204 銀花の咲く路、灰白の世界で君を想う
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……みて、うさちゃん 可愛いでしょ、律にもらったの
[ あげないからね、なんて言って見せれば 藤も手袋を見せてきて>>120。 「 あったかそうだね 」って 嬉しそうな彼に笑いかけた。 ]
(131) choro 2016/12/22(Thu) 14時頃
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[ 隣に並ばれても、まだドキドキは止まらないけれど いつもと変わらない 優しい声と言葉に 次第に緊張は和らいでいく。 ]
……うん、ほんとに楽しそう 今日、来てよかった
………私も、たのしい ─── 藤は?
[ みんなの笑顔を、藤の隣で眺めながら 彼らの抱えた想いには、気付かずに。 隣の彼はどうだろう、 見上げれば、ぱちりと目が合って>>121 ]
(132) choro 2016/12/22(Thu) 14時頃
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………っ、う、うん…… 里咲がね、やってくれたの クリスマスくらい オシャレしようって
[ せっかく落ち着いた胸は また大きく音を鳴らす。 見られていると思うだけで 頬がじんわり熱をもつのがわかる。 手元のうさぎへおろおろと視線を落としながら ちょっと小さな声で呟いた。 ]
(133) choro 2016/12/22(Thu) 14時頃
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[ そこへおちてくる、不思議そうな声>>121。 藤クン、ええと、どういう意味かな。 ]
………それ、褒めてる?
[ 苦笑し、目線は落としたまま問いかける。 どうせモテませんよー、なんて 唇も尖らせてみたりして。 ]
(134) choro 2016/12/22(Thu) 14時頃
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かわいい って 言ってほしかったな
(-163) choro 2016/12/22(Thu) 14時半頃
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[ 私は、藤と違って単純だ。 心のどこかで、みんながくれた言葉を 藤もくれたりしないかなって ……たぶんちょっと、期待してた。 ]
そういう藤こそ 恋人の一人や二人、いそうなのにね
[ 手に持つぬいぐるみの手をふにふに握りながら なんでもない風を装って仕返し。 ……実際、藤はモテていた。 本人が気づいていたかはともかく 「 紹介して! 」ってお願いされたのは何回だったか。 大学祭で藤が着物をきたときなんかは ほんとに人気だったもん。 ]
(135) choro 2016/12/22(Thu) 14時半頃
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[ ………けど、 いくら世話焼きな私でも 藤への恋を応援することはできなかった。
意地悪したいわけじゃない。 ……でも、どうしてもできなかった。 ]
(-164) choro 2016/12/22(Thu) 14時半頃
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[ 藤が彼女たちに どんな甘い言葉を囁いたかは知らない。>>131 たぶん、聞いたとしても 私は知らないふりをしただろう。
そんな藤、私は知らないもん。 ]
………藤、さ
[ ずっと、気になっていたことがある。 藤が、恋人を作らない理由。 ]
(136) choro 2016/12/22(Thu) 14時半頃
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好きな人、いるの?
(-165) choro 2016/12/22(Thu) 14時半頃
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[ ぽつりと零したつぶやき。
……とうとう聞いてしまった。 もうあとには、戻れない。
知ってしまうのが怖い。 けど、これで諦めがつくかもしれない。
藤が頷くならば、きっと。 いつもの“ お節介なニモ ”として 彼の背中を、押せるから。
賑わう声が、どこか遠く感じられた。 **]
(137) choro 2016/12/22(Thu) 14時半頃
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/* な、長い… お待たせしてるので先に藤にお返事…… 昼休み終わったので仕事もどります!ぴゃー!
(-166) choro 2016/12/22(Thu) 14時半頃
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/* まだ本格的に着席はできないんだけど
ニモの誕生日!1/12です!>>0:-2 海と律の間だ〜!!
はっ、ここでも二人の間に割り込むやつ……
(-173) choro 2016/12/22(Thu) 19時頃
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/* 身長は5センチサバ読みました
(-174) choro 2016/12/22(Thu) 19時頃
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/* >>-175 里咲 私(中の人)とおんなじ!!
>>-176 律 ただでさえ2歳差なのに、一日だけ3歳差になって更に離れちゃう切なさ……
(-178) choro 2016/12/22(Thu) 20時頃
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/* あぁぁぁ…藤…………(撃沈 告白の仕方がすごく藤らしくてほんともう… 両片想いエンドだと思ってた…わわわ……
(-181) choro 2016/12/22(Thu) 21時半頃
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/* そして空気読まず律へのロル落とすね…(
(-182) choro 2016/12/22(Thu) 21時半頃
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── 幼馴染のプレゼント ──
………わ、 かわいい…!
[ プレゼント交換、 私の元へとやってきたのは 雪のように真っ白でふわふわもこもこな 可愛らしいうさぎさん>>21 思わずぎゅっと抱きしめて 私は贈り主へ向き直る。 ]
律、ほんとにこの子 もらっちゃってもいいの? ……返してって言ってももううちの子だから あげないけどね
[ そう言って子どものように無邪気に笑いながら 私はうさぎの頭を撫でる。 ]
(148) choro 2016/12/22(Thu) 21時半頃
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律からプレゼント貰うなんて 何年振りだろ……
そういえば、昔 くまのぬいぐるみあげたよね あれ、まだ持ってる?
[ 宝物になってるなんて思いもしない。>>1:-130 懐かしむようにあの日の律を思い出し 向き合う彼に、その姿を重ねていた。
すっかり抜かされてしまった背、 精悍な顔つきに、低くなった声。 変わってしまったものはたくさんあるけれど ……やっぱり、律は律のままだと 近所のおねーさんは、思うのです。 ]
(149) choro 2016/12/22(Thu) 21時半頃
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[ 彼が抱く想いの変化にも 気付けないまま。 ]
(-183) choro 2016/12/22(Thu) 21時半頃
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[ ……ふと、ぬいぐるみを見て気がついたことがある。 お店で売っているような綺麗な見た目だけど タグがついていないんだ。 「手作り?」って聞いたら、律は答えてくれたかな。 もしも、肯定の返事がくれば すごい!ほんとに?って驚いた後 ]
じゃあ、世界にひとつだけ なんだね 宝物にしなくっちゃ
律だと思って 大事にする
[ ふわりと柔らかな笑みを咲かせ 私はもう一度、うさぎをぎゅっと抱きしめる。 ]
(150) choro 2016/12/22(Thu) 21時半頃
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[ ──── そう、大事なキミだから ]
好きな人と、うまくいくといいね
[ うさぎの手をつかんで、えいっ。 かるーくパンチしながら、へにゃ と目を細める。
ニモは、おねーちゃんは、 律が幸せになってくれたら とてもうれしいです。 ]
(151) choro 2016/12/22(Thu) 21時半頃
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[ いつか、先の未来 もしもの話
この日の律の想いを知ることができたなら 私はもう、逃げることはしない。 まっすぐ彼の瞳を見つめて
「 ありがとう、うれしい 」
そう言って、溢れる笑みを彼に送ろう。
─── その側にはきっと、あなたがくれた ふわふわのたからものが。 **]
(152) choro 2016/12/22(Thu) 21時半頃
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/* はわー、蛇足感あるけど、律にうさぎさんありがとうを言いたかった!
藤へのお返事書こうと思ったけど、読み返したらわーーーってなる…!わーーー
(-184) choro 2016/12/22(Thu) 21時半頃
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[ 『 俺は、好きな人居るよ。 』
耳に届いたこたえ>>144に、あぁ やっぱり。 何かがするりと 落ちていく。 きっと、私の恋は ここで────……
張り詰めていた糸を緩めるように 私は口元にゆるく弧を描く。 ]
………私?
[ ニモは?と聞き返す声は、どこか楽しげ。>>145 そんな顔を見ていたら 沈む気持ちはふわふわとどこかへ飛んでいく。
諦めようって決めてたのにな。 ……やっぱり私、この人が 好きだ。 ]
(153) choro 2016/12/22(Thu) 23時頃
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[ 「 私もいるよ 」 それだけ、伝えようと思ったんだ。 私も確かに、恋をしていたのだと 藤には知ってほしいから。
なのに、口を開いた瞬間 被さるように、藤の言葉が降ってきて>>145。
………居たら嫌、って? ]
(154) choro 2016/12/22(Thu) 23時頃
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…………へ、
────え?
[ いつもと同じ調子で 流れるように零された言葉。>>-179 うっかり みたいな顔する藤を 私はぽかんと口を開けて見つめていた。 ]
(155) choro 2016/12/22(Thu) 23時頃
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……ふじ、 いま…なんて、
[ 私の聞き間違いなんじゃないかって ほんの少し、顔を寄せる。 そうしたら、彼はこちらに向き直り 眉を垂れ、綺麗に微笑みながら もう一度 「 好きなんだ 」って。>>146 ]
(156) choro 2016/12/22(Thu) 23時頃
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[ 予想なんてこれっぽっちもしてなかった言葉に 私はただただ、彼を見つめることしかできなくて 立ち上がり、部屋を出るのも ひとりぼうっと 見送るだけ。
………けど、]
────…っ
[ 最後に見せた彼の笑顔が どこか儚くて、消えてしまいそうで 弾かれたように立ち上がった私は 駆け足で彼の後を追う。
手にしていたうさぎのぬいぐるみは ぽつんとソファに、置いたまま。 ]
(157) choro 2016/12/22(Thu) 23時頃
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………ふじっ!!
[ 真冬の寒空の下、 ひとり佇む彼の姿を見つけられたなら 冷えた空気さえ気にせずに 側へと駆け寄り 両の掌で ぎゅっと彼の手を包みこむ。 ]
風邪 引いちゃうよ
[ いつものように 心配するような声をかければ 藤は、こっちを向いてくれたかな。 例え向いてくれなくっても 私はじっとその顔を見上げて口を開くんだ。 ]
(158) choro 2016/12/22(Thu) 23時頃
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勝手に、いなくならないで 私、まだ質問に答えてない
[ 吐いた息は白く、夜の闇に溶けていく。 ]
(159) choro 2016/12/22(Thu) 23時頃
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