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272 【R18RP】十一月と、蝶が奏でる前奏曲

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【人】 七星拳 ナツミ

[今日ずっと握っていた、こころとは違う
私より大きくて皮膚もちょっと硬い手。
最後に大和が手を握ってくれたのいつかな
やだな 全然思い出せないな。

ほんとは全部夢じゃなくて
これからくる未来のことなんだけど
いまの大和がここに居てくれるのは
本当にほんとうに、嬉しいんだよ。]

 うん、……うん、
 わかった、いわない。

[十五歳の、まだ何も知らない大和の言葉は
だからこそ彼の本音なんだろうなと思えて
七年間私の中にあったもやもやを
さあっと払っていってくれた。]

(309) 2019/11/06(Wed) 23時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[ふふ、なんかおかしいね。
大和は小さい頃から私より年下で
私が護ってあげなきゃいけないと思ってて

今の私は本当は二十四歳で
大和よりずっとずっと年上なのに。

大和の一言でこんなに楽になっちゃったよ。]

(310) 2019/11/06(Wed) 23時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[今度こそちゃんと笑顔で
ありがとうねって言おうと思ったのに
手を掴んだまま言われた大和の言葉に>>299
びっくりして彼の方を見てしまう。

こちらを見ていれば至近距離で視線が合うし
そうじゃなかったら近くにある横顔を見つめた。

こころにからかわれたり笑っているときは
まだまだ小さい頃の大和の顔だと思ってたけど。
薄明りの中で見る彼は
葬儀場でいた大人の人の顔に近くて。

急にドキドキしてきちゃって
握られた手が恥ずかしくなってくる。]

(311) 2019/11/06(Wed) 23時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[夢じゃないよね。ううん、夢かもしれないけど。
ちゃんとここに、大和はいるよね。]

 ……いわない。嫌なんて言わないよ。
 絶対言わないから、

[ドキドキが頭の方にまであがってきて
口を開いたら音が聞こえちゃわないかな。
触れてる手から伝わっちゃわないかな。

大和の手、大きいなあ。]

(312) 2019/11/06(Wed) 23時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[私は大和の手をぎゅっと握り返す。]

 ずっと、そばにいてね。

[居て欲しいの。*]

(313) 2019/11/06(Wed) 23時頃

【独】 七星拳 ナツミ

/*
高本…たかもと…
こんなんみちゃったら>>305ないてしまう。そんなこと思ってたの。そして忘れちゃったのか…せつない…

(-67) 2019/11/06(Wed) 23時半頃

【人】 七星拳 ナツミ

[私の一言は、振り返ればとてもずるかった。>>313

大和は私を心配してくれているのに
私の一方的な感情で
大和に「ずっと」を願っちゃいけないのに。

なのに、握っていた手が引かれて
私の体は大和の腕の中に閉じ込められる。>>324

何が起きたかわからなかったのは一瞬で
状態を理解したらじわじわ顔に熱がのぼっていった。
まって。話しちゃだめ。
ドキドキがうるさすぎて良く聞こえない。]

(326) 2019/11/07(Thu) 00時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[抵抗しようなんてちっとも思えなくて
額を大和の首のあたりに押し付ける。
大和の心臓の音もも聞こえる気がしたけど
自分のを聞いちゃってるだけなのかな。

私の耳にそっとささやかれた言葉に
耳がざわざわして、変な声が出ちゃいそう。

思わずぎゅっと唇を噛んだから
何にも返事はできなかったし
すぐに体は離れていってしまった。>>325]

 あっ……うん、うん。
 そうだね。寝よう、ね。おやすみ。

[さっさとたちあがって出ていった大和は
いつの間にあんなドキドキさせること
できるようになっちゃったの。

……天然の女たらしなのかな……。]

(327) 2019/11/07(Thu) 00時頃

【人】 七星拳 ナツミ

――こころの部屋――

[こころの部屋に戻って
私用に用意してもらっている毛布にくるまって
空けてくれているベッドの端に腰かける。

さっきまでのことを思いだせば
まだ抱きしめられた感触は残っている気がして
胸がぎゅっとなってドキドキして
ボボッと顔に熱が集まった。

さすがに知らない振りをするのは無理で
恥ずかしさが限界突破して私は頭から毛布をかぶる。]

(328) 2019/11/07(Thu) 00時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[なんで 大和にときめいてるの!!]

(329) 2019/11/07(Thu) 00時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[いやいやいやいや。
大和だよ。弟みたいなものだし。
何よりまだ中学生だし
中学生だし!!

これは犯罪、いや今の私は十七だからいいのかな……?
ときめいてるだけなら無罪かな?

っていうかなんでいまさら!
ずーっと一緒だったじゃん!
弟枠だったのに!
かわいーって思ってたのに!

だってあんな、真剣な顔で
あんなこと言われちゃったら
かっこいいなって、思っちゃうじゃん……!]

(330) 2019/11/07(Thu) 00時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[抱きしめられた腕の力は強くて
囁かれた声は低くて、

私の後ろをついてきていた泣き虫の子が
本当はもう大人の入り口にたとうとしてる
一人の男の子なんだなって

実感しちゃったじゃん!
あんなのドキドキしちゃうじゃん!]

(331) 2019/11/07(Thu) 00時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[うわぁあああ。とじたじたしても
眠りが深いこころが起きなかったのは幸いだった。

いま色々聞かれたらむり。
なんにもごまかせない。むり。
そもそも明日起きて
何もなかった顔ができる気もしない。むり。

今日とは全く違う理由で
明日の大和を避けてしまいそうだけど
さっきはちょっと怒ってるみたいだったし
また嫌な思いをさせちゃうかな‥…。

でも!ちょっと!無理な気がするよ!]

(332) 2019/11/07(Thu) 00時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[しばらくごろごろしてから
ベッドの空いたスペースに丸まれば
背中にこころの体温を感じる。

……こころを護りたくて私は戻ってきたの。
だから明日は絶対に失敗できない。

大和にこころを護ってねって
そう頼もうと思ってたんだけど
今日はとても顔を合わせられないから
明日言うことにしよう。

大丈夫、明日はきっとくる。]

 おやすみ、こころ。

[後ろにいる親友にそう呟いて、
私はようやく目を閉じた。**]

(333) 2019/11/07(Thu) 00時頃

【独】 七星拳 ナツミ

/*
ほんとうは2dにときめく予定だったけど、大和がめっちゃかっこよかったからあっさり落ちてしまったよ…恋愛にいかないんじゃとか杞憂だったな…かっこいいよ大和・・

(-70) 2019/11/07(Thu) 00時半頃

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