42 とある結社の冬休暇
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[―――争いごとも増え、死人まで出た。 そういう話もあれど、生存者は一様にしてこの事に関し口が重かった。記述は少ない。]
(49) 2012/01/08(Sun) 22時半頃
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[羊飼いの友人二人は、連れ立って隣村へ助けを求めに出ようと決めた。しかし、村の近くで息耐えていた。
二人とも死んでから、土の上を引き摺られていた。 体から溢れ出る二人の血で、大きなハートが描かれていた。
彼らの母親達はその死を知ってすぐ、似たような方法で殺されている。 今度は、彼女が逢引をしている、と噂のあった男が殺された。 彼の寝室のベッドには、滴る血でやはりハートが。 次に、その妻の心臓がえぐり出されて死んだ。 彼女の赤ん坊も同様。 二つの心臓は、テーブルの上に仲良く寄り添うように並べられていた。
使えていた一家の全員が死んでしまった故に、暇を出される他なくなった使用人は、財産を盗んで村から逃げ出そうとしたが、逃げる途中で殺されてしまった。]
(50) 2012/01/08(Sun) 22時半頃
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[使用人が死んだ日。 森の鳥が騒がしいことに気付いて村人達は、数日ぶりに森へ向かった。 森の奥には、深い沢がある。 沢の傾斜にひっかかっていたのは、子供を捜して消えた農夫たちだ。 腐って、獣に齧られたそれは、見られたものではなかった。
沢に下り、死体を捜し、弔うのには、ひどく骨の折れた。]
(51) 2012/01/08(Sun) 22時半頃
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[まともに弔ってやっていると、一日が終わってしまう。 家の仕事も、葬儀も、おろそかになっていった。 殺されたわけでもなく、病で倒れた年寄りの死にも気づけず、遺体が腐っていたこともあった。
それでも、慎ましやかな今までの村の生活も、積み上げてきた少ないながらの財も、なにもかも、大切で、離れる決心がつかない者も、多かった。]
(52) 2012/01/08(Sun) 22時半頃
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[恐ろしがって逃げた者達も、村の為に助けを求めようとした者も死んだ。
上半身と下半身がわかれた状態で見つかったものや、獣に食われているように見えるもの。 豚小屋の餌箱の中で、細切れにされて入れられ、うっかり豚に食われていたもの。
亡骸でそれぞれ、血をペンキがわりにハートが残されていく。 人間ばかりが死ぬ。わけが、わからなかった。]
(53) 2012/01/08(Sun) 22時半頃
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[手遅れに近い状態で、ようやく心を決めた村人達は、家も家畜も畑も捨てて、荷物を纏めて一斉に村をあとにすることにした。 天候が悪化したのも、不運の一つだった。 晩秋の雨は、皆の体温と思考と様々な形跡を奪っていく。 この時になってはじめて、旅の助けをしてくれるはずの馬も殺された。
化物が、一緒に旅をしているようだった。
道の途中で無残に殺された者。 言い争いの果てに、殺し合いという形になった者。それによる怪我人。 諦めて自害した者も複数。未遂で済んだものは数に入れていない。
逃げ出した意味も隠れる場所も無かったと、 化け物が嘲笑っているかのように人が死んだ。
さて、事件は、犯人の自供で終わりを迎える。]
(54) 2012/01/08(Sun) 22時半頃
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[既に残った人間はたった六人。 皆旅慣れていない者ばかり。ろくに食べていなかったし、女や子供が一緒に行動していたとあって、山間を徒歩で移動するには時間が要った。 全員が絶望に疲れ果てて、なにをする気力も失ったころのことだった。
村から一緒に旅をしてきた娘が、自分の荷を背負って、立ち上がった。 先ほどまでぐったりと眠っていたように見えたが、その足つきはしっかりとしていた。 その場に居て、起きていた者が、呆然と彼女を見上げた。
「パメラ、一人でいくのか。どうせ殺されるのに…。」
掠れた声で、家族を失った男が、諦めたような、暗い声をかけた。]
(55) 2012/01/08(Sun) 22時半頃
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[すると、娘は男を振り返る。
「あなた達には…」
先ほどまでの、疲れたような表情は嘘だったのだろう。 年相応の、花もほころぶ笑顔をみせながらこう言った。
「なにもない。 愛がないんじゃ、食べる意味がないから」
冗談であるかのような明るい一言だった。]
(56) 2012/01/08(Sun) 22時半頃
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[村娘は駆け出した。 その表情に、その言葉に、意味を理解して立ち上がり追いかけようとしたが、遅かった。 皆、追いかける体力なんて、とうに残ってはいない。 それに何より、娘の足は、獣のように早かった。 それがパメラ・ミラーである。
残された五人は、村でもろくに口を聞いたことのない者達。 酷な状況と、お互いへの疑念と、冷え切った諦めと疲れにより、仲間という意識すら芽生えず、どうしようもないから、という理由で、隣村を目指していた五人。
全員が、ばらばらに、それぞれ、ひとりぼっちだった。]
(57) 2012/01/08(Sun) 22時半頃
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[生存者の名が、手記の最後に書かれている。 一名一名のフルネームが書かれた横に、事件の後、死亡した日にちと、理由が追記されていた。
一人は、21年前の10月に、貸りた家で自害。 一人は、14年前の1月に流行病で。 一人は、10年前の9月に、肺病で。 一人は、5年前の4月に、発作で。
死亡日の書いていない五人目は Ulysses=Bush とある。
手記に追記をしたらしい文字は、子供の字から大人の字へと、 *年を経るごとに、少しづつ、変わっていた。*]
(58) 2012/01/08(Sun) 22時半頃
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― 資料室・入り口 ―
――あ、
[資料室を訪ねた身を出迎えたのは、ユリシーズだった。 こちらから何か声をかける暇も無く、告げられたのは 出かける準備を、という言葉。]
んっ、
[ぺちん、と資料を持たぬ方の手で自分の頬を叩く。 休暇から仕事へ、意識を切り替えるための儀式。]
(59) 2012/01/08(Sun) 23時頃
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っし……了解です。 ああ、明けましておめでとうございます、とだけは 今のうちに言っておきますね。
[危険な生業に身を置きながら、無事新年を迎えられた ことを祝う言葉。 結社員であるからこそ大切に感じている言葉だ。]
で、今回は一体どんな……どれどれ。
[渡された資料に目を落としながら、資料室へと入る。]
(60) 2012/01/08(Sun) 23時頃
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─自室─
[夜半に雪が降ったようだ。 明け方、窓は白く凍り付いて外の世界をぼやけさせる。 暖房のない室内は、冷えている。 その冷え切った室内、質素な木製の椅子に座って、 男は机の上に肘を付いて俯いていた]
───…
[ふ。と、集中を切って顔をあげる。 意識せず、腰掛けてから暫くの時間が経っていた。 指先が冷えている]
(61) 2012/01/09(Mon) 00時頃
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…ん。おめェも冷えたか。
[キツネザルが、部屋の片隅で身体を小さく丸めていた。 こうして一人で居るときだけは、サルは自由に離してある。 ベッドの片隅で目を閉じていたサルが、キキッと鳴いた。 椅子から立ち上がり、キツネザルにつけてある紐を掴む]
行くべ。
[くいっと紐を掴むと、心得たキツネザルが肩に乗る。 食事は部屋の外に出ないと当たらない。 それをサルも知っている。 懐くでもないキツネザルとの、それも程好い距離なのかも知れなかった]
(62) 2012/01/09(Mon) 00時頃
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― 地下書庫 ―
[棚に並べられた手記の背表紙を指先でなぞる。 微かな凹凸を頼りにクラリッサは手記を整理してゆく。 生まれつき視力が弱いが生活には支障がない。 ぼんやりとした世界に生きる娘は視覚に頼れぬ代わりに その他の感覚に長けていた。
少々のんびりとした所作。 おっとりとした口調。 話す相手をじっと見詰める、癖。
合わさればいくつかの違和も性質だと思われるらしい。]
(63) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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[整理についての忠言と盛大なくしゃみを残していったブローリンと 出会ったのは既に地下書庫に並ぶ手記の一つとなった事件。 占い師であった親友と恋人をクラリッサはその時に喪った。 思い出せば胸がチクリと痛む。 眸伏せて小さく息を吐いた。 ふるり、首を振るい再び棚を見詰める。]
――…大事な資料、ですから 棚に並べ終わるまではお手伝いします。
[自らを寛大と称するメアリーの言葉に淡い笑みを向けて 彼女に指示を仰ぎながら持ってきた資料を片付けてゆく。]
(64) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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[グレッグの声にクラリッサは瞬きをした。 手元にある最後の一冊を本棚へと仕舞うと振り返り]
おめでとうございます。
[同じ言葉を口にして緩く首を傾ける。 猫と共にラディスラヴァが席を外すのに気付けば そちらへと会釈を向けて見送る態を見せた。]
(65) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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[賑やかに開かれる扉の音。 労いと新年の挨拶の声がして、ふっと目許を和ませた。]
おかえりなさい、ネル先輩。 おめでとうございます。
[ゆるりと会釈をし挨拶を返せば 手渡されるのは廊下で落とした書類で――]
……あ。
[足りなかった一束だと気付けば驚いたような声を漏らした後 彼女に向けてぺこりと頭を下げた。]
ありがとうございます。
[手伝いをという彼女の厚意に甘え その資料を何処に収めるべきかを教えて貰いして。]
(66) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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[ネルの表情の強張りには気付けない。 けれど伝う空気の変化を察し眸を伏せる。 溜息の後、不機嫌から不安へと移ろう気配。]
――…ネル先輩。 何か心配事がおありなら……。 此処は、大丈夫ですから。
[ぽつ、と彼女に密やかな声を向けた。 けれど何か察したようなメアリーの言葉が聞こえれば それ以上は言わず残りの書類を仕舞ってゆく。]
(67) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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─廊下─
[いつものようにキツネザルを肩に乗せて歩く。 ただ、向かうのは食堂の方ではなく別の部屋へ。 ローズマリーが私室として使っている部屋へと向かう。 キツネザルが、左肩の上でもぞりと身じろいだ。 未だ寝ぼけているのかも知れない]
いるべか。
[コンコン。と、部屋をノックして声を掛ける。 相手の名前を口にすることはなく、自ら名乗るわけでもなく、 少しの間そうして廊下で反応を待った]
(68) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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──二階、ローズマリーの借り個室──
[借り部屋に、人の気配が戻っている。]
…んぅ。
[ごろり、とブランケットにくるまったなだらかな曲線が寝返りを打つ。もぞもぞと、布団の中から手が伸びて、ベッドサイドに立てかけてある猟銃に触れた。]
────…
[白い指先が銃身をなぞり、鉄のかたちを確かめて、 軽く握る。それから、腕の力が抜けた。 脱力したまま、眠りの淵から身体を引きずり上げる。 毎日、起きるときに、繰り返される仕草。]
(69) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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――廊下――
…それは… 朗報ですわね…。
[仕事の切り上げの旨を伝えられると口許が綻ぶ。 一晩あの場所に留まっていればあの中の誰かが 体調を崩しかねないと思っていたようで。 ケヴィンの持つ紙の束、自ら動くような言葉を聴くと それに疑問を抱くことなく小さな頷き。 ケヴィンの取ろうとする行動に口を挟もうとはせずに]
……。
[口許を確認するようなケヴィンの仕草に、 緩やかな笑み描いたまま一拍の沈黙。]
(70) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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…あら、先輩。
[その後、地下からのぼってきたメアリーの姿に顔を向けて。 ユリシーズの場所を問われたのなら資料室に、と短く伝えただろう。 フランシスが、とケヴィンが口にする言葉に頷きを残して。 メアリーを見送り、細い指先が添えられるのは口許に。]
(71) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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[再び視線を向けられていることに気付いて、 顔は再びケヴィンを見上げるように。]
……。
[一拍の沈黙、ケヴィンとの沈黙の間を苦に思う様子は見せない。 ンナオ、鳴いた猫がケヴィンに擦り寄って尾を足に絡ませる。 手を添えた口許が苦悶の歪みしか描けずに見上げる相手を 何度も固まらせていた頃も、猫は変わらず愛嬌を見せ。]
(72) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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…やってもらう…こと…、
[生真面目な言葉に悩む仕草。 ケヴィンの顔が俯くのに小さな相槌を打って。]
…ああ、そうね…。 思い至りませんでしたの。
[口許に手を添えたまま、緩く微笑み]
(73) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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…”程々に”片付きましたら、 どうぞ上へ連れていただけますと…
冷えた場所よりも、暖かな場所での方が 美味しくいただけますもの。
[ことりと首を傾げた声音は強いる響きではなく、 地下室に留まる者あるようならば後で届けに向かうつもり。 ケヴィンにひとつ手伝いを向け彼と行き違うようにまた歩むと、 あたたかなものを用意する為に猫と共にキッチンの方へ。*]
(74) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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[ノックの音がする。猟銃に触れた手がぱたりと手首から落ちて、寝台のシーツを叩く。 ブランケットの下の肩の辺りがむくりと盛り上がる。]
… はぁ、い。 あぃてる わよぅ
[部屋に鍵はない。猟銃をベッドの上に上げながら そのままどうぞ。と寝ぼけた声をかえした。]
(75) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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―資料室―
[ぺちんと頬を叩いて気持ちを切り替える後輩の様子に、]
もう蕾とは呼べないね。
[と、一つ零す。 新年の挨拶に「ああそういえば」といった調子で、応じる。]
おめでとう。 僕のお気に入りの鉢植えにも、素敵な祝福がありますように。
[ユリシーズが、鉢植えと喩えたのは、メアリーのことだ。 結社員として赴いたとある事件の生存者であるメアリーを、結社に紹介したのはユリシーズであり、以来指導にあたっているのもまた同じく。 要らない遊びやサボり方を教わっているのは、今はさて置く。]
(76) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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───ん。
[いつものように短い返事をして、扉を開く>>75 軽い手ごたえでドアは開いた。 かちゃりとドアを開け、ベッドに寝転ぶ女の姿に足を止める]
……。まだ寝てるなら、あとにするべ。
[見慣れた猟銃に反応を返すことはない。 ただ、しどけなく寝台に寝そべった女の部屋に 足を踏み入れる気もないようで、部屋の入り口に動きを止めた]
(77) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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― 地下書庫 ―
[片付けが終わる頃には 資料へと目を向けるのが二人になっていた。 ベネットとグレッグを交互に見詰め、小さく笑う。]
書庫のヌシが二人になってしまいそう。 そんなに興味深い資料なのかしら。
[小首を傾げてみせるが クラリッサは仕舞われた資料に手を伸ばす事はせず。]
(78) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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