193 ―星崩祭の手紙―
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To.ナユタ
二回目のお手紙です。 ミツボシよ、わかるかしら。 お返事はちゃんと届いていたかな。
今日はいよいよ星崩祭の日よ。
ナユタの星では湖にお星様が映ったりしているのかな。 私の星の海も、送った写真みたいに青いままだったならきっと綺麗なのだろうけど。 ナユタからの贈り物を見ながら、ナユタの星の景色を想像してみることにするわ。
うん、とっても綺麗。
(-260) dix73 2016/07/22(Fri) 22時半頃
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文流しでは、いろいろな星があるって知ったわ。 いろいろな人がいるってことも。 住んでいる星は、過ごす世界はバラバラでも、今日は皆、おなじ空を見ているのね。
あの中に、ナユタの星はあるのかしら。
きっと綺麗な青い星。
ナユタの星が、ずっと綺麗なままでありますように。
ミツボシ [小さな星が3つ添えられている。]
(-261) dix73 2016/07/22(Fri) 22時半頃
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[そういえば、と彼女はひとつ思いつきます。 彼からの手紙には、うまいものはあるのかな>>2:-114とありました。
彼女はおいしいと店のお客が言っているものを手紙には書きましたが、実物を送ってはいませんでした。
湖の星に宇宙鼠は、いるのでしょうか。チーズを作る原料になる宇宙ヤギや宇宙牛はいるのでしょうか。
賑わうBARの店内にそっと戻ると、いくつかジップされた宇宙鼠のジャーキーと、チーズをカプセルに入れました。 ナユタが気に入ってくれたら、良いですね。]
(85) dix73 2016/07/22(Fri) 22時半頃
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[手紙には、ジップされた宇宙鼠のジャーキーと、ヤギの乳で作ったチーズが同封されている。
それから、星崩祭の踊りの舞台を映した動画再生機。 ここを押してね、と再生ボタンにメモが貼り付けてある。]
(-262) dix73 2016/07/22(Fri) 22時半頃
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/* ナユタに最初返事したあと、なんで食べ物送らなかったんだ! と思っていたのでいま送る。
(-263) dix73 2016/07/22(Fri) 22時半頃
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To.アマルテア
二回目のお手紙です。 お返事はちゃんと届いていたかな。
アマルテアのくれたお手紙、さっき読み返そうとしたら崩れてしまったの。 ごめんなさい。 空気に弱い材質だって気付いたのが遅かったみたいで。
でも内容はしっかり覚えているからね。 アマルテアの探し物は見つかったかな。 見つかっていたら良いな。
空を見るとたくさんの星があるけれど、アマルテアが探す星はどこにあるんだろう。
見つかったらアマルテアはそこに行くのかしら。 いつかきっと、探し物が見つかると信じて。
ミツボシ [小さな星が3つ添えられている。]
(-265) dix73 2016/07/22(Fri) 22時半頃
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うちの星のお祭りの様子よ。 踊っているのは私。 流れている歌は遠い星の歌なの。
[手紙には、ビニールに密封された掌サイズの動画再生機とディスク>>67が同封されている。]
(-266) dix73 2016/07/22(Fri) 22時半頃
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[崩れてしまった手紙は、大事に袋に詰めて引き出しにしまいます。
机の上には中身の入ったカプセルが3つ。
彼女はまた手紙を書き始めます。]
(86) dix73 2016/07/22(Fri) 23時頃
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/* クリスマスお疲れ様、おかえり! 挟まる予感!ごめん!
ポーラの歌もナユタに届くね!(*´ω`*)
ミツボシの最後の手紙は星崩祭始まってから他の方の最後のお手紙とは書いてるから多分行き違いになるのだろうなあ、と思っています。
(-276) dix73 2016/07/22(Fri) 23時頃
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/* キカとピートもおかえり!
クリスマスも最後までお疲れ様!
おはようピート!
終わる前に起きられてよかったよ!
(-291) dix73 2016/07/22(Fri) 23時頃
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To.ポーラ
お返事をありがとう。 ポーラの歌声、とってもとっても素敵だった!
私、感動したわ。 曲はね、たくさん聴いてきたけれど 歌はそんなに知らなくて。
星のみんなも聴き入っていたのよ。 時間が止まったみたいに、みんな息を飲んでいたわ。
オルゴールに合わせて歌ってくれるって書いてあったの、嬉しかった。 今頃、ポーラはポーラの星のひとたちに歌声を聴かせているのかしら。
(-292) dix73 2016/07/22(Fri) 23時頃
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私もね、星崩祭で踊りを披露したわ。 ポーラの送ってくれた歌に合わせて踊ったのよ。
とっても楽しかったわ! まるで一緒の舞台にいるみたいだったのよ。
動画を撮ったので送るわね。 お手紙で書いたとおり、黒いドレスに黄色の星のイヤリングをつけているのよ。
藍色の星でたいせつなひとと過ごすあなたに届きますように。
ミツボシ [小さな星が3つ添えられている。]
(-293) dix73 2016/07/22(Fri) 23時頃
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[手紙には、ビニールに密封された掌サイズの動画再生機とディスク>>67が同封されている。
歌姫の歌声と共に踊るアンドロイドの少女の姿は、遠い星のアンドロイドの歌姫にどう映るのだろうか。]
(-294) dix73 2016/07/22(Fri) 23時頃
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/* クリスマスお父さんにあえてよかったねえ… 。・゜・(ノД`)・゜・。
(-295) dix73 2016/07/22(Fri) 23時半頃
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To.クリスマス
お返事をありがとう!
クリスマスの星は私が知らないことがたくさんあるみたい。 まるで、昔読んだ物語の世界みたい。 いつか行ってみたいなあ。
あなたの寂しい気持ちが、私のお手紙で少しでも嬉しいになったみたいで私も嬉しい。 私もね、あなたのお手紙で嬉しいをたくさん貰えたよ。
収穫祭の踊りってどんなかしら。 見てみたいわ。 クリスマスの星はきっと自然もたくさんなんだろうなあ。
(-301) dix73 2016/07/22(Fri) 23時半頃
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私の踊りはね、見られるように同封したよ。 星崩祭の様子なの。 さっき撮ったばかりなんだ。
あなたの星の踊りとは違うかしら。 似ているかしら。
私のパパの写真もね、一緒に送るわ。 見かけたら教えてほしいけど、でもね、不思議なんだけど、今は会えなくてもそばにいる、そんな気がしているんだ。
クリスマスがお父さんと早く会えるといいなって私もお祈りしているわ。 銀色のコインを持った人が私の星に来たら、早く会いに行ってあげてって伝えるね。
でもね、きっと帰ってくるよ。
お父さんっていうのはね、娘の成長を見るのが楽しみだって聞いたもの。
(-302) dix73 2016/07/22(Fri) 23時半頃
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だからきっと、クリスマスのお父さんも成長したクリスマスに会いたいはずなのよ。
この空をクリスマスがお父さんと見ていることを願って。
ミツボシ [小さな星が3つ添えられている。]
(-304) dix73 2016/07/22(Fri) 23時半頃
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[手紙には掌サイズの動画再生機とディスク>>67が同封されている。
獣人の暮らす星では、アンドロイドは珍しいだろうか。]
(-305) dix73 2016/07/22(Fri) 23時半頃
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/* シン君ハッピーバースデー!!!
(-306) dix73 2016/07/22(Fri) 23時半頃
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[5つのカプセルを抱えて、彼女は送信機へ向かいます。
お手紙を送れるのは、きっとこれが最後。
少し寂しい気もしますが、カプセルたちを見送れば彼女は前を向いて歩き出しました。
何故か、BARとは逆方向に。
一体どこへ行くつもりでしょうか。]
(106) dix73 2016/07/23(Sat) 00時頃
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[辿り着いたのは小さな墓地。
十字に括られたパイプが疎らに立ち並んでいます。
彼女はそのうちのひとつの前にしゃがみ込みました。
そう、彼女の父親の。 私の。 魂の抜けた肉体が眠るお墓です。]
(107) dix73 2016/07/23(Sat) 00時頃
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[彼女の唇が動きます。]
(パ パ)
(ここに いるの?)
[いいえ。
私はそこにはいません。]
(108) dix73 2016/07/23(Sat) 00時頃
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[私は、私は]
『私はここにいるよ。』
[その音は。声は。
ミツボシの、声帯のない唇から確かに響きました。
彼女は、辺りを見回して、喉を押さえます。
ぱくぱくと、口を動かす彼女の口からは再び音は出ませんでした。
けれど、彼女は、心を、胸を押さえます。
そう、私は]
(109) dix73 2016/07/23(Sat) 00時頃
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[パパは
確かにそばにいてくれたの。]
(ありがとう、パパ。
大好きよ。)
[私は唇を動かした。
一度失った私の肉体は目の前のお墓の中に。 パパの肉体と一緒にある。
だけど、私はここにいる。 私の魂は、この機械の体の中にある。
そして、ずっとパパと一緒にあった。]
(110) dix73 2016/07/23(Sat) 00時頃
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[『泣かないで、ミツボシ。 パパは空の向こうに行くだけだから。』
それがパパの最後の言葉。 それがまた、今、胸に鳴り響く。
涙の流れないガラス球から、一粒なにかが溢れ落ちると、
再び聞こえることはなかった。]
(111) dix73 2016/07/23(Sat) 00時頃
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[だけどね、私、寂しくないわ。
私は星空を見上げる。
いつかきっと、巡り巡ってまた会える。]
(112) dix73 2016/07/23(Sat) 00時頃
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[遠くないうちにきっと会える、あなたとあなたの娘。 湖の上で暮らす自然豊かな星の、あなた。 空気に溺れた星に住む、妹と暮らす、あなた。 藍色の星で歌う、たいせつなひとと暮らすあなた。 獣人たちと暮らし、お父さんを待つ、あなた。 星を飛び回る、明るいあなた。 どこかまだ知らない星の、あなた。
空の向こうの、あなた。]
(113) dix73 2016/07/23(Sat) 00時頃
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[あなたにあえる、その日まで。
私はここで踊りを踊って、待っている。]
(114) dix73 2016/07/23(Sat) 00時頃
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/* 締め、た…! あとはゆるゆる見守るしせい…!
ミツボシの体にミツボシのチップと親父のチップが入ってる件は細かい設定あるんだけどやたら薄暗くなるから割愛した…
(-310) dix73 2016/07/23(Sat) 00時頃
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/* ロル書いてる間ちゃんと読めなかった皆のロルやお手紙にうるうるしている…。
ポーラとは、いつか本当にユニットを組めたらいいなあ。 クリスマスのくれたアクセサリーもきっと宝物になるんだ… ナユタが写真を知らないことにびっくりしたり、いただいたお菓子は食べられなくても喜ぶよ! 星形!(*´ω`*)
灰なども反応しきれてないけどどど、読み耽ってしまっていた。
(-332) dix73 2016/07/23(Sat) 00時半頃
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