15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
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>>309 [見開く眸の青に、また小さく安堵する]
や、警戒されてたのに、 勝手に近づいたから、いけないんだ。
君が気にすることじゃないよ、ごめん。
[けれど白い手は伸びて、そっと頬に触れた。]
血で汚れるから…… ――…謝りにきたのに、何してるんだろね、俺……
ほんと、ごめ……、
[触れるその手を声だけで制止すれば、 寝ずの番と抉られた傷とで、酷使した体が さすがに軋んでぐらついた**]
(310) 2010/07/21(Wed) 19時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/21(Wed) 20時頃
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[>>319 酷い姿なのだろうな、と思う。 元々血まみれだったのが、今度は自分の血で汚れて―― 獣の王子だって、こんなに酷くはないだろう。 その鮮やかな赤は、自分に唯一残された色]
――…謝らないで ほんと、 ヨナのせいじゃない よ
ほら、汚れる 君には赤は似合わない から……
[少女の腕に支えるように抱きしめられる。 あえかなぬくもりが、浸透するのに。抱きしめ返す腕が――]
大丈夫、心配ない。 心配ない よ、ヨナ……
[何かを諦めたようにゆるく首を振れば、 刃の腕が少女の体を少しだけ、閉じ込めるように動いた]
(331) 2010/07/21(Wed) 21時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/21(Wed) 21時半頃
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/* 俺、もう王子とか関係なく今日死んでいいんじゃないk……
(-66) 2010/07/21(Wed) 21時半頃
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[宥めるような呟きを幾度も幾度も繰り返す。 痛みよりも、謝罪の言葉が辛いのはなぜだろう。]
―――大丈夫、 なんでもないから……
[それでも体を苛む熱に思考と感覚は、酷く鈍って。
近づく それ には気づけない]
(335) 2010/07/21(Wed) 21時半頃
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/* セシルは狂人なのか?ポチかと思った。 もしくは半狼とか? ソフィアは時間っていうと、預言者っぽい?
そしてなんだか葉隠を実践したくなってきました。
恋ひ死なむ後の煙にそれと知れ終にもらさぬ中の思ひは
(-69) 2010/07/21(Wed) 22時頃
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>>337
君のせいじゃない。
[その言葉だけは、聞こえるたびに否定する。 ――何度でも、何度でも]
……痛くないよ、大丈夫だから。 ああ、そうだ、ごめん。
眼に入る血だけ、拭ってくれない かな? ちょっと鬱陶しくて……
[薄汚れたスカーフへ、ちらと片方の視線を落とす。 再び聞こえた異形の警戒音に、ゆるゆると腕を下ろして]
(340) 2010/07/21(Wed) 22時頃
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ああ、ありがとう… だから、謝らないで、
[>>341 揺らぐ足元、彼女に支えさせていること、 気づけば、離れようとして――]
少し、休めばだいじょうぶだから…… また、あとで――
[そして戸口を振り返れば、その扉は開かれて >>342 問いかけが一つ]
――…誰?
[言葉を反芻する、生身の体がざわりと した]
(343) 2010/07/21(Wed) 22時半頃
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セシル……
[その口調は少女のよう、 誰?と問われた言葉、虚ろな瞳。
その名を呼んだけど、 “セシル”ではない何かにしか、見えない。]
俺はセシルを知ってる けど、 ――“君”は知らない……
[瞳に暗い色が降りる、 左腕の鈍色がかしゃりと鳴った]
(355) 2010/07/21(Wed) 22時半頃
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ラルフは、ヨーランダの呟きが聞こえれば、滲んだ警戒を消せぬまま、わずか躊躇いの色
2010/07/21(Wed) 22時半頃
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[床に向けた刃に体重をかけるようにして、 その存在を見やる、服装も姿もセシル本人のそれ。
彼に妹の名前を問うた時、 その返答はなかったのを覚えている。]
―――……まだ、 かろうじて、人のつもり だけど。
あなたも、っていうことは、君は異形なの?
[約束、耳に入る2人の言葉――一度、ヨナを見る]
(364) 2010/07/21(Wed) 23時頃
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[>>367 少し首を傾ぐ、 同じように中に住んでいるのなら、 その違いがわからないとでもいうように]
―――…シィラが、
[シィラが自分を殺そうとしている、 その言葉にはシィラへと視線を流して、 ――続いた問いにヨナを見た。
その涙の痕を、理由を 知らない]
――……わからない。 ヨナ、俺は君を……? [ざわめく シィラの鳴き声が、響きだす。]
(379) 2010/07/21(Wed) 23時半頃
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ラルフは、小さくあとずさった
2010/07/21(Wed) 23時半頃
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[>>383 もう泣かないから――、 その言葉と、そして向けられたシィラの敵意]
――…俺が、君を泣かせたの?
[触れられなかった一瞬の躊躇いが 産んだすれちがいに、気づくことなど出来るはずもなく。 ただ、優しい人を泣かせたのだという事実に瞳を揺らす]
ごめん、君がどうして泣いたのかわからないけど、 わからないまま言うことじゃないけど、
……でも、泣かないで
[生身の腕は動かないから、 差し出せるのは左手だけ、それは人を傷つける刃の腕]
(392) 2010/07/21(Wed) 23時半頃
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[線引きも、謝罪も、自問も。 たぶん馬鹿だとわかっているのだけれど。 望まず誰かを傷つけるのは、いつだって怖いから。
この腕は――請われて殺せなかった友達を、 殺すためのものだと思ってたけれど。
もしかしたら、ただの惧れなのかもしれないと思う。 眼に見える刃があれば、その距離は、 不用意に誰かを近づかせることはなくて。]
――…どうすれば、よかったのかな。
[どうやっても大丈夫、 と、返してくれたのは掠れた声]
(402) 2010/07/22(Thu) 00時頃
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[>>369 セシルの言葉は、 聞こえているのに、意味を成さない]
――……泣かないで、ほしいんだ。 慰めること、できないから。
一人で、泣かないで。
[差し伸べる手は止まることは、なくて]
(406) 2010/07/22(Thu) 00時頃
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ラルフは、ヨナの手が動けば、口唇はかすかに、微笑の形に。
2010/07/22(Thu) 00時頃
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