196 水面に映る影より遠く
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― お祭りの日の朝 ―
[補講は昨日でおしまい。 お祭りの待ち合わせも夕方だから 慌てて起きる必要もないけど カーテンからさしこむ陽光が眩しくてむくりと起き上がる。]
ふ、ぁ。
[ベッドに座り、あくびしながら伸びをする。 それでもまだ眠いのかうつらうつらと舟をこぎ 夏休み後半の朝を怠惰に過ごしてしまった。]
(63) helmut 2016/08/24(Wed) 11時頃
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[課題をする気にはなれず 身支度を整え学校へと向かう。 大きなクロッキー帳の入ったカバンを肩にかけて いざ出発したものの、玄関を出てすぐ引き返したくなる暑さ。 今日もいいお天気。 お祭りまで晴れていることを願いながら灼熱の通学路を歩み始めた。 ああ、けれど、にわか雨がくるかも、って 朝食の時にみた天気予報のおねーさんが言ってた気がする。 にわか雨のことを驟雨と言うなんてマメ知識を披露していた。 住んでいるこの市、通っているこの学校と響きが同じ。 それだけでにわか雨の印象も向上する。]
(64) helmut 2016/08/24(Wed) 11時頃
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/* わーい、いとちゃんとはぐうれしー。 晶ちゃんの体育の成績は納得しかなかった。
(-325) helmut 2016/08/24(Wed) 11時頃
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によによ。によ。
(-329) helmut 2016/08/24(Wed) 12時頃
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[お昼まであと一時間ほど。 こんな時間から行動するのはのんびりしすぎかもしれないけど それも夏休みだからこそ許されることだろう。
ずれた時間。 同じように学校に向かおうとしている学生の姿も ほとんどないような時間で律とすれ違うこともなかった>>37。 木陰になる塀の上で誰かから同じ名で呼ばれている白猫をみつける。 誰か――ううん、白猫を通じて手にした手紙は何度も読み返したから 校章の入ったあの紙片の隅に小さくリツと名が刻まれていたことに もう気付いている。 同じ学校に同じ名の人が居たり、そもそもニックネームか何かで 雛子の知る同じ名を持つクラスメイトとも限らない。]
――…リツ。
[ぽつりと呟けば、声に反応したのか白猫が小さく鳴いた。]
(70) helmut 2016/08/24(Wed) 13時頃
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[白猫は今日も密やかな文通の手助けをする。 折り目の違う手紙があるのに気付けばそっと手を伸ばした。 男の子っぽく映る文字は――>>-213]
そんな事を思って手紙をあなたに託したのね。
[白猫に穏やかな声で話しかける。]
このいとが続くのもあなたのおかげ。 これからもよろしくね。
[褒める音色で言い添えて首筋を撫でる。 いつものように生徒手帳に手をかけて、 ふっと動きが止まる。 少しだけ考えるような間の後に、 手にしたのはクロッキー帳。]
(71) helmut 2016/08/24(Wed) 13時頃
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[ただの気まぐれ。 変化をあまり求めぬ身に起きた 白猫との出会いによるささやかな変化に感化されて 少しだけ少しだけ変化を求めたくなったのかもしれない。 僅かに丸みを帯びた文字をクロッキー帳の切れ端に綴る。]
『 リツが起こした奇跡だよ。
あなたはひとりじゃない。 私もいるよ。
この糸がこれからも繋がり続けますように。
ヒナ 』
[言葉を綴り、名前の横にディフォルメした白猫を描く。 目の前にいるヒナと呼ばれる白猫がまた手紙を届けてくれると信じて。]
(-344) helmut 2016/08/24(Wed) 13時頃
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[白猫にこれまでと同じように手紙を託した。]
また、よろしくお願いします。
[なんてお願いしてみれば、 あまり気のない鳴き声がまたひとつ聞こえる。 ゆらりと掲げた手を小さく振り、白猫と別れて、部室へと向かった。**]
(72) helmut 2016/08/24(Wed) 13時頃
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誤送信はうっかりやりそうで毎度どきどきする。
(-345) helmut 2016/08/24(Wed) 13時頃
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/*
わかる。 来たら繋げたいけど、 自分が誤送信したら埋まりたくなる。
(-348) helmut 2016/08/24(Wed) 13時半頃
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[美術部の部室はがらんとしていた。 夏休みも残り少なくなってきて 他の部員も課題や思い出作りで忙しいのかもしれない。
形になってきた油絵、この町の風景。 今日はその続きをやろうと思ってきたのだけど どうにも気分が乗らず持ってきたクロッキー帳を広げる。
楽しかった夏の思い出。 プールで泳ぐクラスの友達。 てるてる坊主姿の いと に、 溺れているような不思議なフォームで泳ぐ葵。 見学席で何やら話す圭一と大樹。 華麗に泳いでみせるのは優。 プールの縁に腰かけ足を水に浸す小夏。 水を掛けあう晶と律。 水の中に落とされた神山とそれを笑う彰人。 みんなを見守るようにある先生の姿。]
(89) helmut 2016/08/24(Wed) 17時頃
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[描くうち疲れてきたのか、ふぁ、とあくびが出る。 眠そうな目を擦り、睡魔と戦っていたが いつしか手は止まり、そのまま伏して目を閉じる。
夏のぬるい風が頬を撫でる。 浅い眠りがみせる夢にしばし浸る。**。]
(90) helmut 2016/08/24(Wed) 17時頃
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/*
かわいいひとが多いですね。 とかいいつつ、離脱。次は夜かなー。
(-360) helmut 2016/08/24(Wed) 17時頃
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/*
>>-331 あっ、撃沈する村-331たてさんを見て、にまにましておきますね!**
(-361) helmut 2016/08/24(Wed) 17時頃
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/*
あわてて打つもんじゃないな。 こぴぺが間にはいったし!むらたてさんのこれ>>-331
なんかまた雷なりだしたー。そそっと逃げる。
(-362) helmut 2016/08/24(Wed) 17時頃
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/*
によによ。
あ、雷大丈夫だった。ちゃんとおへそ死守したよー。
(-370) helmut 2016/08/24(Wed) 18時半頃
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そろそろお祭りにいく頃合いか。
(-415) helmut 2016/08/24(Wed) 22時半頃
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[部活を終えると着替えに一度家に戻る。 男子の浴衣姿がみたいと希望したのに、 自分が着てこないのも妙な話だと思うから、 夏祭りにも浴衣を着てゆくことにした。
母に借りた紫がかった紺地の浴衣には 朝顔と小花がデザインされている。 帯は白と若葉色のグラデーション。 いつもはしない化粧を淡く施して、 下駄をカランコロンと慣らしお祭りにゆく。
待ち合わせの夕方五時にはまだ少し早い。 結い上げた髪を飾る白い花が微か揺れた。]
(136) helmut 2016/08/24(Wed) 22時半頃
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[待ち合わせ場所に辿りつけば 遠目に、だーれだ、をしている男子二人>>131 あまりの仲の良さに、一歩、二歩と後退る。]
……まだ間があるし、 このへんで待ってよ。
[少しばかり離れた場所で、のんびり待つことにした。*]
(137) helmut 2016/08/24(Wed) 22時半頃
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見守ってる……
(-426) helmut 2016/08/24(Wed) 23時頃
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[目隠ししてだーれだとかよほど仲が良くないと出来ない。 雛子の場合はクラスの友達に出来るかといえば まだ躊躇いが出てしまうかもしれない程度に ハードルの高いスキンシップに見えた。 そこに割り込むのは何だか勇気が必要で、 少し離れて待つことにしたのだが――。
呼びかける声に顔をあげそちらを見る。 浴衣姿の彰人>>154をみつけ、ぱっと表情が明るくなる。]
彰人くん! 浴衣、着てきてくれたんだ。似合ってるね。
あ、あそこに優くんと律くんが――…
[じゃれあう二人の方を掌を向け指し示す。]
(161) helmut 2016/08/24(Wed) 23時半頃
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[問い掛けにことりと首を傾ぐ。 到着したときには見ていないが、 もしかすると他にも誰か来ているかもしれない。]
――…、ん。
[考える間に彰人>>173は待ち人を見つけたよう。 まずは佇む いと の姿>>160が目にとまり]
あ、いとちゃん! ……晶ちゃんも、はやかったんだね。
[半ばまで上げた手を振り、笑みを向ける。]
(175) helmut 2016/08/25(Thu) 00時半頃
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[いと の傍には圭一の姿>>178も見える。 白地に紺の、落ち着いた装いにはたりと瞬いた。 彼らもこちらに気付いたよう。 一拍遅れて、ゆらり手を振り]
圭一くん! 浴衣、似合うね。かっこいい。
[へにゃりと笑って声を掛ける。]
(183) helmut 2016/08/25(Thu) 01時頃
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[祭りを楽しみにしていたひとも多いのだろう。 夕方になるか否かであるのにすでに賑わいできている。 手を振り返す いと の声>>188に、こくっと頷き]
こんばんは。 いとちゃん今日も可愛い!
うん、ちょっと早いかなーと思ったんだけど ちょうどよかったみたいだね。
[近くなる距離に嬉しそうに笑みを向ける。]
(193) helmut 2016/08/25(Thu) 01時半頃
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[圭一>>192がこちらに気付けば微か目を細めた。 ワザとらしく恰好つけるさまも 雛子には様になっているように見える。]
うん、かっこいいって改めて思った。 浴衣着るといつもより大人っぽくみえるね。
[浴衣を褒められると袖をつまみ自らの姿を確かめて]
……そう? うれしい。 これ、おかーさんのだから似合うか不安だったの。
[一旦止まる声に、きょとと瞬き圭一を見つめる。 気付かれたと思えば、薄化粧の上からでもわかる朱がのぼる。]
ちょっとだけしてるよ。 …… 似合わない?
[不安げな色を眸にたたえ、首を傾げば白い花が小さく揺れた。]
(194) helmut 2016/08/25(Thu) 01時半頃
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女子はみんな女の子してるよぉ?
(-468) helmut 2016/08/25(Thu) 01時半頃
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圭一くんもおつかれさまー。 うんうん、しっかりやすんでねー。
(-477) helmut 2016/08/25(Thu) 02時半頃
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[補講仲間、クラスメイトとの待ち合わせ。 そう分かっているのに圭一の言葉>>197は甘く響き]
気合いれてくれたんだ…? 嬉しいな。
[いつも通り、何でもないふりをしようと思うのに そわりと落ち着かなくさせる。 リクエストに応えてくれたのも他意はないのかもしれない。 それでも改めて言葉にされるとどこかで期待してしまう。 問い掛けに対して否を示す動きに整えられていた黒髪が揺れた。 似合う、と、可愛い、と、圭一からの褒め言葉に心が躍る。 不安は彼の言葉により消え、ふわと柔らかな笑みさえ浮かんだ。]
――…よかったぁ。 似合わなかったら如何しようか、と…………
[言いかけた続きは音になる前に消える。 補講で髪を結いあげた時も色気なんて言われたけれど 今は彼の言葉を他愛ない会話のように受け流せない。]
(202) helmut 2016/08/25(Thu) 03時半頃
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[両の手を軽く口元に宛がう。 指先が触れる自らの頬にはまた熱がともる。 圭一の視線が泳ぐと同時に一度伏せられるまなざし。]
…………っ、
[少しの間の後、再び彼の貌へと視線を戻した。]
圭一くんに可愛いって言ってもらえるの、嬉しい。 ……私も、さっきから、ドキドキしてる。
[消え入りそうな声音で紡ぐも、 彼のことを意識しているのだと言葉であらわせば 消えてしまいたいほどの羞恥に襲われ、俯いてしまう。**]
(203) helmut 2016/08/25(Thu) 03時半頃
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僕も眠気に負ける。 おつかれさまのおやすみなさーい。
(-479) helmut 2016/08/25(Thu) 03時半頃
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