら――振り向いた先生が、あたしの顔を見るなり、首に手を伸ばしてきて。 そのまま、床に倒されて、馬乗りにされた。
隈を蓄えた先生の目が、大きく見開かれて、あたしに真っ直ぐ突き刺さる視線。
何が起こったんだろう、すぐには分からなかった。 分かりたく、なかった。]
(26) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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[――身に纏っていた部屋着を、1枚、2枚、剥ぎ取られて、ようやく自分が何をされているのかを理解し始める。
青ざめた顔に、震える全身。 でも、逃げようとしても両腕を押さえつけられて身動きができない。 叫ぼうとすれば、口を塞がれる。力で大人の男性に適うわけがなかった。
瞬く間に露にされた肌を、乱暴な手つきが犯していく。 この時あたしは、何を考えていただろう。上手く思い出せない。 恐怖と、あと、何か別の感情。
先生がおかしくなったのは、ストレスのせい? どうしようもなく辛いことがあったの? その捌け口にあたしを選んだの? いくら想像しても何も分かりはしなかったけど。
この時、先生があたしに向ける目は、明らかに娘に向ける目じゃなかった。]
(27) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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[――ああ、そっか。
そういえばあたし、この人を「先生」と呼ぶばかりで、
一度も「お父さん」って呼んだこと、なかった。
先生とあたしはやっぱり他人。
血は繋がってない。所詮、家族じゃない。]
(28) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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[それに気付いてからは、逆らう気力を失った。
あたしは侵されてゆく。 玩具のように、あっけなく犯されてゆく。
あたしが今まで生きていられたのはこの人のおかげで、あたしがこれから生きていられるのもこの人のおかげ。 だから、これは、もう――逆らえないんだなって、思ってしまったんだ。
痛くて、苦しくて、生々しい熱に気分が悪くなって、……そこに快楽なんてない。
ぬくもりを求めすぎたのは、あたしのせいかな? こうなるまで気付かなかったのは、あたしのせいかな?
だったら仕方ないんだね。あたしが、責任取るしかないんだね。
恐怖やもろもろの感情を、前向きの魔法が塗り潰していく。 今起こっていることを直視しないために。これが必然だと、自分に言い聞かせて。ただただ耐える。]
(29) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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[拒絶しそうになる心と体に、仕方ないよと言い聞かせて。 先生の歪んだ欲望を受け止める、地獄のような日々が、それから続いていった。
受け入れたくない現実は、前向きの魔法で覆い隠す。 今までと何にも変わりない。
この時からずっと、いや、あの冬の日からずっと、あたしの心は壊れたまま。 現実と向き合おうとしてこなかった。ただ、それだけ。
気付いた時にはもう、誰かに助けを求めることなんて、できやしない。
なんでもないよと言いながら、普段通り明るく振舞いながら、あたしはあたしを塗り潰す。
穢れきったあたし自身が見えなくなるほどに、分厚く分厚く塗り潰す。]
(30) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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[それから季節は巡り、3年生の文化祭の準備期間。 あたしは初めての恋をする。>>0:223
穢れてしまったあたしが、初めての恋をしてしまう。 それがもうひとつの地獄の引き金だった。
その晩、あたしは先生に言った。]
ねえ先生、あたし、好きな人ができたんだよ。
[その言葉に反応は無かった。 いつもの習慣として染み付いたように、先生はあたしを蹂躙し続ける。
あたしに“恋”という名前をくれた人>>2:133は、もうどこにもいなかった。*]
(31) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2015/07/10(Fri) 01時頃
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/* ごめんね。としか言いようが無い。 どこまでやれるかチャレンジしたかった、というのはある。
恋の悩みはぶっちゃけここで終わりでよかったな……。 なんで先生が逮捕されてる展開にしたんだ私は
まだ続けざるを得ないんだよまったく!
(-10) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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―回想:映画撮影中―
[“犯人”の目線は、彼を追う。目障りで、厄介な、敏い友人のひとりを。 周囲の友人たちの言葉をじっと聞きながら、気付いてくれるなよ、と、そう願って。 油断なく、視界の隅に彼を捉える。
ふと、その視線を向けられて、肩が跳ねた。 言葉をかけられることはなかったけれど、一瞬、向けられた視線。 そこに確かにあった疑念に、“犯人”は――]
(32) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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[カット、と。 唐突に響きわたった声が、一瞬、何か分からなかった。 周囲を見回す。ざわつき始めたクラスメイト達の姿で、漸く我に返って、息を吐いた。
そう、今は、映画の撮影中。 自分は撮影係として、役者の演技を映像に収めていたところだった――訳だけれど。 とんとん、とこめかみを軽く叩く。まだ、頭がぼうっとしている気がした。
撮影したデータを三星に引き渡して、敏い友人、もとい、“主人公”―他の役者と話している涼介に、目線を遣る。 レンズ越しの時とは違って、ただ、ぼんやりと眺めるように。]
(33) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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[流石、本職と言うべきか。或いは、才能と言うやつか。
彼には、人をひきつける力がある。 自分の周囲を、脚本の中の世界に――登場人物が生きる世界にしてしまう、そんな力。
実際、カメラを握っていた自分も、多分、他の登場人物たちも、すっかり世界の中へと引き込まれてしまっていた気がする。
“犯人”の抱く後ろめたさや、やけに鋭い主人公への苛立ち。 そういったものが自然と入ってきて、すっかり自分の役目を忘れかけていた。]
(34) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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[あぁ、役者ってすげーな、と。 上手く言葉には出来ないけれど、素直にそう思った。
けれど、それを素直に言うのは何となくシャクだったので、その日の放課後に、彼の机に差し入れとメモを置いておいた。 ミネラルウォーターと、女子のような字で書かれた『明日も頑張れ!(っ`・ω・´)っ 犯人より』というメモ書き。
その反応がいかなるものだったか。姿無き犯人は、知る由もない。**]
(35) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2015/07/10(Fri) 01時頃
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― 朝・保健室 ―
……さむ……。
[寒さに震えながら身を起こす。 >>#0チャイムが鳴っていたようだけれど、それよりも先に気付くのは。 部屋の中にらいかちゃんと、つくよちゃんがいないこと。
眠っている間、確かに誰かのぬくもりを感じた。 隣にらいかちゃんがいた、はず。]
どこ、いったの?
[目をこすって、頭を覚醒させていく。 その間に、>>0>>5ちかちゃんとしのちゃんが保健室を飛び出していく。
――ようやく、嫌な予感がした。
あたしも飛び起きて、2人よりもだいぶ遅れて走り出す。]
(36) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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― 2階・空き教室 ―
[だけど、消えた2人を探すといっても、思い当たる場所は無かった。 ちかちゃんもしのちゃんも見失い、2階に上ったところで>>22瑠希くんが空き教室に入っていくのが見えた。
――何か、あったのかな? そう思って、あたしもそちらへと向かう。]
ねえ瑠希くん、らいかちゃんとつくよちゃん……、っ!?
[空き教室に踏み入れば、外から見えなかった夥しい赤の量が目に飛び込んできた。 そして、そこに。
>>2:308外から見えない位置に、女子生徒の服を着たマネキンが、胸を刺されて。]
(37) 2015/07/10(Fri) 01時半頃
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…………。
[言葉を失って、それ以上を踏み込むことはできなかった。 黒板に残された文字にはまだ気付かない。 思考がぐるぐる、前にも後ろにも向かずに巡り続ける。
ねえ、……らいかちゃんなの?
あたし、らいかちゃんの暖かさ、好きだったよ。 なんで、こんな、昨日の体育館で見た、まるで篤人くんみたいな人形のように、
何が、あったの? ねえってば。**]
(38) 2015/07/10(Fri) 01時半頃
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── 現在:3F美術室 ──
[ それに駆け寄るもうひとつの背中>>21が、 姿勢を低くして、髪が、ふわりと揺れた。
それを見ている間、 一体自分は、何を考えていたのだろう。
月詠さん、ごめん。 足を踏み出した時には、そう唱えた。 踏み荒らすよ。許してね。 許さない、って、 本気か分からない口調で言われる気がしたけど。]
(39) 2015/07/10(Fri) 01時半頃
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── 穂積さん、志乃さん。
[ ぺた、ぺた。半乾きの絵の具が、音を立てる。 ねえ、志乃さん、そんな難しい顔して、何してるの。]
志乃さん、髪に絵の具ついてるよ。 髪、傷むよ、女の子なのに。
[ やっぱり、響く自分の声は、とても平坦で、 うわ言のように名を呼ぶ悲痛な声に混じって、 とても、場違いだった。]
(40) 2015/07/10(Fri) 01時半頃
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穂積さん。
[ しゃがみ込む。 少し、顔を覗き込むように、声を上げる。]
引き抜くと、多分、もっと痛い。 このままに、しておいてあげようよ。
── 立てる?
[ 同じ高さから、手を差し伸べる。 じっと、様子を伺うように。
間近のマネキン。 真っ白なカンバスに、また唱えた。 月詠さん、描く場所、間違えてるってば。*]
(41) 2015/07/10(Fri) 01時半頃
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── 回想:教室 ──
[ 読書感想文で、賞を取ったことがある。 適度に子供らしく、適度にまとまった、 万人に好まれることを書くのなら、 そう難しいことではないのだ。
だけど、あの日。
本を読んだ感想って、 こんなにまとまらないものだっただろうか。
読み終わった本と、お礼の小さなお菓子を携えて、 驚くほどに、言葉が出てこない。]
(42) 2015/07/10(Fri) 02時頃
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── 穂積さん、
[ これ、と、ふたつ、差し出して、 まっすぐに目を見たまま、ひとまず言った。]
ありがとう。
[ おもしろかった、と言ってしまうことに、抵抗があった。 そう言ってしまえば、自分の知った、あの感覚が、 なんだかとても陳腐なものに成り下がってしまう。 そんな気がして、仕方がなかった。]
すごく、── なんていうんだろう、 ごめん、うまく言えない、けど。
[ 結局、ちゃんと言葉にならないまま、 一度、息を吸う。もう一度、目を合わせる。]
(43) 2015/07/10(Fri) 02時頃
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本読むのに、 こんなに体力がいるなんて、思ってなかった。 ── 読書、ナメてた。
[ あのさ、と言う。とても図々しいんだけど。]
穂積さん、もし、迷惑じゃなかったら、 また、何か、オススメ、教えてくれない?
[ なんだろう。 あの、身体を芯から揺さぶられるような感覚は、 すごくしんどくて、それでいて、すごく、いい。*]
(44) 2015/07/10(Fri) 02時頃
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── 夜:シャワー室 ──
[ いっそ、その問いかけ>>11が、 水音にかき消されてしまえばよかった。]
……俺が、"ホスト"なら、
[ 違うんだよ、と叫びそうになる。 違うんだ、涼介。おかしいんだ。 俺がこの世界の主なら、何もかも。
それとも、そう思い込んで、 ほかにホストを探して、 あの日をやり直すことこそが、 自分の、ホストの、目的なのだろうか。
なんて、醜い。]
(45) 2015/07/10(Fri) 02時頃
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きっと、この世界は、 ずっと住み続けられるように、なんて、 元から、作られてない。
[ 言ってから、自分でも納得する。 それと同時に、そんなことを言い出す、 彼に、今は、表情も見えない彼に、 どうしようもなく、不安になって、]
── 涼介。
[ 名を呼ぶ。 今度は、水音にも負けませんように、と。]
きっと、明日には帰れるよ。 ……帰ろうな。
[ 念じたくせに、声は、徐々に萎んだ。*]
(46) 2015/07/10(Fri) 02時頃
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―回想:文化祭映画撮影―
[カット、という声を聞くと、すうっと意識が戻ってくるのは、きっと役者ならわかる感覚。たとえそれが有名監督の撮影現場であろうと、学校の出し物であろうと、役に入る限りはカットという声がないと、なかなか自分に戻れなかったりする。 その時も、カットという声が聞こえるまで、自分は友人を殺された探偵気取りの少年だった。お疲れ様でーすと、いつもの現場のノリで言ってしまったけれど、級友相手にこれを言ってしまったのが、少し気恥ずかしかった。 遠巻きに見ていた女子が、くすくすと笑いながらこちらに寄ってきて、水を差し出した。七五三くん、お疲れ様、お水どうぞなんて。猫なで声で。 それに内心で苦笑しながら、やんわりと断りをいれる]
(47) 2015/07/10(Fri) 02時半頃
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ありがと!でもごめんね、自分の水あるから、だいじょーぶ。 気持ちだけ受け取っておくよ。
[本当は飲み物を持っていなかったけれど、一人のものをもらってしまうと、多分、問題になる。あと、あまり話したことのない人にもらった物は、極力口にしないようにしている。これも一つの、護衛術だ。]
(48) 2015/07/10(Fri) 02時半頃
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[今日は出し物の撮影があったから、仕事はいれないでもらっている。だから、ゆっくりと教室に戻った。夕日が差し込む校舎は物寂しげだったけれど、目が離せないあやしい魅力がある。ぼーっと外を眺めながら自分の席に戻ると、机の上に、一本のペットボトル>>35。 女子のようなまるっこい文字で書かれたそれは、一瞬ファンのものかと思ったけれど、可愛らしい顔文字の後ろの”犯人より”という署名のお蔭で、瑠希のものだとわかった。一人、教室でぷっと吹き出す。 なんだこのラブリーな顔文字と差し入れは。女子マネか、お前は。]
(49) 2015/07/10(Fri) 02時半頃
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[そんな風に思いながら、くすくすと肩と震わす。 まだ少し冷たく、水滴の汗を流すペットボトルを開けて、喉を潤した。乾ききった身体に、水がしみわたる感覚。集中して演技をした後に飲む冷たい飲み物は、やっぱり格別だ。 ぷはあと親父のような息を吐きたいけれど、いつどこで見られているかわからぬ身のため、ぐっと我慢する。やれやれ、ままならない。残りの水もぐっと飲みほし、空になったボトルをゴミ箱に捨てる。自分で買う水より、ちょっとだけ美味しかった気がするのは、気のせいだっただろうか。]
(50) 2015/07/10(Fri) 02時半頃
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ありがとな、犯人さん。
[そう呟いて、…は教室を後にした。]
(51) 2015/07/10(Fri) 02時半頃
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[翌日。朝、学校にくると、瑠希の下駄箱にはハートのシールがついた、薄いピンクのラブレターが入っている。 瑠希くんへ。と大人しめの文字で書かれたその封筒の中身には、 『(*σωσ)犯人は、おまえだ☆』
という文字列と、お返しのレモンキャンディーが入っていた]
(52) 2015/07/10(Fri) 02時半頃
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