96 【飛び入り募集】たびびとのまち
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何でも良いことはないわ。 美味しいもの、食べて欲しいもの。
美味しいって、喜んでもらいたいわ。
[サイモンの前に料理を置いて、微笑む。 彼が笑う顔を見たことがなかったが。
眠そうなサイモンの食事を急かす心算もなく。 仕込みの続きをする。]
(48) 2013/09/22(Sun) 02時半頃
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[美味しいと、喜んでもらう為の料理。 この場においての食事とは、そういうものなのだろう。 人を喜ばせる様な、人が喜ぶような。
サイモンの前に置かれた料理は、シンプルながらも丁寧に作られていた。 その、痩せこけた指が震えながら、フォークに伸ばされる。 ちゃんと、口にしてくれるらしい様子に、安堵した。
仕込みに戻った彼女の行った方を見やり。 出入り口の方に視線を向けて。]
………、
[スヴェルチェルの姿はあっただろうか。 ん、と、大きく伸びをして、脱力。]
(49) 2013/09/22(Sun) 02時半頃
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[机から身体を引き剥がせば、義足でとん、と床を叩く。 カトリーナの方と、スヴェルチェルの方と、どちらへともなく、口を開き。]
……俺、眠いからコイツ、任せて良い? 俺が連れてきて置いて何だろうけど、……寝る時間なんだよ。
[一つ、大欠伸。
フォークで食事を突き刺して、口に運ぶ様子はどこか、覚束ない。 とても、とても、ゆっくりとしたペース。]
……何なら、昼頃に回収しに来るから。 せめて、それまでの間ここに置いといたってくれや、
[言うやいなや、扉の方へ。 音の異なる足音を響かせながら、店から出る。
昨日は天気が良かったのに、今日は、薄く雲がかかっている。 こういう日はあまり、良い事が起こる気配が、していなかった。]
(50) 2013/09/22(Sun) 02時半頃
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/* 時間軸むちゃむちゃですいません状態。
(-6) 2013/09/22(Sun) 03時頃
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[美味しいと言ってくれたもの。 また食べたいと言ってくれたもの。
レシピが書かれたページは増える。 ノートが増える。
それは、人が喜んでくれた数。
だから、丁寧に作るのだ。 だから、手を抜きはしない。]
(51) 2013/09/22(Sun) 03時頃
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[サイモンが食べる様子を眺めながら、支度を進める。 彼のテーブルに、そっとサラダも追加した。]
あら、ヘクターさん。お疲れなのね。 良かったら、私がサイモンさんを送るわよ?
[欠伸をするヘクターへ、首を傾げる。]
サイモンさんが満足するまで居てくれても良いのだし。 何も困ることはないわ。
[ヘクターとサイモンを交互に見て微笑んだ。**]
(52) 2013/09/22(Sun) 03時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/09/22(Sun) 04時頃
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[ここへ来てから、戸惑うことは多い。 奇妙な病や、死に面していく人たちの姿や。 うまく受け入れられる人、受け入れられない人、様々だけど、 短い時間の中にも、別れはいくつもあって。
正気を失い痩せこけたその男は、あまり持たないだろうな…とは思うけれど。]
…うん、その……おねがいします。 [抱えた籠に、夜の務めを終えたランプ。 また次の夜のために手入れをして油を足さなければならないから。
その場を任せ、墓地の傍らの小屋へと戻る。 本来そこは墓掘りの小屋だけど、黒に染まり切った右腕は地面を掘るのに耐えられないから。 墓掘りが居なくなってからは、結局手分けしてやっている。
誰かいなくなっても、役割は周りに分担されるだけ。 寂しくなる以外に、困ることは無いはずだ。]
(53) 2013/09/22(Sun) 09時半頃
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[彼を送っていくと、そう申し出てくれる>>52なら、素直に甘えようと思う。 去り際に、微笑みの方に一度、手を振った。]
手ェ足りなかったら、俺んとこきて、 ……起きれたら、手伝う。
[あくまで、起きられたら。
店を出れば、隣からは既に歌声は聞こえなくなっていた。 そしてその変わりのように、町からひそひそと、囁く様な気配。 この気配を、よく知っている。 この町の住人なら、だれしもが経験した事があるであろう、朝。
何処かの誰かがまた、死したのだろう。]
……また、棺が要るかねェ、
[幾つかの予備は、用意されている筈だが。 帰る途中、板材を取りに行った方がいいだろう。 寝台に入れるのは、もう少し先になりそうだ。**]
(54) 2013/09/22(Sun) 11時頃
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[腕を掴まれ、はっと我に返る。 指先を伝う血。 心配されている、声。
やってしまった。 見られてしまった]
すみ……ません……。 大丈夫です、何でも、ない、です……。
[抑えられていたのに。 少なくとも、お手伝いをしている間は こんな癖なんて出なかった。
スカーフを取り出して、血を拭う]
(55) 2013/09/22(Sun) 13時半頃
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大丈夫、なわけがないだろう。 そんな様子で。
[ロバートは困惑する。先程まで、クラリッサは至って普通にしていたのに。
自身の喉を抉り、血を流す様子は、余りにも普段の彼女とはかけ離れていて。]
大丈夫なわけない、ないだろう。ああ、一体どうしたのだというんだね。 ああ、ああ。血が出ているじゃあないか。首の痣でも痛むのかい。ほら、首元も血が、これで拭きなさい。
[慌てて、ポケットに入れたハンカチを彼女に差し出しながら、ロバートは言う。口調こそは精一杯落ち着こうとしているものの、狼狽えているその感情は隠しようもなく。
まさか、その痣も、今の彼女の行動も自傷であるなんて、混乱するロバートがすぐさま気づくことは不可能であった。]
(56) 2013/09/22(Sun) 22時頃
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/* 1dとは思えないログの伸びで、やっぱりRP村向きじゃない設定だったのかなぁ、と悩むターン。
(-7) 2013/09/22(Sun) 22時半頃
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― 自宅 ―
………そうか。
分かった。すぐに行く。
[鳴り響いた玄関ベルの音に呼び出された男は、 告げられた「仕事」の知らせに淡々と頷いた。]
(57) 2013/09/22(Sun) 23時頃
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[三十路男の一人暮らしには 少々不自然なほど整理整頓された家は、 点々と落ちる紅の花弁とその香に満たされている。
そんな生活空間から隔たれた、小さな一室。 清潔な寝台と小さな棚だけが置かれた部屋は、 薔薇ではなく、没薬の香で満ちていた。
死者は、運ばれればこの部屋で納棺をする。 請われれば自ら出向きもする。 今日の死者は前者のようだ]
(58) 2013/09/22(Sun) 23時頃
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[そうして連れられてきた本日の死者は、 男自身もよく知る者だった。
ピアノからは遠い席が男の定位置だけれども、 あのバーで何度彼の音に慰められたかは分からない。
寝台に横たえられた彼を見て、小さく祈りを切る。]
(59) 2013/09/22(Sun) 23時頃
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……彼に恋人は? 縁深かった者は。
[彼の死を伝えてきたバーのマスターに問う。 誰が死んだ時にも、この言葉は必ず問いかける。]
心あたりがあるなら、立ち会いの願いを。
[そうしてしばらく待っていれば、 連れられてきたのが、蒼い歌姫だったろうか>>38]
(60) 2013/09/22(Sun) 23時頃
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[人が来る前に服を整えた。 死後硬直の始まった遺体に服を着せるのは常ながら難儀だ。 病によってはそもそも服を着るような状態ではない。 幸にも奏者の場合は遺体は綺麗なもので、 彼が身につけていたステージ衣装を着せることが出来た。
そこからは立ち会いを許可する。
髪を櫛で梳かす。 表情を柔らかく整える。褪めた顔に粉をはく。 音を奏でる指先の爪を、丁寧に磨いた。]
(61) 2013/09/22(Sun) 23時半頃
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[村の片隅には、廃材置き場がある。 あまりにも老朽化が進んでしまった家などを、解体した時に出た廃材だ。 材木だけではなく、煉瓦なども、無造作に積み上げれている。
かつては床板であっただろう板を、数枚抱えて其処を出る。 家にも或る程度の材木を確保している。
棺の一つや二つくらいだったら、作れるだろうか。
この町がある以上、棺はいくつあっても足りないくらいだ。 そして、棺作りを経験した者だって、何人もいる。
眠気を抱えながらも自宅に辿りつけば、脚はそのまま工房へ。 作りかけの机の脚を一度床に置けば、作業台に板材を置く。 壁に立てかけてあった鋸を手にすれば、板材の長さを揃えるように。
木を切る音は、扉越しにも響いていただろう。]
(62) 2013/09/22(Sun) 23時半頃
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[整えた姿を棺に移せば、納棺作業は終わる。 茨が肌を傷つけないように注意しながら 男性一人分の遺体を移す作業は、 衰弱した男の力では大変だ。 花弁が一際床に散り、男の額には汗が滲んだ]
棺に、入れるものなどあれば。
[荒い息が収まった頃、立ち会った者たちに問いかける]
(63) 2013/09/22(Sun) 23時半頃
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[ロバートが心配してくれる様子に、胸が痛んだ。 だから、つとめて笑う]
……病気、病気みたいなもの、なんです。 何もしていないと、こうして……しまうんです。 腕、切ったり……首、吊ったり……。
大丈夫です。 動いていたら、こんな事は、無いんです。
[暫く、言葉を止めて。 ハンカチをおずおずと受け取りつつも その仕草は冷静だった]
(64) 2013/09/22(Sun) 23時半頃
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ロバートさん。 死ぬのって、怖いですか?
[ぽつり、呟く]
私、怖くないんです。 おかしい、ですか……?
(65) 2013/09/22(Sun) 23時半頃
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[仕込みを終え、一息吐く。 食堂の中、サイモンがゆっくりとした速度で食べている。
開店の印に店の前に、エプロンをしたぬいぐるみ。 作ってくれた人は、既に此処には居ない。]
サイモンさん、美味しい?
[手拭で手を拭い、新しいエプロンに変える。 サイモンの顔を見つめ。]
……良かったら、これも如何?
[そっと出したのは、メニューにはない丸いパン。]
(66) 2013/09/23(Mon) 00時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/09/23(Mon) 00時頃
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病気?
[笑ってそう答えるクラリッサに、思わずまたたいて。 一瞬、彼女の言葉の意味を理解できずにきょとんとして、彼女の顔を見つめる。
やがて、彼女の言葉にその意味が分かると、困ったような表情を浮かべ。]
自分で、傷つけてるのかい……? その痣も、ずっと、その……。
[そこまで言って、ロバートは言葉を切った。一体、どうすればよいのだろうか。 やめろ、と言って、どうこうなる代物ではないだろうと言うことは、彼女の言葉の節から、感じ取ることは容易であった。]
大丈夫、って言ったって。
[動いていれば大丈夫、と言う彼女に、ロバートの思考は巡る。 彼女に仕事をやればいいのか?それは、解決になるのか?それは彼女のために、なるのか?ぐるぐる、ぐるぐる。
なすすべもなく、ただ困惑するばかりの老人の思考は、続く彼女のつぶやきによって遮られる。]
(67) 2013/09/23(Mon) 00時半頃
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[死ぬのが、怖くない、と言う彼女に、なんとも言えないような表情を浮かべ。 しばらく何事か言おうと、口を開いては閉じ、を繰り返し、彼は漸く言葉を紡ぐ。]
……怖くは、……怖くは、ないよ。 私には、死を受け入れるだけの時間は、十分にあった。 ……だけど私は、それを望んでは、いないよ。
君は、その、それじゃ、まるで。 ……まるで、それを自ら望んでる、みたいじゃあないか……。
(68) 2013/09/23(Mon) 00時半頃
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/* そういや死なない選択肢ってありなのかな クラリッサは自傷さえ止まれば生きるからなあ
(-8) 2013/09/23(Mon) 00時半頃
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/* おじいちゃんかわいい(;゚∀゚)=3ハァハァ
(-9) 2013/09/23(Mon) 00時半頃
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[納棺を済ませれば、 常のように自らの腕から薔薇を切り落とす。 奏者の指先を傷つけないよう、 布でくるんで、組まれた手に持たせた。
ゆっくりと蓋を閉める。 ヘクターが造った棺桶は造りがしっかりとしていて、 蓋が噛み合わないということも無い。
胸のロザリオを握りしめて祈りを捧げた。 奏者がどのような神を信仰していたのかは分からない。 男自身敬虔な信徒ではない。
だからこの祈りには、特別な意味など何も無い**]
(69) 2013/09/23(Mon) 00時半頃
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望んでは、いないのですね。 ロバートさんも、いつか……死んで、しまうのですね。
[退化が進めば、死ぬだろう。 しかし、消える、という発想までは至っていなかった]
死んだら、兄に、会えます。 いろんな事を教えてくれた、恩人なんです。
一緒に逝きたい、って言ったんです。 でも、兄は、駄目だって。
(70) 2013/09/23(Mon) 00時半頃
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ロバートさん。 私、おかしいんです。
でも、幸せなんです。 みんな、とても優しくて、幸せ。
だから、もしも私が、お手伝いに来なくなったら
旅に出たって、思っててください。 兄を探す旅は、ここじゃなくて、空の上なんです。
[にこり、笑う笑顔は心から。
クラリッサは、心から、狂っていた]
(71) 2013/09/23(Mon) 00時半頃
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[直して貰ったスカートを、受け取る。 とても、嬉しかった。 だから、心の底から笑った]
[お辞儀をして仕立屋から立ち去る。 旅に出るのは、今か、いつか。 気分次第なのだから**]
(72) 2013/09/23(Mon) 00時半頃
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[暫くバーはお休みだと、マスターは言った。 でも、バーが営業を始めても、あのピアノを弾く人はもう居ない。
この町は死が近い。 他の町より、ずっと。
慣れたと思っていた他人の死も、いざ身近な者に訪れればそんな事全然無くて、 彼のピアノで歌を歌う事は無いのだと、当たり前の事に今更気付いた。
きっと彼以外にもピアノを弾ける人は居るのだろうけれど、代わりを据える事なんて今はあまり考えたく無い。 きっとマスターも同じ気持ち。
箱におさまってしまった彼は、よく知った感触の服を身に着けていた。 触れた頬に熱は無い。まるで私の鉱物の部分みたい。 彼も鉱物になってしまったのね。]
(73) 2013/09/23(Mon) 01時頃
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