278 冷たい校舎村8
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──許されるって、何を? [ しあわせを拝みにきたはずだった。
何に? じゃなくて、何を? って。 礼一郎が聞いたのは、なんだろう。 反射的な好奇心かなあ。おそらく。
秋晴れの空の下、善行を積んで、 免除されるものがあるなら教えてほしい。
ほら、単純に礼一郎の辞書によれば、 許しはそれ単体じゃあ存在しないことになってる。]
(700) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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……でも、やっぱり、 普段からこういうことしてんのは、 愛宮ってすげえなって思うよ。
[ 平凡な男子高校生たる礼一郎には、 体験してみてもやっぱり考えられない。 たまにならいいな。ってくらいの感覚。
でも、結構楽しかった。 それは嘘じゃあなかったから、
礼一郎はその1日の終わりに、 「 今日はありがとう 」って、 コンビニのアイスとか、自販機のジュースとか、 そのくらいはお礼をしようとしたんだろう。
おしゃれなカフェには案内できないが、 恋愛マスターじゃないので、 許して ね。*]
(701) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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――回想/超絶イケメン高校生X――
「辰美お前、振られたらしいじゃん」
[と、声をかえてきたのは元剣道部の仲間だった。 「あ?」と怪訝そうな顔を辰美がすると どこかおかしそうに、続けてこういう。]
「葉野、すっげえかっこいいやつとデートしてたって」
[写真もあるんだぜ、と 同級生は辰美にスマホを差し出した。 余計なお世話だと思ったが、 何となく流れで辰美はそれを見てしまう。
――そこに映っていたものに目を丸くした。]
(702) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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……………。 …………………。 …………………………。
「なぁ、お前も負けるわなー。 まあまあ気をおとすなや、 なんか今度おごってやっっ ……………」
(703) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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…………あ゛あ゛?
「っっっやばっ俺次の授業移動教室だったわ! じゃあな!」
[辰美の顔面を見た同級生は、 辰美からスマホを奪い去ると波が引くように逃げていった。
後に残された辰美は眉間に寄った皺を 指先でぐにぐにと引き延ばすと、 長く、長く、ため息をついたそうな。*]
(704) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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(いや、別に葉野はほんとの彼女じゃないし 良くはねえけどいい。
そこに映っていたのがひむろっぽいのも まあ良くはねえけどいい。 で。 じゃあなんで俺はこんなにイライラしてんだ)
(705) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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[注釈。 この場合彼女がとられたとられないということではなく 単純に「あんなに顔がいい男じゃ振られるよな(笑)」と 第三者に好き勝手に噂されていることに 傷を負っているのだが、 それを汲む人も勿論いないので]
「……幸俊、今日稽古の声、 さすがに張り切りすぎじゃないですか」
はっ ……失礼しました母さん!
[受験勉強の合間。 道場の中で半ば八つ当たりのように 鍛錬に励む辰美幸俊の姿があったとか、なかったとか。**]
(706) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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──現在/3年8組──
[ くだらない質問をしたせいで、 見事なまでの正論が返ってくる。>>673]
……いや、念のため?
[ 猫になってるかもしれない。 ──とは、この空気では言えなかった。
それに、喜多仲と違って、 早未も七星も爆笑どころか、 (笑)さえもつけてくれないと思う。]
(707) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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[ 早未の声が困惑しているように聞こえて、 礼一郎はいささか居心地が悪い。>>674
おまけに当然七星はかたい声で、 「 見るわけないじゃん 」とかなんとか、 礼一郎に優しくしてくれないので。]
いいよ、その話はもう……
[ 人探しのときには机の下は覗きません。 全会一致で可決です。次の議題をどうぞ。]
(708) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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……にしたって、4階かあ。 人の脳みそってすげーな。
[ ……あの説が正解だとすればだけれど。
礼一郎はひとりごとっぽく言って、 早未にも先ほどまでの経緯を説明する。
最後のやり取り以外のことを、説明する。]
(709) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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……泊まることになるかもだから、 保健室とか、確認しとこーっつてて、 ちょうど、見に行こうとしてたとこ。
[ 食料についても簡単に触れて、 ……教室内の空気はいまいち向上しない。*]
(710) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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――回想:打ち上げ――
いえーい!どお? 可愛くキュート?似合うー?
[ 最初は舞台用の衣装を着ていたけど、ほどよいところ(?)でふりふりの衣装にお色直しした。 いや、なんか全員分作ってくれた>>246らしいので。 それなら着なければなるまい? ちゃんとふりふり、つけてますよ、ええ。
くるんって周ってピースしつつウインク。 意外とカワイイって言われたか、盛大な悲鳴が上がったかは…… ご想像にお任せします*]
(711) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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/* ユキの反応ほんとたまにかわいいに振り切ってておもしろい。 ユキ、背高いじゃん。かっこいいよ。
(-126) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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──→家庭科室──
[ じゃがいも、ニンジン、ブロッコリー! お野菜をたっぷりいれたシチューはおいしそう。
想像したら、余計におなかすいてきちゃった。
リクエストがカレーの方、だったら。 いよいよ林間学校にしか思えなかったかも。 ……ちょっとしたキャンプみたいだし、、 控え目にいうけど、とっても楽しそう。>>662 ]
(712) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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[ やだ、思い出すだけではずかしい。 あのふりふり、もう着れないよ。
でもね、写真を撮りたいっておねがいされたら 愛宮心乃が断れるはずもないので、 おずおずと一緒にフレームの中に収まった。 ポニーテイルにするのだって、 まんまるい頬が堂々と、これでもかって、 主張をしてくるから、あまりしない髪型だったけど。
押しに、弱い。そういう人間だったので。 写真を見返すと、あーあって思っちゃうけど、 きらいじゃない、……ううん、愛すべき時間だった。 愛すべき瞬間で、たいせつな思い出。>>663 ]
(713) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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── 回想:こちらこそありがとうございました ──
文句あるだろー!!超!
[ 人を指さしてはいけません。 という人はそこには居なかったので、 幸俊に向かって思いっきり指をさした。
文句あるのか。あります。>>622 つーか夏美が連れてきている時点で、 たぶん独断で。っていう訳ではないだろう。
幸俊が笑うシーンになるたびに 微妙な空気になる稽古現場を想像して 郁斗は若干胃が痛い気持ちだ。気持ちだけだけど。 ]
(714) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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[ 笑って、と言ってみた。
それが出来ずに困っているのだから、 無理難題を押し付けている自覚はある。 でも程度を知らなければ対策のしようもない。 ]
ハア?頬っぺたくらい上がるだろフツー! 発音に顔の筋肉使うじゃん? それとおんなじだし!
[ まあ、そういう、気軽な発言だったのだけど。 ]
(715) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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[ 思い出の場所にいる、のに。 ]
(716) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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ふ、へっ……あっはっはっは!!!
[ 目の前に繰り出される顔は笑顔から程遠い。 苦痛。という言葉が似合う表情だった。>>625 あるいは拷問。とか? ]
ええ!?ヤバ、そんなことあるぅ? だ、大丈夫?っふ、はは! あっはは!あーっ無理! ヤバい、マジヤバすぎる、っはーっはー……。
[ 呼吸困難になりかけて、肩で息をする。
気軽に言うべきじゃなかった。 危うく死ぬところだった。と、後に郁斗は語る。 ]
(717) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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[ おもわず口をついて出た言葉に、 自分でもちょっとびっくり、してる。している。 愛宮心乃は、ここまで直球だったろうか? ……いや、案外そうかもしれないけれど。
ただ、なげかけてしまったあと、 答えを得るまでは、ほんの一瞬だったのに。 長い沈黙、のように感じた。>>666
しりたい。しりたくない。 ききたい。ききたくない。
だって、もしも本当にまなちゃんだったら? ]
(718) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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AI ≠チてなんなんだろう
(719) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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たぶん、かあ
[ 扉をつかむ手を離して、くるりと後ろを振り向いた。 ほんのすこしだけ、低い背のまなちゃん。 みおろす彼女は、いつもより小さく見える。
いつもみたいに、私、わらえてたかなあ。 微笑む、ほほえみ、えがお。 安心させられるような、笑顔で。 ]
……、
[ わからない。>>671 ]
(720) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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わかってたら、よかったんだけどねえ
[ わかってたのならば、 惜しむことなくこの手を伸ばしている。 自らを削ってでも、救済を与えている。
けれど、なにをすればいいのか。 なにが求められているのかわからない。
困ったなあ、って努めて優しいトーンで話す。 ]
(721) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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[ 家庭科室の扉を開けて、まなちゃんへ道を譲る。 そして、心乃も中へと足を踏み入れる。 ]
でも、だれかわからなくても、 私はできうる限りのことはしたいなあって、
[ 手探りになるかもしれない。 それでも、行方不明の愛≠探すように。
だから、まずは自分のできることから。 お腹の飢えは、しあわせから一番遠のくし? クッキングタイム、はじまるよー!ってね?* ]
(722) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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あ〜おもしろ。 うん……わかった。練習な、これから。
むずそうだったら、適当に変えるわ。 おもしれーから、逆にネタになるじゃん?
[ 文句を言っていた表情なんて何処かへ行って、 楽し気な郁斗だけが残る。
そりゃあゲラではあるのだけれど、 それにしたって、面白かったので。 ]
(723) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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[ 笑いの余韻がひと段落して落ち着いたとき、 ]
……ちなみにさあ、たつみんはこのキャラ なんでずっと笑ってると思う?
[ って、思い出したみたいに尋ねるだろう。 ]*
(724) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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/* きたなかくんかわいい〜〜〜〜
(-127) 2020/06/15(Mon) 00時半頃
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/* が、今日はちょっとはやめにねます すまない
(-128) 2020/06/15(Mon) 00時半頃
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―― 回想 / 打ち上げの後 ――
[身体中べたべたで、 制服もそこらへんに散らばってて。 きっと俺は、ひどい顔をしていたから。
近くの廊下をパタパタと歩く足音>>584に、 恐怖を抱いてしまったんだ。
こんな姿、誰にも見られたくない。 ――見られるわけには、いかない。
俺はその足音が去るのを、息を殺して待った]
(725) 2020/06/15(Mon) 00時半頃
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— 回想:タダより高いものは無し —
火消し、は、しようとしたし……! どうしようもないくらい広まったの、 わたしのせいじゃない……!
[>>546>>547まだわたしを責めるのかって、少し声を荒げた。 向こうは恋人同士のやり取りに見せていようが、 わたしはそういうテンションにはならない。
不誠実? そう言うなら勝手に噂を広めた人たちが一番悪い。 わたしが原因なのは分かっているけど、 あの子たちも悪いに決まっているって、わたしは譲らない。 せめて両成敗。若林先生がそうしたように。]
(726) 2020/06/15(Mon) 00時半頃
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